円陣闇丸のレビュー一覧
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ネタバレ大好物の年の差もの。しかも年下攻め。
砂原さんのデビュー作だそうですが、面白かったです。
特に目新しい感じもなく、些細な日常をひたすら繰り返すという手法ですが、それゆえに緻密な心理描写に作品世界に惹き込まれる。
同じありがち設定でも、心の揺れ動きで差が出るというか、個性が出るもんだなぁ……と。
年の差にぐるぐる悩んだり、諦め癖がついてる受の懊悩もいいですが、対照的な攻の底抜けな明るさもいい。
しかもこの攻の家庭環境は複雑なんですが、そんなことは表に出さないのがまたいい。
そのくせ受以上に愛情に飢えてて、心の底では「帰る場所」を必至に求めてあがいてる姿に身もだえしました。
年上受相手に、大人ぶ -
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ネタバレ遙か昔エジプトで愛し合った王子アケトと神官セシェンの犯した罪により、神罰が下ったふたりの果てしない転生物語です。
もうね、転生物って時点で私には地雷なんですけど、けどっっ!!
でも大好物なんですよ。
ただ、昨今のBL業界にあって、ここまで容赦なくカップルのどっちか、もしくは両方がひたすら死ななきゃならない救いのなさに、ちょっと尻込み。
猛烈な悲恋物なので、読む人を選ぶシリーズなんですが、おすすめです。
個人的には因縁の原因になったエジプト編よりも、古代中国編に激萌え
しました。
転成繰り返してゆくので、過去の記憶は持ち合わせてないにもかかわらず、エジプト編でアケトがセシェンに言った金細工師の -
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新刊出たので積読から発掘第2弾。このシリーズ好きです。常盤が特殊な世界に生きるゆえに簡単にラブラブになれないというのは当然。この本では新キャラ・澤松が引っ掻き回してくれてます。伝統芸能の一族というだけでなく複雑な血縁関係も影響してプライドのせめぎ合いや嫉妬が絡み、それが二人の関係にも波風を立てる。相変わらず意地っ張りな浅葱と意外に心の狭い常盤がぶつかったり擦れ違ったりしてるけど、それでも相手を想う気持ちは揺らがないから安心して読めた。紫川の意中の人はもしや!?ちょっと心がよじれてる澤松も好きw
澤松が浅葱に渡したDVDって、あれですよね?テレビ放映されたという…(笑)観てみたい! -
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ネタバレ榎田尤利さんの人気小説のコミック版。
この作品に関しては、ドラマCD→小説→という順番を経て、このマンガに辿り着いたのですが、本当に購入して良かったと思います。
口も悪けりゃ行儀も悪い、描くこと以外は何もできない生活不能者だが、自分だけに甘え、信頼しきったような目を向ける”二木”が愛おしくてたまらない”東海林”。
しかし、二木のマンガ家としての成功のチャンスを前に、自分の独占欲こそが二木をこんなダメ人間にしてしまったのだと気づき、離れる決意を…。
この作品のポイントは、世話が焼ける・手がかかるとかいうレベルではないダメ男”二木”が可愛いと思えるかどうか?これに尽きると思います。
私は -
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アフトは相変わらずしゃべることができないままだけど、成澤と振一郎はなんだか甘い雰囲気。新婚夫婦なみの過剰なスキンシップがごちそうさまな二人です。
振一郎もかなり成長して、お年頃です。もやもやは単にアフトのことばかりではないはず。成澤の一週間の出張で離れ離れになるのが寂しすぎて、アフトに夢の中で傷つけるような暴言吐いてしまうほどに頼りなさでいっぱいの振一郎。思春期の男の子の揺れる気持ちをやさしく包み込める成澤は、やっぱり大人です。
で、言葉が戻ったアフトに背中を押されるようにして、成澤への恋心を自認しはじめる振一郎です。
ちょっと進展し始めた二人の恋だけど、気長に見守るスタンスみたい。 -
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愛犬フラッピーのために、大学助教授成澤の元を訪ねた中学生の振一郎。成澤が動物と話ができるという荒唐無稽な話に乗ってみたものの、相手は無愛想でヒトとの交流には問題アリな人物。
ところが、成澤の飼猫アフトの言葉が振一郎にも理解できてしまい、動物が縁でちょっと変わった交流が生まれます。
成澤と振一郎はかなり年の差があります。なので、今のところ淡い恋心とか、罪のないじゃれあいとか止まりですが、精神的にはとっても二人は互いを必要としている気持ちがふくらんでます。動物と話せる!という唯一の共通点を介して現在接近中。
話せる黒猫というと「サブリナ」のセーレムを思い出すけど、あれは声優が小倉久寛だったな…