あらすじ
自分と母を捨てた父に復讐するため、性別を偽り花街で芸妓として暮らす志季。
一振りの短刀だけが父を探す手がかりだった。
ある夜、穂積という男に躰の秘密と復讐心を知られてしまう。
穂積はなんの気まぐれか、復讐の手助けをしてくれると言うが、その代償は…躰。
目的のため、志季は己の身を差し出すが―――「子爵と冷たい華」
兄が急逝し、跡継ぎとなった嵯峨野経行。
家のしきたりでいわくつきの一族に仕えることになるが、その若き当主・貴久との出会いは運命的なものであった―――「華の枢」
淫靡な時代浪漫2編。
感情タグBEST3
匿名
切なくて深い
志季と穂積は出会うべくして出会ったと思う。傲慢たる穂積だが志季に惹かれていく様子が美しく描かれている。しっとりとした作品。
嵯峨野と貴久の物語は深くて切ない。とても読み応えのある作品。
どちらもとてもよかった。
Posted by ブクログ
とっても良かったです。2作品が載せられていましがた、どちらも、良かった。特に、後半のお話はなんとも言いようがないくらい心に染みたかな。