柏井壽のレビュー一覧
-
-
Posted by ブクログ
外国人にとって京都は日本を「象徴」する都市かもしれない。
そこには日本の伝統が息づいていて、人間の営みの普遍性
が感じられる。
個人を重視する西洋思想にはない、その普遍性が彼らには
新鮮に映るのだろう。
でも伝統は単に古いことを尊ぶという単純な話ではない。
私たちに与えられた時間には限りがある。
その短い時間の間に受け継いだしきたりや感じ取った情緒と
かいったものを、自己消化して次の世代へと橋渡しをしていく
といったような、気の遠くなるような作業を連綿と続けてきて
やっと築きあげた、伝統というものの重みを感じ取っているの
ではないだろうか。
一人では成しえない何かを。
そんな京都をひとり歩いて -
Posted by ブクログ
タクシー会社を辞めて個人タクシーを開業したことで離婚された椿裕之が、訳ありの乗客を京都の名所を巡りながら案内することで、最後には乗客をすっきりとした気持ちにさせる。
乗客の気持ちを考えて望んでいたことを探り当てて、願いを叶えるというのもなかなか難しいと思う。
かなり久しく京都には行ってないが、観光客ばかり集まっているところじゃなくて、穴場を知るにはやはり椿のような観光タクシー運転手だろうか。
詰め込み過ぎずに、しかも美味しい食事処も知ることができて良かった。
椿が、巡りたい場所のリサーチを元妻の双子の妹が営む小料理で美味しい料理とお酒を楽しみながら常連客の梅原さんに指南してもらうというのも -
Posted by ブクログ
老舗ホテルのレストランてこんな感じなんですね。
敷居が高いというか、住む世界が違いました。
特に披露宴前夜に翌日のお食事のリハーサルをしたいと言い出す新婦母は、迷惑な人にしか思えず、感動はおろかホテルスタッフが気の毒に思えてしまいました。
しかもコロナ禍のお話で、リモート参列してくださるゲスト向けのお料理のリハですよ!
つまり、ゲストのお宅に配達されている、冷凍などされていて、レンジや湯煎が必要な、お料理をリハしたいと言うのですよ!
私は老舗ホテルのスタッフ、とてもじゃないけどできないなと思いました。
サーブされる側なら喜んで♡ですね。
和食やお寿司屋さんのカウンターのど真ん中に座れる度胸 -
Posted by ブクログ
楽しく読めました。
個人経営の旅館の大変さや心意気など興味深かったです。
最後の展開はちょっと唐突で、しっくり来なかったけど。智也より宮大工の冨久山さんの方が、個人的には好ましかったなぁ。
伊東温泉は行ったことあるけど、川奈に泊まったことはないので、行ってみたくなりました。
洞窟の神社・姥子神社や桜寺・松月院も惹かれます。
章ごとに紹介されている全国のオススメ旅館も素敵!
智也のお寿司が松鮨のお寿司と似ている件とか、解き明かされないままのものがあるので、もしかしたら続編がある予定なのかな?
【オススメ旅館一覧】
オーベルジュ花季(静岡県伊東市)
旅館すぎもと(長野県松本市)
洋々閣(