柏井壽のレビュー一覧

  • 京都の路地裏 生粋の京都人が教えるひそかな愉しみ

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     コロナ禍の中、旅行もできないので、少しばかり「本で旅気分」と読んでみた。

     著者が言うように、本や雑誌(ウェブも)情報の大半は「書き尽くされてきたことを、ただなぞっているだけ」だ(それでも編集や写真に優れたものはあるように思う)。

     脇見や道草したり、生活者の感覚が入ってたりする本書は、一般のガイドブックと視点が少し違っていて面白い。

     京都は2~3年に1回、出張で行く程度で、正直なところ、マニアックすぎる情報については、あんまり頭に入らなかったのだが、一通りガイドブックに載っている京都を堪能したリピーターには格好の”次の一冊“だろう(住宅地にまで観光客が入ってきて写真を撮ったり、食べ

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    2020年05月04日
  • 祇園白川 小堀商店 レシピ買います(新潮文庫)

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    唯一無二のレシピを高額で買い取る小堀商店。芸妓さんや市役所職員たちが隠密チームみたいで面白い。レシピを売る側のドラマもそれぞれ良かった。どれも美味しそう。

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    2020年05月03日
  • 祇園白川 小堀商店 レシピ買います(新潮文庫)

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    このまま無くなっては惜しい店、惜しい料理を買い取るという不思議なエージェントの物語。

    京都の百貨店の相談役である小堀善次郎の下で、買い取るべき価値ある料理を探すのは、芸妓ふく梅、小さな割烹店の店長森下淳、市役所の相談室副室長の木原裕二。

    田舎者の僻みか、うわぁ、と最初は腰が引けた。
    こういう「文化に貢献してます」っていう旦那衆かあ。
    京都のお座敷で磨かれた味覚を持つ芸妓。
    地元の人しか知らない小さな店で腕を振るう料理人。
    京都の暮らしを知り尽くした地元の役人。
    敷居が高いこと、夥しい。

    と思うんだけれど、そこはうまくバランスをとってある。
    小堀は東京出身。
    淳はバスケをしに渡米して、目が

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    2020年03月02日
  • 鴨川食堂いつもの

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    ・今回は、かけ蕎麦、カレーライス、焼きそば、餃子、オムライス、コロッケ。かなり身近。
    ・それぞれのお話は三部構成。その回のミッションを持ってきたお客さんに出すおまかせ料理について、ミッションの詳しい内容、ミッションの結果(この中でも食べるシーンと、経緯の説明の二部構成とも言える)。
    ・魅力は料理とともにそれぞれのささやかな人間ドラマの雰囲気がかもし出す。
    ・必ずしも完全な解決はしない。見えるのはそれぞれの人生の鴨川食堂にいる間だけなのでふつっと切れその後その人がどうしたかどうなったかは読者の想像に任せられる。

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    2020年01月13日
  • 鴨川食堂はんなり

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    ネタバレ

    鴨川食堂第5弾。
    親子丼、焼売、きつねうどん、おでん、芋煮、ハヤシライスの6編。

    食探しをしている依頼主に老人が多かったからか、死別のエピソードが多かったような。
    こいしは聞き上手なのか…?よく依頼者とピリつく空気になってる気がするが…おでんのおばさんの恐縮した態度からの変わり様もすごいけど。
    毎日外食で高級料理が食べられるようになっても、死ぬ前に最後に何が食べたいか思い浮かべるのはそういう料理じゃない、誰か大事な人が作ってくれた思い出の料理なんだろうな

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    2019年12月31日
  • 祇園白川 小堀商店 レシピ買います(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美味しそうだったなぁ。
    焼肉のすすぎダレが凄く気になる。
    実在するんだろうか?
    ZENみたいな小料理屋さんが近くにあればいいのに。

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    2019年11月30日
  • カール・エビス教授のあやかし京都見聞録

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    英国人ミステリー作家のカール・エビスは京都の京洛大学に招かれ、日本文学の教鞭を執っている。その傍ら、次回作執筆の取材と称して、助手を務める九条葵と京都の街を練り歩く毎日だ。日本通だと思っていたカールだが、京都では驚いてばかりいる。あとをつけていた女性が突然消えてしまったり、あの世とこの世の境目といわれる場所では、霊に憑かれてしまったり。かと思えば、なんでも癒すお地蔵様を洗うと、霊が消えてふっと肩が軽くなる。この世には、目に見えないものや理屈の通らないことがある―。

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    2019年11月29日
  • 鴨川食堂はんなり

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    一度ドラマを見てしまったおかげで、流れさんのセリフを読んだら萩原健一氏のヘンテコな関西弁がどうしてもよみがえってきて困る。
    お約束のワンパターンは読んでいて安心できるから良いけど。

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    2019年10月11日
  • 鴨川食堂おかわり

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    鴨川食堂第2段。
    *海苔弁
    *ハンバーグ
    *クリスマスケーキ
    *焼飯
    *中華そば
    *天丼
    というラインナップ。
    話の流れは前作と同じ。やり取りやセリフも毎度お馴染みのものなので、若干飽きたなと思うことも(笑)調べたら第6段まで続編が出ていた!!

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    2019年10月09日
  • 鴨川食堂おまかせ

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    職を探すという探偵の娘と再現可能な腕を持つ、元警官の父。そこにやってくる様々な人生を持つ人々。

    何遍読んでも、毎回喉がなるような美味しそうな料理の描写は必読!

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    2019年10月01日
  • 鴨川食堂いつもの

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    シリーズ三作目は、探す「食」は庶民的なものばかり。
    かけ蕎麦、カレーライス、焼きそば、餃子、オムライス、コロッケ。それぞれの食に、それぞれの探す人の人生が映されている。さて、探し当てた食を再び食べて、どうこれからを生きるのか?

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    2019年09月25日
  • 京都下鴨なぞとき写真帖

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    歴史のある料理山荘の主人として婿入りした人物は、京都の美しい写真が有名な写真家でもあった、と云う設定。

    古くから居る番頭がしらに任せ、変装しては、写真家として行動する。

    京都の有名な場所や、美味しい店をちりばめた観光ガイドにも。

    ほっこりする人間模様を物語にいくつもの短編集になっている。

    しかしながら、この設定、いささか商売が傾きそうな、、、仕事ぶりで、現実にはありえんだろう?!と。

    京都旅行のプロローグに読む1冊としてはオススメ。

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    2019年09月23日
  • 鴨川食堂まんぷく

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    再読2回目。
    シリーズ第6作目。相変わらず美味しそう。食探しのネタも、なかなか尽きないもんやなぁ。飽きそうで飽きない第6弾。

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    2019年08月21日
  • 鴨川食堂おまかせ

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    鴨川食堂第4弾。
    今回は味噌汁、おにぎり、豚のしょうが焼き、冷やし中華、から揚げ、マカロニグラタンの6編。

    今回は郷愁を誘うエピソードが多かった。
    4作目になっても色んなエピソードが出てきますね。優柔不断な浮気男は前にも出てきた気がするけど。
    こいしが来店したお客さんにたまに感じ悪い態度をとる描写はなんなんだろう?
    2話目のおにぎりの話が良かった。じーんときた。

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    2019年08月18日
  • 鴨川食堂はんなり

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    こんなれた感じになってきた。。
    パターンはいつも同じ。
    そこに驚きはあまりない。
    そんなうまいこといくかいな⁈と、ツッコミを入れたくなることも多々ある。
    でも、その決まったストーリー展開が読みやすいのは確か。
    ハラハラドキドキしないで済むから、さらっと読めるのかもしれない。

    別れの原因になった親子丼。
    亡き息子の優しさが詰まったシュウマイ。
    妻と息子が好きだったのに、とんな味だったか思い出せないきつねうどん。
    夕食を家でとらない元夫が毎晩食べていたおでん。
    遭難しかけた時に見知らぬおばあさんが食べさせてくれた芋煮。
    一目惚れをした彼が完成させたかったハヤシライス。

    いろんな思い出がつまった

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    2019年07月27日
  • 鴨川食堂はんなり

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    こなれてきた感のあるワンパターンなストーリー運び、サラサラ読めて難しい読書の息抜きによい。京都旅行のお供にもオススメ。一つ選ぶなら焼売かな、親が子を思う気持ちを描く作品は個人的には反則と思うほど弱いので。。
    ところで、今までシリーズ全てを読んできたがあまり思い出せないことに愕然となる。
    紋切り型のストーリー運び故丁寧に読んでいないことの査証かもしれない。

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    2019年06月23日
  • おひとり京都の愉しみ

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    今回の旅では、この本を1番使うと思っていた。まさに今回は「おひとり京都」だったからである。この本の1番のオススメは冒頭の章だと思い、2日目は下鴨神社周りの散策を最初にした。そこから延々と歩いて北野天満宮まで行った。

    結局この日の歩数は3万5千歩ほどになったのだが、ものすごく役に立った部分と、歩いた割には残念な部分が半々だったと言っていい。よって、点数低め。

    よかったのは、みたらし団子発祥の店のみたらし団子を食べることが出来たこと(「加茂みたらし茶屋」)。この地域に他にみたらし団子を売っている店はなく、本家宗家を好きな日本人が自他共に認める発祥団子だとわかったし、実際食べてみて形状・味そして

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    2019年04月26日
  • 京都の通りを歩いて愉しむ <通>が愛する美味・路地・古刹まで

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    ネタバレ

    <目次>
    はじめに
    第1章   丸太町通から御池通まで~丸・竹・夷・ニ・押・御池~
    第2章   姉小路通から錦小路通まで~姉・三・六角・蛸・錦~
    第3章   四条通から五条通まで~四・綾・仏・高・松・万・五条~
    番外    正面通

    <内容>
    京都の歯科医柏井さんの新刊。もうネタは尽きたでしょう、と思ったら、京都の碁盤の目を横に貫く通りを散策しながらの本。「なるほど」と手を打ち、実行したくなる。
    柏井さんなので実際に歩いているようだが、ちょっと中途半端な感じ。寺社や名跡の紹介と食事処や菓子処を混ぜて紹介しているのだが、もうちょっとどちらかにシフトしてよかったかも。ただ、どちらにシフトしても、そ

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    2019年03月23日
  • 鴨川食堂おまかせ

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    徹底的にワンパターン化しても飽きさせないように職探しに纏わるエピソードに工夫がされていますが、個人的にはメイン舞台にもう少し変化が欲しいところです。
    あと、遠方へ出張に出かけていることを両者が認識しているにもかかわらず、料金を全て客に決めさせるのは不親切な気がして、各編の最後に毎回引っ掛かりを感じてしまう。

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    2019年01月14日
  • 鴨川食堂いつもの

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    鴨川食堂第3弾。シリーズ初の書き下ろし。
    かけ蕎麦、カレーライス、焼きそば、餃子、オムライス、コロッケの6編。

    記憶を辿り思い出の食べ物を食べた時、その当時は知ることのなかった相手の思いを知るっていうのが素敵ですよねぇ
    食探しをする流が多くは語らないけれど、ちゃんと伝わってる。
    一番「コロッケ」の話がじーんときた。大人の暖かい愛情があったんだなぁって。

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    2019年05月27日