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あの日の家族の食卓、捜します。
第一話 海苔弁 料理下手な父親が覚えた、たった一つの手料理
近体大の北野恭介は、水泳界のホープだ。彼は中一の夏から中三の卒業まで、父親に毎日同じ弁当を持たされたという。
第二話 ハンバーグ 息子の大好きなハンバーグが許せない母親の後悔
食ジャーナリストの竹田佳奈は、息子の一番好きな食べ物が、実家のハンバーグであることが気に入らない。
第三話 クリスマスケーキ 息子を交通事故で亡くした夫婦のけじめ
和菓子屋『香甘堂』を営む坂本正幸夫妻は、六年前に一人息子を亡くした。過去に踏ん切りをつける決心をしたが…。
第四話 焼飯 知られたくない、でも忘れられない過去がある
白崎初子は、鴨川こいしと大学の同級生。初子は、大企業の御曹司からプロポーズを受けているという。
第五話 中華そば 引き継がれたものは、夢を追い続ける心
小野寺勝司は大学時代、バンド練習を北大路橋の下で行っていたが、そこにはいつも同じ屋台が出ていた。
第六話 天丼 迷わん人生てなもん、どこにもありまへん
「北のひとつ星」という大ヒット曲の歌い手藤川景子は帰郷を決意したが、その前にかつてご馳走してもらった天丼を食べたいという。
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Posted by ブクログ
2025年5月12日
食を探す❓
職の間違いじゃない❓と思ったが食で正解だった。
気になって仕方ない食の記憶を探し求める探偵。
心に残る一品には、やはりそれぞれいわくがある。心に残すだけの手間ひまと心がこもっていることに気づく。
依頼人も探偵事務所(食堂)も満ち足りる。
お代は依頼人任せの振り込み、依頼人みんなが善人っぽいけど、私だったら安くしたくなりそう。
でも手の込んだ食事と出張旅費と探偵料、その場での検食とお土産の食事。
実費を考えただけでも相当高額になる。
きっと依頼人は高額でもモヤモヤを解決したいのだろう。
こんな探偵事務所が本当にあってほしい。
実在してほしい。
Posted by ブクログ
食事に関する記憶から、未来を作る、そういう内容の短編集。
大好物で御座います(いろいろな意味で)。
たくさんのおいしそうな食べ物と切ない記憶が出てくるのにさらさら読めるのは、流さんが現地調査するくだりがまるっと抜けてるからかもな。
依頼人からの情報を元に、結局は依頼通りの料理を作り上げるんやけど、そのためのフィールドワークが一文字たりとも書かれないのに、却って違和感がなくていい。
なんか、読んでると、
「これ、ほんまに依頼人が求めてる味に辿り着いてるんやろうか」
と、疑問に思うときすらあった。笑
でも、根拠があってもなくても、どちらでもいいのかもなあ。
依頼人だって確実に「あのときのあの料理」の味を覚えてるかどうか怪しいもんな(それは、私だけ?)。
だから、たぶんそこはどうでもいいんかも。
過去にとらわれてる気持ちを一歩前に進めてもらうためには、第三者がこうやって後押ししてくれることほど心強いものはないもの。
ここは、こいしが血気盛んで、流がわりと達観してるのがいい父娘コンビやね。
こいしちゃんは時々「お客さんにそこまで言うてええん!?」と、ヒヤヒヤするほどガツッとくるけど、そこはお人柄で大丈夫なんかな。笑
そして流とこいしの応酬も
「すごいな」
と、思うけど、これが普通の親子なんかしらね。
私は家族に対してそこまで自分の気持ちを言えないので、家族って、これくらいいうてもええもんなんかなとまじめに考えた。
それって、多少けんか腰になっても、根本のところで憎しみ合うことはないっていう信用があっての話よね。
イヤァ~…。
難しいね…。
一生懸命やったことって、どこかで誰かが受け継いでくれると思う。
私もそう信じたい。
その考えかたでいうなら、親というのは子どもに対して常に一生懸命であるやん。
だからこそ、たしょうのでっぱりへっこみがあっても、親の一生懸命の気持ちを子どもは裏切らないっていうことなのかもしれへんな。
小さいうちはともかく(乳幼児ぐらいの)、ある程度の社会性が身について、他者と比べるという気持ちもしっかりついてきたくらいの話。
子どもに対して目に見えるような、直接手やお金をかけることだけではなくて、親というひとりの人間の生きざまを子どもは見ている、そういうことなんやと思う。
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■アルマイト
アルミニウムの表面を酸化させて膜を作り、腐食しにくくしたもの。
■紫竹
イネ科の竹。高さ3~8メートル。茎は2年目から黒紫色に変わる。観賞用に栽培。
■うるか
アユの塩辛。鮎うるかともいう。
■才巻き海老
体長が10㎝よりも短く、20g以下の車海老
Posted by ブクログ
1巻目と同じ流れで進む、「鴨川食堂」2冊目。
海苔弁の章は、父の息子への愛情溢れる話。
クリスマスケーキの章は、ひどく切なく、でも人はどこかでいろんなものに区切りをつけて、そうして生きていくものなんだよな、ということを思い出した。
ひとつひとつが心温まる、ほっこりするお話。
「食べ物」には、いろんな思い出が宿るのだ。
楽しいことも嬉しいことも、辛いことも苦しいことも。
それらを、食を探す人たちに、届けるお手伝いを、鴨川食堂はしている。
流さんの料理は、京料理をあまり知らないわたしには見た目の想像がつきにくいけれど、京都にまた旅行に行きたいと思わせるには十分すぎるほど。
鴨川食堂はないけれど。
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