柏井壽のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小説「鴨川食堂」シリーズや、数々の京都のガイドブック、エッセイを出版している、柏井壽氏の長編ミステリ。
以前、「柏木圭一郎」名義で出版されたものを改題・加筆・再編集したもの、ということです。全然知りませんでした。
カメラマンであり美食家の星井裕が探偵役のシリーズものだそうで、ところどころにそれをにおわせる描写はありました。
ドラマ化もされたそう。
小説が土台で、章の合間に小説の内容とシンクロした、京都文化や観光についてのエッセイが入っている変わったつくり。
巻末には地図が載っており、実在するスポットと、作中に出てくるスポットの両方が記号で示されている。
作中でも、参照する地図がカッコ書きさ -
Posted by ブクログ
ネタバレ家を出た、あの日の味噌汁
プロポーズのおにぎり
未練を残す彼女の豚のしょうが焼き
祖母の冷やし中華
学生時代のから揚げ
息子を想うマカロニグラタン
流さんの作る「おまかせ」の手の込んだ繊細なお料理に対しての、依頼人が探す料理の定番ぶりに毎回ちょっと拍子抜け。
でも、その定番料理が曲者で、どれもダタモノではないアレンジにお腹がグーとなる。
「味噌汁三百六十五日」ほしい。。。え?そんな隠し味?
ケイハン冷やし中華、ザンギから揚げ!
食べたい。家で作れるかな。
今回はこいしと流の感情がジトリと流れ出る場面もあり、よかった。
常連さんの元気そうな姿やこいしと浩さんもいい感じでホッとしたし。 -
Posted by ブクログ
京都の路地裏に叔父が遺してくれた長屋の大家を、とりあえず三年間、頑張って務める事になった、ベトナム帰りの若宮摩利。
店子は商店街のように、飲食店を営むものも多い。
新米大家の摩利を、次々に厄介な事件がおそう。
柏井さんの京都本なので手に取りました。
鴨川食堂みたいな人情物なのかと思ったら、まあ人情物ではあるのですが、やたら惚れっぽい摩利(しかも思い込み激しい)に、キテレツで個性派過ぎる警察官の鬼塚のやり取りにとまどう…
バ…バカミス?
掴みはそんなところでしたが、鬼塚は意外に鋭いところもあり、事件は職人ならではの親子や弟子の思惑や関係が絡んで、ちゃんとしたお話でした。
そして、観光客の知ら