片田珠美のレビュー一覧
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やたら人に当たりが強かったり、ひどい言葉を平気で投げる人が身近におり、なんで?が止まらなかったので読んだ。当てはまる部分はいくつもあったが、その人の場合、虚勢を張っているというのが一番の理由なのかなと思った。自分が傷つきたくないから先制攻撃を仕掛ける感じ。人に優しくする=舐められると思っているようにも感じる。人の気持ちを理解できないコミュ症的なものだけが理由ではなさそう。
結局、当事者が自ら変わろうと努力しない限り、人は変わることができない。人を変えようと周りがあれこれやっても意味がないので、とにかくのらりくらりかわして極力関わらないこと。そして攻撃されるスキを与えないこと。防衛に徹すること -
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〖本から〗
自己正当化 三つの動機 ①利得 ➁自己愛 ③否認
こじらせる四つの要因
①強い特権意識 ➁過去の成功体験 ③想像力の欠如 ④甘い現状認識
自分にとって不都合な事実や思い出したくない出来事が意識からすっぽり抜け落ちる現象を、フランスの神経学者k、シャルコーは「暗点化(scotomiwqtion」と呼んだ。
「無自覚型のナルシスト(Oblivious Narcissist)
1 他人の反応に気づかない
2 傲慢で攻撃的
3 自己陶酔
4 注目の的でいたい
5 ”送信器”はあるが、”受信器”がない
6 他人の気持ちを傷つけることに鈍感
ヒトラーもプーチン氏も「ゲミュートローゼ」
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他人を攻撃する人の心理やその方法は分かったが、標的にされてしまってからの解決方法がいまいちはっきりしなかった。
他人を攻撃する人は、自分に降りかかる自己愛や防衛本能による”罪悪感”があるため、それを格下に押し付ける。
反対に、攻撃される人は”罪悪感”を感じやすいため、その責任を取ろうとする。そのため、性質が噛み合って攻撃する-されるの関係になりやすい。そのため、攻撃される人は、自分に自信をもって、玉砕覚悟で毅然とした振る舞いをするしかない。
結局、一番手っ取り早く簡単に攻撃されないようにするには、人をできるだけ観察して、危険を察知し、危険な人との関わりを少なくするに限る。予防を心が -
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ネタバレ自分がまさに積極的に成熟を拒否したいと思う人間なので手に取った。大変示唆に富む内容で、自省を促される指摘も多々ある。また、大人=理想的人間とはどうあるべきか思惟を喚起してくれる。
ただ、冒頭で筆者自身も「成熟における『対象喪失』という側面に着目して、~一つの切り口を提示してみたいと考えている」と言っているため、分かった上であえてそうしているのだとは思うが、いくらなんでも全てを「対象喪失論」と結びつけすぎではないだろうか。こじつけと思える部分もいくらかある。
例えば、幼児的万能感の喪失に耐えられない大人がモンスタークレーマー化するとの主張だが、そもそもその万能感を持っている当の幼児はモンス -
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ネタバレ子どもを精神的、身体的に攻撃してしまう親について、心理学、精神医学、筆者の臨床(カウンセリング?)を基に分析まとめている。また、子どもに与える影響、そのような親への対処法についても論じている。対処法については、親を無理に許さなくてもいい、と支配されていた子どもが大人になってからのもの。
支配欲求の根底に潜む三つの要因…利得、自己愛、攻撃者との同一視。
所有意識、特権意識、想像力の欠如、嫉妬と羨望、
怒りの置き換え(他で起きたことの怒りを弱者であり、自分の所有物である子どもにぶつけてしまう) 外面は良いことが多い。
自傷行為と家庭内暴力は親への怒り。
家庭内で暴君と化している子どもたちは、生育 -
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わかる、と思った。でも他人の不幸を願う人への処方箋が一般的でイマイチ説得力がない。
・近くの人(同級生、同僚、同性)に羨望を抱きやすい
→たしかに遠くの人(芸能人や全く交流がなかった同級生)の幸せなどどうでもいいし何も感じないが、仲のいい友人や見下していた同性の幸せ報告の方が胸をざわつかせる、特に自分が上手くいってない時。あの人より努力してるのに的な。
・羨望の最大の要因は自己愛。自己愛が強い人をほど自分自身を過大評価しがちなので自分が劣っている、負けたということを受け入れられない。
・羨望は他人が持っているのに自分は持っていないという欠乏感から生み出される。自分がそれを失った、奪われた -
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ネタバレ「忖度」という観点から、森友学園のこと、首相夫人のこと、官僚、裁判官、東芝、医療業界、メディアのことなどを分析・解説されていて、いかに普通に「忖度」が行われているのかがわかり、とても興味深い内容だった。この本を読んでからニュースを見ると、「これも忖度なんだろうな」という視点で見てしまう。会社でのことだけでなく、学校や家庭でも行われていて、自分でも無意識のうちに「忖度」をしていたのではないかと思い当たることがあった。
この本にも書いてあるように、「空気」をある程度読むことは必要だけど、何となくおかしいと感じるセンサーの感度が低下しないように気をつけて、おかしいと感じたら、あえて忖度しない勇気を持 -
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子供は自分の物という所有意識が強い親による身体的、精神的虐待のメカニズムを事例を紹介しながら分析。
また、子供を攻撃する親にどう対処すればいいのかについて考察、さらに子供に対する親の究極の攻撃ともいうべき子殺しについて、2019年6月、東京都練馬区で起きた元事務次官による長男殺害の事件を取り上げ分析。
読みやすくて先が気になり過ぎて一気に読みました。
こういう類の本を読みたくなるのは、軽度ではあるだろうけれど自分の親がいわゆる毒親であると思っていて、今まで自分が受けてきた事に名前をつけてカテゴライズしたいという気持ちと、自分が親になったことで、同じような苦しみを子供に与えないためには、やは