片田珠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こういう人、つまりマニピュレーターは職場などによく居るにもかかわらず、その人の心理や、こちらが取るべき対策については学校では教えてくれないし、職場のメンタルヘルス委員会も規則上あることになっているが、加害者が一見善人そのもので本性を隠しているので加害者の非を追及することは不可能で、決して被害者を助けてはくれない。こういった書籍を読んで、あらかじめ防御法を考えておくべきだ。
本書では、マニピュレーターが生まれる社会的な背景に言及されていることと、対処法が具体的にいくつも示されていることから、『他人を攻撃せずにはいられない人』では物足りなさを感じた人も読んで損はないと思う。
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Posted by ブクログ
精神科医として7000人を越える患者に係わってきた著者が、臨床医として職場に蔓延(はびこ)る迷惑な人たちを、事例を通じて紹介します。第1章では、職場を腐らせる人たちのイメージをつかむために、15の具体的事例を紹介し、その精神構造と思考回路を分析します。第2章では、職場を腐らせる人を変えるのが非常に難しい理由を解説します。第3章では、職場を腐らせる人を変えるのが至難の業だということを踏まえた上で、どう対処すべきかを解説します。職場を腐らせる人の被害は、一般職員に限らず、職場管理者も頭を悩ませる課題です。職場を腐らせる人たちの特徴を読み解くと、「メタ認知(自分自身を客観視)」ができていない人、場
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Posted by ブクログ
モラハラのパターン
分かりやすいものから、分かりにくいものまでさまざまある
・相手に価値がないというメッセージを送る
・ドアなどを強く閉める事で怒りを表現する
・毎回約束通りにしてくれない
・不機嫌さをアピール
・「非常識」「間違ってる」を押し付ける
・パートナーの家事の不満を無言でアピールする(掃除し直す、料理に味を足す)
・伝聞「〇〇さんがあなたの悪口言ってたよ」
・怒鳴る(無能な人である)
モラハラ加害者の心理
・本来向けるべき相手に
怒りや不満を向けられない
・羨ましい
・承認欲求が強い、愛情不足
・怒りのコントロールができない
対策
・相手に直接聞く
「なぜそういうことを言うの? -
Posted by ブクログ
みかん箱の中に1つでも腐ったミカンがあると、周りのミカンも腐っていく。職場環境もしかり、1人でも負のオーラを漂わせていると、周囲に伝播して、組織全体が疲弊する。
なんだこれ、自分のことじゃないか。。
本書の後半、問題社員が職場を腐らせてしまう原因と、構造的な問題の解説には納得。自身の無さ、失敗の恐怖、立場喪失に対する怯えといった、本人が無意識に抱える人間的な課題が列挙されている。
特に、「平等志向」の考え方に起因する、他人の不幸を望む根底的な願望には共感できた。なぜなら、私自身が職場を腐らせる1人であり、同じ感情を持っているからだ。例えば、特に苦労もしていないのに評価され昇進した人がいると -
Posted by ブクログ
この本には以下のようなことが書かれてあります。
・モラルハラスメントとは
・モラルハラスメント加害者の心理
・よくあるモラハラパターン
・モラハラを受けた際の対処法
・モラハラ加害者にならないには
社会人で初めて後輩ができた私にとってはとても勉強になった一冊です。
後輩を指導している中で、「なぜこれができないのか?」「以前教えたはずなのに、彼は真剣に取り組んでいるか?」という思いをもちイライラしてしまう時があるなと感じていました。
そのイライラを解消したり、出さないようにはどうすればいいかと悩んでいました。
この本に書かれていた、モラハラ加害者にならないためのポイントである、以下を実践した -
Posted by ブクログ
誰にでも正当化したくなる時はあるけれど、例に出てくる人たちはちょっとレベルが違うと言うか、世の中にはかなり拗らせている人がいるんだなと思うのと同時に、幸い身近にはここまでひどい人はいないことを有り難く思う。
本書で一番納得したのは第5章の社会的背景。著者が指摘しているように、現在の日本においては、「自分は不利益を被っている」という被害者意識・不満を多かれ少なかれ抱いている人がほとんどではないだろうか。だからこそ、近年特にやたら人を叩きたがったり、怒りっぽい人が増えているのだと思う。正直自分も例外ではない。
怒ってもどうにもならないし、スッキリするのは一瞬だけで、怒れば怒るほどイライラは増え