片田珠美のレビュー一覧
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■頑張りすぎる人には、しばしば次の4つの要因が認められる。しかも、それぞれが密接に絡み合っている。
①他人からどう見られるかを人一倍気にする
②「⋯しなければならない」「⋯してはいけない」という強迫観念に囚われている
③認められたいという承認欲求が強い
④失敗したらどうしようという不安に苛まれている
■怒りを抑圧していると「パッシブ・アグレッション」の形で出てくることも少なくない。「パッシブ・アグレッション」は日本語では「受動的攻撃」と訳され、怒りや不満があっても、それを明確に言葉で伝えたり、激しく怒鳴ったりするのではなく、分かりにくい形でコソコソと表出することを指す。いわば陰湿な攻撃である。
最近メディアでしばしば取り上げられるようになった「不機嫌ハラスメント」、いわゆる「フキハラ」は「パッシブ・アグレッション」の典型と考えられる。
■最も厄介な弊害は、怒りを表に出してはいけないと我慢し続けた挙句、抑圧しきれなくなった怒りが爆発する、つまりキレること。「怒ってはいけない」という思い込みを捨てることが望ましい。そのうえで怒りを溜め込まないようにし、怒りを少しずつ言葉で伝えることを心がけるべき。そのためには怒りを言語化する技術、つまり「怒る技術」を身につけることが必要である。
■怒らない「いい人」の根底に潜んでいるもの
怒らない、一見寛大な人の根底に潜んでいるのは、実は怠惰、恐怖、虚栄心の三つにほかならない。
・自分が怒ることによって生じる軋轢が面倒くさいという怠惰
・怒ったらやり返されるのではないかという恐怖
・いい人ぶりたいという虚栄心
■ドイツの哲学者ニーチェは「正義の起源がルサンチマンにある」と指摘している。「ルサンチマン」とはフランス語で「恨み」を意味する言葉で、非常にドロドロとした陰湿な感情を指す。正義を振りかざし、反論の余地がなさそうな、もっともらしい「正論」を吐く人はその胸中に「ルサンチマン」を秘めていることが多い。
■世の中には周囲の目に非現実的と映るような高すぎる理想を掲げることで自分を鼓舞し、実際に成功する人もいる。実際に成功する人の違いはどこにあるのか。その差は二つある。
①現実をきちんと直視できるか
②理想に向けて地道な努力ができるか
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■許せないという病を抱えて…
読み終えてから五日かけてようやく感想文を書き終えた。抜粋メモだけでA4で1ページ、感想文はかなり整理しても2ページちょっと(非公開)。
薄くて軽く、読みやすい本だったけど、僕にとってこんなに深く、重い本はかつてなかったかもしれない。いろんなことを考え、頭の中で堂々巡りを繰り返し、自分なりに消化しようともがいた。内省にかなりの時間を割くことになった。それを書き出し、またはヴォイスメモに入れ、重複や繰り返しを整理し、構成しなおし、読み返し。そんなこんなで頭は疲労困憊。
見かけだおしで内容の薄い自己啓発本の類と違い、怒りや恨みに苦しんできたーそして今後もその苦しみを抱えて生きていくであろうー僕にとって救いとなり、また勇気を与えてくれる理論書であり、実践書だった。 -
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こういう人、つまりマニピュレーターは職場などによく居るにもかかわらず、その人の心理や、こちらが取るべき対策については学校では教えてくれないし、職場のメンタルヘルス委員会も規則上あることになっているが、加害者が一見善人そのもので本性を隠しているので加害者の非を追及することは不可能で、決して被害者を助けてはくれない。こういった書籍を読んで、あらかじめ防御法を考えておくべきだ。
本書では、マニピュレーターが生まれる社会的な背景に言及されていることと、対処法が具体的にいくつも示されていることから、『他人を攻撃せずにはいられない人』では物足りなさを感じた人も読んで損はないと思う。
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精神科医として7000人を越える患者に係わってきた著者が、臨床医として職場に蔓延(はびこ)る迷惑な人たちを、事例を通じて紹介します。第1章では、職場を腐らせる人たちのイメージをつかむために、15の具体的事例を紹介し、その精神構造と思考回路を分析します。第2章では、職場を腐らせる人を変えるのが非常に難しい理由を解説します。第3章では、職場を腐らせる人を変えるのが至難の業だということを踏まえた上で、どう対処すべきかを解説します。職場を腐らせる人の被害は、一般職員に限らず、職場管理者も頭を悩ませる課題です。職場を腐らせる人たちの特徴を読み解くと、「メタ認知(自分自身を客観視)」ができていない人、場合によっては発達障害、人格障害などがベースに潜んでいるようにも思います。しかし、病的、もしくは障害論を持ち出すと、パワハラだ、人格否定だと、指摘する側に更なる被害が及ぶ可能性があり、非常に難しい課題だと感じています。
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モラハラのパターン
分かりやすいものから、分かりにくいものまでさまざまある
・相手に価値がないというメッセージを送る
・ドアなどを強く閉める事で怒りを表現する
・毎回約束通りにしてくれない
・不機嫌さをアピール
・「非常識」「間違ってる」を押し付ける
・パートナーの家事の不満を無言でアピールする(掃除し直す、料理に味を足す)
・伝聞「〇〇さんがあなたの悪口言ってたよ」
・怒鳴る(無能な人である)
モラハラ加害者の心理
・本来向けるべき相手に
怒りや不満を向けられない
・羨ましい
・承認欲求が強い、愛情不足
・怒りのコントロールができない
対策
・相手に直接聞く
「なぜそういうことを言うの?」
・「傷つく」「悲しい」と伝える
・相手にとって面倒な人になる
・相談することで客観視する
感想
人を上下で判断する人は
自己愛が強いんだと思った。
私は母や祖母にモラハラ受けて育ったんだなぁとこの本を読んで自覚した。
自分の満たされなかった自己愛を子供に託す負の連鎖が起きてたんだと気づいた。 -
Posted by ブクログ
みかん箱の中に1つでも腐ったミカンがあると、周りのミカンも腐っていく。職場環境もしかり、1人でも負のオーラを漂わせていると、周囲に伝播して、組織全体が疲弊する。
なんだこれ、自分のことじゃないか。。
本書の後半、問題社員が職場を腐らせてしまう原因と、構造的な問題の解説には納得。自身の無さ、失敗の恐怖、立場喪失に対する怯えといった、本人が無意識に抱える人間的な課題が列挙されている。
特に、「平等志向」の考え方に起因する、他人の不幸を望む根底的な願望には共感できた。なぜなら、私自身が職場を腐らせる1人であり、同じ感情を持っているからだ。例えば、特に苦労もしていないのに評価され昇進した人がいると、心中穏やかではない。自分の目線では「あいつは苦労していないから、自分が上だ」と思い込んでいるからである。
自分が昇進して見返すことが出来ないと分かっているため、昇進した人の不幸を願ってしまうし、「俺は苦労したんだからこれぐらいのことは許される」「俺は職場で一番忙しいのだから何をやっても良い」といった自己正当化のもと、何かやらかしかねない。
このような暴力的な要素が自分の中にあることを、最近特に感じている。情けないことだが、自覚しているので正直に書いておく。やるせのない怒りの捌け口は無いので、自分で整理するよう注意するしかない。
この本を手に取る方は、普段は職場の問題社員に苦労されている人が多いのかも知れない。私のような読者は珍しい存在だろうか。もしかしたら、どの方にも程度の差こそあれ、こういったブラックな要素は心の奥に息を潜めているのかも知れない。
この本では、腐らせてしまう人間の気持ちを、丁寧に分析し言語化されているので、心を鎮め整理するための示唆を与えてくれる。自分の中の「悪」が表面化するのを抑えてくれる薬のような一冊かも知れない。 -
Posted by ブクログ
この本には以下のようなことが書かれてあります。
・モラルハラスメントとは
・モラルハラスメント加害者の心理
・よくあるモラハラパターン
・モラハラを受けた際の対処法
・モラハラ加害者にならないには
社会人で初めて後輩ができた私にとってはとても勉強になった一冊です。
後輩を指導している中で、「なぜこれができないのか?」「以前教えたはずなのに、彼は真剣に取り組んでいるか?」という思いをもちイライラしてしまう時があるなと感じていました。
そのイライラを解消したり、出さないようにはどうすればいいかと悩んでいました。
この本に書かれていた、モラハラ加害者にならないためのポイントである、以下を実践したいと思いました。
①自分のポジションが相手に与えるプレッシャーを想像する
②相手を否定しない
③相手を言いくるめない
④不全感に対して自問自答する
・自己愛が大きくなりすぎていないか
・自分の価値観だけで物事を捉え、他人に強要していないか
・相手がどう思うかを想像できているか
・他人に対して過剰に羨望感を持っていないか
・自分の生活を自慢したいと過度に思っていないか
他人に傷つけられないためにも、他人を傷つけないためにも読んでおいてよかった一冊だと思います。