片田珠美のレビュー一覧
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目的:「感情的にならずにいられないのは、病気のせいかもしれない」として、ADHD(①注意障害②多動③衝動性)挙げられていたから。
①のせいで物をなくしたり置き忘れたりする→集中力が持続せず日常業務や単純作業を上手くこなせず初歩的なミスを繰り返す等→周囲から叱責され「やる気がない」「真面目に取り組んでいない」と非難される。当人は怠けているつもりなどなく、否定的に評価されると感情的に反応してしまう。
③は②と密接に結びついており、感情や衝動の制御障害は大人のADHDにしばしば認められ、ちょっとしたストレスや欲求不満に耐えられず、感情的になりやすく怒りっぽい。待つのが苦手で思った事をすぐに口に出す傾 -
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精神分析の見地から怒りについて書かれた本。
精神分析に関する本は興味深く読み物としては面白いが、自分で日常生活に役立てられるかというと少し難しいのではないか。
ネット環境などなかった10代の頃、心理学の本で面白かったのは精神分析の本だったが、現実的に私を助けたのは20代になって知った認知行動療法だった。
3章の受動的攻撃あたりから気分の悪くなる様な事例が沢山出てくる。
こんな言動と感情が異なるコミュニケーションを取ろうとしてくる相手とは深く関わらない方がいい(過去の私だ)。
怒っているのに自分の意識ではその感情に気づいていないまま相手を褒めて嫌味にしかなってない、みたいな奴は危険だ。
言動と感 -
Posted by ブクログ
受動的攻撃という言葉は最近精神科医のYouTubeで出てきて知ったワードだった。
この本を読んでより理解が深まった。主に受動的攻撃の種類や例となぜそのような怒り方をしてしまうのかの話だった。最後の数ページに処方箋があるけどこれを読んで本人が改善できたり被害に遭ってる人が改善できるかといったらそうではない。
幼少期の環境が大きく影響しているらしいので解決するのは難しいと思った。そもそも自分が受動的攻撃をしているという自覚を持つのが難しいと思う。
怒りそのものをみっともないと思う社会だし同調圧力の強い教育システムだから日本人に多い現象だろうなと思った。
ただ夫婦間の受動的攻撃はどこの世界でも -
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職場にいる、ある女性を思い浮かべて本書を手にしましたが、残念ながら本書に取り上げられているタイプとは異なるようです。その人は特に理由や背景があるわけではなく、ただ単に「人を攻撃することが好き」だから攻撃しているように見えます。奇行種でしょうか?困ったもんですね。
もちろんまわりには他のタイプのいじめっ子もいて、バッチリ当てはまるタイプもいます。
自分は被害を被っている訳ではないので「なんであんな行動をとるんだろう?不思議だなぁ」と理由を知りたかっただけなのですが、もし解決策を探して本書を手に取られた方は、少しガッカリするかもしれません。
いじめっ子の本性は変わらないので、近寄らないのが一 -
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ネタバレ会社にこういう人います。
逆に、こちらが、やられるままではすまさない、場合によってはやり返すぞという断固たる姿勢を示すと、引くことが多い。内心びくびくしているので、自分より強い者を避けようとするためである。いじめっ子が弱い者いじめしかしないのと同じである。
そこで、ときには、やり返すこともできるんだぞと見せつけることが必要になる。関係を断ち切ることも避けることもできず、黙ったまま耐えていても、「反撃しなかったら、あいつに自分の人生をめちゃくちゃにされてしまう」とか「このままでは、自分がボロボロに壊されてしまう」と思い知ったようなときは、そうするしかない。
人間も所詮動物。闘わないといけな