片田珠美のレビュー一覧
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精神科医みたいだから、もっと専門的に分析してくれているのかと思ったら、そうでもなかった。
自分のついた嘘を真実だと思い込む人の代表例としてSTAP細胞騒動の小保方さんを紹介している。なぜあのような虚言を言うことができたかというと、それを信じてしまう一定の人(イネイブラー)がまわりにいるからという環境的な要因が挙げられる。そして嘘をつき続けているうちに本人も虚構と現実の区別がつかなくなってしまうようだ。でもその精神構造というか、思考傾向というか、内発的な要因がさっぱりわからない。それが知りたかったのに。
確かに小保方さんのことは自分も最初は信じたけど、あれは小保方さんを信じたというより理研とい -
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MBA 親会社 ディフェンス 幼児的な万能感を引きずったまま成長する子供 子供に代理戦争させることによって自己実現を図ろうとしている 空想するのは不満な人間だけである コンプレックス商法 暴君と弱者 ハッピードラッグ 羨望 ラ・ロシュフコー では、自分の何を知るのか?まず、何よりも現在の自分の能力と、その限界である。 身の程知らず 逆説的な言い方だが、他人の意見や助言を選り分けて、切り捨てても構わないと判断したものを聞き流せるようになるためにこそ、できるだけ多くの人の声に耳を傾けることが必要なのである。 自分自身の弱点や限界から目を背けたままだったら、自分自身への過大評価を修正できないので、自
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あー自分もこういう部類に入るよなあと思い、本屋で目に入ったので購入。まあこの本の中に載ってる例に挙げられた人物より断然マシやとは思うけど、気をつけなあかんなと実感。。。
もうちょっと対処法がいろいろ載ってるのかと思ったけど、そうでもなかった。
こういうプライド高い人いるけど、戦おうとか何か言ってやろうとかは思わない。もうほっとこう、相手してくれる人にしてもらえば?みたいな感じ。相手してくれる人がいるから私は助かってるっていうのもあるけど。
自己肯定感が高いのはいいことやけど、高すぎるとダメ。一番大事なのは自分やけど、他人のことを思いやる気持ちも大事。そのバランスが崩れると嫌な奴になってしまう -
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著者は、精神科医であり、精神分析を学んだ経験を活かし、臨床事例と合わせ多数の著書をだしている。
内容的には、以下の3点について論じている。
1.ひきこもり、登校拒否、出社拒否に象徴される現代人の打たれ弱さ。
2.モンスターペアレントなど、他責傾向の強い人々。
3.ドラック、酒などの依存症。
これらが急増している背景には、「対象喪失」を受け入れられない=大人になれない人々の増加が原因であり、「対象喪失」を直視し、乗り越えてゆかねばならない。
この本を読んでいると、説得力があり筋が通っているように思える。
しかし、内容を細かく見ていると、肝心な部分で客観的なデータが示されておらず、結果から -
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ネタバレ「打たれ弱さ」「他責的傾向」「依存症」という三つの問題の根源に横たわるのは同じ病理であるとして、「成熟拒否」の人々、「対象喪失」をきちんと受け止められない人々が増えているという近年の社会現象を、精神科医の立場から読み解いた一冊。このような社会を「一億総ガキ社会」とばっさり切り裂く著者についても興味が湧いた。
(要旨)
著者(精神科医)が最近の臨床現場で感じている、三つの特徴的な傾向がある――1.ひきこもりの増加にみる打たれ弱さ、2.何でも他人のせいにして切り抜けようとする他責的傾向、3.覚せい剤や合法麻薬などにすがる依存症の増加……。これからの根源に横たわるのは、実は同じ病理である――いずれ -
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秋葉原、池袋、池田小学校、コンバロン大学などで起きた
無差別大量殺人事件の犯人の、犯行までの精神を分析。
「他責的傾向」という言葉がポイント。
現代には被告人等の様な事件を起こすまでの
6つの要因を満たす者は少なくない。
ではなぜ彼らは殺人鬼となったのか。
なぜ多くの人は殺人を犯さないか。
ある人が「人を殺すには才能がいる」と言っていた。
いくら殺人鬼になる要因を持っていたとしても、本人に殺しの才能がなければ、犯行に及ぶことなど到底無理なのだ、と。
殺人鬼たちを支持する人間は、その才能に惹かれているのだろうか。
無茶苦茶な見解だと思うが、一理あるのかもしれないなあ。