【感想・ネタバレ】プライドが高くて迷惑な人のレビュー

あらすじ

なぜか「自分は他人とは違う」と思っている人の精神構造とは? 自分もそんなイタイ人にならないために気をつけたほうがよいこととは?人はプライドがあるからこそ、頑張れるし、自分を高めていく原動力となる。しかし、それが悪い方向に進むと手に負えなくなる。たとえば、自慢になっているのかいないのか、わからないような話を延々とする。さらには、プライドを守ることが最優先となり、他人に迷惑をかけるようなこともある。このような相手にどう対処したらいいのか。そもそも一体どういうつもりなのか……。大半は最初からそういう性格ではなかったはずだ。なぜそうなってしまったのかを分析しながら、実害を未然に防ぐにはどうしたらいいか解説をする。

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Posted by ブクログ

2022/08/23
この人の〜な人シリーズ本はたくさん出ていて、だいぶ前に読んだ本がとても参考になり、この本も読んでみました。
プライドが高いとは具体的にどういうことなのかが解説されていると同時に、実際に仕事の場面やビジネスの場面でプライドが高く他人に迷惑をかけることの具体例がたくさんあり、そこから自分がどのように対処していったらいいか、関わっていく上でどのようなことに気をつけたらよいのかについてもこれを読むことである程度の知識が身につけられるのではないかと思います。
読んでいると、相手を変えようとするアプローチよりも、自分がその人と適切な距離感をどう保つかというアプローチの側面の方が大きいような気がしました。
やはりプライドが高くて迷惑な人そのものを無理に変えようとすることはとても労力を使うので、その労力できっともっといいことができそうです。
また、プライドが高く周りに迷惑をかける人間に自分がならないためにどうするかという自分自身の心がけも触れてくれていました。
自分も他に迷惑をかけるようなプライドはなるべく捨てて、良い作用をもたらせるようなものに変えていけたらなと思いました。

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2022年08月23日

Posted by ブクログ

色々あり、読んでみました。
迷惑かけられてると思いこんでるだけで、もしかして迷惑かけてるのが自分?
と、不安になってきて確認したくなりました。
大丈夫でした(笑)
読みやすかったし、別の本も読んでみたくなりました。

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2021年08月31日

Posted by ブクログ

■マニック・ディフェンス(躁的防衛)
■拒絶過敏症 ~打たれ弱さ
■自尊心は,「経験によって強化された全能感」,対象「リビドーの満足」,「幼児期のナルシシズムの残滓」から生まれる
■「健全」な自尊心を持つことができず,大人になっても幼児的な万能感を引きずっているのが「プライドが高くて迷惑な人」の本質
■「プライドが高くて迷惑な人」の3タイプ
 ・自慢称賛型 ・特権意識型 ・操作支配型
■第一に幸福な人間は決して空想しない。空想するのは不満な人間だけである。満たされなかった願望こそ空想を生み出す原動力であって,空想というものはどれもこれも,願望充足であり,人を満足させてくれない現実の修正を意味しているのである。(フロイト)
■「満たされなかった願望」を投影した自己愛的イメージを現実の自分と錯覚して,自分自身を過大評価しがちである。その結果,不平不満を並べ立てるとか,怒りっぽくなるという弊害が出てくる。
■問題は,親のナルシシズムの投影である幼児的な万能感を引きずったまま成長する子供が最近増えていること。幼児的な万能感を丸出しにすると,人間関係がぎすぎすして本人も周囲も困るので,かつては,家庭,学校,社会の中で自己愛的イメージを徐々に断念させて,現実の自分を受け入れさせる「身の程を知る」ようにさせるシステムが働いていた。
■「幼児性がいつまでも強く残り,『母』の乳房を求め続け,いい歳になってもそれが与えられないと,国,政治,会社,学校に対し,駄々をこねる」人が増えた。(会田雄次「決断の条件」)
■スルースキル(鈍感力)
■「プライドが高くて迷惑な人」になるか,ならないかの分岐点は,「経験によって強化された全能感」若しくは「対象リビドーの満足」を大人になってから持てるように経験を積み重ねたり,良好なな人間関係を築いたりすることができるかどうかに尽きる。

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2015年10月12日

Posted by ブクログ

前著で評判を取った精神科医の著者が、困った人の類型と、彼らから身を守る方法を語ったもの。目次を眺めるだけで泣けてきます。

精神病質で攻撃的な上司、同僚に悩まされた人ならば家宝モノです。彼らの言動を真に受けて病んでしまった多くの善良な人々へ。

思うに、ダウナー系の精神病質なら心療内科に通ったり治療の場に出る機会も多いでしょうが、これらのアッパー系の精神病質さんは周囲に害を撒き散らしながら生きながらえていくのでしょう。


◆目次より
・自分のやり方をおしつけようとする
・現実から目をそむけようとする
・「現実原則」にもとづいて行動できず空想に逃げ込む
・反論してやっつけるのは禁物
・特別扱いはしない
・振り回されないように気をつけて
・「ギブ・アンド・テーク」は期待するな
・本題から平気で外れる人への対処法
・批判ばかりする人への対処法


○残業強制
部下が長時間働くのは当然だと思っている。あなたにも家族や友人がいるということ、悩みや病気を抱えているかもしれないことなど、全く考慮してくれない。上司自身が認められて出世したいがため、過酷な労働を期待するのだが、その割りにあなたの頑張りに対しては、ほめ言葉もねぎらいの言葉もない。単なる会社の道具としかみなしていないからである。

○気分屋
機嫌が悪いと、あなたをターゲットにして罵倒したり、笑いものにしたりする。しかも、他の社員の目の前で…。あなたのことを感情ある人間とはみなしておらず、自分の鬱憤晴らしの対象としてしか認識していない。

○こんなふうに部下の意見を必ず否定するのは、部下の提案をそのまま受け入れたら、部下のほうが優秀だと認めてしまうことになるのではないか、部下から見くびられてしまうのではないか、という不安が強いからだろう。プライドが高いからこそ、自分の優位性を誇示するためもあって常に部下の意見を否定するわけである。

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2014年11月23日

Posted by ブクログ

プライドが高い人は健全な自尊心を保てない人である。目の前の現実を受け入れられず、自己愛的イメージと現実のギャップに直面するとすぐに傷つき、落ち込むのである。
プライドが高く、自分は特別だと考えている人は協調性がないと批判される。自分は特別だという特権意識が強いと他人を見下し、攻撃的な態度をとることがある。
プライドが高い人はとにかく褒めてもらいたいものである。ただし本人はおべっかと本心からの賞賛を見分ける達人であることがよくあるため、厄介である。
プライドが高い人は自分は重要な人間であり、特別な配慮に値すると勘違いしているため、他人のミスや遅刻など些細なことに激昂しがちである。

プライドが高い人間に自分がならないためにどうすべきか。
①自分を知る
自分を客観視できていないことが多い。そのため思い込みが強く、視野が狭くなりがちである。自分を知るとは即ち自分の能力と限界である。そして他人の目に自身がどのように映っているかをある程度知っておく必要がある。このためには他人の話をよく聞くことが大事だ。助言や他人の意見を求めることも良い。全部を身につける必要はないが、多くの人の意見に耳を傾ける姿勢は必要である。
②感情を否認しない。
プライドが高い人は自己の感情を否認しがちである。自己愛の傷つきから身を守るために自分自身の気持ちにウソを付くこともある。これは体面を保つことがその理由であるが、こういった嫉妬や妬み、屈辱感などの感情の否認を続けると歪んだ形で表に出てくることがある。即ちキレるのである。これを防ぐためには感情を溜め込まないよう小出しにする必要があり、そのために自身の感情を言葉で伝える練習が必要になる。特に怒りや悔しさは自分がうまくいっていない状況にあることの表れであるため、これをきちんと言葉にすることができれば相手に対してキレずに済むはずである。考えや要求をきちんと言葉で伝えるのが大事なのである。これには練習が必要だ。ただしプライドが高い人ほど自分の考えや要求を言葉で表現するのをためらう傾向にある。うまく伝えられないと欲求不満を募らせやすい。やはり相手に対して伝える練習をしていくことが大事だ。
③自分の弱点を知る
プライドが高いと自身の間違いや失敗、無知、経験不足などの弱点をなかなか認められなくなる。
そうならないためには自分は完璧ではなく、知らないこともある時には間違う人間であることを受け入れる必要がある。
④失敗はつきものと考える
人間である以上失敗はつきものだし、それに対してどう対応するか考えたほうが得である。自分も他人も失敗する生き物であると考えなければならない。失敗を乗り越える経験が自己研鑽へと繋がる。
⑤地道な努力の積み重ねで自尊心を保つ
あなたが今いる場所で地道な努力を続けて自然に認められるようになるのが、プライドが高くて迷惑な人にならないための最善の方法なのである。

自分がプライドが高くて迷惑な人にならないためには、自身の考えを言語化でき、今の仕事で真摯に経験を積んでいく姿勢が求められる。

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2024年08月24日

Posted by ブクログ

本文中にキーワードが繰り返されるので分かりやすい。
事例は若干オーバーラップしているような気がする。

・経験によって強化された全能感
・対象リビドーの満足
にゆがみがあったり不足している人間は

・幼児期のナルシシズムの残滓
に頼り自尊心を支えている

このような心理構造を説明している。

そして幼児的な万能感は
親自身の「蘇生した」ナルシシズムの投影でもある、
という説明が身に染みた。

芥川龍之介の言う「(子供に対する)利己心のない愛は必ずしも子どもの養育に最も適したものではない。この愛の子供に与える影響は 少なくとも影響の大半は暴君にするか弱者にするかである」
はまさに今の時代を言い当てているものだなと思った。

最後のページに筆者からの処方箋がある。
いつでも心に留めておきたいシンプルな処方箋。

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2019年03月04日

Posted by ブクログ

あー。
そんな珍しいことを書いてるわけではないが、近隣某国とか、前の店で砕かれた馬鹿女とか、目の前に浮かぶようで。
判りやすく読みやすい。

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2015年04月27日

Posted by ブクログ

ここまで明らかな人は少ないが、それぞれの要素を少しずつ持った人は、自分周りにも、そして自分自身のなかにもあるように思う。

その意味で、どういう心理状態でそのような行動様式に繋がるのかを科学的な観点から解説しているところは、非常に参考になる。
こういうところがいつも知りたいと思っていた。

ただ、処方箋の章では、当たり前の、そして救いのないものでしかなく、物足りなかった。精神科医でもここまでしかできないという意味で、諦めるきっかけにはなるかもしれないが。

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2015年01月04日

Posted by ブクログ

「プライドが高くて迷惑な人」の3つのタイプ
「困ったちゃん」たちをタイプ別
1 自慢称賛型
2 特権意識型
3 操作支配型

これ覚えとけば、プライド高い人に出会っても、ストレスよりも攻略してやろうって気持ちがついて、頑張れそう!
なんだかんだ、育ちや環境が原因な変わりそうな人って感じがしたな。
も、結局こういうプライド高い人達に共感しまくりだったところもあるから、自分を見つめるいい機会だったな

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

周りにこういう人がいたので読んでみました。逆のことをついやってしまっていたみたいです。わかっていても持ち上げられない私もプライドが高くて迷惑なのでしょうかね。

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2025年06月14日

Posted by ブクログ

後半の対処法が役に立つ。なぜこんなやつに合わせないと行けないのだという感情のイライラを発散させてくれる有り難い一冊

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2021年12月31日

Posted by ブクログ

プライドが高くて、迷惑な人に自分がならないように、そして、そのような人への対策!が書かれています。
周りに迷惑な人がいて、悩んでる人は、ぜひ読んでみてください。

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2021年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『あなたが今いる場所で、地道な努力を続けて自然に認められるようになるのが、「プライドが高くて迷惑な人」にならないための最善の方法なのである。』

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2021年02月15日

Posted by ブクログ

マニックディフェンスや自己愛についての一冊。PHPらしいようで、らしくない部分もあって面白い。プライドが高い人への対応の指南書でもあり、自分自身を見つめ直すための本でもあってかなり読める内容。

ただし他の著書でもそうなのだけど、冒頭で「プライドが高くて迷惑な人が増えている」というのが、実際の数字なりで表すことなく事実として最後まで進んでしまうのは困ったものです。
これ「テレビでそう言ってた」でそれを事実として進めてしまうノリと同じように思える。考えて自分で判断して行動する人には向かないだろうに。こういうところの甘さがきになる一冊。「読んでおけ」とは思うけど。

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2017年12月17日

Posted by ブクログ

これを読んでるお前も気をつけろよ、ということでしょうか。
異常な人間の見本市のように楽しめる、と思っていたら、論旨が真面目な方向に向かっていく。
読み進める意欲をなくすような構成が個人的にはツラかった。

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2016年12月01日

Posted by ブクログ

文字通り、自己愛製人格障害とも言うべき人たちを取り上げた一冊。

誰しもプライドはあるし、それを完全に捨て去るのは難しいけれど、それを持ちすぎると自他共に苦しむということがよくわかった。

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2016年01月17日

Posted by ブクログ

前作の”他人を攻撃せずにはいられない人”の著書でこちらの方が売れているようなので読んでみた。なるほど、プライドが高いとは、幼児期の万能性からきているとは、なかなか面白い指摘。結局はそのような相手には真正面から対応せず、相手を持ち上げながら目的を達する手段をとる。確かに、その方法が一番有効かもしれない

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2015年10月12日

Posted by ブクログ

プライドの高い人への対処方法が書かれた本。対策本の一面もあるが、自分がそうならないように警告を発してくれいるようにも思える。対処法が書いてあるならば、どう言う人が問題かその特徴も書かれており、色々なプライドの高い人がいるものだと再発見。よく読んでいくと世の中のややこしい人はみんなプライドが高いことが影響しているのではないかと思ってしまう。

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2015年09月30日

Posted by ブクログ

生きてく上で色んな考えや、価値観の人達がいるのは当たり前
それに一つ一つ気にしていたらキリがないと
考えさせられました。

そして自分自信も周りに迷惑をかけてないか
など振り返る事もでき良かったです。

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2015年08月08日

Posted by ブクログ

私も、「本題とは直接関係ない話や質問を」してしまうことがあるなあと反省しました。「自分の関心や思いつきが最優先されて当然だと思いこんで」いる証拠のようです。あるいは、「議論の対象が明確に」されていない話し合いの場であるとき特に私のような人間が目出つようなので、話し合いの場で取り上げることを開始前に共有することが大事でした。いずれにしても、「他人の話を聞く」こと、「切り捨ててもかまわないと判断したものを聞き流せる」こと、そのためにも「できるだけ多くの人の声に耳を傾けることが必要」であることをよくよく理解しておきたいと思います。

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2015年04月04日

Posted by ブクログ

MBA 親会社 ディフェンス 幼児的な万能感を引きずったまま成長する子供 子供に代理戦争させることによって自己実現を図ろうとしている 空想するのは不満な人間だけである コンプレックス商法 暴君と弱者 ハッピードラッグ 羨望 ラ・ロシュフコー では、自分の何を知るのか?まず、何よりも現在の自分の能力と、その限界である。 身の程知らず 逆説的な言い方だが、他人の意見や助言を選り分けて、切り捨てても構わないと判断したものを聞き流せるようになるためにこそ、できるだけ多くの人の声に耳を傾けることが必要なのである。 自分自身の弱点や限界から目を背けたままだったら、自分自身への過大評価を修正できないので、自己愛を投影した理想像を現実の自分の姿と錯覚してしまい、勘違いがますます酷くなるのである。「プライドが高くて迷惑な人」にならないようにするには、自尊心をどうやって保つかということも重要なポイントになる。 「対象リビドーの満足」は相手次第というところが、「経験によって強化された全能感」は日頃の努力の積み重ねによって何とかなる。 正義という名の凶器

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2015年04月14日

Posted by ブクログ

あー自分もこういう部類に入るよなあと思い、本屋で目に入ったので購入。まあこの本の中に載ってる例に挙げられた人物より断然マシやとは思うけど、気をつけなあかんなと実感。。。
もうちょっと対処法がいろいろ載ってるのかと思ったけど、そうでもなかった。

こういうプライド高い人いるけど、戦おうとか何か言ってやろうとかは思わない。もうほっとこう、相手してくれる人にしてもらえば?みたいな感じ。相手してくれる人がいるから私は助かってるっていうのもあるけど。
自己肯定感が高いのはいいことやけど、高すぎるとダメ。一番大事なのは自分やけど、他人のことを思いやる気持ちも大事。そのバランスが崩れると嫌な奴になってしまうのだろうと思う。

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2014年12月06日

Posted by ブクログ

さくさくと読める内容。
本を開く前「自分も迷惑な人かも...」
なんて不安になってみたり。

学生の頃は何でも1番で居たくて
人前では勉強とか
練習とかしてなかったけど影では必死で。
特権意識型だったのかな?
今では、その努力が
すごくアホらしく感じます。

ラ・ロシュフコーの言葉
すべて、すごく気に入りました。

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2017年01月16日

Posted by ブクログ

特別扱いされて当然、と思い込む人たち。幼児的な万能感を許す親や消費社会で生まれる。被害が少なくて済む対応方法。自戒のチェックポイント。

科学的、根本的というより、世の中あるあるレベル、ため息つきつつの経験談。

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2015年08月29日

Posted by ブクログ

もしかしたら私が…という疑念が拭い去れないので、対策として購入。
何となく対処法が見えてきました。
自分対策ではないのが本音ですが…
もしかして、彼が?(・・?)

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2015年02月23日

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