片田珠美のレビュー一覧
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わかる、と思った。でも他人の不幸を願う人への処方箋が一般的でイマイチ説得力がない。
・近くの人(同級生、同僚、同性)に羨望を抱きやすい
→たしかに遠くの人(芸能人や全く交流がなかった同級生)の幸せなどどうでもいいし何も感じないが、仲のいい友人や見下していた同性の幸せ報告の方が胸をざわつかせる、特に自分が上手くいってない時。あの人より努力してるのに的な。
・羨望の最大の要因は自己愛。自己愛が強い人をほど自分自身を過大評価しがちなので自分が劣っている、負けたということを受け入れられない。
・羨望は他人が持っているのに自分は持っていないという欠乏感から生み出される。自分がそれを失った、奪われた -
Posted by ブクログ
ネタバレ「忖度」という観点から、森友学園のこと、首相夫人のこと、官僚、裁判官、東芝、医療業界、メディアのことなどを分析・解説されていて、いかに普通に「忖度」が行われているのかがわかり、とても興味深い内容だった。この本を読んでからニュースを見ると、「これも忖度なんだろうな」という視点で見てしまう。会社でのことだけでなく、学校や家庭でも行われていて、自分でも無意識のうちに「忖度」をしていたのではないかと思い当たることがあった。
この本にも書いてあるように、「空気」をある程度読むことは必要だけど、何となくおかしいと感じるセンサーの感度が低下しないように気をつけて、おかしいと感じたら、あえて忖度しない勇気を持 -
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子供は自分の物という所有意識が強い親による身体的、精神的虐待のメカニズムを事例を紹介しながら分析。
また、子供を攻撃する親にどう対処すればいいのかについて考察、さらに子供に対する親の究極の攻撃ともいうべき子殺しについて、2019年6月、東京都練馬区で起きた元事務次官による長男殺害の事件を取り上げ分析。
読みやすくて先が気になり過ぎて一気に読みました。
こういう類の本を読みたくなるのは、軽度ではあるだろうけれど自分の親がいわゆる毒親であると思っていて、今まで自分が受けてきた事に名前をつけてカテゴライズしたいという気持ちと、自分が親になったことで、同じような苦しみを子供に与えないためには、やは -
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組織を恐怖や空気によって支配する存在をヒトラー。その支配者に付き従い無批判に命令を実行する存在をアイヒマンとしてそれぞれの特徴を考察していた。特に、際立って優秀というわけでもないアイヒマン的存在が、ヒトラー的支配者に盲従することで、その地位を上げて、やがて自らがヒトラー的支配者に成り代わるという構造は面白いと思った。日本社会の教育や会社組織の構造がアイヒマンを醸成する土壌になっているというのは、これまでの歴史を見ても明らかだと思う。近年の働き方改革や、IT革命、教育の見直しはこのような土壌を根本から再構成するための良い機会であると感じた。自分の周りにいるであろうアイヒマン予備軍に気をつけるとと
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本文中にキーワードが繰り返されるので分かりやすい。
事例は若干オーバーラップしているような気がする。
・経験によって強化された全能感
・対象リビドーの満足
にゆがみがあったり不足している人間は
・幼児期のナルシシズムの残滓
に頼り自尊心を支えている
このような心理構造を説明している。
そして幼児的な万能感は
親自身の「蘇生した」ナルシシズムの投影でもある、
という説明が身に染みた。
芥川龍之介の言う「(子供に対する)利己心のない愛は必ずしも子どもの養育に最も適したものではない。この愛の子供に与える影響は 少なくとも影響の大半は暴君にするか弱者にするかである」
はまさに今の時代を言い当 -
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精神科医である著者自身も親に振り回されて、苦労したのだろうなと文面から推測できます。
「支配は、他人を平気で振り回す人がしばしば用いる手段。相手を支配するために振り回すのだといえるのかもしれない。」p16 → 「他人を平気で支配する迷惑な人たち」と題名を差し替えて読んでもいいのかもしれない。
■支配するための手口(ダブルバインドで混乱させる、罪悪感を与える、聞く耳を持たない、相手の価値を否定し優位性を誇示する・・・)
■振り回されているサイン(尊重されていないように感じる、その人にされたこと言われたことが頭から離れずくよくよ考える・・・)
■ターゲットにされやすい人の特徴(愛情欲求や承認欲求