片田珠美のレビュー一覧

  • プライドが高くて迷惑な人

    Posted by ブクログ

    前著で評判を取った精神科医の著者が、困った人の類型と、彼らから身を守る方法を語ったもの。目次を眺めるだけで泣けてきます。

    精神病質で攻撃的な上司、同僚に悩まされた人ならば家宝モノです。彼らの言動を真に受けて病んでしまった多くの善良な人々へ。

    思うに、ダウナー系の精神病質なら心療内科に通ったり治療の場に出る機会も多いでしょうが、これらのアッパー系の精神病質さんは周囲に害を撒き散らしながら生きながらえていくのでしょう。


    ◆目次より
    ・自分のやり方をおしつけようとする
    ・現実から目をそむけようとする
    ・「現実原則」にもとづいて行動できず空想に逃げ込む
    ・反論してやっつけるのは禁物
    ・特別扱い

    0
    2014年11月23日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    現代は「成熟拒否」の社会である。
    大人になるおということは「断念」しながら「現実適応」していくことである。しかし「無力」であることを受け入れることが現代人はできなくなっている。万能感の否認を拒否する方向が引きこもりや鬱であり、怒りとなって他責に向かうとモンスターペアレントやモンスタークレーマーとなる。モンスターペアレントは親としての万能感を保持して「パーフェクト・ペアレント」「パーフェクト・チャイルド」を失いたくないからこそ親の非も子供の非も認めずに学校や教師の責任とするクレーマーと化す。
    消費社会があきらめないでというメッセージを発信し続ける以上は、一方で肥大化した自己愛的万能感を抱えて、あ

    0
    2014年10月04日
  • 他人を攻撃せずにはいられない人

    購入済み

    まさにどんぴしゃでした

    今現在悩んでいることがそのまま書いてあり驚きました。今まで何とかしようとやったことは堂々巡りで正直行き詰まっていました。悩んでいることがあるかたはぜひ読んでみてください。なるほどと思うことばかりです。

    1
    2014年07月22日
  • なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~

    Posted by ブクログ

    短気な自分に飽き飽きしていた。そこで手に取った本。

    怒ることを前向きにとらえるという視点もあるのだ。

    怒ることで自己評価を下げ、自責の念にとらわれ、さらに怒るというスパイラルに落ちている私には、まさに目からウロコ。問題なのは表現力。筆者のいう「受動的攻撃」は女性ならみな経験があるのではないか。私も攻撃者であり受け手でもある。

    母親と自分、自分と娘の関係を見つめ直しながら読み進めた。

    賛否両論あるだろうが、怒りをポジティブに受け止め、健全に表現する訓練をすることは、私には救いになりそうだ。

    0
    2013年07月03日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    対象喪失。成熟拒否。
    死亡体験の欠落と、死に対する救いの消失。
    欲望を諦めさせてくれない消費社会。
    パーフェクトチャイルド、パーフェクトペアレント。
    幼児的万能感。
    否認、怒り、取引、抑鬱、受容。
    キーワードの多い本。
    若干引用が多い気もするが、今の社会を見るに、良い入門となると思う。

    0
    2012年12月17日
  • なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人間性を問われたり、人に嫌われたりなどを考えると「怒り」を表現することが悪いことのように感じられてしまうことがある。だから「怒り」を表現しない人が多が、多くの「怒り」は受け止めかたを変えても、表現しない限り消えることはない。
    そして、この本にあるような「受動的攻撃」という形で、「怒り」を表現してしまうことが多いのではないだろうか。

    「しない」「忘れる」「遅れる」「黙る」「正論を吐く」
    自分を責めたり、謝ったりしながら、実は相手に「あなたのせいよ」と思わせたい気持ちが隠れている。「怒り」を表現していないから「攻撃」ではないと思われるが、受け取った側には強烈な「攻撃」となり、そして相互に受動的な

    0
    2012年12月05日
  • 無差別殺人の精神分析

    Posted by ブクログ

    とてもわかりやすく、興味深かった。無差別殺人が起こる要因6つに照らし合わせて過去の事例を分析し、防ぐ方法はないのか?と考える。全てを犯人だけのせいにするにはやるせなく、外部に原因を押しつけられるほどかわいそうだなんて思っちゃいけない。認知行動の心理学をやってたから、精神分析ってこんな感じなんだーと勉強になった。

    0
    2012年07月19日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    エリート精神科女医が現代人の病巣を明快に説明していて痛快な良書です。引きこもりも、薬物中毒のジャンキーも、切れキャラのモンスターペアレントも病因は同じだと指摘する。これらはみな傷つかずに育ったマザコンで いわゆるI love me!のうたれ弱い現代人が自己防衛反応として起こしているという。 私たちは様々な困難や失敗をして傷つき、克服し大人になっていく、このプロセスを妨げる過保護が根底にあり この過保護な親のことをカーリングペアレントと呼ぶらしい

    0
    2012年07月15日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    タイトルから今の世の中への批判満載な内容なのかと思っていたがそうではなかった。
    精神科医であるがゆえに、現代の困った人々のこころを冷静に捉えていると思う。思わずドキッとしてしまうような指摘が多々あった(つまり自分も困った人々の一員)。
    対象喪失を受け入れられないことで成熟拒否を起こし、ひきこもり、他責的な性格、うつへとつながる。そしてその根本には幼児期での自己万能感がある。誰だって自分だけが(は)常に正しいと思いたいし、思っている。問題なのは、問題の起こったある時において喪失を受容できるかどうか。「受容」に至るには、否認や怒りを含めた辛い過程をたどる必要がある。でもその一つ一つが現実と向き合っ

    0
    2011年05月26日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    大人が子供化している現代社会を見事にまとめています。オススメの一冊です。

     大人が子供のままでい続け、大人になりきれない状況を、第1〜3章で説明し、第4章では、大人になる過程で失われる夢や理想をいかに克服するかの「対象喪失」について、第5章では、現代の子供化している社会に対しての処方せんを提案しています。

     近頃話題になっている、引きこもり、モンスターペアレント、自分を甘やかす現象は、全て大人の子供化というキーワードで説明できます。本当であれば、第4章で説明している、社会に揉まれながら乗り越えて行く苦労や困難を経験して、大人という成熟した段階へと成長するはずです。しかしながら、そのようなつ

    0
    2012年03月13日
  • 一億総ガキ社会~「成熟拒否」という病~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    精神科医として臨床現場でお仕事をされている筆者が、近年増えていると感じる「打たれ弱い人間」「他責的な人間」「依存症の人間」の三者を対象喪失の克服という観点から見直している本です。
    この本はすごく参考になりました。私自身、「喪失」の過程にいたものですから、それをどうやって乗り越えるのかが参考になりましたし、元気も出ました。同時に今という時代の残酷さや生きづらさもヒシヒシと感じ取ることが出来て、生き方を見直す良いきっかけになりました。
    「諦める」というよりも「挫折を受け入れて努力すること」が大切なのであって、同じ失敗を繰り返しても諦めないでしがみつき続けるということは、学習能力がないと言わざるを得

    0
    2011年02月08日
  • 他人を攻撃せずにはいられない人

    Posted by ブクログ

    驚くほどの新事実は書かれていなかったが、毒を交えながら"他人を攻撃せずにはいられない人"の性質を説明していて面白かった。この筆者の精神科医としての経験からくる、毒とユーモアのある言葉に救われる人は多そうだと感じた。
    大学時代のバイト先にいたお局に重ねて読んだところ、あまりにそのまますぎて笑ってしまった。

    0
    2025年11月11日
  • 子どもを攻撃せずにはいられない親

    Posted by ブクログ

    子どものことで悩んでカウンセリングを受けては、結局親の話をしてしまう。でも、もう娘にとってのいいおばあちゃんになってくれたから、もう過去のことはいいんです、先生と話せてすっきりしましたと、終わらせてきた。

    許さなくてもいいんだ、と目から鱗が落ちる思いだった。親を許せないと思う自分を許す、そんな風に思ったことがなかった。無理に許そうとしていると症状が悪化する、これも心当たりがありすぎる。そういえばお盆に実家に帰った後、それまであんなに楽しく夏休みを子どもと過ごしていたのに、途端に起き上がれなくなった。そのあと子どもも不調になった。子どもが不調になれば、また私は悩みだして不調になる。

    攻撃者と

    0
    2025年10月16日
  • 他人をコントロールせずにはいられない人

    Posted by ブクログ

    他人をコントロールするマニピュレーターとはどんな人が、どういう意図と方法で入り込んでくるのか。コントロールされた人をカウンセリングする中から、客観的に見て解説した内容。会社の上層部にいますねマニピュレーター。

    0
    2025年09月25日
  • 職場を腐らせる人たち

    Posted by ブクログ

    専門家がまとめた本を読むってことは、
    自分では体験しきれない、
    幅広い実例を体験するということ。
    当たり前だけどそれを実感する読書体験でした。

    精神科医として会社員に伴走してきた著者が書くのは、15の職場を腐らせる人の事例。
    今ご自分の職場の人間関係で悩んでいる方がいれば、この事例だけでも一見の価値ありです。
    色んな人がいるんだなっていう気づきになるから。

    その後に被害者にならないためのポイントも
    まとめてあるので、そちらも興味深いものです。
    ぜひご一読を。オススメ。

    0
    2025年09月03日
  • 許せないという病

    Posted by ブクログ

    いつまでも続く怒りは、多くの人にあるはず。主な原因は、欲求不満。満たされない自分の気持ち。また、自己肯定感が低いことで、他人と比較してしまう。まずは、自分が受けたショック、怒りの感情を認め、相手や相手の背景を理解すること。相手を許せればよいが、許せなくても別にいい、別にどうでもいいと思えればそれでいい。諦めても逃げてもいい。それは、自分のために、自分らしく生きるために必要なのだ。

    0
    2025年08月31日
  • 他人を攻撃せずにはいられない人

    Posted by ブクログ

    やや口語的な文章と現代日本の事例で、「攻撃欲の強い人(表向きは優しそうな人も含む)」の手法を分析し、その対処を提案する本。

    0
    2025年07月24日
  • マウントを取らずにはいられない人

    Posted by ブクログ

    様々なタイプ別に、例を挙げ傾向を示して、対処法を提示する。SNSの普及により、マウント合戦が過熱しているが、私自身も会社で過去に強烈なパワハラを経験したことがあるので、この本のタイプのどれかは読む人にとって、必ず身近にいただろうといえると思う。困った人への対処法及び自分の行動への教訓として役にたつ本かもしれない。

    0
    2025年06月20日
  • 職場を腐らせる人たち

    Posted by ブクログ

    メンタル不調の予防のため読みました。

    仕事をしていると必ず出会う職場を腐らせる人たち。
    この本では事例を15件と簡単ですが、対処方法が示されています。

    自分の中でどういうタイプの人がいることを想定しておくことで事前に対応が可能でメンタル負担が大きく減ると思いますので新卒の方や管理職になりたての方は読んでおいて損はないと思います。


    0
    2025年03月19日
  • 職場を腐らせる人たち

    Posted by ブクログ

    職場の人間関係について少しでも悩んだことのある人には必読の書。疑うことを知らなかった若いときに読んでいたら、「そういう人もいるんだなぁ」くらいだったかもしれないけど、年を重ねた今は、「いるよねぇ、そういう人」という感想。孫氏の兵法「彼を知り己を知れば百戦あやうからず」です。

    0
    2025年03月08日