片田珠美のレビュー一覧

  • 怖い凡人

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    怖い凡人。片田珠美先生の著書。平凡な人、凡人が権力を握った時ほど恐怖の事態が起こる。自分が平凡な人、凡人であった時代には権力者に対して絶対的に服従、盲従してきた経験があるから。自分が平凡な人、凡人から成りあがって権力者になった時には、他人に対して同じような絶対的な服従、盲従を要求するようになる。そしてそれが狂気となって不幸な事態になる。少なくとも自分は怖い凡人になりませんようにと思う人が増えて欲しい。

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    2019年08月19日
  • 騙されない技術 あなたの傍の嘘つきから身を守る方法

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    騙されない技術 あなたの傍の嘘つきから身を守る方法。片田珠美先生の著書。自分はそこまで馬鹿でもないし世間知らずでもないから狡猾な嘘つき、悪意の嘘をつく人から騙されたり陥れられたりすることなんてあり得ないと誰もが考えるかもしれないけれど、それこそが自信過剰な思い込み。狡猾な嘘つき、悪意の嘘をつく人から自分を守ることは簡単ではないし、騙されないことについて自信過剰な人ほど騙されやすいとわかりました。振り込め詐欺への対策にもなるかも。

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    2019年06月16日
  • 嫉妬をとめられない人(小学館新書)

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    実際にニュースになった事例を基に分析していて、読みやすい。もともと性善説の持ち主ではないので特に驚くこともなく、むしろ妙に納得しながら読んでいます。
    本のテーマは嫉妬ですが人の心は複雑であること、自分にも醜い部分があることを否定せずに、素直に受け入れて、そのうえで社会生活を円滑に送っていけばいいのではないかと思います。

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    2019年06月10日
  • 孤独病 寂しい日本人の正体

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    孤独病 寂しい日本人の正体。片田珠美先生の著書。孤独病に侵されている日本人は多いと思う。承認欲求や自己顕示欲求を満たしたいのは孤独病が根底にある。人と人との縁や人間関係が希薄になった孤立無援な孤独社会。孤独を満たしたいから、寂しいから、承認欲求や自己顕示欲求を満たすための言動をしてしまう。片田珠美先生による日本社会への警鐘を鳴らす良書です。

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    2018年11月11日
  • 拡大自殺 大量殺人・自爆テロ・無理心中

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    拡大自殺 大量殺人・自爆テロ・無理心中。片田珠美先生の著書。絶望感と復讐心で他人を巻き込みながら社会を震撼させるような拡大自殺事件の発生が日本で増えている。相模原障害者施設での事件、秋葉原事件、古くは土浦連続殺傷事件も一種の拡大自殺型の大量殺人・自爆テロ・無理心中。絶望感と復讐心でこのような拡大自殺を考える人がこれ以上増えないように、日本社会全体として改善すべき点を真剣に考えなくてはいけない時期にきていると思います。

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    2018年11月11日
  • 上手に「自分を守る」技術 かわす、はね返す、やりこめる

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    上手に「自分を守る」技術:かわす、はね返す、やりこめる。片田珠美先生の著書。厄介な人、面倒な人からの攻撃に対してムキになって反撃しても時間の無駄。かといって反撃しないとこちらが疲労困憊になってしまう。厄介な人、面倒な人から自分を守って塩梅良く反撃するための具体的な方法がぎっしり詰まっています。精神科医の片田珠美先生だからこその理にかなったわかりやすい説明がとても参考になる一冊です。

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    2018年11月11日
  • 忖度社会ニッポン

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    忖度社会ニッポン。片田珠美先生の著書。ニッポンが忖度社会、無責任社会である背景には、忖度人間、無責任人間が多いことにある。責任回避で自己保身を図り、承認欲求と自己顕示欲、自己利益を満たすためために忖度する。そこにあるのは無責任な自分中心主義だけ。片田珠美先生の著書はいつも説得力があります。忖度社会をニッポン全体で変えていこうという決意が必要です。

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    2018年10月24日
  • 賢く「言い返す」技術 人に強くなるコミュニケーション

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    仕事上理不尽なことを言われたり、怒鳴られたりすることがよくある。そういう時自分は、相手の思い通りにコントロールされ、後から、「あの時ああ言えば良かった」なんて悔しい思いをすることが多々ある。
    本書は、誰かをやっつける為ではなく、自分の心身を守るために、困った人にどう対処すべきかが書かれている。
    非常に為になった。

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    2018年08月20日
  • 「正義」がゆがめられる時代

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    2016年7月に神奈川県相模原市の障害者施設を襲って、戦後最悪の犠牲者を出した惨事を引き起こした植松聖。精神科医の著者が、植松が惨事に至る社会的、個人的な背景を解く。その背景は、我々が生きている現代の病巣でもあり、我々はその病巣の中に生きている。▼植松は自分を特別な存在と思いこむ「自己愛」の強い人物だ。それは現代社会で多く見られる。彼は自分を認めてくれない社会を恨み、ゆがんだ正義から復讐する。犠牲になったのが弱い障害者である。障害者に生きる価値を求めなかった植松の意識は、コスパ全能の現代社会の我々の持つ意識でもある。社会が、コスパであらゆる価値を判断されている。

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    2018年07月20日
  • 無差別殺人の精神分析

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    「秋葉原無差別殺傷事件」の加藤智大
    「池袋通り魔殺人事件」の造田博
    「下関通り魔殺人事件」の上部康明
    「大阪教育大池田小事件」の宅間守
    「コロンバイン高校銃乱射事件」のエリック・ハリスとディラン・クリーボルト
    「ヴァージニア工科大銃乱射事件」のチョ・スンヒ
    「津山三十人殺し」都井睦雄
    彼らを凶行に走らせたのは何か?
    最後の一線を超えたきっかけとは?
    増える「誰でもよかった」という大量殺人者の精神構造とは?

    人物のおいたちから精神構造までを分析しつつ分析したリポート

    全て他者のせいにして内なる悪を否定する精神構造とは?

    読んでいて恐ろしくなるのは
    もしかしたら「人は誰にでも大量殺人者にな可

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    2018年07月13日
  • 平気で他人を傷つける人

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    精神科医の書いた、モラハラの本。会社や家庭でモラハラにあっていても、加害者も被害者もモラハラに気づかず、事態を悪化させることが多いそうだ。モラハラの構造、モラハラ加害者の特性、モラハラにあったときの症状と対処法が、分かりやすく解説されている。「あの人ちょっと」と感じたことがある人に、とてもお薦め。モラハラについての理解が広まり、加害者も被害者も減るとよいと思う。

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    2017年10月05日
  • なぜ、「怒る」のをやめられないのか~「怒り恐怖症」と受動的攻撃~

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    受動的攻撃について書かれて入手可能な唯一の書籍だったので購入。
    「引き受けたことをやらないで人を困らせる」「何かを遅れさせて人を困らせる」「言ったことを忘れる」こういった攻撃方法や攻撃の理由、攻撃への対応について知ることができました。
    オススメ。

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    2017年09月04日
  • すぐ感情的になる人

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    ■アレキシサイミア(失感情症)とは想像力が乏しく,自分の感情を認識することも,表現することも難しい状態で,心身症やうつ状態で時々出現する。
    ・自分の感情ときちんと向き合えない状態であるが一種の防衛メカニズムという見方もできる。
    ・困難な状況に直面するとネガティブな感情が出てきてどう対処すればいいのか分からなくなり全ての感情を否認したままフリーズする。
    ・しばしば成育歴が影響している。子供の頃自分の感情を出しても親にきちんと受け止めてもらえず「怒っちゃダメ」「泣く子は悪い子」などとネガティブな感情を出すことを押さえつけられているうちに感情を出せなくなり,やがてそうした感情すら認識できなくなる。

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    2017年07月11日
  • 賢く「言い返す」技術 人に強くなるコミュニケーション

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    基本的にしゃべるときは頭の中で二手三手先を読んで話すようにはしています。
    著者の仰る
    1 相手の裏の心理をつく
    2 別の話題に誘導する
    3 矛先をそらす
    4 一段上に立つ
    5 周囲を味方につける
    6 あえて無防備になる
    7 筋違いの期待を裏切る
    のうち
    1と4と6はよく使います。
    自分も含めて相手を俯瞰するように一段上から見て弱みを探します。
    それができると相手の裏の心理が読めるのであえて無防備になってスキをつくって肉を切らせて骨を断つって感じに持っていけたらりそうです。

    ただ本書は使い方を一歩誤ると内輪のケンカを招いてしまいかねないので注意が必要ですσ^_^;
    僕的にはよくやってる技術も含

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    2017年06月17日
  • 「正義」がゆがめられる時代

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    内容的に私自身の考え方と非常に近しい内容だと思いました。
    相模原の障がい者施設を襲って殺害を犯した事件をベースに
    正義とは何かを論じていく内容となっています。
    内容もいろいろ考えることがあると思いますが。相模原の
    事件に関して、何も語られることがなくなっていることに
    非常に違和感があります。史上最悪の部類の事件ではないか
    と思うのですが。
    そもそも正義って大声で振りかざすのは恥ずかしいことだと
    いう感覚があると思うのですが、最近正義を大声でいう人が
    多くなった気がします。
    マスコミでもそうですが、会社や地域の中でも。そんな人
    たちが胡散臭くて恥ずかしくなるような世界に
    なるようになればいいのか

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    2017年06月03日
  • すぐ感情的になる人

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    片田先生の新著。どうして、すぐに感情的になるのか、を分析し、わかりやすく紹介しています。ルサンチマンは、ニーチェが指摘し、最近の日本では適菜収さんがよく取り上げる概念ですが、現代社会におけるルサンチマンの影響力は無視できないですね。
    それにしても、「怒りを前向きのエネルギーに」というのはいい考えですね、それを実践に移せるようにしたいものです。

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    2016年10月10日
  • 孤独病 寂しい日本人の正体

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    ■功罪相半ばするのがネット空間だということを忘れてはならず。ネットによってくすぶっている欲求不満や悪感情が多少とのガス抜きされてる反面,ますます負の感情を増幅させ,時にはそれを現実の世界で発散してしまう人が少なくない。
    ■自我が表出する人格というものも,一つだけではなく,幾重にも重なり合っている。
    ■「小人閑居して不全をなす」という言葉があるが,人はっ日まで考える時間がたくさんあると,ろくなことをしないもの。現実にやることが色々とあった方が,あれこれ思い煩わずにすんでいい。
    ■「潜在能力は無限」といった考え方にどこか惑わされている。
    ■勉強に関しては,スポーツや芸術などとは比較にならないほど大

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    2016年06月03日
  • 賢く「言い返す」技術 人に強くなるコミュニケーション

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    周りにいる困った人への処方箋。

    特に「哀れに思う心」と「オウム返し」は知っておくだけでずいぶん心構えが違ってくる。

    かかってくる火の粉を振り払う方法として、一読をおすすめ。そんなに難しくない本なので、心の処方箋として何度でも再読すると良い。

    また、相手の攻撃方法を知る手段として「レトリックと詭弁(香西秀信)」もあわせて目を通しておくと良いと思う。

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    2016年04月03日
  • 自分を責めずにはいられない人

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    罪悪感から抜け出すヒントをもらいました。
    罪悪感を掻き立てられていることに気付けるよう、注意しようと思います。

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    2016年02月07日
  • プライドが高くて迷惑な人

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    ■マニック・ディフェンス(躁的防衛)
    ■拒絶過敏症 ~打たれ弱さ
    ■自尊心は,「経験によって強化された全能感」,対象「リビドーの満足」,「幼児期のナルシシズムの残滓」から生まれる
    ■「健全」な自尊心を持つことができず,大人になっても幼児的な万能感を引きずっているのが「プライドが高くて迷惑な人」の本質。
    ■「プライドが高くて迷惑な人」の3タイプ
     ・自慢称賛型 ・特権意識型 ・操作支配型
    ■第一に幸福な人間は決して空想しない。空想するのは不満な人間だけである。満たされなかった願望こそ空想を生み出す原動力であって,空想というものはどれもこれも,願望充足であり,人を満足させてくれない現実の修正を意味

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    2015年10月12日