片田珠美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「スゴイ自分」を捨てきれない大人が増え続ける日本社会に警鐘を鳴らす。ちょっと前にそこそこ話題になった本。
ひきこもりやモンスターペアレントや依存症患者は「あきらめる」ことができないという点で同じであり、彼らのような人が増えた背景には、「あきらめるな!」というメッセージを発し続ける社会の影響があるというのが主な主張。
ちょっと言い過ぎな感じも受けたけど、なかなか納得できる本だった。「『あきらめない』のであれば、当然、そのために重ねるべき努力も、あがくことに伴う苦悩も、失敗したときに味わう絶望も、引き受ける覚悟がなければならない」という著者の言葉が重い。 -
Posted by ブクログ
「NEXT READING」
(怒りは悪い感情なのか)・・・怒りは喜怒哀楽の感情の一つ、感情に良し悪しはない。怒りとは「今何かうまくいってないことがある」というサイン、生きるうえで非情に重要な感情。怒りを出すことに伴うリスクを避けようとするあまり、怒りを押し殺してしまう「怒り恐怖症」こそが諸悪の根源です。
(怒りの抑え方は)・・・怒りをうまく相手に伝える術、”怒る技術”、①「あなたが何に腹を立てているのか言うべき」、相手にどうしてほしいのか、「はっきり」、「きちんと」、「礼儀正しく」言うべき、②相手の立場を考慮する(相手の話を聴く)、③「伝わらないこともある」・・・そんなときはあきらめる。
(怒りとあきらめのつながりは)・・・「自分が正しい」と思い込んでいる人を前にしたら、「仕方ない、相手にした人が悪かった」とあきらめること、明らかに見るしかない、それでも”伝えた”けれどだめだったとあきらめがつく。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
「スゴイ自分」(=幻想)を保つためなら何でもする…急増するひきこもりや新型うつ病、何でも他人のせいにするクレーマー、覚醒剤や合成麻薬などの依存症。
精神分析からのアプローチ。
[ 目次 ]
第1章 「打たれ弱い」という病(不登校は誰にでも起こりうる、という認識;ひきこもりの長期化 ほか)
第2章 一億総「他責的」社会(モンスターペアレントは「他責」の象徴;ベテラン教師も疲れ果てる ほか)
第3章 依存症―自己愛の底上げ(マイケル・ジャクソン―「大きな子ども」の典型;失われた子ども時代 ほか)
第4章 大人になるってどういうこと?―対象喪失とは何か(最大の対象喪失である「自らの死」;キューブラー・ロスの「死の五段階」説 ほか)
第5章 子どもを子どものままにしないために(処方箋)(「~しない生き方」を実行するのは難しい;問題点に「気づき」、構造を理解する ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
「まわりにこういう人、いるいる!」と他人事として消費するのではなく、「自分もこうなってはいないか?」という危機感、あるいは「こうなってはいけない」という自戒を込めて読むべき一冊。
正直に言えば、本書に書かれている内容には「●●という実験を行った結果」といった学術的な論拠(エビデンス)が乏しい。つまり、著者の主観や見解を信じるしかない性質の本である。
また、内容の重複も目立つ。「罪悪感につけこむ」「他人を攻撃するのは、本人が弱いから」という主張が繰り返され、要約すれば半分ほどのボリュームで済んだかもしれない。
しかし、それでも最後まで飽きずに読ませる力があるのは、具体的なエピソードが豊富で、私たちの身近な人間関係に引き寄せて考えられるからだろう。
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「イネイブラー(支え手・助長者)」の考え方は参考になった。
「攻撃せずにはいられない人」が存在するのは当人の問題だけでなく、過剰に配慮し、理不尽を受け入れてしまう周囲の人間が、結果的にその怪物を「育ててしまっている」のではないか。
本書が提示する「攻撃せずにはいられない人」への対処法は、以下の文に尽きる。
“
ちゃんとした話し合いがいつかはできるようになるだろうなどという淡い期待は、早めに捨てたほうがいい。攻撃欲の強い人は話し合いをぞんざいに片づけようとするかもしれないし、妨害するかもしれない、場合によっては拒否するかもしれないと覚悟しておくべきである。そのほうが、現実的な対応ができるし、何よりも受けるダメージが少なくてすむ。
”
「いつか分かり合える」という幻想を捨て、ハナから期待しないこと。相手に変わることを期待せず、最初から「話が通じない相手」として心のディスタンスを保つこと。それこそが、理不尽な攻撃から自分の身を守るための、最も現実的で最大の防御である。 -
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「被害者意識をこじらせたな」という人増えてるのわかるわー。でも、被害者意識を持ってしまうことは誰にでもある。それとうまく付き合っていくようにしなければ。人のこと言えなくなる。
・そういう人が増えた背景
格差の拡大、クレーマーが得をする社会、自己責任社会
就職、結婚ができないのもすべてじぶんのせいである、ということを受け入れがたいがために、「悪いのはだれだれのせい。自分は被害者だ」と責任転嫁する。周囲から自己責任を押し付けられるから、その反作用として被害者ぶるようになった。→なるほど・・・
・被害者ぶる人の目的
①利得を得たいメリット型:安くしてもらうためのクレーマー、傷病手当金目当てのうつ病診断書作成を依頼する作為症、組織内や家庭での自己保身
②注目を得たいスポットライト型:自分を悲劇のヒロインにすることによって、多くの人が同情し振り向いてくれる。演技性パーソナリティ障害の疑い。過激な言動、何でも誇張。
③復習したいリベンジ型:40―60歳の女性が被害妄想を抱く場合、その原因疾患として多いのは退行期パラノイア。不安定な精神状態、ちょっとした疑念から誤解や錯覚が頻繁になり、妄想へと発展。退行期パラノイアになりやすいのは「活動的で自我
意識が強く自己中心的な性格」「敏感で猜疑的な性格」の人→やばい、なるかもww
・被害者意識の根っこにあるのは自己愛
成功者も貧困層も関係ない。「自分はすごい」という万能感、過大評価をしているほど本当は力不足の自分に気づきたくない。だから失敗しても社会や周りのせいにする。特に親の影響が大きい。傍されなかった自己実現を子どもに押し付ける。自己愛の強い親が過保護に育てることによって、子どもが自己愛を肥大化させていく。
(ここで出てくるラカン!内田樹を思い出す)
ラカン「人間の欲望は他者の欲望である」自分の欲望が親のコピーであることに気づかず大人になっていく子ども。親の期待通りに生きることに疑問を抱かなかった人。
もう一つの要因は学校。常識外のことをしても個性として認める傾向が最近強い。学校で肥大化した自己愛を矯正されないまま社会に出てしまう。
・被害者ぶる人から身を守るには?
丁寧な言葉で反論する→議論にならないことが多いが、相手の言いなりにはならないことを示す
1対1にならない、普段から周りの信頼を得るように努め、いざという時に味方になってもらう
境界性パーソナリティー障害の人も被害者ぶる人になりやすい
・怒りの抑え方
10秒数える、手を動かす、どうせ罰が当たると思い込む、適度な運動、日記に書く、SNSには書かない