山折哲雄のレビュー一覧

  • [決定版]京都の寺社505を歩く<上> 洛東・洛北(東域)・洛中編

    Posted by ブクログ

    この情報量はすごい。もうこれは本じゃなくて辞典ですね。
    本を読み、グーグルマップでチェックしました。
    いや~、なんて便利なんだ。

    それにしても、京都府にはいったいいくつの寺社があるのでしょうか。
    筆者の方、ぜひ全制覇してほしいですね。

    0
    2009年11月23日
  • 仏教1500年の流れが劇的にわかる 日本の仏教史年表

    Posted by ブクログ

    なかなか年表という編年体の様な感じで仏教を捉えてなかったので却って新鮮だった。外国文学というか欧米の教養にキリスト教が絡んでるのと同様に日本人(江戸時代くらいまで)の教養として絡んでいただろう。学び直しによい本。

    0
    2026年05月24日
  • キャラ絵で学ぶ! 神道図鑑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本に根付く「神仏習合」のルーツを学ぶと、当時の日本人が仏像を「姿が見える神様だ!」と仲間として受け入れた心の広さに、すごくワクワクしました。

    古事記に登場する神々も、失敗したり、孤独を抱えたり、どこか人間味にあふれています。
    完璧な人生なんてなくて、不完全な日々の中にこそ、未来の伏線が眠っているのかもしれません。

    昔から日本人は、自然のすべて、そして家の中や日々の暮らしに神様が宿ると信じ、「八百万の神」を敬ってきました。

    0
    2026年05月20日
  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑

    Posted by ブクログ

    ふと「神様と仏様の違いって何だろう?」と知りたくなって、『キャラ絵で学ぶ仏教図鑑』を読みました。
    日本は古くから、その両方を大切にする「神仏習合」の国。
    学んでみると、仏教の教えは驚くほど今の私に寄り添ってくれるものでした。
    特にお釈迦さまの「待機説法」というスタイル。
    相手の理解や目的に合わせて話し方を変えるその姿勢は、私が理想とする「相手を主役にするコミュニケーション」そのもの。
    そして、今の私に一番響いたのは「八正道」という言葉。
    正しく見て、正しく話し、正しく努力する。
    当たり前のことかもしれないけれど、多忙な日々の中で、いつも心を清らかに保つための大切なお守りだなと感じました。

    0
    2026年05月15日
  • 人は死ぬとき何を思うのか

    Posted by ブクログ

    死について、さまざまな視点で語られた本。シスターや末期病棟医、養老施設長、民俗学者、納棺業務などの、たくさんの死を目撃して来た人たちの死生観を読むと、どこかしらに共感や発見があるような気になる。当然、まったく分からない、そうは思えないというのもあるが、気になったときに手に取るべき本だろう。

    0
    2026年02月09日
  • 人は死ぬとき何を思うのか

    Posted by ブクログ

    渡辺和子さんの文章が特に読みやすく、心穏やかな人間なんだろうなということがわかる。

    死を恐ろしいものとして捉えるのではなく、生の完結として考えているわたしとしては、理解しやすい本だった。

    老年になれば考え方も変わるんだろうが、、、。

    0
    2025年12月15日
  • ひとりの覚悟

    Posted by ブクログ

    老議院というものを作って安楽死を検討したいと書かれていた。
    いろんなことが書かれていたが、言葉だけで、中身が薄いように感じた。
    言いたい気持ちはわかるが。
    この方は最期は西行のように死にたいらしい。
    断食して枯れて亡くなりたいそうだ。
    たしかに、末期のかたに点滴をすると褥瘡ができたり、痰がからんだりと、苦しみながら亡くなっていくことが多いとあるナースから聞いたことがある。枯れて亡くなるのが良いみたいだ。

    0
    2025年06月28日
  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑

    Posted by ブクログ

    神社とお寺ってどう違うんだろう?
    最近は神道や仏教の本を読むようになって理解してきたけど、それまではあまりよく分かっていなかった。
    日本では「無宗教です」という人が多いけれど、日々の暮らしに宗教的なものは多く存在している。
    日本をもっと深く知りたい。

    0
    2025年04月15日
  • 半歩の壁 死に学び、生を考える

    Posted by ブクログ

    延命治療の自粛、緩和医療やホスピスケアの充実、推進に理解を示すようになってはきた。しかし安楽死そのものの核心に手を突っ込むことはしなかった。医学はそもそも人間を生かすためにこそ存在する。死ぬことに手を貸すことなどもっての外、の一点張りを通してきたからだ。人間における「死の現場」、あるいは「死に逝く場所」に立ち入ることを禁ずる思想であり、哲学であると言っていいだろう。人が病室で死ねば、医師は首を垂れ、言葉少なく静かに病室を去っていく。その最期のときが近づいたとき、病床の遺体から去っていく。そこはもはやお医者さんの立ち入る場所ではなくなっているからだ。あと一歩、あと半歩前に進めば、そこにはまだ「死の場所」があるというのに、背中を見せて去っていく。あと一歩、あと半歩を進めば、見渡すかぎり広大な死の世界が広がっているのに去っていく。お医者さんは、なぜ「あと半歩」「あと一歩」をさらに前に踏み込もうとはしないのか。
    日本人には、死を心臓死という点ではなく「老病死」という流れでとらえてきた歴史があると、宗教学者の山折哲雄は言う。いま、その思想をあらためてとらえ直すべきではないかと。その考えに、ホスピスケアを専門とする医師は、どう応えるのか、高齢多死社会が加速する中の、これからの医療のあり方、そして「死生観の転換」を問う。【目次】
    第1章 山折哲雄からの宿題―第四四回日本死の臨床研究会年次大会基調メッセージ詳報(最期は食をコントロールしていた;死の定義を変える;日本人の死生観;私自身のこと)
    第2章 日本人の死生観について―山折哲雄講演録より抜粋(遠野物語と姥捨て伝承―柳田國男の場合;宮沢賢治―あの世とこの世を結ぶ風;三大障害と翁の思想について考える;老いて蘇る;共生から共死へのプロセス―「老病死」の素顔)
    第3章 対談 老病死を考える―宗教学者・山折哲雄vsホスピス臨床医・中橋恒
    第4章 子規 命の叫び―『病牀六尺』に学ぶホスピスケア(中橋恒)(正岡子規と『病牀六尺』;『病牀六尺』から読み解く最期の希望とは)
    付録 人生会議について

    0
    2024年12月27日
  • 図解でわかる 14歳から知るイスラム教

    Posted by ブクログ

    イスラム教の教えは、キリスト教より親しみやすいが、スンナ派だとか、シーア派とか、今何故イスラエルとパレスチナは戦闘してるのか、読んで理解したかったが、やはりわからなかった

    0
    2024年08月05日
  • 図解でわかる14歳から知るキリスト教

    Posted by ブクログ

    山折哲雄が監修してるのに笑った。

    専門家なのか?彼は?
    この人選、どーなの?

    でも、それだけに、むしろ客観的に説明されているのかもしれない。

    23

    263代教皇
    ヨハネ・パウロ1世 1978年
    が
    在位33日間で不審死、との記述があるし

    バチカン銀行のマネーロンダリング事件のことまで書いてある。
    14歳に、伝える内容か?

    教会寄付金を管理するバチカン銀行を使って、イタリアの政財界や、アメリカのマフィアなどの不正な裏金を、表経済で使える資金にする、マネーロンダリング犯罪が発生。
    その中心だったアンブロシアーノ銀行が破綻し、その頭取がロンドンで変死した。

    アンブロシアーノ銀行 頭取ロベルト・カルヴィ

    これって、コッポラの『ゴッド・ファーザー3』のテーマだったやつじゃない?


    20 21
    ジャン・カルヴァンの予定説が近代資本主義の礎になる

    マックス・ウェーバーは、1904-5年に『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で
    イギリス、オランダ、アメリカで資本主義が発展した理由は、カルヴァン派のプロテスタントが広まっているからだ、とした。

    18 19

    キリスト教の世界布教は企業のグローバル戦略の原型

    「全世界に行って、すべての造られたものに福音を述べ伝えなさい」
    マルコによる福音書16章15節

    神々のローカライズ
    ・マリア信仰を全面に押し出し
     世界各地の地母神、女神信仰に重ねる

    マック 商品のローカライズ
    ・牛肉を食べないインドでは
     チキンバーガーにする
    ・ベジタリアン専門バーガーショップにする
    ・ドイツではソーセージバーガー
    ・フランスはヤギチーズバーガー
    ・コスタリカは豆とバナナバーガー

    16
    旧約聖書の世界は暴力と戦いに満ちている

    イスラエル王国のサウル、ダビデ、ソロモンの物語は戦いと殺戮の物語でもある。

    広島に原爆を投下した爆撃機は
    牧師の祈りと祝福を受け、神の加護により飛び立った
    「戦争の終わりが早く来ますように
    そしてもう一度地に平和が訪れますように
    あなたに祈ります
    あなたのご加護によって、今夜飛行する兵士たちが無事に私たちのところに帰ってきますように」

    ※
    この記述は、正しいだろうか?

    オレが聞いた話では、広島原爆のときに、祈ったのは
    牧師ではなく、神父だった。
    アメリカ合衆国は、当時、ハッキリと、WASPの国だったから
    わざと、牧師ではなく、カトリックの神父に、その汚れ役をやらせたのだと

    日本への原爆投下は「聖戦」正しい戦争
    キリスト教徒の正義は、神に逆らうものと戦うこと

    現人神、天皇を崇拝する日本人は異教徒であり
    異教徒は悪魔

    広島・長崎の犠牲者50万人以上の人々は邪悪な異教徒

    かつての十字軍の侵略戦争と同じ

    6 7
    地球が100人の村だとすると

    キリスト教徒は32.9人
    イスラム教徒は23.6人
    ヒンドゥー教徒は13.7人
    仏教徒は7人しかいない

    キリスト教徒の多い国トップ10

    1.アメリカ合衆国
    2.ブラジル
    3.メキシコ
    4.ロシア
    5.フィリピン
    6.ナイジェリア
    7.コンゴ
    8.中国
    9.エチオピア
    10.ドイツ

    キリスト教の3宗派

    1.カトリック 50.8%
    2.プロテスタント 22.6%
    3.東方正教会 11.6%

    増加するイスラム教徒
    ついにカトリック信徒数を超えた


    8 9

    1.アニミズム的な神々への信仰
     太陽、星星、山、海、鳥、野獣、ヘビ、木々、花々、岩や石、地球上の様々な自然現象に神聖な力を感じ、崇拝した。

    2.多神教
     ヒンドゥー教、ギリシャ神話の神々、八百万の神々など
     人々の多様な願望に応えるため多種多様な神々が作り出された
    「子どもの病気が治りますように」
    「商売繁盛しますように」
    「結婚できますように」
    「豊作でありますように」
    現代の日本人も、この段階だよねー

    3.中東の荒野で3人の男が唯一の神と出会う
     ①ヤハウェ ユダヤ教 タナハ  モーセ
     ②ヤハウェ キリスト教 旧約聖書新約聖書 イエス
     ③アッラー イスラム教 クルアーン ムハンマド

    唯一神「ヤハウェ」は別名「妬みの神」
    私を唯一の神とし、私の律法を守るならば
    お前の一族の繁栄を約束しよう

    10 11 

    3つの宗派 カトリック、正教会、プロテスタント

    東ローマ帝国
    コンスタンティノープル中心のキリスト教徒
    →東方教会
     最高指導者は、各国各地域の総主教
     八端十字
     キリストや聖母、聖人などを描いた遺恨を崇拝
    v.s.
    西ローマ帝国
    ローマ中心のキリスト教徒
    →カトリック
     最高指導者は、ローマ教皇
     ラテン十字に磔刑像

    分裂の原因1
    ローマ帝国の分裂

    分裂の原因2
    1054年
    東方正教会v.s.西方教会カトリック
    教義の対立で相互に破門しあう

    分裂の原因3
    ローマ教会への抗議

    マルティン・ルター 1483-1546

    カトリック教会による聖書の独占に対し
    一般信徒のためのキリスト教改革

    教会という権威ではなく、聖書を拠り所とする
    聖地巡礼など行わない
    余計な絵画、彫刻など、アイコンを用いない

    ※
    東方正教会と西方教会の
    フィリオクエ論争については触れていない
    なぜ?

    13

    1.パレスチナ共存の時代
     オスマン帝国の統治下
     ユダヤ、キリスト、イスラム教徒は共存していた

    2.1922年オスマン帝国が滅亡
     第一次世界大戦のハイ国で、ヨーロッパ列強が来る

    3.英国の3枚舌外交
     アラブ人、ユダヤ人、フランス人に、嘘をつく

    4.英国がアラブとユダヤを裏切る

    5.ユダヤ人迫害が激化
     ロシア革命のため
     東欧キリスト教圏でユダヤ人迫害
     
     ナチスがユダ人迫害虐殺

    6.ユダヤ移民がパレスチナに殺到 44万人

    7.1947年 国連が分割案議決
     72万人のパレスチナ難民が発生

    8.1948年イスラエル共和国樹立宣言

    9.イスラエルのパレスチナ領有が固定化される

    10.拡大するイスラエル領


    15
    見返りを求めない愛 アガペー

    イエスの愛は、ギリシア語「アガペー」
    救世主、救い主は
    ギリシア語でキリスト、ヘブライ語でメシア

    26 27

    1.神から人間へ 守るべき律法が示される
    2.律法を守り、実行する
    3.神から救われる

    旧約聖書39典 

    新約聖書は
    新しいメシア、イエスと神が交わした新しい契約

    新約聖書27典


    62 63

    カトリックv.s.プロテスタント

    1524年 ドイツ農民戦争
    1562‐1598年 ユグノー戦争 ジャン・カルヴァン
    1568-1648年 オランダ独立戦争
    1618-1648年 三十年戦争 ドイツを戦場とする

    66 67
    16世紀に成立したイギリス国教会は
    プロテスタントではあるが、カトリック要素が強い
    これに反発し
    さらなる改革を求めたプロテスタントが
    ピューリタン清教徒

    17世紀に迫害を受けるようになり
    1620年
    ピルグリム・ファーザーズと呼ばれる清教徒たちを乗せて、メイフラワー号が
    北アメリカ東海岸に到着
    イギリスから次々とピューリタンが移住

    プロテスタントを中心に様々な教派の人々がアメリカに移住

    67 アメリカのキリスト教徒はモザイクのように
      地域を住み分ける

      南部バプテスト
      北部ルーテル教会
      メソジスト
      カトリック
      モルモン教徒

    70 71

      12月25日 クリスマス 降誕祭
      3月31日 イースター 復活祭

    74

    洗礼
    洗礼者ヨハネによって
    イエスがヨルダン川で受けた洗礼に倣い
    水で体を清める

    88

    復活したイエスが弟子たちに宣教を命じる
    人々に
    「父と子と聖霊の名によって洗礼を授けなさい」
    マタイによる福音書28章19節

    父はヤハウェ
    子はイエス
    聖霊は、父なる神から遣わされ、人の心に働きかける霊的なもの

    325年
    ニケーア公会議で
    父と子と聖霊は「三位一体」であると結論づけられた。

    3つは別々のペルソナだが
    実体は、ひとつ、だとする説

    聖書には出てこないが
    聖書の解釈をめぐる議論から出てきた

    0
    2024年03月16日
  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑

    Posted by ブクログ

    「天上天下唯我独尊(私は手にも地にもただ1人尊い)」は、お釈迦様が生まれた時に右手を上に左手を下に向けて言った言葉
    流川楓の名言ではなかった(笑)

    0
    2024年02月10日
  • 人生の真実を求めて 神と私〈新装版〉

    Posted by ブクログ

    読むのにとても時間がかかってしまった。消化しきれない部分がたくさんあったからだと思う。しかし、これこそ一生答えを求めていくものではないかと思った。

    0
    2023年05月28日
  • 能を考える

    Posted by ブクログ

    宗教民族学者である著者が、能について比較的自由にさまざまな思索を展開している本です。

    雑誌『観世』(檜書店)に連載されたエッセイなどをまとめたもので、各記事は独立して読めるようになっており、本書を通じてひとつのテーマを論じたものではありません。そのなかで個人的に興味深く読んだのは、能を通して生と死についての考察を展開している箇所でした。著者は、和辻哲郎が『日本藝術史研究』のなかで、能における「物まね」の本意は、「らしさ」の否定であると述べていることに注目し、「これを換言すれば、能は生体を死体に近づけることによって究極の美的超越を志向するものだといっていることになるのだろう」といいます。

    さらに著者は、能面について論じている章においても、同様の観点から考察をおこなっています。「能面の半眼はこの世を見ているような目でもあり、あの世をうかがっている目でもあるようにも見える」と著者はいい、生と死の境界をつらぬき通すまなざしを能面に読みとろうとしています。

    これらの着眼点から、能の本質についての考察へとみちびかれていくような気持ちになったのですが、著者の議論はそれ以上こうした問題に深入りすることはなく、あっさりと章が変わって次のテーマに移っていきます。とはいえ本書は、読者自身の考察をさそうという意味では、おもしろい内容を含んでいるといってよいように思います。

    0
    2023年04月14日
  • キャラ絵で学ぶ! キリスト教図鑑

    Posted by ブクログ

    子供のために入手。もうちょっと詳しかったらな…と思うけど、知ってたら映画鑑賞や読書をもっと楽しめるネタが満載。かなり見やすいしこんな便利なものが私が子供の頃にあったら…と思った。しかしもうちょっと詳しかったらな〜w

    0
    2022年03月22日
  • キャラ絵で学ぶ! 地獄図鑑

    Posted by ブクログ

    む、む、むっちゃこわいんですけどー
    地獄の恐ろしさはなんとはなく知ってたんですが
    いやあ
    こわいねえ
    今んところ、なにもやっていない(気がする)ので
    大丈夫と思うんだけど
    いや、分かりませんよねえ
    むずかしい漢字いっぱいでした
    これ絵本です
    お子さんたち 読まれてどうなんでしょうか?

    ≪ 地獄での 辛さに比べりゃ 今極楽 ≫

    0
    2020年10月24日
  • キャラ絵で学ぶ! 地獄図鑑

    Posted by ブクログ

    日本図書センターのキャラクターシリーズの絵を描いているいとうみつるの絵は、個人的には好きでないのだが、地獄をリアルに描くと子どものトラウマになってしまうのでこれくらいコミカルでふざけた感じがちょうどいいのかもしれない。
    絵本『地獄』がちょっと前に流行ったが、あれは地獄絵図に文章をつけただけだったので日本の仏教における地獄がどういうものなのか具体的にわかるものではなかった。あれを見て、もっとちゃんと知りたいという子どもがいても子どもに読めるような本はなかったから、これはその点で評価できる。
    私も知らないことがたくさんあり、勉強になった。生きている間悪いことをしないようにするため考え出された地獄なので、当時(源信が『往生要集』をまとめたのが985年)の倫理観や犯罪の種類なども推察できる。子ども向けなので「不邪淫戒」を「異性ときよらかなつきあいをする」などソフトな表現となっている。
    仏教の五戒「不殺生戒、不偸盗戒、不妄語戒、不邪淫戒、不飲酒戒」をあげ、「それほど難しいことではないんだよ。」「これならできそうですよね!」とあるけど、小学生ならできるかもしれないが(小学生なら気をつけるのは不妄語戒くらいだろう)、大人はなかなか難しいんですよね‥‥。
    それぞれの地獄の場所(深さ)を正確に測ったら地球を突き抜けちゃうなんて面白いことも書いてある。地獄の大鬼は牙だけで57.6㎞もあり、「東京駅から八王子市・つくば市・横須賀市・鴻巣市までがそれぞれおよそ50kmありますから、それほど大きなきばをもつ大鬼が、どれほど大きいかわかるでしょう。」(P52)ってそんなに大きかったら全身を目視することは不可能では?というか、現代でも大抵の人は宇宙スケールやナノスケールの大きさや光速などを具体的にイメージできない(私はできない)ため、すごく大きい、広い、速い、小さいで済ませているが、昔の人もそうだったんだなあと、微笑ましい。子どもが友達より優位に立つための自慢「オレ、ミニカー1000台持ってる」みたいな、「すんごく深いんだから、すんごく大きいんだから」っていう。数えたんかい、測ったんかい、見たことあるんかい。
    当時の犯罪には、今と同じものも多いが、今はほとんど無いものもある。「普受一切資生苦悩処」は僧でありながら「女の人をたぶらかした者」、火髻処(かけいしょ)は「尼さんに辛い思いをさせた者」がこの苦しみを味わう(どちらもP113)とあり、僧侶の妻帯が許されなかった時代、尼僧の地位が低かった時代にはこういうことが結構あった、ということでしょう。仏様へのお供えを食べた者が受ける責め苦というのもあった。飢饉もあった時代、それくらい許してよ、と思うが。
    それにしても、想像力豊かに色んな責め苦を考えたものだなあ、そしてそれを信じた人も少なからずいたのだろうなあ、と感慨深い。今地獄を信じられる人は絵を見た子どもくらいかもしれない。
    だいたいにおいて良かったが、火末虫処(かまつちゅうじょ)には404もの病気があり、どれも「世界中の人々を1日で死なせてしまうほど、こわくて苦しい病気ばかりです」はいいけど「新型コロナウィルスも、もしかしたらこの地獄からやって来たのかもしれません。」(P94)は入れない方が良かった。こういう文章をスルーしちゃうすばる舎という出版社はあまり信用ならんなあ、と思った。

    0
    2020年09月13日
  • 死者と先祖の話

    Posted by ブクログ

    山折哲雄 著「死者と先祖の話」、2017.12発行。かなり私には難しい話でした。何%理解できたことか・・・。この社会はいつの間にか、死後離婚や家族葬、樹木葬、散骨葬などの言葉が飛び交うように。死者が見えない、先祖が見えない、他者だけが見える。この本は、死者、先祖をこの手に取り戻すために書かれたそうです。戦後と東北、英霊と鎮魂、供養と骨、折口と柳田、往生と看取り、死と生の6つの章立てです。

    0
    2020年01月16日
  • おひとりさまvs.ひとりの哲学

    Posted by ブクログ

    上野千鶴子さんの鋭いツッコミに対し、山折哲雄さんがタジタジになりながらも吸収していく展開が読んでいて楽しかった。

    「ひとり」の概念すら両者では異なり、本文中では互いの考えをぶつけ合うが、最終的に、超現実主義の上野さんが、最終的に死の五段階説を発表したキューブラ・ロスの私を引き合いに、混乱の中で死んでいったこともアリと思えるようになったと結ぶところに、このvsのノーサイドをみた。

    私は上野さんの考え方が清々しく好みだ。
    「野垂れ死にを希望するのは男だけ」という話、言われてみれば確かにそうかも。
    結局、男の弱さからくる現実逃避思考から生まれた妄想が野垂れ死というわけだ。

    0
    2019年12月29日
  • 人は死ぬとき何を思うのか

    Posted by ブクログ

    渡辺和子、大津秀一、石飛幸三、青木新門、山折哲雄諸氏の死生観でしょうか「人は死ぬとき何を思うのか」、2014.7発行です。一期一会の精神で人とつきあう(渡辺和子)行きたいところに行き、食べたいものを食べる(大津秀一)自然にまかせれば眠るように旅立つ(石飛幸三)現代の日本人には死生観が欠落している(山折哲雄)。69歳で病死した父は死ぬ少し前「母を頼む」と。99歳で死んだ母は眠るように旅立ったと聞きました。

    0
    2019年05月17日