山折哲雄のレビュー一覧

  • 奈良の寺社150を歩く

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    奈良の寺社を細かく筆者の目と足で集めた情報が満載。
    有名寺社の回りにある寺社の記述があり、奈良に行く際には参考にしたい情報本である。

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    2013年06月27日
  • [決定版]京都の寺社505を歩く<下> 洛西・洛北(西域)・洛南・洛外編

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    洛北・・西・南、その他地域の寺社仏閣を散策できる範囲ごとに紹介している。
    観光化されていない静かな寺社情報もあり京都に行く際に参考にしたい1冊である。

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    2013年06月13日
  • [決定版] 鎌倉の寺社122を歩く

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    ≪目次≫
    はじめに
    エリア1  鶴岡八幡宮とその周辺の寺社
    エリア2  荏柄天神社から瑞泉寺、滑川沿いの寺社
    エリア3  小町・大町(鎌倉駅東域)の寺社
    エリア4  材木座周辺の寺社
    エリア5  扇ヶ谷と佐助周辺の寺社
    エリア6  長谷界隈と極楽寺、さらに腰越の寺社
    エリア7  北鎌倉駅からめぐる山ノ内の寺社
    エリア8  大船駅周辺と市の北域の寺社
    付けたり 鎌倉とゆかりの深い市外の三寺社

    ≪内容≫
    PHP新書の寺社巡りシリーズ第6弾。京都、奈良、東京と来て鎌倉となった。まあシリーズなので買ったが、鎌倉は中学時代から庭のように歩き回り、かつてのブルーガイドをそれこそ暗記するほど読んだので、こ

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    2013年02月18日
  • 髑髏となってもかまわない

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    死ぬということについて。良寛や芭蕉から鴎外、漱石、子規、茂吉、賢治まで、先人たちの末期を読み、自らの結末を考える。

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    2013年02月01日
  • 日本の「宗教」はどこへいくのか

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    「どこへいくのか」ではなく今まで「どう変わってきたのか」を
    仏教を中心にしてわかりやすく概観できる本。

    日本の宗教史において織田信長の果たしたことの大きさ、現日本人の
    心の中にある宗教的空白、そして今でも深く静かに日本人の根っこの
    ところで息づいている先祖崇拝。ストンと素直に腑に落ちる内容の
    多い本であった。

    それにしても現在の日本人における宗教的空白は震災や原発の問題と
    同じくらい大きな課題だと私は思う。ほとんどの人間は、実は信仰
    なしに生きていけるほどは強くない。

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    2012年08月26日
  • 仏教とは何か ブッダ誕生から現代宗教まで

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    読者の「仏教とは何か」という問いに応えようという本ではなく、
    著者が思い描いている「仏教とは何か」について書いた本だと思う。

    仏教についてさほどくわしくない人にとっては、決してわかりやすくは
    ないだろうし、やや独断的な傾向が見られる本であるだろうことは
    決して否定しない。

    だが大学生当時に著者の講義を受けたこともあって、私は山折哲雄に
    ついては無条件に信頼している節があり、この本も素直に楽しく読む
    ことができた。

    1993年発行のこの本に続き、2011年発行の本を読もうと思っている。
    どう変化しているか、少しだけ楽しみ。

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    2012年08月18日
  • 仏教とは何か ブッダ誕生から現代宗教まで

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    一口に仏教と言っても、日本で論ずるときには注意が必要だ。まず釈迦の考えた「仏教」があり、弟子達が考えた「仏教」があり、日本で文化的・世俗的に融合された「仏教」がある。また統一的な教典を持たない仏教は解釈が多様で、実質仏教と定義できるものはないといっていいだろう。
     また筆者は現代における宗教の役割について懐疑的だが、それは自分も同感。「神様」「天国」を無垢に信じることのできた時代の信仰と「科学」の進んだ時代の信仰とは自ずと性格が違ってくるだろう。新書故にそこまで突っ込んで深く論じてはいないが、宗教論はその点を含んで研究しないと意味がなくなるだろう。

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    2012年04月29日
  • 「始末」ということ

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    人生の始末をつけるためには、死について考えておくしかない。ものの始末をつけていくことから始めたい。読まない本は捨てて身軽になる。専門的な資料がいらなくなる定年後まで待てない。

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    2012年10月28日
  • こころの作法 生への構え、死への構え

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    こころが定まらない―。
    こうした思いを抱きながら、わたしたちは日々を送っている。
    日本人のこころに衰えが兆しているのではないか。
    他者と共感する力。
    人間の背後に隠されている“崇高さ”あるいは“凶悪さ”への感受性。
    死に対する態度。
    定まらぬこころがこれらを不確かなものとしている。
    本書は、長年日本人のこころを見つめ思いを巡らせてきた著者による、揺るぎないこころを持つためのレッスンなのである。

    [ 目次 ]
    第1章 こころの原風景
    第2章 「語り」の力
    第3章 人間、この未知なるもの
    第4章 私の死の作法
    第5章 精神性について
    第6章 伝統のこころ、近代のこころ
    第7章 眼差

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    2011年04月03日
  • 悪と往生 親鸞を裏切る『歎異抄』

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    親鸞の教えと『歎異抄』の間には絶対的な距離がある。
    この距離の意味を考えない限り、日本における「根元悪」の問題も、「悪人」の救済という課題も解けはしない。
    中世以来、あたまの人々の心を捉え読み継がれてきた『歎異抄』は、弟子・唯円の手になる聞き書きであった。
    だがその唯円は、「裏切る弟子」=ユダではなかったか。
    本書は、現代社会に濃い影を落とす「悪」という難題に正面から対峙して立つ。
    ―著者の親鸞理解の到達点。

    [ 目次 ]
    1 悪と罪
    2 「宿業」と「不条理」
    3 裏切る「弟子」
    4 唯円の懐疑
    5 唯円とユダ
    6 正統と異端
    7 個とひとり
    8 「親鸞一人」の位相
    9 「自然

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    2011年04月03日
  • 仏教とは何か ブッダ誕生から現代宗教まで

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    遺骨の供養にかかずらうなと言ったブッダの教えに背いたアーナンダにはじまり、仏教はときにはブッダの言葉を裏切りながら、様々な変化を経て現在へ続いている。その是非を問うよりかは、そのような現実を受け入れアーナンダの徒として我々はこれからいかに仏教と向き合うか。新しい時代で仏教はどの様にあるか。おそらくそのような内容の本。
    個人的には日本において仏教が日本固有の山岳信仰、浄土観、遺骨信仰と結びついて独自の発達をしたという日本仏教の個性という章と、民族仏教の背景という章が印象に残った。神道もまざってひっちゃかめっちゃかであり、とても興味深い。
    しかし入門書としてはあまりおすすめしない。

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    2010年10月13日
  • 親鸞をよむ

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    ■「歎異抄」は刺激的だが、弟子唯円の筆によるものでもあり、やはり親鸞自身が著した「教行信証」もひも解くべきである。
    ■「教行信証」のテーマは、「父殺しは救済されるか」というものであり、親鸞の結論は「善き教師」と「反省」があれば救済されうるとするもの。すなわち条件がある。
    ■これは「悪人正機説」とやや矛盾するように聞こえるが、そうではない。
    ・・と、いうようなことが書かれてある(ようだ)。

    著者 山折の本は初めて手に取ったが、ずるずるとしたエッセイのようで、思いつきのように論旨が飛んだり、くだくだしい繰り返し!が出てきたりして、何ともいえない味わい。本書は第6章「親鸞を読む〜日本思想史の最も戦

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    2018年10月14日
  • 日本人の「死」はどこにいったのか

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    対談の難しさを知る一方、二人の考えの深さに脱帽。

    「共死」「死ぬ覚悟」どれも誤解を生み出しかねないが、実は、これらをタブーとしがちなのは「生」ばかりで、「死」が身近にないことの表れであり、わしらの奥底にある無情の考えとの関係性というか、わしらのアイデンティティがどこにあるのかを本当に考えさせられた。

    でも、わしとしては、死ぬことは怖いし、その向こうまでは考えられない。

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    2010年03月15日
  • 宗教の力 日本人の心はどこへ行くのか

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    宗教というと、なんとなく忌諱してしまう単語かも知れません。こういう私もその1人です。信者や信徒などという言葉をきくと殊更その気持ちも大きくなります。 しかし、私たちは少なくとも見えない宗教の力に頼ったりし、心の拠り所ににしていることに気づかないものです。 その本質を理解してこそ、私たちの生活に溢れている宗教観に触れてみてはいかがでしょうか? きっと、生き方が変わる事でしょう。

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    2009年10月04日
  • 『源氏物語』の京都を歩く

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     「『源氏物語』のストーリーを紹介しつつ、その舞台となった京の都の各所を紹介して、『物語』に溶けている風光を見ていく」(p.188)という本。新書にしてはやや分厚め。内容としては、ストーリーの要所を紹介しながら、メインは源氏物語に登場した架空のスポットを、ここではないかという推測のもとに紹介し、訪れてみる、という感じになっている。
     源氏物語の内容を知っており、かつ京都を訪れることがあるならば面白い本だと思う。観光情報も載っており、京都御所などの参観要領や、観光に際したちょっとしたアドバイスなども含まれている。実際、この本を元に、「清水寺は早朝がおすすめ」とか、「JR宇治駅からよりも京阪宇治駅

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    2009年10月04日
  • 愛欲の精神史

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    かなり刺激的なタイトルですが、下心だけでは詠みきれない600ページ。ブッダ〜ガンジー〜空海・最澄・密教・曼荼羅〜女人往生・陰馬蔵〜源氏物語・とはずがたり〜宇野千代・マリリンモンロー……。「性」の抑圧と昇華、乗超え、空無化。人間の精神史とは、常に「愛欲」との闘いであった、ということなのでしょうか。
    2008.04.01-05.06

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    2009年10月04日