山折哲雄のレビュー一覧

  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑

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    わかりやすい
    地獄には種類がある
    仏像には位がある
    お経の解読はおもしろい
    今後の寺観光の見る目が変わる

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    2024年04月25日
  • こころの作法 生への構え、死への構え

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    人生において、生と死をどのように捉え、生きていくのがよいかを考えるきっかけになる本だ。
    過去の日本にあった、ほかの生き物と生きているという共生の感覚、それが失われてしまった現代における命の絶対視、「ただ生きたい、ただ生き残りたい」という自分勝手な生の感覚の対比が鮮明だ。
    近年、人間を理解しようとするとき、ある側面から考える、還元主義的な科学的アプローチばかりとっているが、それだけでは人間という未知なる生き物の本質を解き明かすことはできないと著者は警鐘を鳴らす。

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    2023年10月01日
  • 義理と人情―長谷川伸と日本人のこころ―

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    山折哲雄 「 義理と人情 」 長谷川伸 の義理人情の世界から 江戸時代の日本人の心性を論述した本

    著者は 日本人の心性を 「弱者や敗者に対する仁(愛、寛容、慈悲)」とした。特に 長谷川伸 任侠作品や 仇討や捕虜をテーマとした 作品に 日本人の心性を見出している

    「一宿一飯」の恩義 という言葉が印象に残る。「日本人は神を信じないかわりに人間を信じ、それが 人の期待を裏切ってはならぬ という義理人情の思想になった」という言葉とリンクした

    長谷川伸が 我々に伝えるために、日本人の中の日本人として記録した「日本捕虜志」は読んでみたい


    長谷川伸の最期の言葉に感動する
    「死ぬのは簡単〜生きるの

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    2023年04月09日
  • [決定版]京都の寺社505を歩く<下> 洛西・洛北(西域)・洛南・洛外編

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    最後のお寺が浄瑠璃寺なのが胸熱だった。
    観光地だけではない神社仏閣の謂れを知れてよかった。
    (ほどんどが応仁の乱で焼けているってことも)

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    2022年08月22日
  • 「林住期」を生きる 仕事や家を離れて第三のライフステージへ

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    ネタバレ

    「林住期」を生きる     -2007.07.11記

    「林住期」という語も、最近は五木寛之の「林住期」と題されたそのものズバリの著書が出るに及んで、巷間つとに知られるようになったようだ。
    抑も「林住期」とは、古来ヒンドゥ教の訓える「四住期」の一。学生期.家住期.林住期.遊行期と、人生を4つの時期に区分し規定したとされる。
    学生期-がくしょうき-とは、師について学び、禁欲的な生活をおくり、自己の確立をまっとうすべき時期。
    家住期-かじゅうき-とは、結婚し子どもをもうけ、職業に専念、家政を充実させるべき時期。
    林住期-りんじゅうき-とは、親から子へと世代交代をなし、古くバラモンならば、妻と共に森

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    2022年10月16日
  • 人生の真実を求めて 神と私〈新装版〉

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     この本は、遠藤周作が宗教について語ったさまざまな作品から、人間とか愛だとかのテーマ別に集めた本である。したがって、遠藤周作の本を何冊か読んだことのある他人にとっては、その本で書かれていた深い言葉の意味を再認識できるのでとても良い。遠藤周作の本を読んだことのない人が読んでも、これは遠藤周作の本に興味を持つ手引になる。
     いずれにしても遠藤周作の名言を再認識することができるのと、なぜ人は宗教信仰をするのかという本音がわかってくる。ベルナノスというフランスの作家が「信仰というものは、99%の疑いと1%の希望だ」と書いているそうである。遠藤周作にとってキリスト教は、「脱ぎ捨てようとしたが代わりに着る

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    2022年07月06日
  • キャラ絵で学ぶ! 地獄図鑑

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    地獄。
    人を悔い改めさせるための場所。
    とんでもなく遠い場所にあって信じられないほど長く苦しみ続ける場所。
    でも、一体どんな場所?
    ダンテの『神曲』ではないが、私たちも地獄を歩いてみることとしよう。

    源信が著した『往生要集』に書かれた地獄が、私たちの想像する地獄のモト。
    地獄に行く前にまずは事前学習。
    「九相図」という絵について説明があるが、これ、見たことがあるが結構グロい。
    が、そこが大事なのではなく、(美女が腐っていく様子なのだが)人は皆平等で、日々を正しく生きよ、という教えだとのこと。
    説明なければただのグロ、やはり先達は欲しいものだ。

    地獄で審判をする「十王」というのが仏様の別の姿

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    2022年07月03日
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選

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    日本人は太古から繰り返し天災に見舞われ、高等に訓練されながらも忘れてしまう。人間そのものが忘れてしまう生き物だからだ。
    今度こそ忘れてはならない、と思います。

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    2021年11月30日
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選

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    昭和の始めに指摘されていることをしてこなかったのか、と愕然とした。台風も地震も津波も幾度となく日本を襲ってきたし、これからもあるのだろう。
    東日本大震災から10年が過ぎ、これからの10年のためにも記憶に留めておかなくては、と思う。阪神淡路大震災もあったのに、活かしきれなかったのは私たちの心算ではなかったかと思った。
    昭和の始めという時代のためと思われる、表現が随所にみられ、良し悪しではなく、当時の日本の雰囲気を感じ取れたのが興味深い。

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    2021年05月09日
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選

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    東日本大震災直後(2011年7月)に編まれた、寺田寅彦随筆選である。編者の意図を超え、コロナ禍の現代に読むと、そのあまりにもいまの我々のために言ってるかのような言葉に溢れていて、びっくりした。

    その幾つかを、以下に羅列する。

    「天災と国防」(昭和9年)
    ・文明が進めば進むほど天然の暴威による災害がその激烈の度を増す
    ・日本のような特殊な天然の敵を四面に控えた国では、陸海軍のほかにもう一つ科学的国防の常備軍を設け、日常の研究と訓練によって非常時に備えるのが当然ではないかと思われる。

    「流言蜚語」(大正13年)
    ・(大地震の最中毒薬を暴徒が井戸に投じたという噂に関して)いわゆる科学的常識とい

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    2021年03月11日
  • キャラ絵で学ぶ! 地獄図鑑

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    子供向けですが初心者にはだいぶ詳しく書いてあります。キャラクターになっているのでだいぶ分かりやすいです。

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    2021年02月03日
  • 人は死ぬとき何を思うのか

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    【気づき】
    ・渡辺和子
    死と言う制限があるからこそ、限られた人生で自分は何をすべきか、何を大切にして生きるかを考えられるのです。p.21

    ・キリストも良い事しかしていないのに、弟子に裏切られ、群衆の罵詈雑言を浴びながら、十字架に磔になって無残な死を遂げている。p.25

    良いことをすれば良い報いが起こるとも限らない。
    どのような生き方をしようが、死に方をするか分からないから、こそ丁寧に生きる。

    ・石飛幸三
    誤嚥性肺炎による飲み込む機能の低下自体が治らないため、病院としては胃ろうや経鼻胃管を勧めることになる。
    しかしこれは別の問題を誘発することになる。
    高齢者にとって、食道と胃の接合部分

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    2020年12月16日
  • キャラ絵で学ぶ! キリスト教図鑑

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    キリスト教はもちろん、ユダヤ教、イスラム教との関係、キリスト教の種類や地域、祝日との関係がわかりやすい。
    こうしてみると、欧米の生活や経済活動がこの宗教に強く影響受けていることかわかる。
    日本でキリシタンとして殺された人たちが聖人認定されていて、長崎の処刑場がカトリックの公式巡礼地になっているの走らなかったので驚いた。

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    2020年11月29日
  • [決定版]京都の寺社505を歩く<下> 洛西・洛北(西域)・洛南・洛外編

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第1弾です。京都の寺社を紹介しています。あまりにも寺社が多く、エリア別に2冊に分かれています。すでに色々な媒体で語りつくされてしまった感がありますが、まだまだあります。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。

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    2020年05月04日
  • [決定版]京都の寺社505を歩く<上> 洛東・洛北(東域)・洛中編

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第1弾です。京都の寺社を紹介しています。あまりにも寺社が多く、エリア別に2冊に分かれています。すでに色々な媒体で語りつくされてしまった感がありますが、まだまだあります。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。

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    2020年05月04日
  • 江戸東京の寺社609を歩く 山の手・西郊編

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第3弾です。今回は東京の寺社を紹介しています。意外と都内にも寺社は多く、東西別に2冊に分かれています。近代的なビルとビルの間だったり、近代的な建築になっている寺社など東京ならではの楽しさがあります。武蔵野方面に足を延ばせば自然が残っています。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。

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    2020年05月04日
  • 江戸東京の寺社609を歩く 下町・東郊編

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第3弾です。今回は東京の寺社を紹介しています。意外と都内にも寺社は多く、東西別に2冊に分かれています。近代的なビルとビルの間だったり、近代的な建築になっている寺社など東京ならではの楽しさがあります。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。

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    2020年05月04日
  • 奈良の寺社150を歩く

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第2弾です。今回は奈良の寺社を紹介しています。京都などに比べると地味な印象の奈良ですが、それだからこそ良いところが多いというのが個人的な感想です。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。でも、中心部じゃないとそもそも歩いて回るのが困難だったり、交通の便が悪いので注意が必要です。

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    2020年05月04日
  • [決定版] 鎌倉の寺社122を歩く

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    こんな時なので、せめて本の上だけでも外出したいので…。槇野修の「寺社を歩く」シリーズ第4弾です。今回は鎌倉の寺社を紹介しています。有名な寺社だけでなく、小さな寺社もあわせて紹介されているので、自分の足と目で確認しに、散歩に行くのも良いですね。

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    2020年05月04日
  • 「身軽」の哲学(新潮選書)

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    山折老師の「哲学」というか、エッセイに近い人生の「終末期」に関する考察である。簡潔にして平明な名文が、そのように感じさせるのだろう。インドでは古来、人生では「学生期」「家住期」「林住期」「遊行期」の四住期を経るのが理想とされるが、日本で特に「林住期」「遊行期」に特徴的な業績(?)を残した4人・・・西行・親鸞・芭蕉・良寛・・・を取り上げて、それぞれの業績とそれに至るまでの葛藤を描き、またそれぞれの思想の関連性を考察している。本書の冒頭で、著者が老境を迎えて処分を進めてきた書籍のうち、どうしても処分に踏み切きれなかった全集類を最近手放して、意外にも「身軽」さを感じた、と述べている。そしてそれが本書

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    2019年07月21日