山折哲雄のレビュー一覧

  • 「身軽」の哲学(新潮選書)
    病を経ての本書で、山折先生は、西行、親鸞、芭蕉、良寛を追い、身軽になっていったその足跡を綴るもの。いま、90歳を越えておられると思いますが、身軽な暮らしをなさっているでしょうか。
  • 「ひとり」の哲学
    哲学者、宗教学者の山折先生のご著書、以前から親しんで来ましたが、親鸞、道玄、日蓮、一遍(法然にも触れる)らの有り様を追い、振り返り、「ひとりの覚悟」を掘り下げる一冊。
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    災害の多い日本だからこその随筆集。大勝から昭和初期に書かれたものだが、災害の様子も寺田寅彦の語る内容も、これって現在のことか?と思えるものばかり。

    『天災と国防』昭和9年(1934年)11月
    災害の無い時に準備をしなければいけないのに、それをせずに「非常時」と騒いでしまうことについて。
    日本は、地...続きを読む
  • キャラ絵で学ぶ! キリスト教図鑑
    子供向けと侮る無かれ、今までの頭の中の断片的な知識が繋がり、点と点が線になった感覚は快感でした。日本で誰でも知っているイベントの由来も知ることができたのも良かった。福音や教会建築の小話もトリビアでした。
    知識が定着するまで何度も読み返したい一冊。
    西洋画を見るうえでも知っておいて損はありません。
  • キャラ絵で学ぶ! キリスト教図鑑
    キリスト教についてはいくつかのエピソードは知っていても流れがよくわかっていなかったので購入。ムック感覚でわかりやすかった。辞書的な感じでときどき読み返すと思う。
  • キャラ絵で学ぶ! 神道図鑑
    素晴らしい。
    基本が判りやすい。
    メモしながら読む
    挿絵があって初心者向け。

    しかも
    山折哲雄先生が監修なので
    お墨付き

    最高の本。
  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑
    わかりやすくて すごく面白い本でした。
    こだわらない 空の気持ち 煩悩に打ち勝つための5つの心がけ
    吾れ唯た足るを知る
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    明治に生まれ、大正関東大震災を経験し、昭和初期まで活躍した物理学者で、漱石の門人であることで有名な著者。関東大震災が発生した際、建物の構造を冷静に分析して余裕を見せる姿や、外国人が井戸に毒物を入れる、爆弾を炸裂させるというデマに対し、科学知識があれば惑わされないのに……という知見は流石であった。火山...続きを読む
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    寺田寅彦の自然災害に関する随筆を集めたもの。寺田の随筆が読み応えがあるのはもちろんとして、わたし、山折哲雄さんの著作にも親しんでいて、随筆の選択、はじめに、と解説も、読み応えがありました。
    読み継がれていくべき一冊です。
  • キャラ絵で学ぶ! 仏教図鑑
    全ぺージカラーで図解、フリガナ付きでとてもわかりやすくて面白い。自分を一生守り続けてくれる仏様などもわかり、仏教を身近に感じることができます。
  • 山の人生
    サンカとかもそうだと思うんだけど、山人というのが近現代まではいたらしい。そういった人たちの伝説とかを蒐集し分析し、結論としては先住民なのではないかという話。
    柳田國男さんの他の作品を読んでみたくなった。
  • [決定版]京都の寺社505を歩く<上> 洛東・洛北(東域)・洛中編
    目次換算145寺社中142達成〜〜。
    京都来て上下巻買って、ぼちぼち読ながらおやすみ毎にブラブラしていたけど、10月頃から一念発起して「全部まわったる」ということで、歩き回って上巻が(ほぼ)完了。
    基本歩いて行けるエリア毎にまとまっているので計画立てればサクサクと進むのだけれど、ポツポツと洛北にある...続きを読む
  • 救いとは何か
    救いとは何か、にまつわる対談。宗教学者でもある山折さんに対し、宗教的な言葉を用いず、哲学的に語ろうと苦心する森岡さんの、ぎこちないながらも必死に言葉を探そうとする姿には感銘を受けた。
    議論の内容も、結論がはっきりと出るようなものばかりではないが、倫理を育むのは結論ではなくむしろ過程だろうし、それでい...続きを読む
  • こころの作法 生への構え、死への構え
    山折哲雄氏の本を読むと魂を揺さぶられます。「こころの作法」、2002.9発行です。「夕焼け小焼け」「赤とんぼ」など子守歌(短調のメロディ)が遠くなったと・・・。CMサウンドには一つもないそうです。そんな意識で聞いたことがありませんでした。短調(悲哀の旋律)を忘れた時代、それは、人の悲しみに共感し、涙...続きを読む
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    寺田寅彦は、日本文化や日本事情の授業を担当した私にとっては、よく見ていた名前だったので、良書だと思っていました。で、実際に読んでみてそうでした^^
    「天災は忘れたころにやってくる」という警告を発したということでも有名な寺田寅彦。この随筆集に収録されているのは、昭和25年ぐらいまでのもので、「天災と国...続きを読む
  • 恋愛及び色情
    京都旅行に向けて谷崎熱を高めんと読んだ本。関東大震災についてなどもあり、なかなか興味深く読めました。東京のものはケチな感じというのは、いま別に感じないけれど、京都の方がお寺にせよなんにせよスケールが大きいというのは京都旅行を通じてなるほどと思いました。しかし、恋愛と色情について、は、あんまり記憶に残...続きを読む
  • 日本文明とは何か
    民族と宗教の対立により世界的に不確実性が高まりつつある「文明の衝突」の時代において、日本が平安時代、江戸時代に数百年に亘る平和、パクスヤポニカを実現したことの意味を問い直し、歴史の終わり、最後の人間から脱出するには「無常」戦略と西洋的な生き残り戦略との相互克服が鍵となる、と説くものと理解しました。奥...続きを読む
  • 仏教用語の基礎知識
    Ⅰ 仏教とは何か
    Ⅱ 仏教の歴史と人物
    Ⅲ 諸仏・諸尊
    Ⅳ 霊地・霊場
    Ⅴ 葬儀・法会
    Ⅵ 経典
    Ⅶ 仏教芸能と文芸
    Ⅷ お寺の知識
    Ⅸ 祖先とホトケ
  • 救いとは何か
    宗教では救われない私たち。では生きる救いとは何か。真摯な語り合い。「誕生肯定」という言葉に涙した。大切な本に出会えた。
  • 天災と日本人 寺田寅彦随筆選
    寺田寅彦さんの文章に中学生の頃初めて出会って以来の大ファン。(「茶碗の湯」とか「金平糖」とかだったかな)岩波文庫で全集持ってますが、買ってしまいました。やっぱり好きです。お弟子さんの中谷宇吉郎さんも大好きです。