ドラッグストアの古書コーナーで見かけてなんとなく気になったので購入。
世界3大宗教の1つでありながら、わたしにとっては1番馴染みのないイスラム教というものの理解が深まればいいな、と思って読んでみたのだが、
実を言うと途中、監修者の方のコラムの内容になんだか納得がいかなくて、読むのを一端中断していた
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しばらくリビングに放置していたものの、圧の強い表紙がやはり気になって暫く後にもう一度読み出した。
問題のコラムまでは、その内容もさることながら、詳しい図解などのおかげで興味深く読んでいたので、読み直しから没頭するまでに時間はかからなかった。
本当にわりとお手軽に、この1冊でイスラム世界の歴史から、教義、特徴、現状までがよくわかる。
ちょっと視点がイスラムよりではあるが、学校の副教材にも使えそうなめちゃくちゃ充実した内容。
イスラム世界のあらゆる事象…、ムハンマドが啓示を授かるところから、コーランについて、スンニ派とシーア派について、さらに西欧との関わり、中東戦争、9.11のテロやISについてなども、図解を通して素晴らしくわかりやすく、詳しく書いてあるので、イスラム関連の情報量が半端なく、まさにかゆいところ以上に手が届いているような心持ちだった。
イスラム教についてわからなかったところがだいぶクリアになるにつれ、今までこれと言って特定の神を信仰してこなかった自分の価値観に照らし合わせても理解できるところと、そこはその場所や環境に生まれ育たないと絶対にわからないんだろうな、と感じる部分があり、個人にとっての信仰とは?集合体にとっての信仰とは?などと、わたしなりに考えるきっかけになりそう。
1番最後、何故かイスラムジョークで締めるあたりがカオスだったけど、
情報量だけでなく、今後の学びのためにもとにかくちゃんと通読できて良かった。
わたしの本に対する貧乏性が役立ったなーと心から思える、本当に良い読書になった。