【感想・ネタバレ】髑髏となってもかまわないのレビュー

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Posted by ブクログ

髑髏となってもかまわない。凄まじい覚悟?

死とどう向き合えばいいのか、先人たちの事例を丹念に追った著作。

序章 願わくは花の下にて で始まり、正岡子規、茂吉、松本清張、森鴎外、夏目漱石、宮沢賢治における最期が描かれている。

最後、ツイッターがわりに書かれている言葉がいい。

いつなんどき、髑髏になってもかまわない。

別に死と慣れあおうとしているわけではないのであるが、それはそれでかならずしも悪い気分ではないのである。

80歳となった山折哲夫氏の気分であるが、62歳である自分にはまだ、時が熟していないような気がいたします(笑)。

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2012年08月26日

Posted by ブクログ

【涅槃願望】

すごいタイトルで買ったはいいがずっと読んでいなかった。昨晩、素敵な人たちと飲みに行く機会があって、そこで僕は長寿世界一を目指しているんですよ、なんていう話をしたところ、僕以外の皆がピンピンコロリ志向であった。僕は少しずつ死んでいきたい。そんなわけで、引っ張りだしてみた。

本書にあるような、芭蕉や良寛の、いつなんどき髑髏となってもかまわない、なんていう覚悟は僕にはしばらく出来そうもない。ただ、さあ少しずつでも死んでいくぞ、というのは、涅槃願望としてわからないわけでもない。

著者の、そして文豪たちの涅槃願望。今の世の中、見たくないものものをそっと遠ざけてくださるから、死について考えることが少なくなっている。だが涅槃を前に人は何を考えるのか。「ぼんやりとした不安」で命を断った芥川龍之介の死を、年間3万人(を切ったようだが)の自殺者から思い起こすものはいない。死は敗北か。僕の目標からすればそうだけど、やはりここで例の、レイの言葉を。「あとは死に方だけの問題だ」

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2022年06月01日

Posted by ブクログ

死ぬということについて。良寛や芭蕉から鴎外、漱石、子規、茂吉、賢治まで、先人たちの末期を読み、自らの結末を考える。

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2013年02月01日

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