二階堂黎人のレビュー一覧

  • 怪盗アルセーヌ・ルパン 王妃の首かざり

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     怪盗ルパンのルーツ物語「王妃の首かざり」と、驚きにあふれた「古いかべかけのひみつ」の二編。どちらも面白かった。

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    2023年08月18日
  • 怪盗アルセーヌ・ルパン 813にかくされたなぞ

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    ▼「怪盗アルセーヌ・ルパン5 813にかくされたなぞ (10歳までに読みたい名作ミステリー)」ルブラン/二階堂黎人。学研プラス 、2017年。

    ▼以前に8才の娘に偕成社版の「813」を読み聞かせしてみたことがあり、でもそのときは長すぎて複雑すぎたのか飽きてしまって「続813」まで行き着かず。ところがその後、学研プラスの「10歳までに~」シリーズのこの本を娘が読んで、「面白かったからお前も読め」的な圧をかけてきたので読みました。

    ▼うまくまとめているなあと思いつつ、偕成社版の「続813」を読みたくなりました。それにしてもルパンシリーズはハヤカワ文庫の新訳が止まってしまって残念でなりません。な

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    2023年08月15日
  • 覇王の死(下)

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    二階堂蘭子がいよいよ登場。

    でも上巻の盛り上がりからすると、やや物足りないし、
    終わり方も個人的にはそういうオチ?!と
    肩透かしを食らった感じ。

    理路整然と不可思議なことに説明をつけていくところはああなるほど、と唸ってしまった。

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    2023年03月13日
  • 呪縛伝説殺人事件

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    ネタバレ

    アヤの呪いに囚われた村で起こる連続殺人。アヤの呪いに見立てた殺人だと分かるのはわりと後の方。どちらかというと殺人の下敷きとして用いられたというよりも、人間関係の描写に活用してたのかなあという印象。
    動機、犯人についてはなるほど、と思いました。そこまで追いかけてやる必要あるのかと思ったのですが、お金に困ってる性悪なら何をしてもおかしくはないのかなと。村の人まで巻き込んでの殺人は少し首を捻りますが。もう一人の犯人については、かまってちゃんだったんだろうなと。自分の土俵でしか勝負できない人で、上がってくるまではふんぞりかえってる的な。だけど相手にされないのはつまらやい。
    この村に彼女が残ることで、ア

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    2023年01月04日
  • ユリ迷宮

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    ユリ迷宮 
    二階堂黎人4冊目となり、安心して読めます。
    親しみもでてきました。
    なんと二階堂蘭子ものの短編集でした。
    「劇薬」はどんでん返し。
    これまでのものとちょっと感じが違う感じでした。
    私は長編が好きなのですが、短編にしては面白かったです。

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    2022年08月01日
  • 地獄の奇術師

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    ミイラのような異様な格好をした人物が
    自宅周辺に現れた。

    一体どういう男で、何の目的が…という
    分かりやすい所から始まった、と思ったら
    ものすごく絡み合って不可解な事件に。

    言われてみれば、と振り返るところもありますし
    そうだったのか、と驚く場面も。
    今と違う、戦争終わってちょっと、という時代なので
    こんな複雑な人間関係ができた、ともいえるかと。

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    2022年04月06日
  • 増加博士の事件簿

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    推理小説の短編集って、「え!こんないいトリックを短編で使っていいんです??長編でも全然イケる内容をこんなに大盤振る舞いしてくれてありがとうございます〜〜」な作品も多いんですが。

    断言します。

    本作は全て短編じゃないとダメ。絶対。


    ほぼ毎話、ズシン、ズシンという地響きと共に現れる巨漢の名探偵、増加博士が、次々と不可解なダイイングメッセージやアリバイ・密室の謎を解き明かす短編集です。

    話によってはズシンズシンじゃなくドシンドシンになったりしたのが気になりました(どうでもいい)。

    ギネス級の大長編を物した二階堂先生の、新しい極地…………ではないか…………。

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    2022年02月04日
  • 地獄の奇術師

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    江戸川乱歩風の探偵小説。
    面白いけど漫画。動機がおどろおどろしくて意味不明。トリックを楽しむ探偵小説。

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    2021年08月04日
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~

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    徳川家康は好きではないけど、風変わりなキレ者というイメージを思っていて。その特異さが魅力的に描かれていた「幻術の一夜城」が好き。

    お市の方が出てくる「小谷の火影」も面白かった。
    いつの時代も女は怖い。

    あと、単純に「忍者ってかっこいい」と思ってしまう自分がいる。笑

    東日本編よりはこの西日本編の方が役者揃いで好き。

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    2020年10月24日
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~

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    時々読みたくなる時代もの。それのミステリーってことで少しワクワクしながら読み始め…面白かった!
    お城に関する知識が楽しく得られて良かった。西日本編も楽しみ。

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    2020年10月21日
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~

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    【収録作品】「大奥の幽霊」高橋由太/「安土の幻」山田彩人/「紙の舟が運ぶもの」松尾由美/「猿坂城の怪」門前典之/「富士に射す影」霞流一

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    2020年08月19日
  • 御城の事件~〈東日本篇〉~

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    先日読んだ『御城の事件<西日本編>』がなかなか面白かったのでこちらも読んでみた。

    この<東日本編>はどちらかと言えば時代物という枠を超えた感があるが、『御城の事件』という枠は守っているので良いか。

    高橋由太「大奥の幽霊」
    <もののけ>シリーズで有名な作家さんだが読むのは初めて。
    『大奥で赤子の幽霊が泣いておる。成仏させてくれぬか』
    将軍家綱の命により大奥を探ることになった主人公の忍びが行き着いた真相とは。
    てっきり明るいもののけ物だと思っていたら、意外な顛末だった。

    山田彩人「安土の幻」
    幻の安土城を描いたという襖絵を写しとるために絵師の芳永がやって来たのは、豊臣方の軍勢に水攻めを受けて

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    2020年06月24日
  • 御城の事件~〈西日本篇〉~

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    タイトル通り、城を舞台にした事件の話五編。

    「幻術の一夜城」黒田研二(墨俣城)
    秀吉が一夜で築いたとされる墨俣城の謎を解く家康。さらに彼はそこに一瞬で天守を造りだすと言う。
    秀吉の一夜城の謎は何となく聞いたことのある内容だったが、家康の幻術はさて? ここまで上手く行くのか疑問ではあるが、天下を取る者はこういうことも味方に付けるということか。


    「小谷の火影」岡田秀文(小谷城)
    信長が今にも攻めて来ようとする浅井長政の小谷城で、牢に閉じ込めた筈の曲者が脱出し、そこから連想して事件が起こる。
    こんなお市の方は見たくない! というお市の方ファンの悲鳴が聞こえそう。お市の方は悲劇の女性かはたまた…

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    2020年05月30日
  • 忍者大戦 黒ノ巻

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    本格ミステリー作家の書く忍者小説アンソロジー。霞先生の作品が、いつもの言葉遊び炸裂で良い。他の作品達もそれぞれミステリーの書き手らしくストーリーにどんでん返しが仕込んであり、トンデモ忍術とあわせてエンタメしてて面白かった。

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    2020年01月03日
  • クロノ・モザイク

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    「ああ、お前たちはもう、オレの助けなんか要らないんだろう?」
    「要らない」
     と、私は強く答えた。
    「そういうことなら、これでお別れだ、トウヘンボク。元気でな!」
    (P.393)

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    2018年12月04日
  • 増加博士の事件簿

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    2018年121冊目。本格をショートショートでやるのはやはり厳しいのかなぁ、と思わざるを得ない。ダイイングメッセージものが多目だったけれど、短い中では別解潰しもままならず、こじつけに近い結論が目立つ。

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    2018年10月21日
  • 聖アウスラ修道院の惨劇

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    二階堂作品は真摯にミステリと向き合って書かれているしもっと知名度高くても良いんじゃないかと思う。けれども二階堂蘭子と黎人のキャラが謎を解くだけに存在する歯車のような感じが否めない。キャラ描写より謎だ、推理だ、という感じ。
    個人的に推理小説読む上で探偵とワトソン役のそれぞれの掛け合いが好きなので、そこが残念。

    本作も謎や舞台や雰囲気は最高なのに、キャラクターと推理がいまいち頭に入ってこなかった。
    しかし枝垂れ桜に吊るされた逆さま首なし死体は至極美しい。

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    2018年09月29日
  • 吸血の家

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    初二階堂作品。
    足跡のない殺人や、密室殺人など不可能犯罪に真正面から取り組んでいる。足跡〜のほうのトリックは見事だ。

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    2018年08月19日
  • ドアの向こう側

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    立川→鎌倉はけっこう身近な感じ。「B型の女」はスマホがまだなかった時代に書かれた話で、そうそう、昔は電車の乗り換えは「どのくらい知っているか」という情報力で勝負してたなということを思いだした(どのルートが速い、安い、乗車位置とか)。子ども×ハードボイルドという点が楽しむポイントだけれど、素直に手放しで楽しむことができなかった(時代が変わったせいか、自分の年齢のせいか)。

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    2018年08月11日
  • 人狼城の恐怖 第三部探偵編

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    第1部と第2部があまりにも衝撃的だった為、二階堂蘭子シリーズだという事を忘れてました。ここに来て主役登場。私はこの作品がこの作者の初読みなので、始めの方で今までのシリーズに出た人・物・出来事の羅列には疎外感を覚えました。どこからでも難なく読めるようにもう少しさらっと触れる程度の方が、楽しめるかも。この作品も神の話し、小説の話し、色々盛りすぎて退屈。ただ、終盤で一気に話が進んだので、この先が楽しみです。

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    2018年05月27日