二階堂黎人のレビュー一覧
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片田舎の村で、二つの旧家が対立していて、昔から伝えられてる祟りみたいなものがあって・・・そんな中起こる密室殺人事件。おまけに隠された財宝なんてものまであって。
ベタというか王道というか。正直、好物です。
面白かったんですけどね。なんか最後もう一波乱ありそうでなかった。なんかこう、実は黒い思惑が・・みたいな話がありそうで。まあないせいで読後感よく終わったのでそれはそれで。しかし最初に屋敷図とか登場人物とかあるのはいいんですが、密室の図解まであるのは・・なんか意図があるんでしょうか?第一の殺人は冒頭で起きてるからいいとして、第二はなんで文中じゃないんだろう?この先に誰が殺されるのかわかっちゃうじ -
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二階堂黎人の連作ミステリ短篇集『増加博士の事件簿(英題:The Casebook of Dr.Zouka)』を読みました。
二階堂黎人の作品は初めて読みますね。
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半分に千切られたトランプ、血染めの五芒星、握られた釣り餌、口の中の割れた茶碗、鼻の穴に突っ込まれた指……凶悪事件現場に遺されたあまりに不可解なダイイング・メッセージ。
その真相に巨漢の名探偵・増加博士と痩身の羽鳥警部のでこぼこコンビが挑む!
不可能犯罪、トリック、ユーモア、そしてウンチクがたっぷりと詰まった“頭脳刺激”系ミステリー誕生!
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バラ迷宮
サーカスの怪人
二階堂蘭子シリーズ短編。紫煙で行われる「殺人芸術会」での一幕。三十年以上前に発生したとあるサーカスで起きた残忍な殺人事件。蘭子達は元サーカス団員の話を聞き、空中ブランコの最中に起きた怪奇な事件について考察する。
蘭子自身はある程度トリック等の目安がある中で、事件の真相解決の為、行動を開始する。
トリックは大胆であり、犯人の特殊性も際立った作品。物語も読みやすく面白い作品だ。登場人物で疑わしき「サーカスの怪人」など、乱歩を思わせるような背景があり、単純に読み物として楽しめた作品だ。
変装の家
盲目の老婦人が所有する屋敷で起きた殺人事件。雪の降り積もる中、足跡を残さずに -
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ネタバレ久しぶりの二階堂黎人作品。
蘭子シリーズなので、期待して読み始める。
時代は、第一次世界大戦辺りと思われる。
ドイツ人の男が、軍のある命令により、商隊に入りシベリアの死の谷と呼ばれる地を目指すが、ロシアの赤軍に襲われたり、謎の追跡者に命を狙われて、商隊のメンバーが殺されていく。
謎解きよりも、冒険譚として引き込まれた。
死の谷の秘密や巨大マンモス、夢見と呼ばれる怪しげな人物達が、登場する。
現代パートでは、蘭子やミステリ好きの好事家が集まって、ミステリーの謎解きを楽しんでいる。
前半までのストーリーを小説にしたものを皆で、謎解きするが、蘭子が解明していく。
トリックとしては、期待外れでスッ -
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二階堂蘭子シリーズの長編推理小説。二階堂家の親戚筋である雅宮家で起きる事件を題材にした作品。
絶世の美しさを持つ一族。美しき三姉妹が暮らす旧料亭「久月」で起きた過去の事件。遊郭時代にあったとされる「翡翠姫」の伝説
喫茶店「紫煙」に現れた謎の女性が訪れ、二階堂家の人間に「久月」で殺人事件が起きる事、それを未然に防ぐ事を伝えてほしいと伝え残し、立ち去ってしまう。「紫煙」に集う人達は彼女の姿を追うが、不思議な事に見逃してしまう。
蘭子と黎人は報告を受け、親戚筋の「久月」事、雅宮家で起きた過去の事件を調べる。
過去の事件は蘭子達が懇意にしている中村刑事が過去に受け持った事件であり、足跡なき不思議な -
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二階堂蘭子シリーズ長編。蘭子シリーズは少しずつ集めていたが中々手をつけるタイミングが無く。今回、今作を手に入れるタイミングが良く取り掛かる事になった。二階堂黎人は水乃サトルシリーズが主だったので楽しみだ。
戦争時代のロシアを背景に、過去にスパイであったジュペア老人が、当時とある作戦に従事していた二人の手記を土台にしながら「殺人芸術会」の面々に謎を提起する。
作中作についてはルカ・フロローフ、セルゲイ・エルルーシ二人の目線から展開され、その中で生じた事件などを、殺人芸術会のメンバーが解き明かすという流れだ。
ある程度冒頭の部分で蘭子や黎人のキャラクターは掴めたし、秘密クラブの様相も、ク