私が捜した少年

私が捜した少年

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

4.0

連続する難事件を華麗に解く、孤高の私立探偵! 渋柿信介、独身。ライセンスを持たない私立探偵。日常のしがらみに追われながらも、鋭敏な頭脳と大胆な行動力とで、次々に舞い込む事件を解決へと導く。友人の弟が失踪し、行方を追った渋柿は、一見無関係と思われた殺人事件の鍵を握った。本格推理の旗手が放つ傑作ハードボイルド・ミステリー。全5編収録。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    私が捜した少年
  • タイトルID
    :
    976415
  • ページ数
    :
    360ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年07月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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私が捜した少年 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    渋柿信介シリーズ

    『私が捜した少年』
    大学生に売春を強要していた暴力団員・小野寺の逃亡。愛人である女子大生の寮に逃げ込んだと思われる小野寺。寮の大学生が全員そろって外出した好きに捜査に当たったケンイチ。消えた小野寺。持ち出されたごみ袋の秘密。

    『アリバイのア』
    土地売買をめぐりもめていた黒猫みゆきと大鹿。殺害された大鹿。作家・黒猫みゆきのアリバイ。黒猫の原稿を待つ間、担当編集者が聞いていたレコードの謎。ボーナストラックの秘密。

    『キリタンポ村から消えた男』
    フィリピンからの女性をあっせんしていた山下岩太郎。事務所で口論の声と銃声。駆け付けた警備員が発見した暴力団員の射殺遺体。故郷の村に逃げた山下の秘密。警備員、フィリピンでの写真にかくされた秘密。山下の一族の名前にかくされた秘密。

    『センチメンタル・ハートブレイク』
    テレビ局の恩人である石島プロデューサーにあいに来たルル子。彼女の親友だった木村要子の死。容疑者である愛人の甲賀のアリバイ。飛行機の中で目撃されていた甲賀。甲賀の新しい「恋人」の秘密。

    『渋柿とマックスの山』
    雪山での衝突事件。加害者である女子大生がレスキュー隊に通報に行くが現場に到着すると被害者が絞殺死体となって発見される。レスキュー隊佐藤の秘密。マックスの発見したスキーウェアーにかくされた秘密。

     2010年11月16日再読

    0
    2010年11月16日

    Posted by ブクログ

    二階堂氏は、本格長編ミステリ作家です。
    なのに、私はアンソロジーに入っていた短編くらいしか読んだことがないのですが・・・。

    実は、本書よりも先に同シリーズ3作目「ドアの向こう側」を先に読みました。
    それが、面白かった!
    なので、シリーズ初回を探し求め、残念ながら中古本しかなかったのですが、
    それでも良い!と思って買ったのが本書です。

    渋柿信介、独身。ライセンスを持たない私立探偵。
    日常のしがらみに追われながらも、鋭敏な頭脳と大胆な行動力とで、
    次々に舞い込む事件を解決へと導く。
    友人の弟が失踪し、行方を追った渋柿は、一見無関係と思われた殺人事件の鍵を握った。
    本格推理の騎手が放つ傑作ハードボイルド・ミステリー。
    全五編収録。
    (BOOKデータより)

    と、BOOKデータを見るとかなりお固そうなハードボイルドのような感じですが、実はもっと気楽なミステリー作品です。
    ハードボイルドをちょっとパロディ化したような感じなので、ガチガチのハードボイルド派には受け入れられないかもしれません。

    ハードボイルド探偵らしい、シニカルで渋いセリフ。
    依頼者の女性と恋に落ちたり?落ちなかったり。
    主人公は甘いものが大好きで、日常生活もあまりハードボイルドっぽくなく、そのギャップが楽しいです。
    実は、私はハードボイルドはあまり読まないのですが、本書は楽しんで読むことが出来ました。

    このシリーズは現在3冊出ており、どれも短編集なのと連作というわけでもないので、正直どこから読んでも楽しめますが・・・でも、できれば本書、一番最初から読んだ方が、楽しさ倍増です!!
    ネタバレになってしまうので書けませんが、読めば理由がわかります!

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    私が探した少年 二階堂黎人
    渋柿信介5歳の探偵の全5編でした。
    面白いかった。
    過去一若い探偵と思われる。
    パロディ、ハードボイルド、アイデアがいいね。

    このシリーズ、クロへの長い道 読みます。

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    (※この文章は2002/01/06に書かれたものです)
    ■渋柿信介とは何者か?
    ●大人の部分
     第一作の時点で5歳の信介。数字がやっと間違いなく書けるようになったばかりで漢字がまだ読めない幼稚園児なのに、「洗面所の丸い鏡に映った男の顔は、年の割には老けて見えた。母親の子宮を追い出されてからこれまでの人生の苦悩が、顔面の肌に細かい年輪を刻んでいる。妄執は、男の精気を奪い取るものらしい。(10p)」と、ペシミスティック(厭世的・悲観的)な一人語りで自分を表現する。そして、母親との関係を「昔、しばらくの間同じベッドで寝ていたことがある(11p)」と言い、スタイルのことも「スカートの下で盛り上がったヒップも、無駄なく形が整っていて、とても一度子供を産んだ経験があるとは思えない。(12p)」と、論じ、しかも、同じ幼稚園で同い年のリコちゃんのことも、「胸はペッタンコで、なかなかグッとくるボディをしている。衣装も洒落ており、セックスアピールが服を着ているような女だ・・・・・・(中略)・・・・・・ゴボウのように真っ直ぐな足が、太股まで露出している。ブラジャーはしていないようだ。(18p)」と、25歳の女も、5歳の女(幼女?)も同じように魅力あるオンナとして語る。
     そして、彼は探偵である。自宅の2階に事務所を構え、一日あたりの探偵料と、必要経費をきちんと設定し、依頼を受け、解決する。もっとも、事務所はただの子供部屋で、探偵料はビックリマンチョコ2個で、必要経費は風船ガム2枚。探偵の「縄張り」は自分の通う、キンポウゲ幼稚園なのだが…。
    ●子供の部分
     しかし、一番最初に述べたように、5歳の信介は、漢字も読めない子供なのだ。焼き魚は嫌いだし、お菓子や、特におもちゃが大好きな、そういった意味では、天才でも、50年の人生を5年に凝縮して体験したというわけでもない極普通の子供なのである。「言うまでもないが、私の仕事の大半は人間を観察し、判断する事ではない。ミニカーを机に並べ、プラレールの線路をより複雑に繋げることの方が大事だ。(60p)」
     そんな子供がどうして、オトナな表現や探偵という活動をし、しかも刑事である父親の事件解決にまで貢献できてしまうのだろうか。

    ●一人語りの部分と『 』の謎
     信介のこうした、一見矛盾して見える行為発言には、今のところ2つの謎がある。
     1つは、実際両親を含む大人たちや友達と会話するときと、一人語りのときとのギャップである。一人語りのときは前述のとおり、ペシミスティックであり、社会情勢にも強い。しかし、実際の会話のときは、極普通の子供のしゃべり方なのである。
     そして、もう1つは、時折でてくる、『 』の鉤括弧である(明らかに普通のもの「 」と、使い分けているように思われる)。これは、ほとんどが信介の発言時につかわれる鉤括弧なのだが、たまに、(本書に限定すると1人だけ)ミエちゃんが信介とのやり取りでこの鉤括弧で会話する部分がある。そして、この鉤括弧に入る言葉はすべて、例の一人語りをそのまま音声化したような、オトナの駆け引き満載のセリフなのである。(101p)
     これに対する、疑問解決の1つの解釈として、一人語りの部分と、『 』の部分だけが、信介がその言葉で思考しているのではなく、作者が大人の言葉に、いわば面白く「翻訳」したのでは?というのが挙げられる。実際これが、作品全体を通して一番すっきりした解釈のように思われる。
     ならば、信介は実際には凡庸な子供で、言ってみれば、「プロ野球好プレー珍プレー」における、みのもんたのナレーションよろしく、作者(あるいは作中内の誰か)が凡庸な子供の行為発言をアドリブいっぱいに表現しているだけなのだろうか。さまざまな事件の解決も単なる子供の偶然的な行為発言を、論理的推理であるとこじつけているだけなのだろうか。

    ●信介の本当の能力
     しかし、信介は大人の介入しない、縄張り内(幼稚園)の探偵業務において、大人顔負けとは行かないまでも、5歳にしては充分過ぎる位論理的に、迷子のウサギの探索と、たくさんのウサギの中での目的対象ウサギの特定を行っているし、(103p・149p)他のさまざまな部分においても、刑事である父親のかかわった事件に対して、明らかに解決の糸口になるような助言めいた発言をしているように思われる。特に数に関する認識能力や読めない漢字の図形としての認識能力は確かにすごい。
     それに、一人語りの部分に気になる部分があった。成田空港が世界と比較して非常に不便なことに対する運輸省への「嘆き」(252p)。などは、社会情勢に通じた者の言葉である。そして、一番引っかかったのが、あるトリックの謎を考える時に、「前世で読んだ本の記憶」を思い出す部分がある。これは、信介の前世が名探偵で、その記憶が、今5歳である信介に残っているということを示唆しているのだろうか。
     ただ、その認識能力も、実際の事件の推理と切り離して考えれば、そういう能力が発達している5歳児というのも珍しくはないし、その能力が、タイミングよく発揮されたものを作者(あるいは作中内の誰か)がうまくこじつける、と言う形をとっているに過ぎないのかもしれない。それに一人語りの知識や「記憶」も作者(あるいは作中内の誰か)が、もはや、翻訳を超えて、明石家さんま的に物語の捏造にまでいたっているに過ぎないのかもしれない。…多分そうなんだろうな・・・・。

    ●結局、常識的なまとめ
     まあ、いくらパロディと言っても、実際の子供が2階にある自分の部屋に上がるのに「それが天国への階段なのか、死刑台への階段なのか、それは昇りつめてみないと解らない・・・・・・。」なんて考えるわけないし、(そんなこた、おとなだってかんがえない)やっぱり、『作者(観察者)による現象に対するニヒル版みのもんた式論理あと付けこじつけ理論』、あるいは、『子供の日常風景をホームビデオにとった親バカなバカ親が、ビデオの中の子供の動きを実況・アフレコしちゃおう理論』によってこの作品は作られているのだろう。でないと、『前世記憶理論』や『名探偵コナン理論』や、『成長しない子供理論』や『遺伝子操作理論』や、うちゅうじんとかえすぱあとか持ち出さないといけなくなるから、それはちょっと読者として不本意だし、作者もおそらくそうだろう…と、思いたい(ただの希望)。…あ、でも、面白くして、しかも納得できるのなら、だめと決め付けるわけにはいかないので、一応保留…(でも、うちゅうじんとかえすぱあだけはやめて欲しいな・・・・)
     でもとにかく、あのセリフを5歳の子供が言っていると思うことがとても面白いし、その表現の仕方は抜群だと思う。もしかしたら、本当にこの子の思考なのかもと思わせる部分を残しているのもテクニックなのかもしれないし。
     この面白さは、人に薦めやすいです。  2002/01/06

    0
    2020年08月12日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    友人から、いなくなった弟を捜して欲しいと依頼を受けたシンちゃんこと渋柿信介。同じ頃、殺人を犯した暴力団員が、潜伏先の愛人宅から消失した。―表題作。他、全5編を収録した短編集。

    私の名は渋柿。職業は自称私立探偵。ライセンスは持っていない。・・・ こてこてのハードボイルドかと思いきや、ハードボイルドパロディ。(短編のタイトル全てオリジナルのパロディ) とは言え、人間消失、アリバイとしっかりミステリーしていて、トリックを見破るシンちゃんはお見事! 二階堂先生の重厚な作品の合間にいかがでしょうか

    0
    2014年06月24日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前読んだアンソロジー「EDS」に出てきた探偵〝シンちゃん”のお話。5つの短編集。なんか思ったより面白くなかった。まぁそれがゆるミスなんだろうけど、シンちゃんがハードボイルドぶってるとこがいらっとくるというか。ケン一、ルル子夫婦が思ったよりバカっぽいのも何かなー。こんなに事件のことをべらべらしゃべっちゃいかんだろう。時代背景が古い、っつーか、その時代の話なんだからしょうがないけど。とにかく、合わなかった。続編は読まずに返そう。

    0
    2014年06月05日

私が捜した少年 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    私が捜した少年
  • タイトルID
    :
    976415
  • ページ数
    :
    360ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年07月09日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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