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2つの顔と4本の手を持ち、目から殺人光線を出し、口からは毒ガスを吐く、途轍(とてつ)もなく醜い化け物が島民全員を虐殺した――。地図にも載っていない南海の孤島で第二次大戦末期に起きた凄惨な事件を語る女性の話は本当なのか? 旧日本軍の密命によって生み出された魔獣によって今再び悪夢が繰り返される! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
目から怪光線を発射し、口からは黄色い毒ガスを吐くという「双面獣」が殺戮の限りを尽くすという生存者の回想から始まります。阿鼻叫喚という言葉がピッタリのその殺戮シーンには正直ちょっと引いてしまいました。これだけ大きな謎をぶち上げるミステリー作家は、今や島田荘司か二階堂黎人しかいないのではと個人的には思っ...続きを読むています。こんな怪物を登場させて、二階堂先生は一体どうやって収拾をつけるのだろうと興味津々のまま、物語は下巻へと続きます。本巻前半の独白部分は真実を語ったものだろうかと疑いを持ちましたが、後半部分で、二階堂蘭子が現場検証をし、証言どおりの惨状の跡が確認されるに至って、一応事実らしいと納得しました。でも何かありそうな気が・・・。
上巻はまだまだ始まりなのでミステリーというよりは、ホラーだなと。でもゴア描写は嫌いではないのでワクワクはする。ここにどうミステリーが入ってくるのか?入ってくるのか??
清涼院流水のデビュー作を彷彿とさせる上巻。この時点で嫌な予感しかしない人とはミステリの趣味 が合うと思います(笑)。 上巻では、血みどろの殺戮を繰り返す魔獣「双面獣」事件の数少ない生存者達の証言を集めています。 怪物の仕業としか思えない犯罪現場の描写が、かなりエグい( ; ; ) 合間に挟まれる...続きを読む名探偵達の行動が一服の清涼剤でした。それもつかの間、すぐに阿鼻叫喚の地獄絵図が再び描かれて、の繰り返しなので、ページ数の多さとあいまって読み終える頃にはかなり疲弊しますU・x・U 探偵・二階堂蘭子が追いかける希代の犯罪者・ラビリンスの思惑や戦時中に秘密裏に画策されていた軍部の計画など、読み進むにつれ謎はますます増えていきますが、さて。下巻での蘭子の巻き返しを期待して、☆2つのところ3つにしたいと思います。 第二次世界大戦の最中、地図に載っていない島々で秘密裏に行われていた数々の計画。多くの大量殺人兵器が生み出されていたそれらの島の一つで、島民のほぼ全員が虐殺されるという事件が発生する。 そして、時は流れ1970年。 悲劇の火蓋はまたしても切って落とされた。
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