【感想・ネタバレ】吸血の家のレビュー

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ネタバレ

このシリーズは、ある程度海外や国内の有名なミステリーを
読んでいるとなお一層楽しめると思います。
(むろん知らなくても大丈夫だからね)

何かといわくがありげな家で巻き起こる殺人事件。
どうやら娘の身を案じて
とんでもないものにゆだねてしまいますが
それが悲劇の始まりだったわけで…

真相に関しては深くは語りません。
目も当てられない代物です。
まさしく歪、ですわ。

救われないわ。

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2023年05月30日

Posted by ブクログ

ー こうして、この奇怪な殺人事件は、私たちが愛読するジョン・ディクスン・カーの『三つの棺』の冒頭の章とよく似た出来事で幕をあけた。しかもこれは、数々の凶悪犯罪を解決に導いた名探偵二階堂蘭子の事件簿の中でも、特に《足跡のない殺人》という謎に真っ向から挑戦した異色のものになった。

一般的に言って、不可能犯罪には、《鍵のかかった部屋》とか、《人間や物体の消失》とか、《不可解な死》とか、あるいは《姿なき殺人者》といった困難極まる謎が存在する。その中でも、柔らかい砂の上やまっさらな雪の上に足跡を一つも残さずに殺人を犯していく者の話は、現象が単純できわめて明確なだけに、かえって我々をひどく困惑させる。 ー

二階堂黎人の実質的な初長編ミステリー。
ミステリー好きの為のミステリー。

一族への呪い、美しい三姉妹、病弱な娘、霊媒師、雪の足跡、泥濘の足跡、密室、日本刀、そして名探偵!素晴らしいガジェット!

横溝正史的世界観の探偵小説。
25年前の作品でもはや古典だが、懐かしくて面白かった。

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2019年05月18日

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これはすごいな。
この本に載ってる推理小説、全部読みたい。
推理小説は、わたしの読書の原点で、ちょっと読みすぎて満腹になっていたから避けていたけど、やっぱり面白い。
トリックは全然わからなかった。
犯人も、もちろん。
犯人がわかってから、ようやく最初の事件の足跡の謎がわかったくらいで。
よくできた話だな。
本の厚さなんてまるで感じないくらい、一気読み。

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2013年08月03日

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ネタバレ

二階堂蘭子シリーズ
二階堂家の親戚筋が経営する旅館・翡翠館で戦争中に起きた脱走兵殺害事件。被害者はかつて翡翠館を経営する雅宮家の長女・絃子と駆け落ちした井原一郎。雪の中に倒れていた井原。現場には発見者である絃子の足跡のみ。当時から暗躍する毒殺魔。
紫煙に現れ事件を予告する謎の人物。雅宮家で行われた交霊会で起きた連続殺人事件。被害者が雅宮家の次女・琴子の元夫・滝川。密室で日本刀に刺された滝川。滝川と組んでいたインチキ霊能力者大権寺瑛華。彼女の遺体がテニスコートで発見されるが・・・。足跡のないテニスコート。三女・笛子を産んだ時の状況に隠された秘密。日本画に隠された謎。

 2009年7月7日再読

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2012年03月13日

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二階堂蘭子シリーズ二作目。
とても読み応えのある本格ミステリー。
過去の殺人が一番好き!!
ジョン・ディクスン・カーの『テニスコートの謎』読んでみたいな。

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2015年03月09日

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美人姉妹に旧家での惨劇…横溝作品を彷彿させる妖しさに冒頭から惹き込まれます。
『足跡なき殺人』が2つ、密室殺人が1つと内容が盛り沢山ですし、物語の作り込みが丁寧で好感が持てました。
24年前の『足跡なき殺人』はシンプル且つ虚を突いたトリックで感心しましたが、テニスコートの『足跡なき殺人』は微妙でした。巧く盲点を突いてはいますが、よくよく考えると、地面の状態を見ればバレバレだと思います。旧家でテニスコートというのも若干浮いているので、なくても良い気がしました。
その他、蘭子のネタバレつきの推理小説批評にが鼻につきましたが、総合的に見ると良作な推理小説だと思います。

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2014年07月16日

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ネタバレ

どうやったの?と首を傾げたくなる密室だけではなく、
何故密室にする必要があったのかにまでちゃんと答えてくれる作品。
(まあちょっとこじつけっぽいところもあるけど)

血吸い姫の伝承といい相変わらずちょっと怖いテイストが面白かった。
欲を言えば作中にもっと怖さを出せたら良かったかな。

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2013年07月23日

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蘭子シリーズ2作目(刊行順では2作目だけど、実際はこの作品が先に書かれて賞に応募。選には漏れたが編集者の目に留まって「地獄の奇術師」でデビューとなったようです)。遊郭を営んでいた旧家を舞台に、三人姉妹に降りかかる悲劇。「奇術師」よりトリックがしっかりしていてびっくり&すっきり感があって楽しめました。

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2009年10月04日

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吸血の家
 《血吸い姫》の話

 第1の血 白い魔術
  第1章 雪の中の予言
  第2章 蘭子登場
  第3章 警部の来訪
  第4章 毒殺魔
  第5章 足跡のない殺人
  第6章 過去なる亡霊
  第7章 奇跡の講義

 第2の血 呪縛浄霊
  第8章 眠れる女
  第9章 血を吸うもの
  第10章 教祖の笑い
  第11章 死を刻む時
  第12章 闇の中の浄霊会
  第13章 日本刀の殺人
  第14章 窓の影の魔
  第15章 呪詛復活
  第16章 毒に至る病

 第3の血 吸血の家
  第17章 姿なき殺人
  第18章 脅える巫女
  第19章 洋画の秘密
  第20章 殺人鬼
  第21章 殺人の解明
  第22章 恐るべき真相
  第23章 吸血の家
立風書房「吸血の家」 1992年10月

解説 鷹城宏
文士の親指

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2024年03月25日

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初二階堂作品。
足跡のない殺人や、密室殺人など不可能犯罪に真正面から取り組んでいる。足跡〜のほうのトリックは見事だ。

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2018年08月19日

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ネタバレ

再読。蘭子シリーズ2作目。
旧家、三姉妹、怨霊、そして惨劇。
こういう設定は個人的に大変好みなので、雰囲気だけでも楽しめる。
色々と突っ込みどころもある作品ではあるのですが、足跡なき殺人のトリックはとても鮮やかで、お見事ですの一言ですね。
ところで注釈が多いのは再読なので勿論分かってはいたのだけれど、注釈こんなに面白かったっけ?(色んな意味で)

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2013年12月20日

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二階堂蘭子シリーズ、第2弾。
被害者と発見者の足跡しかない雪が積もった場所の死体、二重の密室など、本格ミステリー的設定のオンパレード。
一つ目の足跡の謎は、なかなかだと思った。
本格好きなら楽しめると思う。
警察が大学生の蘭子に頼りっきりなのが、ちょっとアリエナイ設定だけど。探偵と警察は反目しあうのが常ですが、本作はその点では異色。

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2013年05月09日

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二階堂蘭子シリーズ二作目。

二作読んで感じるのは、二階堂さんの作品は
私にとっては読むと結構疲れる。
あんまりそんな風に感じることないんだけど
文体が苦手なのかな?
内容は好きなんですけどね。

本作の最初の事件は推理できた。
二人目はさっぱりだったけど、三人目のトリックはぼんやり。
推理小説が好きなのに謎解きが苦手な私も楽しめました。

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2012年09月23日

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ネタバレ

≪内容覚書≫
二階堂蘭子シリーズ。

二階堂家美人三姉妹と長女の娘。
使用人二人。
三女の婚約者。
知人の男性。
近くの神社の神主。
警官二人。
長女の元夫と教祖をしている内縁の妻。
教祖を助ける巫女二人。

昔は遊郭だった「久月」。
「久月」を呪う血吸姫の伝説。
24年前に起きた不可能な状況での殺人。
久月についた悪霊を払う儀式が始まる前の殺人予告。
そして、起きてしまった殺人事件。

さて、犯人は誰?

≪感想≫
推理小説を「推理」することではなく、
推理する探偵の姿に爽快感に楽しみを見出しているため、
回りくどい説明が、正直、めんどくさかった。

推理しながら読む人にとっては、大変楽しい作品だと思う。

注釈があからさまで、分かりやす過ぎる、かな…?とは思った。
あまり推理しない私でも、ある程度までは予想がつけられてしまった。
ミスリードの役目もあるのかもしれないが、
その辺は、推理小説を読み慣れた人だとすぐに気がついてしまいそう。
それでも、作者から読者への公正さが感じられ、
個人的には楽しかった。

ただ、蘭子さんが、好きになれないんだよなぁ…。
というか、蘭子さんに魅力を感じられない。
蘭子さんシリーズ2作目に挑戦したが、
今回も蘭子さんには惚れられなかった。
続けて読めば変わるか、な…?

蘭子さんシリーズには、挑戦していきたい予定。

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2011年12月08日

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