香月日輪のレビュー一覧
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ネタバレレシピ本でありつつ、るり子さんの視点を借りたシリーズ解説本。
長谷と千晶の番外編が併録されてるお得な1冊(笑)。
8まで(要するに文庫化されてるところまで)読んだところで
この本を読んじゃったのは若干失敗だったような気が…。
読んでないところのあらすじまで判っちゃった(泣)。
レシピは本編で読んだ印象通り、手が込んでいる。
意外とマヨネーズが多用されていて驚いた。
全体的には甘めの味付けのものが多いのかな。
『きのう何食べた?』を読んだときにも思ったのだが
この手のレシピ本て意外と味の系統が統一されるんだよね。
甘いか、辛いかのどっちかに偏る。
そういうところに作者の好みが現れるんだろうな。
るり子さんのお料理日記なのであれだけど
番外編に出てきたチョコパイと蜂蜜スフレ、
それから黒豆ボーロとるり子さん謹製病人食のレシピも知りたい。
何はともあれ、読むタイミングって大事です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作のホラーファンタジー全開の流れからは打って変わって
今作は生臭いというか切ない展開だった。
子供に読ませて大丈夫なのか? と心配になるくらいに。
というかこの手の問題は極力触れずに済ませたいものだもんな。
美女の皮を被ったオヤジであるまり子さんが
まさかああいう風に泣くとは思わなかったので驚いた。
自らの後悔を晒すことで夕士たちの道筋をつけてあげようとする姿は
なんつーか男前だった。
基本的にこのシリーズに出てくる女子は8割方男前なんだけど
またひとり兄貴が増えましたな、といった具合。
今回まり子さんの過去が明らかになったところで
るり子さんの謎めいた過去も、もう少し知りたいなーと改めて思った。
千晶先生の手に噛みついたヨーコ(仮名)も哀しい子だなーと。
類い稀なる想像力と集中力をネガティブ方面に発動しちゃった例だな。
せめてそれらが外向きに開放されてたらあんな結果にならなかったのに。
この先の夕士の生き方を決める重要なターニングポイントになる場面もあり。
寄り道はできるうちにしておいた方がいいぞ。うん。
この7巻でようやく高校2年が終わった。
6冊かけて1年間だったのが、あと3冊で高3の1年間が入るのか心配だ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ新キャラ登場。
両極端で類型的でとっても判りやすい。
善か悪か、ではなくて善意の形が違うという捉え方には
目から特大の鱗が落ちた心持ち。
『自覚する』って大事なことなんだなぁと。
式神遣い、ブックマスターの修行物語というファンタジー的な側面で読むか
高校生男子の日常と成長を描いた話という側面で読むかで
だいぶ楽しみ方が変わってくるシリーズだと思う。
そういう意味では読む人を選ぶかも。
個人的には成長譚として読みたい派なので
青木先生という厄介なタイプも出てきたとはいえ
千晶先生という理解ある大人が増えたことは感慨深い。
どっちかというと自分は青木先生に近いな(反省と自戒の意味も含めて)。
放ったらかしにするのはタイミングとか距離感を推し量るのが難しいのよね。
頭で判っていても実践できない辺りまだまだ修行が足りんな。
それはそうと千晶先生と夕士の貧血を巡る遣り取りや
それを見た田代ちゃんの反応が
どうもBL方面にシフトしているように思えるのは勘ぐり過ぎか??? -
購入済み
さらっと読める
表紙とタイトルに惹かれて購入。
内容的は
心霊現象にまつわる事件を操作する警察のお話です。
心霊といっても怖くなく、
ポップなキャラクターや、
女子が好きそうな備品(西洋風の家、エリート、オシャレなイケメン)がたっぷり入ってます。
若干BL展開ありますが、軽い心理戦?程度、匂わせる程度なので
濃厚が苦手な方には適量だと思います。
文芸ジャンルから見つけましたが、
キャラクター設定がアニメ的で
ライトノベルに近いです。
心霊関係の事件もホストクラブやDVなど女子的に分かりやすい内容でした。
普段はBLもラノベも読まないですが(年齢的に卒業しました)
いやらしくないライトBL感と、
ベースはしっかりしてても怖くない心霊現象、
分かりやすい事件、
センスのあるタイトル&表紙で☆4つにしました。
続刊でれば購入するかなと思います。
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Posted by ブクログ
ネタバレバイト先の話が初登場。
ここの大人たちも、妖怪アパートの面々と遜色なく愛情に溢れている。
殆ど喋らずメールばかりしているバイト先の大学生、
自殺すると騒ぎ立てる異常に大人っぽい小学生。
こういうタイプの人たちは現実に覚えがあるので
読み始めはものすごく切なかったんだけど
この人たちが話の分かる、しかもものすごく吸収率のいい人たちだったので
たとえ現実離れしていても嬉しかったし、清々しい読後感だった。
とくに小6の有実ちゃんの吸収力はハンパない。
このまま真っ直ぐ育っていってほしいと願うばかりである。
幽霊が成長する、というのも変な話だが(笑)
クリちゃんの成長振りも見ていて微笑ましかった。
まさか寝ている間に顔に落書きをするようになるとは。可愛すぎる。
このシリーズのカテゴリが『児童文学』に分類されるということを
解説を読んで初めて知った(遅)。
児童文学にしては生々しい描写もたくさんあるような気もするが
妖怪アパートの住人やバイト先の人たちのような
人生の指標になるような素敵な言葉をくれる大人がたくさん出て来る理由が
なんとなくわかったような気がした。
なんとなく、だけど。
自分もこういう素敵な大人になりたかったなーなんて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回はどちらかというと学校生活を中心に話が進む。
長谷くん大好きという向きには若干物足りないか(笑)。
クラスメートの女子にモテているのが実際は夕士本人ではなく
るり子さんの作るお弁当だったりするところが微笑ましいのだが
この巻の夕士は実際にモテてしかるべきという漢気が溢れてたし
要所要所でプチを発動させたりして
ほんの少しの成長が見えたように思う。
まだ使いこなせないところがまた微笑ましいのだが。
一方で昼休みに女子に囲まれる夕士をやっかむ輩が出てきたり
心の隙に付け込まれる三浦教諭が出てきたり
ブラックな話運びというか、読んでいて心が痛い部分も多かった。
3冊読んできてだんだん染み渡ってくるのが
妖怪アパートの大人たちの鷹揚さだったり、暖かい眼差しだったり。
龍さんも詩人も画家も古本屋も
よくよく読むとそこかしこに深い言葉を落っことしている。
特に龍さんが夕士にくれる言葉は
既に大人の年齢になっている自分たちに
生きていくうえでいちばん大事で基本的なことを忘れているという事実を
少なからず思い出させてくれる。
1巻のレビューに『有るもの全てを有るがまま受け入れていいよ、と何かに赦された』
と書いたのだが
有るものを有るがままに受け入れる、という行為は思いの外しんどいことが
3冊ぶっ通しで読んでみて分かってきた。
話が面白いので先が気になって急いで読みたくなる一方で
取りこぼしたくない言葉や思いがたくさん詰まっているシリーズ故
ゆっくり読みたいとも思ってみたり。
ある意味贅沢なジレンマ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ霊感ゼロのトモくんがその霊感皆無な体質をかわれて
超常現象対策部署の遊撃捜査班に配属される。
常識では計り知れない事件を扱う謎の部署。
そのメンバーの個性的で魅力的なのは、いつもの香月さんの
シリーズの通り、今回も健在♡
霊感のある特別捜査官、京介。
オネェ言葉のキャリア組警視、誠一郎さん。
かわいい無表情テルちゃん。
唯一普通の人と思えば、人生いろいろなジョーさん[笑]
遊撃のみんながランチに行くカフェ「ガーデン」
小さなシャンデリアやステンドグラスが光を受けて
キラキラしている落ち着いた店内もステキだし、それにも増して
カフェにぽっかりと広がる庭!
緑が溢れ、花が咲き、蝶が飛んでるなんて!!!!!!!
大きな瓶の中にはメダカが♡
そんな素敵なカフェで食べられるお料理の数々が
いつものようにおいしそうな説明盛りだくさんで
読むほどにお腹が空いてくる!
テンポの良さと、登場人物の魅力で今回も
おもしろそうなシリーズに今から続編が楽しみっ。
でも、起きる事件はやりきれない事件も…。
香月さんの書く心が痛む苦しい悲しみ、切なさは
ほんとに胸をえぐるようで辛い。
光のないところに希望を見出すのは簡単なことじゃないけど、
でも、諦めない心が1つでも何かを救う結果になるかもしれないと
綺麗事だけでは語れない現実にある闇を考えさせられる話。
悲しみや苦しみは忘れられることでも、そうそう消えることでもない。
でも、私も実際今自分がそんな苦しみの真っ只中で思うように
京介たちも、なかったことになるんじゃないけど
がんばって切り替えていく姿がうれしかった。
"苦しみや悲しみは、心のそういう専門の場所へ置いておいて、
とりあえずうまい飯を食おう。それで、明日への力がわく。"
物事簡単にはいかないことばかりだけど、極論
底まで落ちてしまうと、「食べる」ことがいかに活力で
パワーになるかをほんとに実感する。
私もおいしい物を食べよう!!!
長く続くシリーズの1つになってくれるといいな[*Ü*]