香月日輪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小さいころは親のいうことは「絶対正しい」という、根拠のない思いにがんじがらめになっている。親の行動や考え方に疑問を呈するようになるのは…もしくは、なれるのはいつなんだろう?
そのきっかけは「思春期」なんだろうと、今なら思う。
この話の龍神(たつみ)は、男の子にしてはそんな思春期がちょっと早く来たと思われる子。祖父の幽霊と出会うことで、色々な考えを見に着けていき、すべてをそのまま飲み込んでしまわない思考を手に入れていく。
その動きが「う〜ん、ふつうはこんな風にはいかないよね」って思うのだけど、親が思っている方向に簡単に流されずに自分のやりたいことを少しずつやっていく主人公に、思春期に入った子 -
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Posted by ブクログ
最終巻。
年末年始を妖怪アパートで過ごす夕士と長谷の元へ長谷の爺様が死んだという知らせが届く。それから数日後、長谷の姉が倒れ病院に搬送される。そのことを不審に思った夕士はフールを呼び出し、その謎を探ることに…。
とうとう最終巻!最後は妖怪アパートらしい話だった。夕士と長谷が共に信頼し合い乗り越えた出来事。その時、自分が選んだ答え。それに伴う責任。自分を支えてくれる人たちのありがたさ。ラストは駆け足で詰め込まれ過ぎていた感があったけれど無事にハッピーエンドで終わって良かった。番外編も楽しみ。
素敵な作品を世に送り出した香月さんのご冥福をお祈りします。 -