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岬にたたずむ黒い塔。まるでお化け屋敷のようなその塔は、鎖と南京錠で封印されているはずだった。だけど、ある日、塔に行ってみると、そこには、僕が生まれる前に亡くなったおじいちゃんが住んでいた! しかもその塔には、もっと驚く秘密もあって……!? 幽霊のくせに(だからこそ?)ヘンテコなおじいちゃんとの出会いが、僕の決まりきった生活を変えていく──!! 運命を変えられた僕のびっくりするような毎日がはじまった!!
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Posted by ブクログ
この人の書くストーリーはなんだかずっとあったかいな〜と思った。もちろん苦しい展開はある、家族との関係性、学校の友達、価値観の相違…でも絶対に龍神の近くに仲間がいるっていうそれだけでかなり勇気づけられて読みました。テンポも良くて一巻だけで結構綺麗に終わったけどここからどういうストーリーになるのか、続き...続きを読むが気になります。
普段あまり評価とかしないけれど、この本だけは書いておきたくなりました。 小学6年生のときにこの本と出会った私は幸せでした。あれから何度もふとしたときに引き寄せられるように読み返しては、その度に改めて宝物になっていきました。今はもう社会人になりましたが、間違いなく私の価値観形成に大きく関わった本です。
読書にハマったきっかけの本の中の1つ。 作者が亡くなって、未完結ですが、ワクワクドキドキ、子供のころに秘密基地を作ったことがある人はきっと好きなはず。
「何が正しいのか?」考えさせられる物語。 自分の居心地の良い居場所とは?本当の自分とは? 主人公が自分を見つけて、そこから勇気を持って殻を破っていく。何が人生に迷った時や、モヤモヤした時に読んで欲しい一冊。
展開としては読めていたけど、そこにいくまでの葛藤?が凄かった。善と悪の違い、孤独の捉え方、教育や子供との向き合い方というか……現代でも抱えてる問題。 主人公の男の子は単にこの家族にはあわなかったけど、この家族が悪人!とかってわけじゃないし、自分でもこうなってるかもって、思ってしまった。祖父がいたから...続きを読む主人公は乗り越えられたのかな、やっぱり身近に味方してくれる大人が1人いるのといないのとでは違うなって。 個人的には担任の先生がファインプレー。教師としては両親側に肩を持ちそうな場面なのに、息子さんが良い成長をしていってるので見守るべきだと言える、教師の鏡みたいな人だった。次回作も読みたい!!!ฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
父、母、弟、妹の家族の中で違和感を覚える主人公、小6の龍神(たつみ)。 自転車で遠出した先に不思議と惹かれる塔を見付ける。 そこには亡くなった父方のおじいちゃん、秀士郎(しゅうじろう)が使い魔のギルバルスと住んでいた。 初めて接する秀ジィは子供の龍神にも包み隠さず色んなことを話してくれる。 そんな秀...続きを読むジィと一緒に過ごすうちに、龍神は自分が本当にやりたいこと、社会の中の善悪の仕組み、親の精神的コントロール、価値観の違いなどに気付いて行く。 気付いた龍神は大きな決断をする。 1人の人間の急成長の場面をわかりやすく、楽しく描いた作品。 子供だけでなく大人にもささる内容だった。 留めておきたい言葉が多数。 人の考え方の基本に立ち返れる、勇気をもらえる作品なのでまた読み返したいと思った。 シリーズ化されているのでこの先も読んでみよう。 私はおじいちゃんと縁がなかったので、秀ジィに会えた龍神、羨ましい。
自分の子育てを叱られている気がした おじいちゃんの豪快な笑い方、その言葉。 どの巻もさらっと読める本なのに、そこから貰うパワーだったり教えは私には救いになる 数少ない我が家の蔵書
小学生の頃から大好きな1冊。 シリーズ物だけれど、この1巻だけ読んでも十分楽しめる。 いろんなことに疑問を持つことの大切さが書かれている。 周りから完璧だと思われている家族のなかで、一人取り柄のない主人公。魔法の塔で、亡くなったおじいちゃんと出会い、家族や勉強、普段の日常に疑問を持ち、成長してい...続きを読むく姿に心が揺さぶられる。 「善は良い、悪は悪い。世の中がこんなに単純に割り切れるものならば、戦争も貧困もとうになくなっとるわ!」 「教科書に載っとることは、ただの記号にすぎん。記号を勉強するのは頭の体操になるが、本当の勉強とはいえんのだ。お前は、生身の人間としてどう生きるかの勉強をせねばならん。」 「この世で最も性質の悪い人種とは「善人」なのよ」 「いいこと」に一生懸命だ。自分が正しいことをしているという自信がある。だからこそ、自分が正しいと思っている場所から動かないのだ。別の場所から自分を見ようともしない。別の可能性も考えない。 「寂しいと思うことも必要だ。悲しいと思うことも必要だ。それらを養分にして、孤独の中で自分を育ててみろ」 「住む世界が、違うのだ」 「親子とで別々の人間。その生き方に口出しをする権利が、誰にあるというのか!」 父親として、大切な子供を導いているつもりだったのに、それは、自分でも気づかぬうちに自分で作った、ただの美しい建て前に過ぎなかった。 「子どもというのは、時として大人の考えもつかないことをする。それが子どもの素晴らしいところじゃないか。大人は、自分たちの考えにそぐわないからといって、それを邪魔するべきじゃない」
ちょっと難しそうだなと思って読んでいたけど すごく面白くて、ワクワクした本でした。 まだ1巻しか読んでいないから2巻以降も読もう と思います。
今読んでも小学生の時に初めて読んだあの新鮮な感覚を鮮明に思い出せるほど、この作品には瑞々しさや子どもの頃に感じたキラキラした日々の描写をまた感じさせてくれる。
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