伊藤たかみのレビュー一覧
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大きな出来事は起こらない、淡々とした日常だけれどじわじわ面白かったです。
3篇とも、入り込み過ぎないし離れすぎないでいて絶妙でした。初めから離れている、表題作の明日離婚する夫婦は置いといて…人と暮らすのって難しいなと思いました。「何もかも本気だったのだ」、しみじみわかります。誰からも理解されなくても、間違ってなかったって思っていたいあれこれ、ある。
長年連れ添ってたら乗り越えられることもあるかもしれないけれど、かといってそれまで待つ気力も体力も残ってない関係も確かにあると思うので。
解説が津村記久子さんで、なんか同じ空気を感じる作家さんがいた気が…津村さんか!となりました。解説の冒頭で、津村さんの小説があんな感じになる理由が垣間見えた気がします。淡々とじわじわ退屈しない同じ空気でも、女性作家さんと男性作家さんの描かれる心情はやっぱり違うなぁ興味深いな、となるので伊藤さんも読んでいこうと思いました。 -
Posted by ブクログ
双子のミカとユウスケ。物語はユウスケの語りで進んでいく。親友のヒロキ、ユウスケの事が好きなちづる,オトコオンナと言われた活発なミカがコクって振られた畑山、ある日飛んできてそのままいついたユウスケだけに こっそりしゃべる青いインコのしあわせ。中学生のちょっとした日常,でも両親が離婚していて父に引き取られ、新しいおかあさんになるかもしれない香坂さんとのできごと。なんだかいろいろ複雑なんだけど、ワクワクしてしまう。しあわせは、死んでから幸せを運ぶ青い鳥になったのかもしれない。ミカと畑山、ユウスケとちづる,それぞれ仲よくなって幸せで。大学生編のミカ✕ミカ✕ミカがでると嬉しいのだけれど。
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小四息子の夏休み課題図書として読みました(息子が活字嫌いのため、いまだに読み聞かせ^^;)
なぜ?どうして?と思ったことをひたすら自分で調べてみる。実験してみる。
表紙の絵のイメージから、勝手にファーブルが青年だった頃のお話かと思って読み進めましたが、あとがきをみたところ、これを書いた時点で、ファーブルはなんと55歳。
すばらしい探究心ですね!
我が家の三男も虫が大好き。日々忙しく、なかなか子供のペースに付き合ってやれないことも多いのですが、このような探究心を大切に育んでいってあげたいなと思いました。
近頃はすぐにGoogle検索する癖がついてしまっていますが、探究心を持っていろいろなことを実際に調べてみるって、大事なことですよね。
ファーブル昆虫記の他のシリーズもぜひ読んでみたいと思いました。虫好きな子には大変お勧めのシリーズです。(虫が苦手な方はご注意を) -
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いやあ、今どきのラノベ作家に比べると、ホント、上手い。なんて言ったら芥川賞作家に失礼かもしれないが。
文章が生き生きとして、気が利いてる。なんてことない話を面白く書けるのは才能だと思う。
最近あまり見かけないが、この路線で続ければよかったのに。芥川賞が重すぎたんじゃないのか、と思ってしまう。
青春小説のお手本のような作品。
ただ、昭和天皇崩御の頃って、今の中学生は生まれる前だから、そこがどう受け入れられるのかはわからない。自分が生まれる前は昭和64年だろうが終戦直後だろうが、たいして違わないと思っている子も多いから。ガンズ・アンド・ローゼスも知らないだろうし、ギブソンやフェンダーを知ってる子も少ないと思う。
大阪のあまり豊かでない地域が舞台で、そこに住む中学生のお手本とはなりにくい大人たちの様子や、家庭・学校の雰囲気もちゃんと読み取れる。
この路線でまた書いてほしいな。 -
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ネタバレ震災を経て人々が抱える空洞。
遅延した電車のなかで、飲み仲間たちとのたわいのない会話。
同級生同士の夫婦は、別居しつつ排卵日に合わせて会う生活を送っていることへの違和感と、バイの綾瀬。
連れ子同士での再婚家族。
母が亡くなって、遺骨を自らの手で粉砕したいと願う父と、戸惑う息子と娘たちの葛藤。
子宮筋腫で手術を迫られている妻と、壊れたユメモ。子宮は諦めて下さい。好きです。
東日本大震災と阪神淡路大震災。
直接の被害を受けたわけではないけれど、その影響は少なからず、みんなの心に何かしらの靄がかかる。
著者の性格なのか、だいたいの本で登場人物の男性の性格が穏やかで非常に優しいよね。
母を砕く日からのあなたの空洞で、なんか泣きたくなった。泣かなかったけど。
失うことを受け止めてちょっと忘れることを繰り返すのが人生なのかもしれない。
切なっ)^o^( -
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ネタバレ【本の内容】
活発で男まさりのミカ。
スカートなんてイヤ!
おっぱいなんていらない!
思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。
両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。
流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。
第49回小学館児童出版文化賞受賞作。
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まばゆいばかりの瞬間瞬間をぎゅっと閉じ込めた、本当に宝物のような一冊だ。
子供の頃のことを思い出すとき、人は少なからず甘酸っぱさを混ぜ込んでしまうもの。
嫌なことや辛いこともあったはずだけど、不思議にいい思い出があふれてくる。
本書は、輝いていた「あの頃」を思い出すときの、甘酸っぱさと切なさをたっぷりと疑似体験できる傑作である。
一応、児童小説という形を取っている(単行本は理論社から発売)が、大人が読んでこそのお楽しみがたっぷり詰め込まれているからご安心を。
というより、優れた児童文学は、すべからく万人をとりこにする力を持っている。
ミカもユウスケもコウジも生活委員の安藤も、そして謎の生物体(?)オトトイも、登場するすべてのキャラクターがいとおしい。
今はやりの「純愛」には斜に構えてしまう僕も、子供たちの「小さな恋」にはものすごく弱いのだった。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ネタバレ【本の内容】
「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。
青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。
恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。
そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。
中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。
[ 目次 ]
[ POP ]
双子という存在は、兄弟姉妹の中でも特に不思議に思える関係である。
男女ひとりずつの双子は特に。
自分とそっくりな顔をしているのに性別が違うというのは、いったいどんな感覚なのだろうか。
この小説の主人公ユウスケとミカも双子の兄妹である。
大人びたユウスケと天真爛漫なミカは、性格的には正反対のようだけれどそれでもとても仲がいい。
お互いのことを心配しながらも、ベッタリと寄りかかるようなことはなく、相手の気持ちを尊重することができるきょうだいって理想だ。
伊藤たかみさんが児童文学も書いておられたことを初めて知った。
児童文学出身の女性作家の活躍は枚挙に暇がないが(夫人でいらっしゃる角田光代さんもそうだ)、男性作家にもこのような逸材がおられたとは。
人材の宝庫だと思うと、当分目を離せない分野である。
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