伊藤たかみのレビュー一覧

  • ファーブル昆虫記

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    小四息子の夏休み課題図書として読みました(息子が活字嫌いのため、いまだに読み聞かせ^^;)


    なぜ?どうして?と思ったことをひたすら自分で調べてみる。実験してみる。

    表紙の絵のイメージから、勝手にファーブルが青年だった頃のお話かと思って読み進めましたが、あとがきをみたところ、これを書いた時点で、ファーブルはなんと55歳。

    すばらしい探究心ですね!

    我が家の三男も虫が大好き。日々忙しく、なかなか子供のペースに付き合ってやれないことも多いのですが、このような探究心を大切に育んでいってあげたいなと思いました。

    近頃はすぐにGoogle検索する癖がついてしまっていますが、探究心を持っていろ

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    2021年09月05日
  • はやく老人になりたいと彼女はいう

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    自分もおばあちゃんになったら楽しいかなーって思うことあって読んでみたけど、自分とはあんまちゃうかった(笑)もっと達観した人のお話なのかなと思ってたんやけど、むしろ真逆かな 猛々しいし生々しい

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    2021年04月27日
  • 誰かと暮らすということ

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    この人、ええな。
    角田さんに近い感じ?
    そこらへんにある街のそこらへんに居る人のお話。
    こういう人たちで街はできてるんだな。
    もっと読んでみたいな。

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    2020年04月13日
  • アンダー・マイ・サム

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    言い回しなのか、文の順番なのか海外の小説の様な世界観があります。
    全体的に漂う諦念感が、
    逆に青春にあっていて一気に引き込まれました。

    とっても素敵。。

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    2019年11月05日
  • 八月の路上に捨てる

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    表題作のほか、夫婦の関係を考えさせられる3作品が収録されています。表題作では、30歳の誕生日で離婚をすることが決まっている主人公の敦は、自動販売機の缶ジュース等を補充するアルバイトをしています。同僚の水城さんはトラックに乗って補充に回る最終日で、敦と一緒に自動販売機を回ります。敦は水城さんに、自身も妻も夢が破れ狂ってしまった結婚生活の顛末を話します。
    3作品とも人間関係や生活のあり方を考えさせられる作品です。

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    2019年09月07日
  • ぼくらのセイキマツ

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    中三のいっせーは、幼馴染のナナコに告白するタイミングがわからない。不登校気味のナナコは、何故か肌身離さず古い人形を抱いていて、それは不気味な人形なんだけど、そんなところも含めて好きで。同じ文芸部のヒロもナナコが気になるようで。
    ゆらゆら揺らぐ中三の恋心がノストラダムスが予言した地球滅亡を阻止する?絶妙な青春小説。さすが。

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    2019年07月14日
  • ぎぶそん

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    昭和63年、「ガンズ・アンド・ローゼス」に心酔した中学生ガクは、文化祭に向けてバンドをはじめる。
    親友のマロと幼なじみのリリイ、それに、「ギブソンのフライングV」を持っていてギターがうまいと噂の問題児――かける。ケンカや練習を経て、4人は次第に仲間になっていく。

    かけるの家庭環境(酒乱のおじいちゃん)や彼が暮らす団地は、見ようによっては劣悪。けれどかけるは、(じいちゃんが言うところの)ぎぶそん仲間によって、団地住まいの自分を飛び越える。わだかまりも、もどかしさも、そして一つの時代をも飛び越えていく彼らに、エールを贈りたくなる1冊。

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    2019年04月01日
  • はやく老人になりたいと彼女はいう

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    認知症の老婆はずいぶん前に亡くなった旦那さんの
    骨を掘り出すために 森をさまよっていました。
    骨になってからも旦那さんを誰にも渡したくなく
    恋慕い続ける姿に枯れた愛を持ちたいと願う反面
    こんなに好きなのも幸せかもと思ってしまう

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    2018年05月08日
  • 八月の路上に捨てる

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    1日のなかに濃い人間ドラマが描かれてた。
    綺麗な文章だなあ。読んでる間、ストーリーの展開というより、言葉の紡ぎかたに幸せを感じました。

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    2017年04月02日
  • ぎぶそん

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    いやあ、今どきのラノベ作家に比べると、ホント、上手い。なんて言ったら芥川賞作家に失礼かもしれないが。
    文章が生き生きとして、気が利いてる。なんてことない話を面白く書けるのは才能だと思う。
    最近あまり見かけないが、この路線で続ければよかったのに。芥川賞が重すぎたんじゃないのか、と思ってしまう。
    青春小説のお手本のような作品。
    ただ、昭和天皇崩御の頃って、今の中学生は生まれる前だから、そこがどう受け入れられるのかはわからない。自分が生まれる前は昭和64年だろうが終戦直後だろうが、たいして違わないと思っている子も多いから。ガンズ・アンド・ローゼスも知らないだろうし、ギブソンやフェンダーを知ってる子も

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    2016年09月25日
  • あなたの空洞

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    ネタバレ

    本当にこの人は・・・ふわりゆるりと空気中に漂っている人の哀しさと優しさを書かせたら天下一品ですね。ベースに震災をさらりと描きつつ、やるせない思いやもどかしい思いを織り込んだ、4作の短編集。特に「あなたの空洞」は、夫婦ならではの情愛が心に響く秀作。「あなたのことが大事なので、子宮は諦めて下さい。好きです」と伝えたいものの、「諦めて下さい」と「好きです」の間に欠けている「何か」を真摯に探し続けている夫の想いが、もう・・・。一行一行、行間まで丁寧にじっくりと読み込みたい一冊。

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    2016年09月05日
  • あなたの空洞

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    ネタバレ

    震災を経て人々が抱える空洞。

    遅延した電車のなかで、飲み仲間たちとのたわいのない会話。
    同級生同士の夫婦は、別居しつつ排卵日に合わせて会う生活を送っていることへの違和感と、バイの綾瀬。

    連れ子同士での再婚家族。
    母が亡くなって、遺骨を自らの手で粉砕したいと願う父と、戸惑う息子と娘たちの葛藤。
    子宮筋腫で手術を迫られている妻と、壊れたユメモ。子宮は諦めて下さい。好きです。

    東日本大震災と阪神淡路大震災。
    直接の被害を受けたわけではないけれど、その影響は少なからず、みんなの心に何かしらの靄がかかる。

    著者の性格なのか、だいたいの本で登場人物の男性の性格が穏やかで非常に優しいよね。

    母を砕

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    2016年06月02日
  • 指輪をはめたい

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    予想してたの違ったストーリーと結末で面白かった。なんで結婚するんだろう、って考えてしまう作品でもあった。

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    2016年05月31日
  • ミカ×ミカ!

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    なんやかや文句を言いつつも読んでしまう。伊藤たかみは大人なのに男なのにちゃんとミカの気持ちもわかっている。勿論ユウスケのことも。この人ずっと児童文学だけ書いていればいいのに…と思うのはわがままか?

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    2016年01月10日
  • ミカ!

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    前に読んだ時はもっとワクワク感があったような気がするが今回はなんとなく冷静。ア行から読み直そうなどという魂胆がよろしくないのか?ユウスケの語りで話は進むが、ミカの気持ちがよくわかる。ユウスケが文句を言いつつもミカを大事にしているところも。

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    2016年01月10日
  • ミカ!

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    ネタバレ

    【本の内容】
    活発で男まさりのミカ。

    スカートなんてイヤ!

    おっぱいなんていらない!

    思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。

    両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。

    流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。

    第49回小学館児童出版文化賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    まばゆいばかりの瞬間瞬間をぎゅっと閉じ込めた、本当に宝物のような一冊だ。

    子供の頃のことを思い出すとき、人は少なからず甘酸っぱさを混ぜ込んでしまうもの。

    嫌なことや辛いこともあったはずだけど、不思議にいい思い出があふれてくる。

    本書は、輝いていた「あ

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    2014年11月26日
  • ミカ×ミカ!

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    ネタバレ

    【本の内容】
    「女らしいってどういうこと?」ある日突然、男勝りのミカがユウスケに聞いてきた。

    青いインコによれば、ミカはどうやら振られてしまったらしい。

    恋をして変化するミカに戸惑うユウスケ。

    そんなユウスケにも告白してくる女の子が現われて…。

    中学生になった双子の日常を爽やかに描く「ミカ!」第二弾。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    双子という存在は、兄弟姉妹の中でも特に不思議に思える関係である。

    男女ひとりずつの双子は特に。

    自分とそっくりな顔をしているのに性別が違うというのは、いったいどんな感覚なのだろうか。

    この小説の主人公ユウスケとミカも双子の兄妹である。

    大人びた

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    2014年11月23日
  • アンダー・マイ・サム

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    【記憶は曖昧で記録は改竄されるものだから】

    まず、読んでいて排他的で薄汚くてとてもよかった。まともじゃない事が当たり前でまともな世界で正しくないものばかりが鈍く尖っている。良くある話だ。突っ撥ねる事は僕にはできない。
    だからなんだと言う人もいるだろう。わかる。でも敢えて言わなくてもだからなんだと言う世界じゃないですか。現実は。

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    2014年11月18日
  • ミカ!

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    小学生高学年でオトコオンナのミカと
    双子の兄ユウスケ。

    男の事して生まれたかったミカは暴れん坊で
    すぐ男の事ケンカしちゃいます。 
    んで、胸が膨らんでくるとか、
    男の子がそれで手加減し始めるとかが余計嫌で、
    密かに泣いてます。 
    オトトイの側で。

    ユウスケは頭がすこぶる良いわけでも、
    運動能力に秀でてるわけでもないけど、
    妹の心配もしつつ、
    いろいろ悩みがあり子供心を痛めたりしてます。  

    心の優しい子だよね。 
    こいつ。
    で、ミカにオトトイを紹介されます・・・

    ん、悲壮感は少ないけど
    ちょっとだけ複雑な家庭事情もありところどころ
    うるっときますね 。

    オトトイって結局なん

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    2014年08月07日
  • フラミンゴの家

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    伊藤たかみが書く人間が好きです。
    力の抜け加減が絶妙なのです。
    本当の人間はそうそうのことがない限り大声をあげては泣かないし歯茎を剥き出しにしては怒らない。
    実際私は泣いているときだってアクビは我慢できないし
    怒っていたって心の隅にいるもう一人の自分が時間を気にしていたりする。
    そういう説明のつかない人間のおかしなところが作中に散りばめられているから伊藤たかみの書く人間は魅力的でリアルな個性を持つのだと思う。
    この物語は人との別れ、親子の再生、と簡単な言葉で本筋は説明できてしまう。
    よくある話をそう感じさせないのはやはり出てくる人々が生きていると思えるリアルさがあるからなのかな。

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    2014年05月01日