伊藤たかみのレビュー一覧
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なかなか文庫にならなかったので先にコミックスで先に読んでいた。ゴツボ×リュジの漫画も好きなので面白かったが、原作の方が当然ながら話が詳細なのでもっと面白かった。
中学生ぐらいの年だとちょっとしたことでも大きな変化になる。クラス替えの当り外れや何かの弾みで部活辞めたりとか、大人からしたら大したことじゃなくても大したことになってしまう。でも、その分、大したことじゃなくても物凄く嬉しかったりする。
最初はガクだけ張り切ってて、他の3人はガクとは繋がってるけどそれぞれはバラッバラば感じだった。でも何がどうって言う大きなきっかけじゃないけど最後はちゃんと4人組になっていた。4人でバンドだから!同じ曲を演 -
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ああ、わかるなあ、ほんと、結婚生活ってこういうところあるよなあ…・・と、少しずつ、大切に文章を拾っていきながら読みました。
初めの一つからずれて置かれた上に、積み木を積み上げていくような結婚生活。グラグラと揺れながら積み上がっていく危うさ。初めから積み直せばいいのに、もう、面倒臭くてそれも出来ず、最後は崩れるしかない。その一つを置くのが自分なのか相手なのか。
些細なことが重なって、本当に一つ一つは些細なことなのに、それがどんどん我慢出来なくなっていく。小さなことに拘って後に引けなくて、馬鹿みたいに譲れなくなってしまう様は、哀しくて、滑稽で、静かに痛かったです。
話をしようと座れと促すの -
Posted by ブクログ
「ミカ!」から「ミカ×ミカ!」になって、ホントにタイトルどおり二乗分面白い。続編って鮮度が落ちそうな気がするけど、こいつに限っては全然大丈夫。
さてさて、やっぱり男性作家が描く男の子は無理がない。「DIVE!」や「バッテリー」の主人公たちのようにカッコよくはないけど、肩が凝らない。で、普通の中学生の男の子から見る女の子の不可解さがすごく巧く描けてて納得できちゃうのである。だんだん遠い存在になっていくミカと家族として理解しあっているミカの両方を受け止めるユウスケが微笑ましい。年の近い姉妹がいるってこういう感じなのかなあってね。おいらは兄しかいないので、なんだかちょっと羨ましい。なんて言って -
Posted by ブクログ
2006年上半期の芥川賞受賞作。
夫婦の苛立ち、すれ違いが生々しく描かれる中、自販機の補充という、あまり意識されない地味な作業と交互に織り込まれて行く「八月の路上に捨てる」。その対比が人の営みを感じさせる。
「貝からみる風景」は風に揺れるカーテンの中が、貝の中にいるようだと、柔らかく暖かい話。
「安定期つれづれ」では禁煙を決断した定年後の主人公が、娘の妊娠から、妻、娘と向かいあっていく(あまりできていないが)話。「夫婦には安定期なんてないのかもしれない,」
どこか生々しく生活苦みたいなものが感じられる3作品だが、「それが人間。前に進まなきゃならんよ。」と、言われたような良い本だった。