伊藤たかみのレビュー一覧

  • ぎぶそん

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    ようやく読めた。
    いいねいいね、キャラもセリフもめっちゃ跳ねてる。
    ガンズ、久しぶりに聴くしかあるまい。

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    2021年03月26日
  • ぎぶそん

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    中学生の青春。バンドに恋愛。セリフも、主人公たちから見た情景描写も若々しいたどたどしさがとてもうまく表現されていてとてもよかった。舞台は昭和63年~64年、当然携帯やスマホが登場しないのに、時代の古さを感じさせるものが少ないのもすごい。中学生の心理の普遍的な部分を捉えているからなんだろうな。

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    2021年01月05日
  • ぎぶそん

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    ガンズ・アンド・ローゼスに心酔した中学生ガクは、親友マロと幼なじみリリイとバンドを始める。そしてギブソンのフライングVを持っていてギターがうまいと噂の問題児かけるを、バンドに誘うのだった。

    昭和の終わりの頃の中学生の青春。めちゃくちゃでアホでどうしようもないけど精一杯がんばる日々。けんかして、意気投合して、思いやって、仲間になっていく。
    いつも一緒にいて、自分のことを自分以上に知っていて、当たり前だと思っていたふたりの関係が変わる時。
    ガクの視点とリリイの視点が交互に現われ、同じものを見て同じものを聴いて同じ場所にいるけど、二人の視点が交差することでしか見えないものがある。

    音のない小説で

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    2020年04月18日
  • はやく老人になりたいと彼女はいう

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    すごく好きだった。深い深い森の中に10歳の少年と少女が迷い込み、かつて商店を営んでいたおばあさんに出会い、少年はさらに深い森の中をさまよう。少年の母親は少年の父親と別れていて今は若い恋人がおり、少女の父親は妻とは別居中。そして少年の母親と少女のの父親はかつて恋人同士だった。
    愛に不器用な人たちが暗い森の中で想うこと。愛の終わり、そして、愛の残りについて考えたくなる。
    まさに大人の童話。暗く甘美で、どうしようもなく好きなのにしょうもないことになってしまう恋というもの、空回りだらけの愛。
    人生ってやっぱ森なのかな。迷子になってる人たちへ

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    2017年12月25日
  • フラミンゴの家

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    ネタバレ

    評価は5.

    内容(BOOKデーターベース)
    町の下半身と揶揄される「さかえ通り商店街」で実家のスナックを手伝うバツイチ男・正人。元妻が入院したため、幼い頃に別れた反抗期の娘と暮らすことになり、同棲中の恋人も追い出したのだが、簡単に親子の距離は縮まらない―。家族の再生に悪戦苦闘するヘタレ男が涙と笑いを誘う、芥川賞作家の傑作長篇。

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    2017年12月08日
  • ぎぶそん

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    映画化された『指輪をはめたい』(2011)や『ドライブイン蒲生』(2014)は観たのに、読んだことがなかった著者。『3時のおやつ』の収載作品がとても気に入ったので本作を購入。そうしたら、これまで読まなかったことを激しく後悔。なんて愛らしいんだ!

    タイトルは、片仮名に弱い爺ちゃんが孫のギター「ギブソンのフライングV」と「バンド仲間」の区別を付けられず、孫の友だちを「ぎぶそん仲間」と呼ぶことから。平仮名なところがいかにも爺ちゃんの言葉。

    中学2年生のガク、リリイ、マロはバンドを組んでいる。ある日聴いたガンズ・アンド・ローゼズに魅せられて、どうしてもガンズの曲を演奏したいと、ちょっぴり不良だけど

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    2017年09月21日
  • フラミンゴの家

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    マズい…、かなり想定外に超感動してしまいました。やっぱり家族愛、夫婦愛、そして親子愛と3拍子揃ったら、そりゃあ無敵ですよね。別れた妻「翔子」からのお願いで小6の娘「晶」を預かることになった飲食店経営者の「正人」は悪友たちのフォローに支えながらも、離れていた娘との関係をゆっくりと緩和させていきます。しかし、「翔子」は病に侵されており、「正人」の振る舞いが涙を誘います。自分に正直に、まっすぐに娘を、友人を、そして家族を愛する「正人」に涙が止まりません。数ある伊藤たかみさん作品でも、最も好きな作品になりました。

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    2016年02月23日
  • 秋田さんの卵

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    純文学というのは話に出てくる卵のように冷めていくに従ってじわじわと出汁が染み込んでいくようなものなのだと最近色々な本を読んで思うところです。

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    2015年12月26日
  • 誰かと暮らすということ

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    こんなにニヤニヤした読者はいつぶりだろう。虫壁さんとセージの話に、ニヤニヤが止まらない。周りから少しはみ出た2人が惹かれあって、無愛想だった顔はお互いに柔らかい笑みを見せ合うように変わっていったのかと思うと、ついついこちらが恥ずかしくなってくる。
    とても静かで暖かい短編集。
    ドラマ化とかできそうな一冊。

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    2015年08月25日
  • フラミンゴの家

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    関西らしき田舎町で暮らす元ヤン達の物語。
    離婚して妻に引き取られた娘がいきなりやって来るところから話はスタートするが、情景描写がリアルで、まるで実体験のよう。
    それにも増して、飾らずに本気でぶつけ合う言葉の一つ一つの切れ味が凄まじい。

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    2014年04月21日
  • ぎぶそん

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    育った環境も個性もバラバラの4人でバンドを結成して、文化祭で演奏することになり、そのことを通して一つになっていきます。そして音楽にも友達をつくることにも前向きになれる本です。

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    2014年02月19日
  • ミカ!

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    みんなに「オトコオンナ」と言われ、
    活発で女の子扱いをされると怒ってしまう
    ミカちゃんと優しい双子のユウスケ。

    そんな二人が出逢うモグラによく似た、
    でも何者ともつかない動物。
    おととい出逢ったから名前は「オトトイ」。

    二人だけの秘密の場所でひっそりと
    子供の時間を共に過ごすオトトイ。
    悲しい涙を流した後にはなぜか大きくなるオトトイと
    吸い込まれるように不思議と消えている悲しみの感情。

    毎日の中で起きるうれしいこと、楽しいこと、悲しいこと。
    たくさんの感情を越え、自分でも知らずのうちに成長して
    少し遠くなり、1つから2つへと分かれていく双子たち。

    オトトイは、感情がこんがらがることから

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    2013年12月13日
  • ぎぶそん

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    まさに青春って感じでした。
    昭和末期の中学生たちの話です。
    初々しい子どもたちの心情がちゃんと描かれていると思います。
    こういう気持ちは忘れちゃいけないと思う。
    私は好きです。

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    2012年12月08日
  • ミカ!

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    思春期の入口に立った子供たちの微妙な気持ちがとてもキュートに描かれています。本作品には心が暖かになる癒しがあるようです。児童文学なのですが、大人が読んでも、ちょっと疲れたときには、元気を取り戻すにはよいでしょう。ああ、癒されちゃう!

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    2012年10月26日
  • 指輪をはめたい

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    前の彼女と別れてから、なんと3人と付き合っているテル。
    何故か、指輪を買ったところまで覚えているのに、渡す相手が分からない!

    でも、3人のことはちゃんと分かっています。
    それぞれとデートしながら、探りをいれます…。
    そして、初めて彼女たちの本音に向き合います。

    ありえないでしょー!と、かなり突っ込みたくなりますが、しょーもないテルが憎めなくなってきます。
    なんせ、記憶喪失なんですもの…。

    ラストは…、これまた突っ込みたくなりますが、テルは、ちょっとは大人になるのかな?

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    2011年11月26日
  • ぎぶそん

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    やっぱりこういう話は好き。真っ直ぐで、無垢で、眩しい。若いうちにこうやって何かに一生懸命になって馬鹿やるのっていいな。きらきらしてる思い出に絶対後悔なんてしないからとか考えてしまう自分を見てると年取ったかもしれないなあと思います。

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    2012年03月29日
  • フラミンゴの家

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    喪失と成長の物語を大阪弁であっけらかんとつづったお話。久しぶりに泣けた。決して湿っぽくなく、ギャグをかましながら、それでもつぼは押さえて読ませる。上手いなあ。さすが芥川賞受賞作家。

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    2011年02月24日
  • フラミンゴの家

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    お母さん、おばあちゃん、あや子さん、龍二さん、高井戸さんと人間味あふれる人達に囲まれた中でのせつない運命の主人公ふたり。
    せつないんだけれど温かくもあり、とてもよいです 星5つ

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    2011年02月11日
  • フラミンゴの家

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    正人と晶が再会する初っ端の場面が、なんとも面白いです。
    父親に向かって、「片瀬、さん?」と聞く晶。
    そこに、「… 前歯も生えたんやん」なんて、12歳の娘に言っちゃう正人。

    そんな二人を取り巻く環境も、ヤンキー揃い。真っ向勝負の彼らが、結構かっこいいです。

    元妻の病気と、正人達のドタバタと、悲喜交々の中で二人の距離が変わっていく感じが、良かったです。

    何気に、正人の母親のしたたかさが怖い!!

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    2011年01月14日
  • ぎぶそん

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    なかなか文庫にならなかったので先にコミックスで先に読んでいた。ゴツボ×リュジの漫画も好きなので面白かったが、原作の方が当然ながら話が詳細なのでもっと面白かった。
    中学生ぐらいの年だとちょっとしたことでも大きな変化になる。クラス替えの当り外れや何かの弾みで部活辞めたりとか、大人からしたら大したことじゃなくても大したことになってしまう。でも、その分、大したことじゃなくても物凄く嬉しかったりする。
    最初はガクだけ張り切ってて、他の3人はガクとは繋がってるけどそれぞれはバラッバラば感じだった。でも何がどうって言う大きなきっかけじゃないけど最後はちゃんと4人組になっていた。4人でバンドだから!同じ曲を演

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    2010年11月13日