伊藤たかみのレビュー一覧

  • あなたの空洞

    Posted by ブクログ

    短編集。
    ちょっと物悲しいような話が4つ。
    相手のことをちゃんと思いやれるようになりたいものだ。

    0
    2015年10月24日
  • ミカ!

    Posted by ブクログ

     自分が女だということが嫌で、何かと事件を起こすミカ。ちょっと大人びたユウスケの視点から語られる二人の成長の物語。

     特徴的なのは、謎の生物「オトトイ」。だんだん大きくなるオトトイと、家族やクラスメートとの関係の変化がシンクロして、クライマックスが近づいてくることを予感させます。
     
     最後までオトトイの正体は分からないままで、私は少し不気味さも感じました。だって毛むくじゃらでキウイしか食べなくて、動いてないのにいつの間にか大きくなるんですよ!なにそれ怖い。・・・でもその謎があるから、物語に深みが出ているんだと思います。

     大人になった今では、描かれる小学生の生活が逆に新鮮でした。

    0
    2015年10月05日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    同棲していた前の彼女に振られてから、30歳になるまでに結婚して見返してやると誓っていた輝彦。
    そして30歳の誕生日を目前にして、三股をかけていた今の彼女たちの中からプロポーズする相手を決めて指輪も用意したはずが、スケート中に転んで頭を打ち、どの彼女にプロポーズしようとしていたのかを忘れてしまう。
    その相手とは一体?探る日々が始まる。

    男から見た女という生き物の面倒臭さ、そして結婚に対するリアルな感情。が、滲み出ていて苦笑い。
    主人公の輝彦も言ってしまえばサイテーなわけなのだけど、なぜか憎めないところもある。
    逃げ腰で、逃げてる自分を正当化する理由を常に探しているようなところは、いかにも現代風

    0
    2015年08月11日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    ミカの続編。小学6年だったミカとユウスケの双子が中学に入り、恋を知る。二人ともキラキラしてて、みずみずしくかわいらしい。自分の気持ちにこんなにも素直に、思いを言葉にできたら、清々しいんだろうなぁ。私も、お兄ちゃんほしかったよなあと、今更ながら。

    0
    2015年05月10日
  • ぎぶそん

    Posted by ブクログ

    the story is very light. it's teenage story with the music and love.

    0
    2015年03月02日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    【ちょっとやっぱし押し付けがましい】
    感情の押し売り。お断り。読んでいて、想像することができない。ぬるいナレーション、NHKの朝ドラみたいな感じ。苦手だった。

    0
    2014年09月30日
  • ミカ!

    Posted by ブクログ

    【うーん】

    ちょっと残念なところをあげれば、少し表現が押し付けがましい点。それと関西弁。これはどうしてこんなに苦手なんだろうか。克服したい。だけど、あの人懐っこい感じとか、距離感ゼロ(実際はそうでないのは理解してるけど)なイメージが物語を理解するのを邪魔してる気がしてしまう。ただ馴染みが無いだけだと思うが。

    0
    2014年09月30日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    指輪を買ってプロポーズしようとしていた相手が誰なのか記憶喪失になってしまった三股男の話。リアルな話だとばっかり思っていたのに、ファンタジーなのか?それとも男の幻想なのか?はっきりしない。明確なのは別れた彼女への想いだけ。結末は読み手次第ってことかな。

    0
    2014年06月22日
  • 八月の路上に捨てる

    Posted by ブクログ

    この作家さんの作品は児童書しか読んだ事がなく、この作品も読み終わって初めて芥川賞受賞作品だと気付きました。

    三作からなる短編集なのですが、最後の「安定期つれづれ」が中々良かった。
    私の父も、私が妊娠中にこんな事を思ってたのかしら、とニヤニヤしてしまった〜


    大きな出来事やオチはないものの、この人の文字はスーッと入ってくる感じがして心地よい。

    0
    2014年06月12日
  • フラミンゴの家

    Posted by ブクログ

    伊藤たかみの本二冊目。「カンランシャ」が面白かったので読んでみました。元妻・翔子の入院を機に、幼い頃に別れた娘・晶を正人が預かる話。悲しい話なのだけど、話の進展と共に晶と正人、そして周囲の人間関係が深まっていくのが読んでいて気持ちいい。大人になったヤンキーの日常がリアルに感じられるのも興味深い。それにしても作家が男性だったとは本当に意外。文体からてっきり女性作者だと思っていましたが・・・

    0
    2014年04月27日
  • 八月の路上に捨てる

    Posted by ブクログ

    伊藤たかみといえば、ミカ!とかそういうポップなイメージだったのです。しかし、これでデビューしたのかとおもうと、底知れなさに驚く。美しいカバーと、八月の路上に捨てるという不思議と惹きつける言葉。内容は純文系らしく、何も起こらずゆっくり語らせるお話で、漂う空気感が非常に美しい作品。わたしこういう読み終わって、結局なんだったのだろう、とひとしきり考えてしまうような、そんな本が好きです。

    0
    2014年04月27日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    ミカが女の子から女性になっていく過程がもどかしくて、でも着実に大人になっていく感じが読んでてほっこりした。

    0
    2014年01月31日
  • ミカ!

    Posted by ブクログ

    男の子と女の子の違いがはっきり出てくる頃の思春期の子どもの心情が丁寧に書かれていてサクサク読めた。双子だからわかることとかもいっぱいあるんだろうな。なんか大人になっちゃえばなんでそんなことにこだわってたんだろうとか思ってしまうような些細なことが気になってたなーって読みながら懐かしくなった。

    0
    2014年01月31日
  • 八月の路上に捨てる

    Posted by ブクログ

    表題作は自販機の中身を補充するという仕事をしている人が主人公。あまり小説向きでない職業で知る機会がすくないので面白かった。先輩のサバサバ感が好きだった。

    0
    2013年11月17日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    距離感がいい感じだった。いろんな人生があって、一見幸せそうでなくても本人たちは満足していたり、考え方次第でどうにでもなると思えた。大人でもこんなに不器用に恋愛するのだなぁと少し親近感がわいた。

    0
    2013年06月18日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    ほんの端っこが繋がっていたりする短編集。
    虫壁さんとセージの話はほほえましく思うところもあったけれど、虫壁さんがあまり好きなタイプではなかった。
    おそらく、私では自制してしまうところを、彼女は発散しているから、受け止めてくれる相手がいるから。そんな風に思えた。

    0
    2013年05月24日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    ■友だち以上恋人未満――!?都会の片隅で、ちいさな恋をはぐくむ二人の物語

    いつになったら、満たされるんだろう。誰に対して怒っているんだろう――実社会にしっくりなじめず、自分の居場所をさがしあぐねている人々。会社で同僚からも距離を置かれている同期の男女、倒産寸前の店を経営する夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性……都会の片隅でちいさな不満やささやかな希望を抱きながら生きる等身大の日常にやわらかなまなざしを投げかけるハートウォーミング・ストーリー。

    0
    2013年05月16日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    短編集。微妙な男と女の距離とか、夫婦の距離とか。誰かと暮らすことが難しくて、でも素敵なんだなって伝わってくる。
    セージと虫の関係も好きだったけど、子供ちゃんが一番好きだなー。最後の話読んでさらに嬉しかった!

    0
    2013年03月31日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    『変わった小説だ』。物語と一続きになったようなこの大島真寿美さんの解説のおかげで、自分の中でこの小説を着地させることができた気がする。

    0
    2013年01月23日
  • 秋田さんの卵

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    入院中の俊二が気になっているのは、病院内でも有名になっている今時珍しい付添婦の秋田さんのことだった。

    余命わずかのナツメ氏の付添をしている秋田さんだが、彼を看取って引退するという噂もあるなかで
    病院という毎日が同じことの積み重ねをしているうちに、日々が同じピースで組み合さっていく退屈な日常に埋もれながら
    秋田さんのことを気遣う人生の中での特殊なとき。

    看護師とか病院関係者がむやみやたらに薬を持ち帰って服用しているとか、
    病院で働いている友達がまったく同じことをしているからわろたw

    死んでしまったかつての友人が流れ着いた思い入れのある島に行こうと、バツ2でアル中の売れない作家の加藤と、離婚

    0
    2012年12月20日