あらすじ
いつになったら、満たされるんだろう。誰に対して怒っているんだろう――実社会にしっくりなじめず、自分の居場所をさがしあぐねている人々。会社で同僚からも距離を置かれている同期の男女、倒産寸前の店を経営する夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性……都会の片隅でちいさな不満やささやかな希望を抱きながら生きる等身大の日常にやわらかなまなざしを投げかけるハートウォーミング・ストーリー。
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Posted by ブクログ
こんなにニヤニヤした読者はいつぶりだろう。虫壁さんとセージの話に、ニヤニヤが止まらない。周りから少しはみ出た2人が惹かれあって、無愛想だった顔はお互いに柔らかい笑みを見せ合うように変わっていったのかと思うと、ついついこちらが恥ずかしくなってくる。
とても静かで暖かい短編集。
ドラマ化とかできそうな一冊。
Posted by ブクログ
この人、ええな。
角田さんに近い感じ?
そこらへんにある街のそこらへんに居る人のお話。
こういう人たちで街はできてるんだな。
もっと読んでみたいな。
Posted by ブクログ
これは…、大好きな感じだ。
特にセージと虫の2人の関係は心地よく、誰かと暮らすのっていいなと思えます。
セージが影絵で遊ぶとかなんか癒されますね。
Posted by ブクログ
だんだん悪くなっていく空気
自分が悪いとわかってながら止められない言葉
素直じゃない態度
相手を思いやる余裕
大切なものを大切にする
ゆっくりと空気が柔らかく溶けていく感じ。
あぁ幸せだなって言葉にしなくてもにやけちゃう感じ。
そう言う気持ちを思い出したのは自分にも同じような経験があるから。
傷つけあって、守りあって、繰り返して。壊れて。
まだ自分は壊れていく過程しか知らない。
強くなっていく過程を知らない。
1人でいる時間が特別なんだって、一人暮らしの楽チンさは特別なんだって。
いつか誰かと生きていく時間を当たり前にしたい。今が特別なんだって。
Posted by ブクログ
評価が高かったので購入。
うーん。セージと千佳子がくっ付いて良かったんだけど、期待値が高すぎたかなぁ。
タイトルの「誰かと暮らすということ」が、私の想像と違ってあれ?という感じだった。
セージが結構いいやつでそこが救いかなぁ。
千佳子は気持ちはわかるけど、相当めんどくさい女(笑)
Posted by ブクログ
それぞれが抱える孤独が絶妙な距離感で書かれていて、決して軽くないけど重たすぎない。登場人物たちの住んでいる町が自然と頭の中に浮かび上がり、笑ったり泣いたり衝突したりしながら今日も生きているんだろうなぁとじんわり感じる作品。「誰かと暮らすということ」に恐怖感しかなかった私だけど、全部が全部理解しあえるわけではない誰かと暮らすことで癒える孤独もあるのかもしれない、とうっすら前向きになれた。
Posted by ブクログ
距離感がいい感じだった。いろんな人生があって、一見幸せそうでなくても本人たちは満足していたり、考え方次第でどうにでもなると思えた。大人でもこんなに不器用に恋愛するのだなぁと少し親近感がわいた。
Posted by ブクログ
ほんの端っこが繋がっていたりする短編集。
虫壁さんとセージの話はほほえましく思うところもあったけれど、虫壁さんがあまり好きなタイプではなかった。
おそらく、私では自制してしまうところを、彼女は発散しているから、受け止めてくれる相手がいるから。そんな風に思えた。
Posted by ブクログ
■友だち以上恋人未満――!?都会の片隅で、ちいさな恋をはぐくむ二人の物語
いつになったら、満たされるんだろう。誰に対して怒っているんだろう――実社会にしっくりなじめず、自分の居場所をさがしあぐねている人々。会社で同僚からも距離を置かれている同期の男女、倒産寸前の店を経営する夫婦、離婚してひとり暮らしを始めた女性……都会の片隅でちいさな不満やささやかな希望を抱きながら生きる等身大の日常にやわらかなまなざしを投げかけるハートウォーミング・ストーリー。