伊藤たかみのレビュー一覧

  • アンダー・マイ・サム

    Posted by ブクログ

    内容もさることながら、言葉がいい。流れていく文章の中で、はっとするような素敵な言い回しや描写が光る。

    幽体離脱する話、と表現してしまえばありふれていてとてもつまらないものかもしれない。でも伊藤たかみさんの作品は言葉がありふれていない。ありふれていないのに、誰にでもわかるあったかい言葉。あるいは少しふふっと笑ってしまうような、人を元気にさせる言葉。

    だけど色々詰め込み過ぎのような気もするし、何より誤字が多い。もったいない。

    0
    2014年04月17日
  • フラミンゴの家

    Posted by ブクログ

    うんうん素敵。なんだかほっこりする話でした。悲しい結末も含まれているけれど、家族って親子っていいなって。血のつながりもきっと大事やけど、心の繋がりって素敵やなと思いました。

    0
    2013年11月13日
  • ミカ!

    Posted by ブクログ

    「児童書」なのに、何でこんなにドキドキするんだろう。「オトコオンナ」のミカと、双子のユウスケ。私も幼いときは、オトコになりたかった口なんで、気持ちが分かる。ユウスケみたいな理解者がいれば、もっと素直な青春を送れたかもなぁ、なんてね。

    0
    2013年08月22日
  • アンダー・マイ・サム

    Posted by ブクログ

    他人のレビューを見てると割と評価低いのね。ある意味うれしい。描写と文体、大好き。
    取り留めもなく意味もない、それを許容できない立派な人には価値のわからない小説。ストーンズの同名曲のイントロが無限ループで再生されていると満たされる、という人にはわかる(てきとう)。

    0
    2013年08月12日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    これは…、大好きな感じだ。
    特にセージと虫の2人の関係は心地よく、誰かと暮らすのっていいなと思えます。

    セージが影絵で遊ぶとかなんか癒されますね。

    0
    2013年10月16日
  • 誰かと暮らすということ

    Posted by ブクログ

    だんだん悪くなっていく空気
    自分が悪いとわかってながら止められない言葉
    素直じゃない態度
    相手を思いやる余裕
    大切なものを大切にする


    ゆっくりと空気が柔らかく溶けていく感じ。
    あぁ幸せだなって言葉にしなくてもにやけちゃう感じ。
    そう言う気持ちを思い出したのは自分にも同じような経験があるから。
    傷つけあって、守りあって、繰り返して。壊れて。
    まだ自分は壊れていく過程しか知らない。
    強くなっていく過程を知らない。


    1人でいる時間が特別なんだって、一人暮らしの楽チンさは特別なんだって。
    いつか誰かと生きていく時間を当たり前にしたい。今が特別なんだって。

    0
    2013年05月29日
  • ぎぶそん

    Posted by ブクログ

    自分も通ってきた「バンド」という青春、音楽の世界観がとても心地よかった。大きな事件が巻き起こるような展開はないが、爽やかな雰囲気が大変よろしいと思います。

    0
    2013年05月04日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    作中最大の関心事に見える「主人公が指輪をはめたかったのは誰?」という謎の解明は、実は添え物であることが次第に分かってくる。
    だって、答えは書いてなくても、次第に主人公の気持ちはなんとなく汲めるようになってくるから。

    つまるところ、本作は謎解きミステリーではない。
    自分がプロポーズをしようと思っていた女性が一体誰なのかを見極める過程を通じ、アダルトチルドレンである主人公が大人になってゆく成長模様を描写した物語である。

    という視点で、気になった部分を再度読み返してみると、特に気にも留めていなかったような些細なものも、実は何かのメタファーとなっていたり、また違った世界が見えてくる。
    バーチャル・

    0
    2013年01月23日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    中2になったユウスケとミカ。相変わらず仲良しです。
    ミカの心の成長著しく、大人になっていくんだな〜としみじみ。

    0
    2015年06月29日
  • 八月の路上に捨てる

    Posted by ブクログ

    どこにでもある日常の些細なさざ波を、ほのぼのとした語り口で描いた作品集です。どの作品も心温まる話というわけではないのですが、文体が清々しくて読んでいて気持ちが良くなります。ほんのり口角が上がる可笑しさがあります。まるで昭和のホームドラマのようです。

    0
    2012年10月27日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほんの一部分だけ記憶喪失、でもそれが大事なプロポーズしたい相手・・

    29歳同棲してた女に振られた腹いせのごとく結婚したいなんて、
    そこがまず子供!って思ってしまいました。
    私も優柔不断だけど好きな相手は1人に絞って欲しい。
    むしろ絵美里1人だけが本当の好きな人だから、
    何となく心地よい3人とお付き合いしてたのかな・・
    男の人って全員が全員こうじゃないですよね?

    この本を読む10日前にたまたま29歳の優柔不断男に振られたから小説の彼とその彼を比較してしまいました。
    好きな人がいるのに何となく私と遊んでいたこと、
    過去にも現在にも未来にも属していないようなところがすごく似てました。
    ただ、私は

    0
    2012年10月22日
  • 海峡の南

    Posted by ブクログ

    洋は、おじいさんのお見舞いに紋別へ渡ります。
    父親不在のまま、彼の生まれ故郷に辿りつきその影を追っていきます。

    そんな洋に付き添ってきた、はとこの歩美。
    恋人というわけではないのですが、洋にいい感じで寄り添っています。

    父と息子の関係って面白いですね。
    ちょっと回りくどさを感じますが、微妙な距離感が微笑ましくもあり、苛立たしくもあり…。

    0
    2012年10月17日
  • ぎぶそん

    Posted by ブクログ

    対象の読者は主人公らと同じ中学生なのでしょうが、大人が読んでも十分に楽しめる青春小説です。むしろ、疲れ気味の社会人への一服の清涼剤となると思います。音楽系ドラマの王道ですが、このあるある設定が心地よいですね。

    0
    2012年10月12日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。
    途中三股相手についての薄い描写が続くなどで飽きそうにもなったけど、最後の急展開、そして曖昧に終わらせた感じが、逆に読後感をよいものに。
    また、解説がよかった。
    失敗したくない人は先に読んでみてもよいかも。

    Memo:
    「価値観さえ合えば、結婚したくなる。価値観とは、何を大事にするかという大きな意味じゃなく、きっと、どの時間を一番大切にしたいかという意味なのだ。プライベートな時間とか、仕事の時間とか、そういう脈絡の中における価値ではなく、過去、現在、未来のどれを大切にするかということだ。」
    「結婚できない男たちは、過去でも現在でも未来でもなく、止まった時間の中にいる。まさに氷

    0
    2012年08月17日
  • 秋田さんの卵

    Posted by ブクログ

    併録「ボギー、愛していいるか」(2005年)初期の伊藤たかみ作品が好きなので、序章からラストまで一気に読み進む。「男っていつまでたっても馬鹿なんだから」と背中を見てうらやましく思ってしまう。

    0
    2012年04月24日
  • 指輪をはめたい

    Posted by ブクログ

    指輪を買って、プロポーズをしようと思ったのに、頭を打ってしまい誰にプロポーズしようとしていたのかを忘れてしまう。その相手を探すことになるのだけれど・・・。

    話の設定に、現実味はないけれど、面白い。男と女って、結婚ってなんだろうなぁ、と考えさせられました。

    0
    2012年01月02日
  • ミカ!

    Posted by ブクログ

    第49回小学館児童出版文化賞受賞作
    伊藤たかみさんの長編小説初めて読みましたがなかなかおもしろかった。
    オトコオンナなミカ、と、二卵性双生児のユウスケ。涙をかけられるとむにゅむにゅ成長する謎の生き物オトトイ
    おっぱいなんていらない男勝りなミカとユウスケの成長物語

    0
    2011年11月04日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    前作のミカ!より好き。
    ミカ!から二年後、高二になったミカとユウスケ
    オンナらしいってなに?
    オトコオンナなミカが恋をしてふられる。相変わらずユウスケはなんだかもてるし、シアワセと名付けた青いインコ。なんかいいなっておもえる要素がたくさん。
    シアワセが死を迎えたとき、お父さんがミカとユウスケに再婚するといったとき、なんだかうるってした。
    ふたりの成長するすがたが素敵です

    0
    2011年11月04日
  • フラミンゴの家

    Posted by ブクログ

    離婚により別居していた父親と娘が
    一緒に暮らし始めるところから話は始まる。 

    父親は離婚後、
    地元に戻りチンピラのような生活を送っていた。

    娘と暮らすことになり、
    生活や身の回りを取り繕ってみるが、、、
    娘にはバレバレ。
    娘は、苦手な元妻譲りの厳しい性格でもあり…。

    現代っ子でクールな娘は、
    そんな父親に呆れながらも、気になっている。
    (でも簡単には認めるつもりはない…)

    父親と娘の
    違った形の愛情が見える作品。


    一番印象的な場面は 
    父親の実家から帰る車の場面。 

    父が娘の気持ちを読み取れない不器用な感じ、
    娘の少しずつ変わり始めた家族への感情と、 
    そんな繊細な思いをぶっ飛ば

    0
    2011年09月22日
  • ミカ×ミカ!

    Posted by ブクログ

    両親が正式に離婚して別の街に引っ越し中二になったミカとユウスケ。ちょっと大人になり、人を好きになったりなられたり。青いから「シアワセ」と名付けられたセキセイインコがとてもかわいい。『ミカ』を読んでなくても問題なく読めるしとても面白いですが続けて読むと尚一層面白いと思います。このシリーズもう書かないのかな。もっと読みたい。

    0
    2011年09月02日