竹内久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
薬指がすべて語っている。
女が「男の手が好き」というのには、こんな理由があったのか。
指や髪やしわにまで、いろいろサインは出ていた。
テレビの見方が変わりました。
是非一読を。
当時の手書きメモから追加します。
女は、いろいろな男の身体サインをもとに、好みの男性を選ぶことができます。目をこらしてよく見るべき。でも、本能で知っているかな。
薬指からは男らしさが分かります。
頭髪や、顔全体のくしゃっとしたようなしわ、頭髪、声、身長。
そこここに男性性は現れています。
男っぽさ、女っぽさは好み、個性かもしれませんが、それに病気への耐性なども関わってくるから侮れません。
日本人より西洋人の方が、頭髪の寂しい人が多い理由も書かれています。
女に関しては……男性には恐ろしいことに、浮気をすることの有効性が書かれています。
ネオテニー(幼形成熟)は、幼い子どもの好奇心そのままに「○○」になりやすいんですって。
さて、好奇心が旺盛だと何になりやすいんでしょう。
答えは本書で。
某サイトより転載 -
Posted by ブクログ
そんなバカな!といいたくなる。
家族愛や兄弟愛が起こさせる行動なんて美しいお話は、
すべて計算された結果起こっていることだった。
誰の計算か?それは「利己的な遺伝子(セルフィッシュジーン)」の、だ。
人はセルフィッシュジーンにとってのビークルに過ぎず、
セルフィッシュジーンは古い乗り物(自分)から新しい乗り物(子供)に乗り換えて、
永遠に旅し続けるのだ。
嫁と姑のいさかい、男の浮気はなぜ起こるのか。
それは自己を効率的に複製しようとする遺伝子による操作だった。
姑は息子の嫁を追い出し、新たな嫁に子供を生ませるために、嫁をいびる。
男は外に多くの遺伝子を残すために浮気をする。
子供はなぜ発作で熱を出したり、ダダをこねるのか。
それは自分が多くの加護を受け生き延びるための、遺伝子による親(世話人)への脅迫行動だった。
「僕が僕であるため」にとはよくいいますが、
僕はとるどんな行動も遺伝子の意のままだったということです…
動物行動学に興味を持つのにはよかった。ここから掘り下げてみよう。
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Posted by ブクログ
サルはなぜ人間に進化したか!?それは言葉による男と女の駆け引き、騙し合い、そして「浮気」のせいだった。脳科学者中野信子も「浮気は人間の脳が設定した仕組みなんです」と。K・D・ローダーはカマキリのメスが交尾中のオスを食べる行動を解明した。交尾しようとしたオスはメスが空腹ならばすぐに食べられる。オスはメスの背後から「ダルマさんがころんだ」方式でそっと近づき、捕獲肢をメスの翅のつけ根にある溝にあてがい、体を固定して交尾する。生体工学のH・ミッテルシュテットはカマキリの攻撃行動を研究し、メスはやってきた昆虫が自分と同じ種のオスであるとは気付かない、頭から齧り付いて食べてしまう、と書いている。
著者はさらに、マウンテンゴリラ、チンパンジー、オランウータン、ゾウアザラシ、ニホンザル、とオスメスが集団で暮らすテリトリーの内幕を説明し、最も人類に近いボノボ(ピグミーチンパンジー)の究極の集団生活を発見した。チンパンジーとボノボの性行動には驚くほど違いがあり、生殖器の位置から背面位交尾だけでなく、対面位交尾も認められる。出産後の授乳期間は両者とも四〜五年だが、チンパンジーが出産から離乳するまであるいは子が死んで乳を吸うものがいなくなるまで発情しない。原則的な類人猿だが、ボノボは出産後一年以内に排卵を伴わない発情周期が再開する。は極端に言えば出産翌日から「交尾」可能な人間ほど徹底して発情する訳では無いが、他のサル類、類人猿とはまったくちがう生理的機能を獲得した。ボノボの社会もチンパンジー同様父系社会だが、オス同士の諍いがあっても死者が出るほど激しいものは至らない。メスは集団帰属意識が高く非常に仲が良くオスに対抗している。ボノボのメスは一方が地上で仰向けになり他方に乗っかり、あるいは互いに枝からぶら下がりながら足を絡ませお互いの性皮を擦り合わせる。このメス同士の同性愛行動を「ホカホカ」という。そしてオス同士でも同性愛行動がみとめられている。ボノボにとって赤ん坊の父親は誰であってもよく、集団で育て乱婚社会、全てのオスは父親としての責任を負わされる。メスの力が大きいことで争いを防いでいる。この点は人間も見習っても良いかも。 -
Posted by ブクログ
京都大学大学院理学部卒業 竹内久美子さんの作品
66歳、動物行動学研究家。
ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。
ちょっと長いタイトルですが、とても興味をかき立てられました。
先ず、【動物行動学】とはどのような学問なのか?
次に、自分を「人間」ではなく【動物】と定義していること。
最後に、66歳、ようやく「自分」が【わかってきた】ということ。
まず、本書は読み物として非常に面白いと同時に、「人間も動物」なんだなと改めて納得させられました。
また、上記の【 】についてもある程度理解出来ましたし、読んで良かったと思います。
ちょっと長くなりますが、とりわけ「なるほど」と感じたいくつかの文章を抜粋します。
・よりエネルギーを使い、拘束時間も長い、つまり1回の繁殖に対する投資が多いほうの性が、相手を選ぶ
自分が女に生まれたことを悔しく思い、「何で女なんかに生まれたのだろう。男ならもっと何でも自由に選択できるのに」と悔やむ一方だった。
ところが、少しばかり世間を観察してみると正反対なのだ。この世を動かしているのは女のほう。男に従うかのように見せて、しっかりと実権を握っている。
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大学院に進学し、動物行動学を学んでみてわかったのは、メスがオスを選ぶのが動物の基本であるということだった。
哺乳類であれば、メスは一度妊娠すると、妊娠期間、出産、授乳、その後の子育て、とスケジュールが目白押しであり、次の子を得るチャンスは何年も先というのが普通である。片やオスは一度射精したなら、次の子を得るチャンスは、精子が回復したとき。・・・
このようにメスには繁殖のチャンスが少ないことと、子を産み育てるための多大なエネルギーを必要とするということから、どうせ産むのなら、できるだけ質のよいオスの子を得たいと、オスを厳しく選ぶようになる。よって、メスがオスを選ぶことが原則になるのだ。
・言語能力や知能が発達してきたのは、夫婦がお互いの浮気に探りを入れるため
哺乳類というのは、夫婦の関係があったなら、ずっと一緒に行動するものである。そうでないと、メスが他のオスにとられるか、妊娠させられるからだ。
ところが、人間はしょっちゅう夫婦が別行動をする。狩猟採集生活の頃も、現代のように昼は会社で働き、夜に合流するという夫婦の形でもだ。ということは人間の夫婦は別行動の間の出来事、つまりは浮気が最大の特徴となる。
よって浮気していないか夫婦が互いに探りを入れることや、話の矛盾に気づくといったことが重要となり、その過程を通じて言語能力や知能が発達してきたのではないだろうか、と考えたわけである。
・利己的な遺伝子
我々は遺伝子が時間の旅をするための乗り物であり、遺伝子は自身のコピーをできるだけ増やすという論理のもとにのみある。利己的とは、我がままとか、自分しか考えないという意味ではなく、自身のコピーを増やすという点においてのみ利己的だという意味である。
・いかにも賢そうにしゃべる人には期待しないほうがいい
彼らにとっては、いかにも賢そうにしゃべるだけでほぼ商売は成立するのであり、本当に賢い必要はない。仮に相手がその真実に気づいたとしても、それまでに十分な利益を得ているし、まだその真相に気づいていない連中をターゲットにすればよいだけの話なのだ。
司馬遼太郎さんの本を読んでいて、最高レベルに賢い人はバカに見える、という格言「大賢は愚なるが如し」を知った。11~12世紀の中国の政治家兼文豪の蘇軾の言葉で、蘇軾は詩人、蘇東坡(そ とうば)の本名である。
あまりにも賢い人はその能力をひけらかさないので一見、愚かに見えるという意味で、「能ある鷹は爪を隠す」とほぼ同義だ。
・男の嫉妬と女の嫉妬
男のほうが嫉妬が強いと思う、・・女を巡って男が争うという構図から浮かび上がるだろう。
動物の原則としてメスがオスを選ぶというものがある。それはメスのほうが1回の繁殖でより多くの投資をし、拘束時間が長いからだ。
・・・次なる繁殖には年単位となる。よってメスは慎重に相手を選ぶ。
しかしオスは1回射精したなら次なる繁殖は精子が回復したとき。・・チャンスだけはいくらでもある。よって数打ちゃ当たる式にメスにどんどん挑むことになる。その際、メスを巡って多数のライバルオスと争うことになるだろう。こうしてしょっちゅう嫉妬の情も生まれ、嫉妬心自体も強まっていくと思われるのだ。
・本能に従うのは低俗だからではない
においのよい男を選び、よくない男は避ける・・・。何とも本能的で原始的な方法だ。いいのか、そんなことで?
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このような本能的な行いに対し、人は眉をひそめることが多い。本能に従う人間は、あたかも低俗であるといわんばかりだ。
しかし人間、特に女が相手を選ぶ際に、・・・何と言っても大事なのは肉体そのものではないだろうか。
実は、においや性的満足といった、肉体そのものであり、本能的部分での好き嫌いの感情こそが大事。それらは免疫的な問題と直に関わりがあるのである。
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女が自分と同じMHC(遺伝子)の型を持っている男を選ぶと、相手との間に生まれた子が、型を重複して持つ可能性が高くなる。型はバクテリアやウィルスと戦う際の切り札のようものであるから、同じ切り札を重複して持っても意味がない。できるだけ切り札のバリエーションをつけたい。
だから型の重なりの多い相手はよいにおいと感じず、避ける。そして重なりの少ない相手はよいにおいと感じて選びたくなってしまう、という心理が我々には備わっているわけである。
この応用版が、年頃の娘が父親のにおいを臭いと感じる理由である。
以上、本書は私のような素人にも理解できるように、多少砕けた文章で書かれていることもあり、ついつい笑い声が出てしまうこともありましたが、上記のように非常に納得できる内容がいくつも書かれている「良書」だと思いました。 -
購入済み
いつも謎に思っている事
LGBTという言葉が浸透してからずいぶん経つが、正確には理解出来ていない。同性愛者と性同一性障害の違いは何なのか?ゲイの人々は同性に恋愛感情に持つ男なのか?それとも男に生まれた乙女の心を持つ人々なのか?(レズはその逆なのか?)
いまだに正確には理解出来ていない。
しかしこの本を読んで、その人々がただのアイコンではなく、同じ社会生活を送っている人々という事は理解出来たと思う。