竹内久美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
そんなバカな!といいたくなる。
家族愛や兄弟愛が起こさせる行動なんて美しいお話は、
すべて計算された結果起こっていることだった。
誰の計算か?それは「利己的な遺伝子(セルフィッシュジーン)」の、だ。
人はセルフィッシュジーンにとってのビークルに過ぎず、
セルフィッシュジーンは古い乗り物(自分)から新しい乗り物(子供)に乗り換えて、
永遠に旅し続けるのだ。
嫁と姑のいさかい、男の浮気はなぜ起こるのか。
それは自己を効率的に複製しようとする遺伝子による操作だった。
姑は息子の嫁を追い出し、新たな嫁に子供を生ませるために、嫁をいびる。
男は外に多くの遺伝子を残すために浮気をする。
子供はなぜ発 -
Posted by ブクログ
サルはなぜ人間に進化したか!?それは言葉による男と女の駆け引き、騙し合い、そして「浮気」のせいだった。脳科学者中野信子も「浮気は人間の脳が設定した仕組みなんです」と。K・D・ローダーはカマキリのメスが交尾中のオスを食べる行動を解明した。交尾しようとしたオスはメスが空腹ならばすぐに食べられる。オスはメスの背後から「ダルマさんがころんだ」方式でそっと近づき、捕獲肢をメスの翅のつけ根にある溝にあてがい、体を固定して交尾する。生体工学のH・ミッテルシュテットはカマキリの攻撃行動を研究し、メスはやってきた昆虫が自分と同じ種のオスであるとは気付かない、頭から齧り付いて食べてしまう、と書いている。
著者はさ -
Posted by ブクログ
京都大学大学院理学部卒業 竹内久美子さんの作品
66歳、動物行動学研究家。
ようやく「自分」という動物のことがわかってきた。
ちょっと長いタイトルですが、とても興味をかき立てられました。
先ず、【動物行動学】とはどのような学問なのか?
次に、自分を「人間」ではなく【動物】と定義していること。
最後に、66歳、ようやく「自分」が【わかってきた】ということ。
まず、本書は読み物として非常に面白いと同時に、「人間も動物」なんだなと改めて納得させられました。
また、上記の【 】についてもある程度理解出来ましたし、読んで良かったと思います。
ちょっと長くなりますが、とりわけ「なるほど」と感じたい -
購入済み
いつも謎に思っている事
LGBTという言葉が浸透してからずいぶん経つが、正確には理解出来ていない。同性愛者と性同一性障害の違いは何なのか?ゲイの人々は同性に恋愛感情に持つ男なのか?それとも男に生まれた乙女の心を持つ人々なのか?(レズはその逆なのか?)
いまだに正確には理解出来ていない。
しかしこの本を読んで、その人々がただのアイコンではなく、同じ社会生活を送っている人々という事は理解出来たと思う。 -
購入済み
遺伝子が解く!アタマはスロー
竹内久美子さんの本は、「賭博と国家と男と女」から、もう何冊も読んでいますが、相変わらず読みやすい文章です。読んでいて疲れないし、すき間時間に読むのにちょうどよくて、おすすめです。