竹内久美子のレビュー一覧

  • 本当は怖い動物の子育て

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    いやぁ、動物の本能は実に良くできてるなぁと感心するとともに、シビアであることに、ちょっと怖くも思えました。人間はどうしても感情的にとらえてしまいますが、動物であることには変わりなく、知らないうちにこの本能に従っているのかもと思わされました。

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    2013年12月09日
  • 遺伝子が解く! アタマはスローな方がいい!?

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    読書録「アタマはスローな方がいい!?」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    P236より引用
    “それにしても世の中には……いかにも賢そうに見えるとか、い
    かにも賢そうなしゃべり方をするという人がいますよね。私の経
    験からすると、そういう人はたかが知れている。ある程度には賢
    いかも知れないが、恐れるには当たらない。断言したっていいく
    らいです。”

     動物行動学者である著者による、生物についての素朴な疑問に
    答える一冊。
     体育会系男がモテることから手足の指の数についてまで、寄藤
    文平氏のイラストを添えて答えられています。

     上記の引用は、記憶力理解力など頭の良さについての質問につ
    いて答

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    2013年09月30日
  • 本当は怖い動物の子育て

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     読んでいて驚きの発見が連続して起きた本である。
     愛くるしい仕草を見せて私達を和ませてくれる動物たちは、私達の想像を遥かに越えた子育てをしている。そして後半にかけては動物たちの子育てと、現代社会で暮らす我々の意外な共通点を見出し、論じている。

     冒頭でまず驚いたのは、「もし種や集団のために尽くす個体がいるとしたら、自分の遺伝子を残していくという事が疎かになり、結果的に自分の遺伝子を残すことを優先する個体に負けてしまう。彼らはいかに効率よく遺伝子のコピーを残すかを極めているため」という点である。
     その他にも、タガメは自身の遺伝子を残すために60回近くも交尾して献身的に卵に水をかけるも、他の

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    2013年09月08日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    知らなかった動物の生態、より良い遺伝子を確率高く残すため我が子殺し、兄弟殺しは動物ではよくあること、
    人間の虐待も動物の本能、より良い自分の遺伝子を残すための本能が残っているから起きるのではという

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    2013年08月05日
  • 遺伝子が解く! 万世一系のひみつ

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    読書録「万世一系のひみつ」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p43より引用
    “そして!チョコレートの匂いは、男のペニスの血圧を増す”

     動物行動学者である著者による、生物に関する読者からの疑問
    や質問に答える一冊。
     腰のクビレについてからうさぎの死んだふりについてまで、シ
    リーズおなじみの楽しい挿画とともに答えられています。

     上記の引用は、男女の甘い物の好き嫌いについて書かれた項で
    の一文。ジョー・シュワルツ著「シュワルツ博士の「科学はこん
    なに面白い」」を参照しての一文とのことですが、これは男性諸
    氏にとってはありがたい情報なのでは?食べずに匂いを嗅ぐだけで
    いいのなら、どん

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    2013年07月29日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    動物の子育て、先住民の子育て、現代人の子育て…と様々な角度からみる子育て。
    人間として当たり前と思ってた考え方もあっさりと覆された気分です。何が正しいとか間違っているとかそういう問題ではなく、生きているものはみな根元としては一緒。だけど、今私が法律の存在するもとで生きてる以上感じなくてはならない感情とかは大事にしたいなって思いました。

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    2013年06月13日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    久しぶりのレビュー。動物に見られる「子殺し」のメカニズムと、人間の児童虐待の関係について簡潔に述べられている。

    生物に共通の「子孫繁栄」という目標を達成するためには、あえて子を殺すことも理に叶う場合がある。それは動物にとって、よくあるプログラムであるそうだ。そうすると「では人間は?」と考えてしまうのは避けられない心理だろう。今でも「子殺し」が社会的に認められている先住民族の例を挙げながら、人間にも潜在しているプログラムが現代社会において「虐待」として表見していると本書は指摘する。それは非常にショッキングである。

    なぜ動物はあえて「子殺し」を行うのか。続きはこの本で。

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    2013年05月13日
  • 女は男の指を見る

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    タイトルの卑俗性からはかけ離れているほど刺激的かつ科学的な著書であり、他の方にも一読を勧める。よくある一流の男や良く出来る男などの経験則に基づいたものではなく、動物行動学に基づいて述べられている。

    本邦では倫理的な側面から当該研究がけしからんとひかえられているとのことだが、少子化や、草食など経験的な言葉で修辞して現在を批評するのであるならば本書を読んで科学的な側面にたってみることの重要性を再認識する必要があるのではないかと個人的には切に思う。

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    2013年04月22日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    タイトルとは裏腹に、育児放棄や虐待に関する考察の本。今でも文明の浸透していない原住民がいるということが驚きだった。母系性社会の方が子供を育てやすい、という考察を読み、女性のあらゆる意味での立場を見直すことで、もう少し子供を育てやすい社会を作れるのではないかと思った。

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    2013年04月20日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    本当に怖いです。母性愛を信じている人は、読まないでください。
    自分の遺伝子のコピーを残すことを最優先にするため、充分に育てられない、または自分の子ではないというときには、恐ろしいことが起こります。
    しかし、これは動物だけではありません。人間も同じです。子どもへの虐待が、本能で行われている部分がある、というのは衝撃でした。
    虐待を防ぐには、通報だけではダメ。育てやすい環境をつくること、その子を遺伝子的に大事にしてくれる人をつくること、いろいろ考えさせられました。

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    2013年04月11日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    いかに動物は効率よく遺伝子を残そうとするかを、多くの事例とともに紹介しています。また、その内容をヒトにも展開しており、自らの子育てについて考えさせられます。残酷な事例も多いですが、とても勉強になりました。

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    2013年04月08日
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽

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    いきなり性の話で、しかも表紙がこんな感じなので、借りるのが若干恥ずかしかったけど…
    生殖の話は生物学的に必ず通る道だし、女として生きていても大体通る道だし、やっぱり面白い。
    遺伝的に適応してきた多様性の話も興味深い。

    科学とは「その時点におけるもっともレヴェルの高いウソである」という見解もなるほどと思った。

    日高先生の思想的にも哲学的にも非常にレヴェルの高い話を面白おかしくやるって、私は単純に面白いな。ありがたいな。って思うけど、
    中途半端に科学をかじってる人(残念ながら中高の先生とか)は、面白いのは学問じゃないと信じ込んでることが多いらしい(*_*)

    竹内先生は「私に対して意地悪をする

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    2013年03月04日
  • 女は男の指を見る

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    竹内節炸裂です。
    結論ありきで、語られるため、賛否分かれると思いますが、
    勢いがあって好きです。
    この言い切りが竹内節の持ち味。
    楽しめますよ。

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    2012年11月07日
  • 遺伝子が解く! 男の指のひみつ 「私が、答えます」1

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    「遺伝子が解く!男の指のひみつ」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p82より引用
    “驚いたことにロッシは、日本の下駄や草履もプラットフォーム
    ・シューズ、つまり"厚底靴"だと言います。言われてみれば確か
    にそうです。”

     動物行動学者である著者による、Q&A形式の雑誌連載をまとめた
    一冊。
    マスターベーションの意味についてから離婚の遺伝についてまで、
    動物行動学を元にした著者独自の理論で、一つ一つ丁寧に答えら
    れています。

     上記の引用は、女性が厚底靴を履くことに対する質問への、回
    答の中の一文。厚底靴はプラットフォーム・シューズと分類され
    る靴の一種だ

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    2012年09月24日
  • 浮気人類進化論 きびしい社会といいかげんな社会

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    「浮気人類進化論」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p188より引用
    “こうなるとますますもって子の父親が誰であるかわからなくな
    り、すべてのオスが父親としての責任を負わされる。要するにメ
    スの狙いはそこなのである。”

     動物行動学者である著者による、人類が人類になった理由など
    を考察する一冊。
     人間の起源についてからその他動物たちの社会についてまで、
    気軽な文章で独自の理論が展開されています。

     上記の引用は、ボノボという類人猿の生殖に関する項の一文。
    こうしてメスの立場が強く維持されることで、その他の猿や類人
    猿とは違い比較的穏やかな社会が築かれているそうです。
     ニュースを

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    2012年09月22日
  • パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ

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    「あーもう人間なんて!」と思う直前で竹内久美子を補充することで、
    「あーもうしょうがないなぁ、ヒト科は…」と思うことで、
    救われたり救われなかったりもともと足元すくわれてたり、
    まあそんな感じ。

    この本が出たのが1995年。
    ALTウイルスは少しずつ減少し、そして今、日本人の心は…。

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    2012年04月22日
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽

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    はじめの掴み方がよいです。
    下ネタってか性の話って、やっぱり男女問わず興味のあることなんじゃないですかね?笑

    もともと日高さんの研究分野も好きだし、本も読みやすいのでファンだったんです。
    で、この本は日高さんとその教え子の竹内さんとの対談なんですね。
    やっぱりお話も面白いと思ったし、考え方も素敵だと思いました。

    科学ってこういう面白さがあるんだよって伝えてくれている。
    別に絶対的なものでもないし、お堅いものでもない。
    「これってもしかしたら、こうなんじゃないの?」っていう発想から生まれるある種のエンターテイメントが科学。

    科学系の本を読んでいると(といっても、そんなに読まないですが…)ワ

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    2012年03月05日
  • 浮気で産みたい女たち 新展開!浮気人類進化論

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    「浮気で産みたい女たち」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p21より引用
    “(とはいえ人間の女にも多少その名残があって、
    時に性交が引き金となって排卵が起きることがある。
    オギノ式がなかなか完璧な避妊法とならない
    理由の一つはここにある。)”

     動物行動学者である著者による、
    人間を含めた動物たちの生殖や繁殖行動について書かれた一冊。
     睾丸の大きさに対する考察から浮気に関する話まで、
    学術的でありながら読みやすい文章で書かれています。

     上記の引用は、
    動物たちのメスの排卵とオスの睾丸の発達に関する話の中の一文。
    どんなに文明的な生活をしていても、
    やはり私達の体は動物なんだなと

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    2012年06月07日
  • 女は男の指を見る

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    「スケベとは子孫を残すことに極めて熱心であるということ。動物としてなんら恥ずべきことではありません。」…笑

    「ハゲは病気につよい」…笑

    今後もシンメトリーな男めざして遺伝子コピー残すべく頑張るぞー…笑

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    2011年07月10日
  • 女は男の指を見る

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    少々飛躍しすぎの感もあるけれど、概ね納得できる。
    これを読むとヒトに環境が与える大きさに驚かされる。本書の言に従えば日本人にロリコンが多いのにもれっきとした裏付けがあるのである。
    その他にも普段なんとなく感じていたことに対する裏付があり、日常に新鮮な視点を与えてくれる。
    なかなか興味深い内容だった。氏の他の著作も読んでみたい。

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    2011年03月25日