あらすじ
本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。その2「ハゲの男は病気に強い」。その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。その5「浮気で得をするのは女である」……数々の実験や最新データをもとに動物行動学で読み解く、「色気」「魅力」「相性」の正体。「遺伝子の企み」がここまでだったとは! 次々常識が覆される高揚感あふれる一冊。
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Posted by ブクログ
女性は男性の指にセクシーさを感じることがあるという。ただの趣向であると断じてしまうのは簡単だが、それが人間という種の保存のために感じるよう仕組まれていることなのではないか、という観点から遺伝子による発現調節などについて論じている。
新書の中でも薄めであり、読みやすい
Posted by ブクログ
メチャクチャ面白かった。
おもに人間の性の側面を動物行動学や進化論の観点から検討したユニークな研究を紹介している。フロイトではないけれど,無意識的に行われる性行動や外見的な性的魅力の判断は,免疫機能を確認する目的があり,それは,生き残りに強い遺伝子を残していくための進化的戦略によってなされているという。
「ほんまかいな」なんて思うこともたくさんあるけれども,それ以上に,この柔らかくユニークな発想は研究者としては見習うべきだ。
Posted by ブクログ
男女にまつわる「なぜ?」を生物学的・動物行動学的に解説している本。女性にとって男性の指・声・匂いが重要なポイントなのだそう。多くの研究と論文を根拠に語られているだけに説得力大。
Posted by ブクログ
薬指がすべて語っている。
女が「男の手が好き」というのには、こんな理由があったのか。
指や髪やしわにまで、いろいろサインは出ていた。
テレビの見方が変わりました。
是非一読を。
当時の手書きメモから追加します。
女は、いろいろな男の身体サインをもとに、好みの男性を選ぶことができます。目をこらしてよく見るべき。でも、本能で知っているかな。
薬指からは男らしさが分かります。
頭髪や、顔全体のくしゃっとしたようなしわ、頭髪、声、身長。
そこここに男性性は現れています。
男っぽさ、女っぽさは好み、個性かもしれませんが、それに病気への耐性なども関わってくるから侮れません。
日本人より西洋人の方が、頭髪の寂しい人が多い理由も書かれています。
女に関しては……男性には恐ろしいことに、浮気をすることの有効性が書かれています。
ネオテニー(幼形成熟)は、幼い子どもの好奇心そのままに「○○」になりやすいんですって。
さて、好奇心が旺盛だと何になりやすいんでしょう。
答えは本書で。
某サイトより転載
Posted by ブクログ
魅力的な異性の定義について説明してくれる本。
異性に対する好意の正体はなんなのか、京都大学で動物行動学を研究した著者がオブラードに包まず教えてくれる。論理的なんだけど、どこか少し論理的じゃないような内容が面白かった。
学術向けというよりはエンターテイメントとして読むべき本かな。
Posted by ブクログ
タイトルの卑俗性からはかけ離れているほど刺激的かつ科学的な著書であり、他の方にも一読を勧める。よくある一流の男や良く出来る男などの経験則に基づいたものではなく、動物行動学に基づいて述べられている。
本邦では倫理的な側面から当該研究がけしからんとひかえられているとのことだが、少子化や、草食など経験的な言葉で修辞して現在を批評するのであるならば本書を読んで科学的な側面にたってみることの重要性を再認識する必要があるのではないかと個人的には切に思う。
Posted by ブクログ
竹内節炸裂です。
結論ありきで、語られるため、賛否分かれると思いますが、
勢いがあって好きです。
この言い切りが竹内節の持ち味。
楽しめますよ。
Posted by ブクログ
「スケベとは子孫を残すことに極めて熱心であるということ。動物としてなんら恥ずべきことではありません。」…笑
「ハゲは病気につよい」…笑
今後もシンメトリーな男めざして遺伝子コピー残すべく頑張るぞー…笑
Posted by ブクログ
少々飛躍しすぎの感もあるけれど、概ね納得できる。
これを読むとヒトに環境が与える大きさに驚かされる。本書の言に従えば日本人にロリコンが多いのにもれっきとした裏付けがあるのである。
その他にも普段なんとなく感じていたことに対する裏付があり、日常に新鮮な視点を与えてくれる。
なかなか興味深い内容だった。氏の他の著作も読んでみたい。
Posted by ブクログ
指比(薬指の長さに対する人差指の長さの比)の話も面白いのだが、第3章の「ハゲの発するメッセージ」も、全国のハゲまたは予備軍に希望を与える話になっている。
以下、引用。
・「ハゲに胃ガンなし」→「胃ガンにハゲなし」
・フランスでは、「後退」はハゲとみなされていない
Posted by ブクログ
なぜ女子は男子の指を見、男子は女子の胸や脚をみるのか、という人類の永遠のテーマに、遺伝学や動物行動学から迫ります。
中指が他の指よりどれだけ長いかをきめるHox遺伝子は生殖能力やその他の生存競争能力全般を決める遺伝子で、女子は本能的に強い子孫を選ぶ選択行動であると説明しています。
逆に女子における胸や脚の形質を決める遺伝子は健康な子供を産むかどうかの性質に関係する遺伝子であることも説明されています。
中指の関係については、中指の長さではサッカーのプレミアリーグの選手やトップの証券トレーダーは一般よりも勝っているとか、なぜ人間の女性は排卵期を自分でわからないかなど、いろいろ面白い研究結果満載です。
正直、衝撃的な内容ですが、遺伝子で全てが決まるわけではないので、そこらへんは留意して読んで下さい。
話のネタに大変オススメな本です。
Posted by ブクログ
実は大好きなピアニストの薬指が大好きだった。
或る能楽師の指がたまらなくきれいで
指を見るとすごくぞくぞくした。
この本を読んで全て納得しました。
私ってきちんとした動物のメスだったんだと妙に納得した本でありました。
Posted by ブクログ
人は異性のどんなところに惹かれるか、どのように見極めているのかが生物学的観点で書かれていて面白かった。体調安定の為にピル飲んでるけどやめようかなー笑
Posted by ブクログ
タイトルのイメージとは違い、科学的な本であった。
敬体と常体が入り混じっているなど、読みにくい文章ではあるが内容自体はとても興味深い。
声がいい、においがいい男性にひかれるのはなぜか、日本人がなぜ幼いのかなど、疑問に思っていたことの答えが書かれていてよかった。
Posted by ブクログ
動物行動学と進化論を基に日本人論にまで到達する一冊。
とあるアンケートによると、女性は男性の指を最も見る率が高いそうで。
以前、指から男性器を連想しているなんて与太事を聞いた事があったが、こいつは満更でもないらしい。
Hox遺伝子という遺伝子は、胎児が体を形成する際に機能するもので、体の末端である指と性器を作る同じ遺伝子とのこと。
故に指からそれを連想するのは、あながち間違っていない。
また、男性が女性の胸を見るのは、これまたHox遺伝子が要因だと。
何故なら、授乳期の胸の脂肪は、脚や尻の脂肪から作られており、その脚などを作っているのがHox遺伝子だと。
ま、動物の本能として至極当然のことらしいよ。
Posted by ブクログ
•「血液型と性格の関連」は、心理学の分野では否定されているが、医学では否定されていない。免疫力のあるO型は社交的な性質を持つ傾向があり、AB型は日社交的な性質になる傾向があると考えられる。
•人差し指に対する薬指の長さは、男性ホルモンの代表であるテストステロンのレベルに密接に関連している。
•女性が気になる男性のパーツ①手(指含む)②目③腕、二の腕④お尻⑤背中
•男性が気になる女性のパーツ①胸②目③お尻④脚⑤ウエスト
•男の子と女の子の組み合わせによる二卵性双生児は、女の子はとてもお転婆になる傾向がある。
Posted by ブクログ
宗教や戒律は浮気で成功できない男たちに作られた論理である・・・といった内容が登場する。
これも一つの理由として考えれば面白いのだけれども、人間てそんなに単純だろうか?と疑問を持った。
しかし、若いころリチャード・ドーキンスの論文を読んで「谷底に突き落とされたかのような気持ちになった」と表現した著者らしい一冊。
Posted by ブクログ
著者は、動物行動学の専門家。動物学的な見地からこれまでにも多数の楽しい本を出版されています。
子孫繁栄と種の保存という視点から動物の行動を解釈しています。
テストステロンが免疫抑制効果があるとは知らなかった。
Posted by ブクログ
動物行動学の観点からみてみると、ああ、なるほど、と思うことばかり。男性の指は私は確かに無意識に見てしまうのだけれども、やはり本能だったということですかね。
女性が男性の指をみることと、男性が女性の脚をみることは、同じことだと、認識してもよさそう。
日本人がもつ、心のもろさ、これはむしろ誇ってしまってよいのだな!!!
Posted by ブクログ
110910on朝日
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「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」「ハゲの男は病気に強い」「浮気で得をするのは女である」…。数々の実験や最新データをもとに、「色気」「魅力」「相性」の正体を、動物行動学で読み解く。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
本書で明かす事実その1「初対面で、女は男の顔よりも指を見る」。
その2「ハゲの男は病気に強い」。
その3「自分と違う免疫の型の持ち主ほど、匂いがいい」。
その4「ピルは女の勘を鈍らせる」。
その5「浮気で得をするのは女である」…数々の実験や最新データをもとに動物行動学で読み解く、「色気」「魅力」「相性」の正体。
「遺伝子の企み」がここまでだったとは!
次々常識が覆される高揚感あふれる一冊。
[ 目次 ]
第1章 人類最大の発明と繁殖の掟
第2章 女は男の指を見ている―Hox遺伝子の話
第3章 ハゲの発するメッセージ―テストステロンの話
第4章 「選ばれし者」を測ってみると―シンメトリーの話
第5章 いい匂いは信じられる―HLAの話
第6章 浮気をするほど美しい―浮気と精子競争の話
第7章 日本人はあえて「幼い」―ネオテニーの話
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
読んでみて、なるほどそうだったのかと納得。
このことをテーマにしたのがまず面白い。
この本を読んでからしばらくは、男の人の指が直視できなくなる(笑)