竹内久美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なぜ女子は男子の指を見、男子は女子の胸や脚をみるのか、という人類の永遠のテーマに、遺伝学や動物行動学から迫ります。
中指が他の指よりどれだけ長いかをきめるHox遺伝子は生殖能力やその他の生存競争能力全般を決める遺伝子で、女子は本能的に強い子孫を選ぶ選択行動であると説明しています。
逆に女子における胸や脚の形質を決める遺伝子は健康な子供を産むかどうかの性質に関係する遺伝子であることも説明されています。
中指の関係については、中指の長さではサッカーのプレミアリーグの選手やトップの証券トレーダーは一般よりも勝っているとか、なぜ人間の女性は排卵期を自分でわからないかなど、いろいろ面白い研究結果満 -
Posted by ブクログ
すげー面白い。
多分,この領域の最先端の研究を紹介していると思うのだけども,小難しい研究論文を,噛み砕きまくってメチャクチャ分かりやすく,しかもユーモラスに説明している。
全然関係なさそうなことが,実は関係あったりするという発見は,いつでも面白いものだ。
なにより,一見アホらしいと思われそうな研究を,大真面目にやっている人がいるというのは,同じ研究者としては心強い。
また,竹内氏のように,最新の研究知見を噛み砕いて説明するという,interpreterのような存在は極めて貴重だ。こういった類の作家がたくさん出てくれば,学術世界も仕分けに耐えうる価値あるものと認識されるのではないかと思う。 -
-
Posted by ブクログ
読者からよせられた男と女の疑問を、動物行動学で解決しようじゃないかという本です。
これは面白かったです。書名には「遺伝子が解く!」とありますが、説明には遺伝子という言葉はあまり使われておりませんでした。そこはやはり動物行動学。「自分を残す」という本能から導き出される説明が多かったように思います。
そんな風に、あまりにも動物行動学ばかりで説明されているので、極端といえば極端なのですが、納得させられる説明が多い。
この本が全ての答えとはもちろん思いませんが、それでも「なるほど」と思える雑学がたくさんありました。
たとえば、人差し指より薬指が長い人は男っぽいとか…。(本の中では、そこにもちゃんとし -
Posted by ブクログ
ボクらはたんなるセルフィッシュジーン(利己的遺伝子)の乗り物(ヴィークル)にすぎない。より確実でより多くのコピーを作るためにボクらのセルフッシュジーンは今日もゆく。って。ああトンデモナイ。。女性に怒られっぞい。だが女性である著者はこうも言い放つ。姑は、わが息子の不貞に寛大だが嫁の不貞には容赦しない。息子は自分の遺伝子1/2を確実にのせた乗り物。嫁はまったく遺伝子とは関係のないアカの他人。養育費を払う息子が哀れでならない。姑嫁戦争が永遠のテーマであるゆえんはここにあるというのだ。そのほかぜーんぶセルフィッシュジーンで森羅万象片付けてしまう。いかがなもんか。そんな。バカな!しかし傲慢じゃのう。セル