竹内久美子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いい声の人に惹かれるのはなぜ?どうしたら第一印象をよくできるの?どうしてデートで夜景を見に行くの?体育会系は、なぜ上下関係が厳しいの?なんで毒親っているの?マッサージが気持ちいいのはなぜ?年頃の娘が父親を嫌うのに、理由ってある?火事場の馬鹿力って、本当にあるの?今まで考えたこともなかった私たちにまつわる“なぜ?”“どうして?”を動物行動学研究家が遺伝子レベルで解明。
今まで何となく常識と思っていたことを、改めて生物学の観点から分析しており、目から鱗だった。
赤ちゃんの頃から美人が好き、とか、自分の子育ての経験から「不思議〜」と思っていたことも、強い免疫を持つ人に魅力を感じるからだ(自分の遺伝 -
Posted by ブクログ
本書も楠木建教授が戦略本30冊として取り上げていた1冊。残念ながら、「戦略読書日記」では取り上げられていなかったので、楠木教授の解説を読むことはできないのだが、どんな解説をしていただろうと想像しながら読みすすめた。
京大の名誉教授である日高氏と弟子の竹内氏の対談をまとめたもの。
「『知る』ためには、ストーリーが必要になるよね。『〇〇は××である』という話に『なぜならば』という理由が付いて初めて一つのストーリーができるわけ。そのストーリーをこちらが諒解して、納得するという行為がサイエンスなんだと、僕はずっと思っている。
『なぜならば』の部分をどういうふうに証明するか。その証明は時代によって内容 -
Posted by ブクログ
動物行動学と進化論を基に日本人論にまで到達する一冊。
とあるアンケートによると、女性は男性の指を最も見る率が高いそうで。
以前、指から男性器を連想しているなんて与太事を聞いた事があったが、こいつは満更でもないらしい。
Hox遺伝子という遺伝子は、胎児が体を形成する際に機能するもので、体の末端である指と性器を作る同じ遺伝子とのこと。
故に指からそれを連想するのは、あながち間違っていない。
また、男性が女性の胸を見るのは、これまたHox遺伝子が要因だと。
何故なら、授乳期の胸の脂肪は、脚や尻の脂肪から作られており、その脚などを作っているのがHox遺伝子だと。
ま、動物の本能として至極当然のこ -
Posted by ブクログ
動物は自分の遺伝子をよく残すために、いろんなことをする。育たなさそうな子は見捨てるし、新しくつがいになるためには、前の配偶者の子を殺すことも珍しくない。如何に自分の親族に手厚く、そうでない場合は冷たく見捨てる(とか、食べちゃうとか)、そういう話が、鳥だったり虫だったり魚だったりと、ずいぶん続く。鳥の第一ヘルパーは親族だが、第二ヘルパーは後釜を狙う他人、など。動物の行動として興味深く面白い話ばかり。しかし、後半に待ち構えているはずの、人間の虐待のことを考えてちょっと気が重い。
だがその前に、まずは「よく遺伝子を残す」ためのいくつかの人間の子殺しを含めた営みが紹介される。このステップを踏むと、虐待 -
Posted by ブクログ
生物の行動は全て遺伝子によって支配されている。生物の身体は遺伝子を複製させる為の乗り物に過ぎない。
蜂とか猿とか人間を例にとって、全ての現象は遺伝子が遺伝子を後世に遺す為のものだと説明。結構説得力があった。
伊坂幸太郎「重力ピエロ」はその辺の事を問題提起していた作品だったような…。殺人者の子は殺人をする。みたいな偏見で苦労をするドラマの主人公をよく見かけるが、遺伝子にとってその行動が遺伝子を遺すのに有利に働くのならば、やっぱり偏見ではなく、蛙の子は蛙なのだろうか。
人間たるものは所詮は利己的遺伝子と利己的ミームの乗り物なのである。
親にしたところで所詮は利己的遺伝子の乗り物で -