作品一覧

  • カエルの目だま
    3.8
    1巻1,430円 (税込)
     本書は、一昨年に他界された動物行動学者・日?敏隆さんが子ども向けに書いた歌ものがたりに、画家であり造園家である大野八生さんが絵を新たに描きおろしたものです。 主人公のトノサマガエルが目だま自慢をしたことがきっかけになり、ギンヤンマやミズスマシがそれぞれ自分の目だまを自慢します。でも、それぞれの目に差異はあっても優劣はありません。60年の時をへて世に出た温かい歌ものがたりをお楽しみください。

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  • ぼくの世界博物誌
    -
    1巻792円 (税込)
    カバにはカバの文化がある。ぼくは、生きものそのものをわかりたかった。動物たちのそれぞれの生きかたを、その動物の「文化」と呼ぶことはできないだろうかと、ぼくは考えた。クラゲの文化とか単細胞の文化とか、カバ文化、ライオン文化、昆虫文化といった具合である。そう考えれば、人間の文化も何かをつくるというような話ではなく、人間はどう生きているかという話になってくる。動物にも植物にも虫にも、そして人間にもそれぞれの文化があり、生きるための戦略がある。動物行動学者が世界を巡り、出会った不思議、暮らしの風景、人と自然との関係――ナチュラル・ヒストリーの視点で綴るエッセイ集。
  • チョウはなぜ飛ぶか
    4.7
    1巻836円 (税込)
    小学生のころ,ぼくはおもしろいことに気がついた.どうしてアゲハは同じ道を飛ぶんだろう? 少年はやがて研究者となりチョウの行動のふしぎを解きあかしていく.なぞを追って,世界を知るのはたのしい.動物行動学者が夢中で調べて見たこと感じたことを,失敗談もまじえて子どもたちに語る.【装画・解説=舘野鴻】

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  • ホモ・サピエンスは反逆する
    3.0
    1巻740円 (税込)
    現代は人間がホモ・サピエンスを抹殺しようとしている時代である――。著者は動物行動学者として、人間が特別に賢い生き物だというのは人間のおごりだと言い続けてきた。若かりし頃に書いた著者の原点とも言えるエッセイ。
  • 地球の生きものたち〔決定版〕
    -
    1巻9,900円 (税込)
    長いあいだ入手困難だった、現代最高の生物映像作家による古典的名作が、原著40周年を機に大幅リニューアル。生きものたちの真の姿をとらえた絢爛かつ高精度の写真に新たに彩られた、唯一無二の「見る進化史」、最新学説のアップデートもなされた改訂決定版登場!
  • 生きものの世界への疑問
    4.0
    1巻779円 (税込)
    ネコは人間をどう思っているのか、チョウはなぜ美しいのか、雪の中で生きる虫がいるのはなぜか。動物や虫たちには世界はどう見えているのか。私たちが生きる世界の不思議を、動物行動学者がユーモアを交えてわかりやすく綴る。
  • 日高敏隆 ネコの時間
    4.0
    1巻1,232円 (税込)
    チョウ、ネコ、そして人間……。自然の世界は生き物たちの不思議と知恵でいっぱい!  日本の動物行動学の第一人者として活躍した著者の、ユーモアと発見に満ちた随筆を厳選。
  • 生物から見た世界
    4.2
    1巻792円 (税込)
    甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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  • 人間はどういう動物か
    4.4
    1巻880円 (税込)
    人のおっぱいはどうしてこういう形になったのか。一夫一妻の論理と流行のファッションとの意外な関係とは。少子化のコストベネフィット。戦争の背後にある、遺伝子に組み込まれた攻撃性とは別の「美学」の問題。科学と神はほんとうに対立するのか。――動物行動学の草分けとして長く第一線で活躍した著者が、あえて動物学的見地から「人間」を問う。言葉をもって概念を生み出すようになった人間は、どのような存在になったのだろうか。身近で多彩な例を引きつつ、表面的な現象の奥にある人間の行動論理を、やさしく深く考察する。
  • 人間についての寓話
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「人間はほかの動物とは異なる卓越した、崇高な存在である」―われわれ人間がえてして抱くそんな感覚・価値観・「神話」を、動物行動学の第一人者が軽妙に時に痛烈に打ち砕く。
  • ファーブル植物記 上
    4.0
    1~2巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 この楽しい本は、ファーブルが四十四歳の時、『昆虫記』より十年以上前に出版された。「芽の衣装」や「茎の形」など、様々な比喩と巧みな表現に溢れている。草や木々に対する細かな見方が深まり、植物への愛情をかきたてる。
  • 動物の言い分 人間の言い分
    4.0
    1巻616円 (税込)
    人間と同じように動物たちにも理由がある。ヘビの長いからだ、ハリネズミの固いトゲ……。人間から見ると妙だが、動物の視点から考えてみると、理にかなった理由がある。さあ、動物たちの生き方を覗いてみよう。
  • ソロモンの指環 動物行動学入門
    4.2
    1巻1,056円 (税込)
    孵卵器のなかでハイイロガンのヒナが卵から孵った。小さな綿毛のかたまりのような彼女は大きな黒い目で、見守る私を見つめ返した。私がちょっと動いてしゃべったとたん、ガンのヒナは私にあいさつした。こうして彼女の最初のあいさつを「解発」してしまったばかりに、私はこのヒナに母親として認知され、彼女を育てあげるという、途方もない義務を背負わされたのだが、それはなんと素晴らしく、愉しい義務だったことか……「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士が、溢れんばかりの歓びと共感をもって、研究・観察の対象にして愛すべき友である動物たちの生態を描く。
  • 新編チョウはなぜ飛ぶか [フォトブック版]
    4.3
    1巻1,463円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 どうしてチョウはいつも同じ道を飛ぶのだろう?生き物への「素朴な疑問」にこたえる。大人も子どもも楽しく読める、新しいスタイルのサイエンスブック。

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  • なぜ飼い犬に手をかまれるのか 動物たちの言い分
    3.8
    1巻770円 (税込)
    飼い主を群れのリーダーと思う犬、飼い主を自分の母親と思う猫、漢字を区別するカラス……ハッ!とする動物の謎に迫る。「中学一年で北アルプスの白馬岳を登ったとき、大雪渓の雪の上を一生けんめい歩いている小さな黒い虫たちに気がついた。なぜ雪渓の上を歩いているのか。そもそもどこからきて、どこへいこうとしているのか? 雪の上に食べものはあるのか?」日本を代表する動物行動学者である著者は、少年のころより生きものや自然とふれあいながら、じつにたくさんの疑問を胸のうちに暖めてきた。身近な犬や猫の行動から、チョウやホタル、さまざまな虫たちの行動まで、深い関心を寄せ、疑問を解いていこうとする珠玉のエッセイ集。

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  • 世界を、こんなふうに見てごらん
    4.1
    1巻440円 (税込)
    子供の頃、芋虫と話がしたかった著者。おまえどこにいくの、と話しかけた。芋虫は答えず、葉っぱを食べはじめる。言葉の代わりに見ていて気がつくことで、気持ちがわかると思った。昆虫、猫や犬など動物とおしゃべりするには、観察が一番だとわかった。これが、いきものを見つめる原点。不思議と驚きにみちた世界を「なぜ?」と問い続けた動物行動者がやさしい言葉で綴る自然の魅力発見エッセイ。
  • もっとウソを! 男と女と科学の悦楽
    3.6
    男はモンロー体型を好むのに、若い女はなぜダイエットに走るのか? 男がマスターベーションする理由は? 人間のペニスはなぜあんな形なのか? コム・デ・ギャルソンが好きな女の子と嫌いな女の子の違いは? ニグロイドとモンゴロイド、ペニスにはどんな差が? だれもが気になる疑問をスッキリ解いてくれるのが動物行動学。京大動物行動学の名師弟コンビが語り合った知のエンターテインメント! 笑って納得、さあ、あなたはどこまで信じる?
  • ソロモンの指環 動物行動学入門

    Posted by ブクログ

    生物や生物学に興味を持つ一歩としておすすめの必読書。
    動物行動学という領域を開拓し、ノーベル生理学医学賞を受賞したコンラート・ローレンツ氏による動物行動学入門書。「動物たちへの分懣」という生き物への愚痴から入る。しかし、本書の根底にあるのは生き物たちの営みの美しさと深い愛情(そしてローレンツ氏の良い意味での異常性)。
    「永遠の変わらぬ友」で登場するコクマルガラスの生態はとても深淵で「人間っぽさ」があるが、それは擬人化ではなくコクマルガラスの生態こそ生き物らしさであり、「人間っぽさ」は「生き物らしさ」であると感じさせる。
    原書のタイトルは「Er redete mit Vögeln, Fische

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    2025年06月29日
  • 世界を、こんなふうに見てごらん

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    和製、もしくは動物行動学版のセンスオブワンダーな一冊。「なぜ」と自身に問いを投げかけることは知性を育むことというのを改めて感じる。最後の講演録の幽霊のところの話はなんだかとても印象に残る。

    「それはやわらかで何ものにも縛られない。科学ではなく知性こそが、このいきもの(人間)の本当の力だと思っている」
    「大事なことはシステムではない。なんでもやってみなさいよ、というのがぼくの基本的な立場だ」

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    2025年05月10日
  • 生物から見た世界

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    主体を取り巻く客観的な「環境(Umgebung)」とは異なり、主体が真に現実的に生きる場として存在する「環世界(Umwelt)」。生き物が見ている世界をより「生物」学的に研究しようと試みた傑作
    マダニやコクマルガラスが生きる環世界から、人間という種の内部─天文学者や物理学者などの違い─に存在する環世界についても論じられており、約100年前に書かれた本ながら根幹となる理論は現代にも問題なく通用するし、この理論を呈示したユクスキュル本人が猛烈な問題意識をもっていたためにこの時点で射程を広く取って問題を呈示しているのも素晴らしい

    私としては、実はこの本を読む前に環世界という概念に触れたことはあって

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    2025年04月07日
  • 生物から見た世界

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    甲虫やチョウは野原をどう見ているか.行動は環世界あってのものと本書は唱える.生物の世界像を追って環境の世紀に先駆けた名著.
    「岩波文庫」内容紹介より

    「環世界」
    人には人の見え方があるように、人以外の動物や昆虫にもそれぞれの見え方がある.
    意味のないもののようにみえて、そうでないものもある.
    意味のあるようにみえて、そうでないものもある.
    世界は多様だ.

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    2025年03月23日
  • 人間はどういう動物か

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・利己的遺伝子説。調べてみたい。

    ・知らなかったこと:
    『人間の場合もお尻は女の性的信号になっているが、直立して互いに向きあって話をするようになると、後ろ向きの性的信号は、思ったほど効果を生まない。これでは困る。前に向けてもきちんと性的信号を発信したい。そこで、なんとかしようとした。

    元来、生物はあまり突拍子もないものを使ったりはせず、今あるものをうまく使おうとする。本来お尻が性的信号だったのだから、前を向いたお尻はつくれないか。なにかそれに使えるものはないかというと、おっぱいがあるではないか。「よし、おっぱいをお尻にしてしまえ」ということで、おっぱいをなるべくお尻に近いものに変えてしまっ

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    2025年01月30日

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