生物から見た世界

生物から見た世界

ビジネス・実用
858円 (税込)

4pt

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甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    生物から見た世界
  • タイトルID
    :
    451583
  • ページ数
    :
    170ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年07月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    23MB

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生物から見た世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    人間以外の多種多様な生物は機械のように単純な仕組みで成り立つものではない。

    生物それぞれに主観的な世界がある。それを環世界と言う。ダニは特定の匂いや、温度、接触に反応する世界を持っている。ウニは末端の器官から得る刺激そのものが世界を認識させている。

    このように生物には、われわれ人間の見ている世界とは異なる世界が広がっているのである。

    生物学を学ぶために、人間の見ている世界の認識を一旦脇に置き、生態を考察することが大切だ。


    ——————————————————

    岩波文庫は難しい本が多いですが、その中で読みやすい本を選ぶとしたら本書を紹介する人も多いはず。ページが薄く、主張が一貫しているので理解しやすいです。本書はカントの自然学の理論が前提にあるように思われます。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    動物によって同じ物質世界が全く違って知覚されるという話だが、人間でも、人種、文化、世代などなどによって、全く環世界は違うだろうし、同じ一個人でも日によって時間によって心持によっても環世界は変わる。以前読んだ「唯識の思想」の話と相まって、人間の脳の働きや知覚について、いろいろと思いを巡らせる。

    0
    2026年05月26日

    Posted by ブクログ

    人はしばしば、自分が見えている世界を「生物にはどう見えているか(環境)」と捉えがちだが、本書が説くのは「生物は世界をどう見ているか(環世界)」という視点。人の目には部屋の中に机や椅子、本棚が見えていても、飛び回るハエには机の上の皿にある食べ残ししか知覚されていない。飼っている犬には食べ残しの他にも椅子やテーブルといった"座れるもの"が知覚されているかもしれない。さらに人の中でも、読書家であれば本棚は別の色を帯びてみえるかもしれない。
    このように似ているようで異なる、生物の数だけ存在する環世界という発想がとても面白かった。
    ユーザーであれば使いやすさや工数削減、エラー率を知覚するだろうし、経営層であればROIやKPI、全体最適を知覚し、そしてエンジニアはコード品質や安定稼働をそれぞれの視点から知覚しているはず。つまり、ステークホルダーの数だけ環世界が存在して、Agentic AIもプロンプトや学習内容、MCP、確率的統計といった独自の環世界を基に判断しているだろうと意識する良い学びとなった。
    また、盲導犬の調教を例に示されるように、異なる環世界を共有することの難しさ、それでも想像し理解する姿勢が出発点になるという示唆も。
    挿絵の魅力もさることながら、「完全な国内平和を維持している『反射共和国』といえよう。」 「失敗に終わった結婚飛行を物語っている。」など分かりやすいんだか分かりにくいんだかな比喩表現も味わい深かった。

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    愛のある日高敏隆の翻訳が素晴らしい。著者のユクスキュルはエストニア出身の動物比較生理学者で、1934年に「動物と人間の環世界への散歩」という原題で出版された。副題の「見えない世界への絵本」が示すように、動物にとっての世界は人間の見る世界とはまるで違うことを科学的な説明とクリサートの絵で巧みに伝えている。訳者の日高は、その動物にとっての世界を「環世界」という訳語を発明して表現した。象徴的なのは第1章で、目が見えず音も聞こえないマダニの生活史を追い、光感覚と嗅覚でその世界が作られていることを描く。さらにマダニは獲物が通りかかるまで時には何年も待つことから、マダニと人間にとっては流れる時間さえ違うと説く。人間の見る世界がすべてというのは大きな誤りであることを教えてくれた。

    0
    2026年02月10日

    Posted by ブクログ

    なるほど、生物それぞれが持つ「環世界」という概念。人間の環世界、ダニの環世界、カラスの環世界といったように多種多様な独自の世界があるという考え方に感心しました。それぞれの環世界は知覚も視覚も違けりゃ時間の感じ方にも生物によって違う。またこの概念は実験に基づいた自然的なものから、超自然的な魔術的環世界まであるとの事でそれもまた面白い。さらに人間の中でも、各個人の持つ知識の違いで見える環世界もまた異なってくるといった指摘も頷けた。頁数も少なく、例や図もふんだんに使われているから読みやすかった。
    昔の人が(おそらく)人生を賭けた功績を手軽に文庫サイズで手に入れる事が出来るのは、何というか本というものの有り難さを感じられますねえ。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    人間が動物であるなら、客観的な世界というものが、決して主観の外側にあるのではなく、人間の環世界に含まれている。

    0
    2025年10月14日

    Posted by ブクログ

    読み難く十分に理解することはできなかったが、環世界(Umwelt)という考えはとても面白かった。
    すべての生物は、自分の感覚器官と運動器官を通して「独自の世界」を構成している。生物が感覚できる環境である知覚世界(Merkraum)と生物が働きかける環境である作用世界(Wirkraum)の両者が繋がり、その生物にとって完結した環世界(Umwelt)がある。
    読む中で人間中心主義からの脱却というのがとても好ましく感じた。ヒトが生きる世界もまた一つの環世界にすぎず、その周りにはおびただしい数の環世界が多様に広がっている。
    また、環世界を観察する際、われわれは目的という幻想を捨て、設計という観点から動物の生命現象を整理しなければならない。私が生物の構造や仕組みについて知ることを面白いと思う所以がわかった気がする。

    小説ばかりではなく、生物系の新書にも積極的に手を出していきたいと思った。

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い本でした。
    著者は1864年生まれの大学教授です。
    この本は、「生き物(主体性)には、それぞれの世界(環世界)がある!」と論じています。
    とても古い本ですが、現代でも役に立つ、名著だと思いましたー
    「世界は一つ」ではなく、「生き物の数だけ世界はある!」という考え方は、とても刺激的で良かったです!!
    世界が広がった読後感があり、とても良かったですねー!

    0
    2025年09月03日

    Posted by ブクログ

    よくありがちな 動物の不思議な生態 や すごい感覚 など紹介するポピュラーサイエンスの本とは全く違う
    むしろこの生物にはこういう感覚しか無いが、それは劣っているのではなくその生物の環境や価値観からはそれが機能的であって劣っているわけではないという、すこし哲学的な内容で、視点が広がる感じである
    この考え方の部分が原書が1933年という古い本にもかかわらず今なおこうして読まれている理由だろう

    0
    2026年09月12日

    Posted by ブクログ

    どこか忘れてしまったが、YouTubeのサイトを見て購入。科学の中では古典に入る本だが、意外と読みやすかった。
    『環世界』というキーワードを用いて、人間の目を通して見る世界と違う、生物から見た世界、しかも多様な世界を伺うことができた。
    生物によって、また状況などによって、周りからの世界の見え方、感覚の捉え方が違ってくる。行動もそれによって変わってくる。そんな話を科学的な観点で話を進めていた。
    最新の生物学がこの本をどう捉えているか分からないが、生物学の基礎の一部になっている考え方を知る事ができた。

    0
    2026年09月09日

生物から見た世界 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 理工
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波文庫
  • タイトル
    :
    生物から見た世界
  • タイトルID
    :
    451583
  • ページ数
    :
    170ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年07月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    23MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
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