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甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。
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Posted by ブクログ
人はしばしば、自分が見えている世界を「生物にはどう見えているか(環境)」と捉えがちだが、本書が説くのは「生物は世界をどう見ているか(環世界)」という視点。人の目には部屋の中に机や椅子、本棚が見えていても、飛び回るハエには机の上の皿にある食べ残ししか知覚されていない。飼っている犬には食べ残しの他にも椅...続きを読む子やテーブルといった"座れるもの"が知覚されているかもしれない。さらに人の中でも、読書家であれば本棚は別の色を帯びてみえるかもしれない。 このように似ているようで異なる、生物の数だけ存在する環世界という発想がとても面白かった。 ユーザーであれば使いやすさや工数削減、エラー率を知覚するだろうし、経営層であればROIやKPI、全体最適を知覚し、そしてエンジニアはコード品質や安定稼働をそれぞれの視点から知覚しているはず。つまり、ステークホルダーの数だけ環世界が存在して、Agentic AIもプロンプトや学習内容、MCP、確率的統計といった独自の環世界を基に判断しているだろうと意識する良い学びとなった。 また、盲導犬の調教を例に示されるように、異なる環世界を共有することの難しさ、それでも想像し理解する姿勢が出発点になるという示唆も。 挿絵の魅力もさることながら、「完全な国内平和を維持している『反射共和国』といえよう。」 「失敗に終わった結婚飛行を物語っている。」など分かりやすいんだか分かりにくいんだかな比喩表現も味わい深かった。
愛のある日高敏隆の翻訳が素晴らしい。著者のユクスキュルはエストニア出身の動物比較生理学者で、1934年に「動物と人間の環世界への散歩」という原題で出版された。副題の「見えない世界への絵本」が示すように、動物にとっての世界は人間の見る世界とはまるで違うことを科学的な説明とクリサートの絵で巧みに伝えてい...続きを読むる。訳者の日高は、その動物にとっての世界を「環世界」という訳語を発明して表現した。象徴的なのは第1章で、目が見えず音も聞こえないマダニの生活史を追い、光感覚と嗅覚でその世界が作られていることを描く。さらにマダニは獲物が通りかかるまで時には何年も待つことから、マダニと人間にとっては流れる時間さえ違うと説く。人間の見る世界がすべてというのは大きな誤りであることを教えてくれた。
なるほど、生物それぞれが持つ「環世界」という概念。人間の環世界、ダニの環世界、カラスの環世界といったように多種多様な独自の世界があるという考え方に感心しました。それぞれの環世界は知覚も視覚も違けりゃ時間の感じ方にも生物によって違う。またこの概念は実験に基づいた自然的なものから、超自然的な魔術的環世界...続きを読むまであるとの事でそれもまた面白い。さらに人間の中でも、各個人の持つ知識の違いで見える環世界もまた異なってくるといった指摘も頷けた。頁数も少なく、例や図もふんだんに使われているから読みやすかった。 昔の人が(おそらく)人生を賭けた功績を手軽に文庫サイズで手に入れる事が出来るのは、何というか本というものの有り難さを感じられますねえ。
人間が動物であるなら、客観的な世界というものが、決して主観の外側にあるのではなく、人間の環世界に含まれている。
読み難く十分に理解することはできなかったが、環世界(Umwelt)という考えはとても面白かった。 すべての生物は、自分の感覚器官と運動器官を通して「独自の世界」を構成している。生物が感覚できる環境である知覚世界(Merkraum)と生物が働きかける環境である作用世界(Wirkraum)の両者が繋がり...続きを読む、その生物にとって完結した環世界(Umwelt)がある。 読む中で人間中心主義からの脱却というのがとても好ましく感じた。ヒトが生きる世界もまた一つの環世界にすぎず、その周りにはおびただしい数の環世界が多様に広がっている。 また、環世界を観察する際、われわれは目的という幻想を捨て、設計という観点から動物の生命現象を整理しなければならない。私が生物の構造や仕組みについて知ることを面白いと思う所以がわかった気がする。 小説ばかりではなく、生物系の新書にも積極的に手を出していきたいと思った。
めちゃくちゃ面白い本でした。 著者は1864年生まれの大学教授です。 この本は、「生き物(主体性)には、それぞれの世界(環世界)がある!」と論じています。 とても古い本ですが、現代でも役に立つ、名著だと思いましたー 「世界は一つ」ではなく、「生き物の数だけ世界はある!」という考え方は、とても刺激的で...続きを読む良かったです!! 世界が広がった読後感があり、とても良かったですねー!
面白かった。動物行動学の本で、「環境」ではなく「環世界」という観念から動物の行動を解説する。環世界とはそれぞれの動物の知覚物で埋められた世界のことで、同じ環境にいても動物によって環世界は違う。動物行動学を齧った人には当たり前のことなのかも知れないが、ど素人の私には知らないことが多く引き込まれた。ドイ...続きを読むツ語で1934年に出版された本が2005年に新たに訳されたというだけでも読むに値するかもしれない。 本日の「終わらない読書会」の課題図書。間に合って良かった。
生物によって、見ている物が違うのではなく、見えているものが違う。物を探す時に「アレ」を探すが、認識が違うと目の前に有っても見つけられない。
主体を取り巻く客観的な「環境(Umgebung)」とは異なり、主体が真に現実的に生きる場として存在する「環世界(Umwelt)」。生き物が見ている世界をより「生物」学的に研究しようと試みた傑作 マダニやコクマルガラスが生きる環世界から、人間という種の内部─天文学者や物理学者などの違い─に存在する環世...続きを読む界についても論じられており、約100年前に書かれた本ながら根幹となる理論は現代にも問題なく通用するし、この理論を呈示したユクスキュル本人が猛烈な問題意識をもっていたためにこの時点で射程を広く取って問題を呈示しているのも素晴らしい 私としては、実はこの本を読む前に環世界という概念に触れたことはあって、それ以来自分なりに色々と考えてきたが、ユクスキュルも似た問題意識をもっていたことがこの本を読んでわかって感動した 客観性を重視する現代科学において、生物の主観的世界(=環世界)に着目して基礎理論を打ち立てたユクスキュルの功績は計り知れないものであり、現代に生きる私たちもそうした考え方をもちつつ生きていくのが良いのだろう
甲虫やチョウは野原をどう見ているか.行動は環世界あってのものと本書は唱える.生物の世界像を追って環境の世紀に先駆けた名著. 「岩波文庫」内容紹介より 「環世界」 人には人の見え方があるように、人以外の動物や昆虫にもそれぞれの見え方がある. 意味のないもののようにみえて、そうでないものもある. 意味...続きを読むのあるようにみえて、そうでないものもある. 世界は多様だ.
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