クリサートの作品一覧

「クリサート」の「生物から見た世界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 生物から見た世界
    4.3
    1巻858円 (税込)
    甲虫の羽音とチョウの舞う、花咲く野原へ出かけよう。生物たちが独自の知覚と行動でつくりだす〈環世界〉の多様さ。この本は動物の感覚から知覚へ、行動への作用を探り、生き物の世界像を知る旅にいざなう。行動は刺激への物理反応ではなく、環世界あってのものだと唱えた最初の人ユクスキュルの、今なお新鮮な科学の古典。

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ユーザーレビュー

  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ありがとう。良いものを読みました。
    私の語彙と読解力でざっくり内容を書き記すと、こうです。

    「動物は全て反射と本能で行動しており、機械と同じ」という思想に対する、反証。
    動物のみならず、単細胞生物も含んだ、生物は主体であり、物事を知覚し行動していることの解説。

    動物は機械じゃないんですよ

    0
    2025年12月06日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    人間が動物であるなら、客観的な世界というものが、決して主観の外側にあるのではなく、人間の環世界に含まれている。

    0
    2025年10月14日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    読み難く十分に理解することはできなかったが、環世界(Umwelt)という考えはとても面白かった。
    すべての生物は、自分の感覚器官と運動器官を通して「独自の世界」を構成している。生物が感覚できる環境である知覚世界(Merkraum)と生物が働きかける環境である作用世界(Wirkraum)の両者が繋がり、その生物にとって完結した環世界(Umwelt)がある。
    読む中で感じた、人間中心主義からの脱却というのがとても好ましく感じる。ヒトが生きる世界もまた一つの環世界にすぎず、その周りにはおびただしい数の環世界が多様に広がっている。
    また、環世界を観察する際、われわれは目的という幻想を捨て、設計という観

    0
    2025年09月06日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白い本でした。
    著者は1864年生まれの大学教授です。
    この本は、「生き物(主体性)には、それぞれの世界(環世界)がある!」と論じています。
    とても古い本ですが、現代でも役に立つ、名著だと思いましたー
    「世界は一つ」ではなく、「生き物の数だけ世界はある!」という考え方は、とても刺激的で良かったです!!
    世界が広がった読後感があり、とても良かったですねー!

    0
    2025年09月03日
  • 生物から見た世界

    Posted by ブクログ

    面白かった。動物行動学の本で、「環境」ではなく「環世界」という観念から動物の行動を解説する。環世界とはそれぞれの動物の知覚物で埋められた世界のことで、同じ環境にいても動物によって環世界は違う。動物行動学を齧った人には当たり前のことなのかも知れないが、ど素人の私には知らないことが多く引き込まれた。ドイツ語で1934年に出版された本が2005年に新たに訳されたというだけでも読むに値するかもしれない。

    本日の「終わらない読書会」の課題図書。間に合って良かった。

    0
    2025年08月22日

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