竹内久美子のレビュー一覧

  • 女は男の指を見る

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    魅力的な異性の定義について説明してくれる本。

    異性に対する好意の正体はなんなのか、京都大学で動物行動学を研究した著者がオブラードに包まず教えてくれる。論理的なんだけど、どこか少し論理的じゃないような内容が面白かった。

    学術向けというよりはエンターテイメントとして読むべき本かな。

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    2021年04月21日
  • 悪のいきもの図鑑

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    武内さんの語り口が淡々としていて余計な感情を挟まず様々な生き物の生存戦略を学ぶことができました。
    動物はピュアで、純粋で、子供をいじめたりしない。なんてのは幻想だってことを学びました。
    しかし、ブチハイエナって何者なんだ?(笑)
    これを読んで気になった生物を調べる。そんなきっかけとしても良いかもと思いました。
    あと、副作用として自分の行動はいったい今どういったことを目的にして動いているのだろうということをやたら気にするようになりました(笑)

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    2021年04月09日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    この本を読んでから、連れ子を虐待死させたニュースを見る度に動物の本能が強いからか…と思ってしまう。色々な動物がいるが、人間も本能的には自分以外のオスの子を育てられるようにできてないのかな。まぁ他の動物と違って人間は知性があるから絶対許されることじゃないんだけど。でも女性はそういうオスがいるってことも知っといたほうがいい気がする。

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    2020年12月01日
  • 悪のいきもの図鑑

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    子供と動物の番組は視聴率が稼げるものらしい。
    心温まる、とか、厳しさの中でも健気に…とか、そういうウケそうなフィルターをかけているからだと思うのだが、実のところ、そうでもしないとあまりにイメージを損なうからでは、と思う。

    本書では、社会の掟、性行動、生存競争、寄生の四章でそれぞれ動物を紹介する。
    気に食わない他人の豪邸を壊す、というのは、人間でもみられること。
    卵を投げつける、とか落書きする、とか…でもそれは、対等と思っているかららしい。
    確実なランクがあれば、そういうことはしないそうだ。
    うーん、人間もたしかに同じことやってる…
    コバナフルーツコウモリの行動も、ヒメヤマセミも、人間界でもよ

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    2020年11月08日
  • 遺伝子が解く! その愛は、損か、得か

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    読書録「遺伝子が解く!その愛は、損か、得か」
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    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p39より引用
    “ カタツムリは殻をつくるためにカルシウ
    ムを石灰岩の表面を舐めるなどして摂取して
    いるのです。
     すると、カタツムリにとってはどうしても
    石灰岩や石灰質が必要で、棲む地域が限られ
    ます。実際、彼らは石灰岩地帯の他、城跡、
    社寺、雑木林などのカルシウムに富む場所に
    しか棲んでいないのです。
     とすれば!ナメクジとはその制約を振り払
    い、もっと広い地域に進出する道を選んだ動
    物。そのために思い切って殻を捨ててしまっ
    たというわけなのです。”

    目次より抜粋引用
    “たかがセックス、やっぱりセック

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    2019年11月18日
  • シンメトリーな男

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    読み物として純粋に面白い一冊。
    トイレ本から昇格して、後半は一気読み。

    本書の最終章で、どこまでが実際の実験結果で、
    どこからが著者の推測なのかを明確にしてくれた
    からよかったものの、読んでいる途中はこの両者
    の境界が曖昧で、「おいおい」と思ったことも
    しばしば。
    科学読み物としてはかなり面白いけれど、学者
    センセイから猛烈な怒りを買いそうだな、という
    ことが素人目にも分かる。


    ところで、本書を読んでやっぱり気になるのは…
    ワタシの体はシンメントリーなのか?ということ。
    実測してみたいような みたくないような。

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    2018年11月18日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    聖書は学生時代に、ざっと読んだし、授業もあったので、なんとなく知っている。(パウロが誰で、どんな経緯からキリスト教徒になったか)
    しかし、反宗教的な立場の本は読んだことがない。ドーキンスの本(「神は妄想である」など)を予め読んでおいた方が、議論のベースが理解できて楽しめたのではないかと思う。

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    2018年11月18日
  • 遺伝子が解く! 男の指のひみつ 「私が、答えます」1

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    どこまで科学的に裏打ちがある話なのか分からないけど、触りを知るには面白い。なんで、娘は父に似るのか、下戸遺伝子とはが特に。

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    2017年07月12日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    面白かったです。
    佐藤優さんがキリスト教徒ということを意外に思っていましたが、これでなんとなく分かったような。なぜ「キリスト教徒をやめないんだろう?」と思ってしまうような。
    けど冷静にキリスト教を観察し、説明しているところが興味深く面白かったです。
    宗教と科学。相容れないようで、このお二人の対談はけっこうかみ合っていた。

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    2016年06月12日
  • 女は男の指を見る

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    賛否あるだろうけど、動物行動学からするとかなりおもしろい。女は男の指を見る、男は女の足(脚)を見る。

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    2016年06月08日
  • 佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談

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    神学って頭の中であれこれ考えて存在の証拠を提出しようもないものをひねくりだしてる。それでおまんまを喰ってるのが竹内さんには腹立たしい。

    ヨブ記は読みたいような気がする。

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    2016年05月07日
  • パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ

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    ツバメの尾って、長いのはオスだけで、メスはそんなに長くないのだそう。
    そしてモテるのは尾の長いオス。
    ツバメ社会は見た目のいいオスがモテるらしい。

    尾が長いとどうなの?
    エサとなる虫を取るのは苦手らしい。
    でも、モテモテ。
    なんで?

    尾の長いツバメは寄生虫に強い遺伝子を持っているらしいのだ。
    寄生虫に強いということは、健康であるということなので、長生きできる可能性が高まる。
    子孫を残せる可能性が高まる。
    メスの遺伝子も残せる可能性が高まる。

    ツバメは一夫一婦制だけど、浮気はあり。
    尾の長いツバメはより取り見取りだけど、尾の短いツバメは浮気もできない。それどころか、尾の短いツバメの妻である

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    2016年03月21日
  • 遺伝子が解く! アタマはスローな方がいい!?

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     竹内先生シリーズ。解説にある通り(解説がよすぎる・・)エッセイ風に読みやすい文体でありながら、高度な専門知識や、マニアックなデータが開陳されているのが凄い。対称性が生物の優劣を決める、というフレーズは別の本でもアタマに残っていたが、本書にもあった(ここは難しいところかも)。物わかりが速く、すぐに意図を読み取れる人は、すごい人に見えるけど、実はそうでもねえ場合も多々あるよという、あるQへの回答が実に秀逸に思えた。そして気をつけねばと反省しきってしまうのであった・・。

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    2015年12月08日
  • そんなバカな! 遺伝子と神について

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    人間は賢いが時としてバカな事をやるのはなぜ?素朴な疑問、人間の不思議な行動及び、動植物たちの不可解な行動を筆者が生物学的にシンプルに分かり易く解説したエンタメ色が強いサイエンス本。嫁姑の確執が本人たちも知らないところで、”黒幕”に操られている!?驚愕な仮説にも関わらず、自身が生物学者でもあるので、へ理屈にも妙に納得!動物行動学の権威であるドーキンスのベストセラー「利己的な遺伝子」をベースに筆者の生物学者としての知見をプラスした作品のようです。オリジナル本も読んでみたくなります。子供の躾に悩むあなた必読ですよ~。

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    2015年05月23日
  • 騙し合いの法則 生き抜くための「自己防衛術」

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    人間の行動と他の動物との共通点を面白く捉えた好著だ.どの話も良かったが、最も興味があったのは第9章で扱っていたヘルパーの件だ.自分の遺伝子を残すことに関して、必ず直接自分の子をなすことだけが繁殖ではない という説だ.面白い!

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    2015年03月24日
  • 遺伝子が解く! 愛と性の「なぜ」

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    読書録「遺伝子が解く!愛と性の「なぜ」」4

    著者 竹内久美子
    出版 文藝春秋

    p292より引用
    “まったくお酒を飲まないよりも、少量飲んだ
    方が健康にいいというのがー決して酒飲みの口
    実や言い訳ではなくー医学の世界での常識で
    す。”

    目次より抜粋引用
    “まずは男と女のハナシから
     婚姻形態と繁殖戦略
     出産&誕生の謎
     動物行動学を学ぶには
     心の病を考える”

     動物行動学者である著者による、雑誌で連載
    された、読者からの質問に答えるエッセイ集。
     男女の生物学的性質についてから小説の登場
    人物と病気の関係についてまで、誰にでもわか
    りやすい言葉で書かれています。

     上記の引

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    2015年02月17日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    ネタバレ

    この本は同じ動物好きの友達から勧められて読みました。既に知っていた子育ての仕方なども書かれていたのですが、知らないこともたくさんあって読むのが面白かったです。本の後半ごろから人間の子育ての仕方や民族の長が女性の場合と男性の場合、どのような決まりがあるかなど、動物だけではなく人間のちょっと怖い子育てについても読めたのがよかったと思う。この本は動物の子育てに興味がある人に勧めたいです。

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    2014年09月07日
  • 本当は怖い動物の子育て

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    ネタバレ

    教育、子育て支援関係者必読の本ではないでしょうか?

    大変大変示唆に富む本でした。

    竹内女史は動物行動学者であり、動物の生態から人間の行動について考えてこられた方です。私もほんの少ししか読んでませんが、女史の著作の一部には動物研究の成果の人間への過剰応用というか、平たく言えば「それって言い過ぎじゃない?」というものもあり、利己的遺伝子について誤解しているという指摘や、中には他の学者から「トンデモ本」と批判されているものもあるようですが、本書については、基本的には、非常に大事な視点を私たちに与えてくれていると思います。(本書でも少しだけ変な主張があると思います。)

    本書の11章中7章は、動物

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    2014年07月05日
  • 遺伝子が解く! 美人の身体(からだ)

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    読書録「美人の身体」4

    著者 竹内久美子
    イラスト 寄藤文平
    出版 文藝春秋

    P30より引用
    “科学は、今までもこれからも、常に完璧な状態ではない。時代
    時代でどんどん更新されていく。それが本質です。”

     目次から抜粋引用
    “凡庸なダンナだから妻が浮気する
     男は案外デブが好き?
     美人の身体、どこを見るか
     鳴く魚たちがいる!
     飛ばない鳥の秘密”

     動物行動学者である著者による、読者の質問に答える雑誌連載
    をまとめた一冊。
     ダルビッシュ選手の結婚についてからくちばしのねじれた鳥に
    ついてまで、楽しいイラストと共に答えられています。

     上記の引用は、超能力捜査についての質問に答え

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    2014年03月04日
  • 遺伝子が解く! 女の唇のひみつ

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    読書録「遺伝子が解く!女の唇のひみつ」4

    著者 竹内久美子
    イラスト 寄藤文平
    出版 文藝春秋

    P24より引用
    “大変ですね。浮気、行きずりの関係……。でもどちらの場合も
    非常に小が出来やすい、ということを皆さんあまりご存知ないよ
    うですね。”

     目次から抜粋引用
    “性は進化し続ける
     みんなの繁殖問題
     ドライブする食べ物
     本音で生きる動物たち
     キテレツ科学者と一緒に”

     動物行動学者である著者による、読者からの質問に答える形の
    雑誌連載をまとめた一冊。
     子供が美人を見分ける不思議から耳垢のタイプについてまで、
    寄藤文平氏の楽しいイラストと共に答えられています。

     上記の引用

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    2014年02月21日