竹内久美子のレビュー一覧
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子供と動物の番組は視聴率が稼げるものらしい。
心温まる、とか、厳しさの中でも健気に…とか、そういうウケそうなフィルターをかけているからだと思うのだが、実のところ、そうでもしないとあまりにイメージを損なうからでは、と思う。
本書では、社会の掟、性行動、生存競争、寄生の四章でそれぞれ動物を紹介する。
気に食わない他人の豪邸を壊す、というのは、人間でもみられること。
卵を投げつける、とか落書きする、とか…でもそれは、対等と思っているかららしい。
確実なランクがあれば、そういうことはしないそうだ。
うーん、人間もたしかに同じことやってる…
コバナフルーツコウモリの行動も、ヒメヤマセミも、人間界でもよ -
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読書録「遺伝子が解く!その愛は、損か、得か」
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著者 竹内久美子
出版 文藝春秋
p39より引用
“ カタツムリは殻をつくるためにカルシウ
ムを石灰岩の表面を舐めるなどして摂取して
いるのです。
すると、カタツムリにとってはどうしても
石灰岩や石灰質が必要で、棲む地域が限られ
ます。実際、彼らは石灰岩地帯の他、城跡、
社寺、雑木林などのカルシウムに富む場所に
しか棲んでいないのです。
とすれば!ナメクジとはその制約を振り払
い、もっと広い地域に進出する道を選んだ動
物。そのために思い切って殻を捨ててしまっ
たというわけなのです。”
目次より抜粋引用
“たかがセックス、やっぱりセック -
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ツバメの尾って、長いのはオスだけで、メスはそんなに長くないのだそう。
そしてモテるのは尾の長いオス。
ツバメ社会は見た目のいいオスがモテるらしい。
尾が長いとどうなの?
エサとなる虫を取るのは苦手らしい。
でも、モテモテ。
なんで?
尾の長いツバメは寄生虫に強い遺伝子を持っているらしいのだ。
寄生虫に強いということは、健康であるということなので、長生きできる可能性が高まる。
子孫を残せる可能性が高まる。
メスの遺伝子も残せる可能性が高まる。
ツバメは一夫一婦制だけど、浮気はあり。
尾の長いツバメはより取り見取りだけど、尾の短いツバメは浮気もできない。それどころか、尾の短いツバメの妻である -
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読書録「遺伝子が解く!愛と性の「なぜ」」4
著者 竹内久美子
出版 文藝春秋
p292より引用
“まったくお酒を飲まないよりも、少量飲んだ
方が健康にいいというのがー決して酒飲みの口
実や言い訳ではなくー医学の世界での常識で
す。”
目次より抜粋引用
“まずは男と女のハナシから
婚姻形態と繁殖戦略
出産&誕生の謎
動物行動学を学ぶには
心の病を考える”
動物行動学者である著者による、雑誌で連載
された、読者からの質問に答えるエッセイ集。
男女の生物学的性質についてから小説の登場
人物と病気の関係についてまで、誰にでもわか
りやすい言葉で書かれています。
上記の引 -
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ネタバレ教育、子育て支援関係者必読の本ではないでしょうか?
大変大変示唆に富む本でした。
竹内女史は動物行動学者であり、動物の生態から人間の行動について考えてこられた方です。私もほんの少ししか読んでませんが、女史の著作の一部には動物研究の成果の人間への過剰応用というか、平たく言えば「それって言い過ぎじゃない?」というものもあり、利己的遺伝子について誤解しているという指摘や、中には他の学者から「トンデモ本」と批判されているものもあるようですが、本書については、基本的には、非常に大事な視点を私たちに与えてくれていると思います。(本書でも少しだけ変な主張があると思います。)
本書の11章中7章は、動物 -
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読書録「美人の身体」4
著者 竹内久美子
イラスト 寄藤文平
出版 文藝春秋
P30より引用
“科学は、今までもこれからも、常に完璧な状態ではない。時代
時代でどんどん更新されていく。それが本質です。”
目次から抜粋引用
“凡庸なダンナだから妻が浮気する
男は案外デブが好き?
美人の身体、どこを見るか
鳴く魚たちがいる!
飛ばない鳥の秘密”
動物行動学者である著者による、読者の質問に答える雑誌連載
をまとめた一冊。
ダルビッシュ選手の結婚についてからくちばしのねじれた鳥に
ついてまで、楽しいイラストと共に答えられています。
上記の引用は、超能力捜査についての質問に答え -
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読書録「遺伝子が解く!女の唇のひみつ」4
著者 竹内久美子
イラスト 寄藤文平
出版 文藝春秋
P24より引用
“大変ですね。浮気、行きずりの関係……。でもどちらの場合も
非常に小が出来やすい、ということを皆さんあまりご存知ないよ
うですね。”
目次から抜粋引用
“性は進化し続ける
みんなの繁殖問題
ドライブする食べ物
本音で生きる動物たち
キテレツ科学者と一緒に”
動物行動学者である著者による、読者からの質問に答える形の
雑誌連載をまとめた一冊。
子供が美人を見分ける不思議から耳垢のタイプについてまで、
寄藤文平氏の楽しいイラストと共に答えられています。
上記の引用