浅野いにおのレビュー一覧

  • うみべの女の子 2

    Posted by ブクログ

    お話自体はとても好き。
    でもエロ過ぎて手元に置くには躊躇う作品。笑
    若さ故の愚かさは常に危うくて自意識は爆発。
    単純な満たされなさを埋めるべく手にした物によって
    失われてゆくことがあることにまだ気付けない年頃。
    言葉に出来ない感情のみでやりまくる二人の未熟さ。
    何度身体を交えてもスレない小梅が馬鹿で可愛い。
    恋愛とは呼べない身勝手さはお互いを認め合えず、
    ひたすらすれ違ってゆく様子がやるせなくて悲しい。
    最後のシーンの磯辺の解釈はどうとでも取れるが、
    本当に思春期の移ろいやすい脆い想いが既に消えた、
    と捉えても良いと思ってるし(残酷さが妙にリアル)、
    やっぱり小梅のことを想って、の判断としても

    0
    2023年08月07日
  • おやすみプンプン 13

    Posted by ブクログ

    巻が出る度に少しずつ読んでいたからか、長過ぎた。
    この狂気と鬱屈と自意識過剰ぷりが
    同族嫌悪感がして読んでて吐き気がした。
    一気に読み切った方が案外すっきりと読めたのかな。
    愛子ちゃんを神格化し過ぎてしまう思春期の男の子、
    て気もしなくもないけど。
    鬱的な漫画を手元に置いておきたくない時期があり、
    既に作品自体は手放してしまったのでまた読みたい。
    浅野いにお作品は短編の方が押し付けがましくなく、
    必要以上に重過ぎず、好きです。

    0
    2023年08月07日
  • おやすみプンプン 1

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重い腰を上げて読んだが、やはりしんどい。

    メインの登場人物がだいたいみんな自分勝手で、でも時折優しくて、葛藤を抱えてる。プンプンを呪って絶望に叩き落とすのも、気付きを与えるのも、引っ張り上げるのもそういった身勝手な人たちの葛藤の上での行動なわけで。ある意味お互いが相互依存して成り立ってる図式。
    そんななかで「普通で順当な」人間性を持っている三村ゲス美、大家のおっちゃん、晴見くんの清涼感ったらない。特に最終話の晴見くんは、すぐそばの幸せに気づけてイージーに幸せな人生を歩んでいる代表として、近くの幸せに気づけず呪われ続けたプンプンとの強烈な対照になっていた。でもそんな晴見も衝動的に「誰か殺さなき

    0
    2023年07月16日
  • 虹ヶ原ホログラフ

    Posted by ブクログ

    難解な世界観が好きになった。
    1回読んだだけでは理解できなかったが、ページを捲る手が止まらなかった。
    浅野いにおの作品を機会があったら読んでみようと思う。

    0
    2023年05月26日
  • 戦争×漫画 1970-2020

    Posted by ブクログ

    戦後生まれの私達は、映像や語りでしか、戦争を知らない。それをどうにか理解したい。アプローチは異なるが、どの漫画も不条理な戦争を知らせてくれた。

    0
    2023年03月23日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 3

    無料版購入済み

    日常生活は変化がないようで……

    進路を考えて大学の入学試験を受けたり、一方では都内で先頭状態が続いていて……意図的にそうしている部分もあるのでしょうが、TV等のマスメディアがまだこの作中では相変わらず影響力が大きいみたいですね。列車内の中吊り広告とかもまだありますしね。
    最後にでかい文字で期限が切られていましたが、作品世界、そうなってしまうんでしょうかね?

    0
    2023年03月09日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 2

    無料版購入済み

    SNSその他が鬱陶しいです

    匿名掲示板も出てきますが、これ、核兵器使用後の都内っぽいんで、そのままいるのはまずいでしょうにね、そこは出てこないのでしょうね。Twitterっぽいのも出てきますが。
    絵柄のせいか、メインの女の子が中学生くらいに見えてしまいますね。

    0
    2023年03月09日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 1

    ネタバレ 無料版購入済み

    まだ始まったばかりですが

    どうやら日常生活と侵略SFものが両立しているような作品世界ですね。
    冒頭の作品とかは昔の藤子タッチっぽまったですね、割とあからさまにドラえもんっぽいですし。
    巨大UFOがちょっとエメリッヒの某映画みたいで、やたら精緻に描かれていますね。あの映画は内容が空疎な駄作でしかありませんでしたが、こちらはどうでしょうか?
    細かいことですが、女の子が借りた本が某古市氏の本でしたので……この辺の記号、どうかな?といったところですね。

    0
    2023年03月09日
  • 零落

    Posted by ブクログ

    浅野いにおさんの漫画は大好きなので、
    そもそも飽きずに最後まで楽しめた。

    ちふゆ、可愛かったね。

    漫画家、何かを作り上げる人の葛藤がよくわかる作品。

    だし、ビジュアルも浅野さんに似てるから、完全に浅野先生のほぼノンフィクションだと思って読んだ。
    浅野さんの漫画のファンだから、そういう意味でも面白かった。

    0
    2023年01月18日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 12

    Posted by ブクログ

    門出の父を主人公として語られる、物語を締めくくる第12巻。
    崩壊後の世界でおんたんと門出の経緯を知った門出の父は、侵略者の装置を使って世界の分岐点となった12年前へと戻る。
    最後は作中でずっとキーとして使われていたイソベやんの扱いを変えることで、これまでに作中で語られた二つの時間軸からは大きく離れたまったく別の並行世界だということを示したかったのだと思うが、できれば元の(物語の大部分が語られていた)時間軸で話の決着をつけてほしかった。
    アナグラムで本作(の一部)が某有名SFマンガへのオマージュであることを示唆しておしまい。

    1
    2022年06月10日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 11

    Posted by ブクログ

    世界の終わりを描く第11巻。
    世界を変えたおんたんの漠然とした不安への門出の返答がなされ、世界滅亡後の物語は最後の主人公へとバトンタッチされる。そして米大統領の語りとともに物語のある側面からの答え合わせがなされる。
    完全にシナリオ通りかどうかはさておき、この滅びを望んでいたのが誰なのかも(前巻までの描写も含め)暗に示されるが、全世界滅亡への流れはちょっと強引か。それこそデウスエクスマキナ。まあ初めからこの世界の滅亡を表現したかったのでしょうが。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 10

    Posted by ブクログ

    最後の日常と終わりの始まりの第十巻。
    世界を救うカギを知った大葉は、そして大葉への気持ちをはっきりと認識したおんたんは。。。
    冒頭の門出と父の会話は、クリエーターから受け手へのメッセージととった。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 6

    Posted by ブクログ

    反侵略者・侵略者擁護両方の若者の主張がぶつかり合う第六巻。大葉に侵略者が寄生することになったいきさつも明らかになる。
    表現規制(一部の人の主張による)の小ネタがあったのにはちょっと笑ったが。
    使命を得た大葉の今後はどうなるのか。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 5

    Posted by ブクログ

    アイドル大葉の体に寄生した侵略者との交流を描く第五巻。
    侵略者をめぐる人々の葛藤や政府の裏の計画の一端もまたここで明かされる。
    おんたんの記憶を覗いた大葉の見たものとは。門出とおんたんそれぞれの恋路も少しずつ進む。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 4

    Posted by ブクログ

    門出とおんたんの大学生活が始まる第四巻。新しい登場人物や侵略者自身の描写も増えてくる。
    おんたんの過去記憶での兄の言葉は作品全体を通して意味を持ってくる。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 3

    Posted by ブクログ

    侵略者掃討作戦の現実とそれにともなう犠牲が描かれる第三巻。
    門出とおんたんたちは高校を卒業、そして遂にカウントダウンが始まる。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 2

    Posted by ブクログ

    人々は侵略者の母艦があることを当たり前のように受け入れながら、門出とおんたんの高校最後の日々は続く第二巻。
    ネット情報に流されそんな現実に不安を抱く人もある一方、侵略者への新たな対抗手段の単純に歓迎する人々も。そして後々重要となるキャラも最後に登場。
    現実世界への皮肉に近い描写が相変わらず続く。

    0
    2022年06月05日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 1

    Posted by ブクログ

    2人の少女のデストピア青春譜、第一巻。
    3年前から"侵略者"の円盤が浮かぶ東京に暮らす二人の少女、小山門出と中川凰蘭の日常を描く。
    主にエキセントリックな凰蘭(おんたん)を門出が突っ込む形で物語を回していくが、内容は3.11後の社会への皮肉にも近い暗喩(直喩と言っていい部分も)が大部分。
    まずはおんたんのテンションについていけるかが、この作品になじめるかどうかかな。

    1
    2022年06月19日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 12

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】
    『母艦』爆発後の世界「8・32」で目を覚ました、門出の父・ノブオ。『母艦』が東京上空を覆った「8・31」以降、行方不明になっていた彼が目にする現実とは!? そして、選択する未来は――!?浅野いにおが8年間描き続けた、少女達のディストピア青春譜。極限の完結巻。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    今を生きている人間は、数年後にはこの世界がどうなっているか全くわからないのに、漠然と今が続くと思っている節があると思います。私もその一人です。原発事故・コロナウイルス・ロシア侵攻…今の「続き」ではない未来があちこちに転がっています。これから先もきっとそうです。思っていたのと違う

    1
    2022年05月25日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 12

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    回り道が多くて本質に触れるのに時間がかかる。
    たぶん多くの読者は、これって何が描きたかったんだろう……って思ってる。

    わたしが受け取ったのは
    やっぱりなんでもない日常って
    かけがえのないことの積み重ねで成り立っているから
    大事にしようね、だ。

    みなさんはどう受け取ったかな?
    絵は非常に好きなんだよね。

    0
    2022年05月04日