【感想・ネタバレ】虹ヶ原ホログラフのレビュー

あらすじ

こんな作品はもう描けないと思います浅野いにお 「虹ヶ原」という土地を舞台に、小学校の同級生たちの過去と今が交差する。子どもたちのうわさ、トンネルの中の怪物、家族の秘密、蝶の異常発生......あらゆる糸が絡み合い織り成す、新世紀黙示録。

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Posted by ブクログ

全然噛み砕けてないけど、浅野いにおが本当にすごいことはわかった。一冊の漫画の重さじゃない。世界には不毛な人生が人間の数だけあって、漫画である以上切り取られてはいるんだけど、漫画の枠を超えてちゃんと世界がみえる。

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2023年01月17日

匿名

購入済み

面白かったです!

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2022年01月06日

購入済み

年頃のやりとりとか、表情というか顔の描き方でリアルさを出してるからこそ、常在してる狂気がばらまかれてぞっとするんだろうなあ。

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2021年05月30日

Posted by ブクログ

NHKの「ニッポン戦後サブカルチャー史」で紹介されていたところ、息子の本棚にあったので拝借。
Wikipediaでは「夢と現実の不確定性を強調して描いたサスペンス作品」と作品解説されているが、ちょっとそれだけではないような気がする。
2000年代の若者たちが感じていた(であろうと、昭和生まれのオジサンは推察する)閉塞感や世界認識をリアルに描いた作品なのではないだろうか。
たぶん、平成生まれは共感を持ってこの作品を読み、昭和生まれは違和感を持ってこの作品を読むのだろう。それとも、自分たちには理解出来ない世界がそこにあるという疎外感なのかもしれない。

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2014年10月05日

Posted by ブクログ

解読に時間がかかった。
浦沢直樹の「Monster」を想わせるような、文学的色彩を帯びた、かつ描写が薄暗く神秘的な作品。
時間軸と人間軸の交差のタペストリーが見事。
人間の中にある、誠実さと暴力性と狂気。
それでも生きていくために強い意志をもつ。もっともっと。


いにお作品のすべてが同一色彩でなくすべてが「特殊」なんじゃないか、ということに気がつきはじめている最近。

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2013年04月26日

Posted by ブクログ

「僕はどうしてか、今日も僕だ」

浅野さんの漫画には、はずれがないですね。
歪んだ街と、そこに住む歪んだ人たち。

けれどその歪みは決して絶望的なものじゃなくて
ただ人が人であるためにだけ存在している。そんな気がする。

大都会、ではないけれど
街という場所が身近になった今、誰しもが感じるものがあると思います。

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2012年09月01日

Posted by ブクログ

すご~く深い話のような気がしてます。
自分の頭が悪いのか1・2回読んだだけではまったく理解ができませんでした。
ただ、何度読んでいるうちに次から次へと新たに発見する部分がありました。
ソラニンに引き続き、これももし映画化したらすごく見たいなぁって思いました。

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2012年06月20日

Posted by ブクログ

最終はソラニンを読んでいにおさんを知り、短編をいくつか読み、この作品を読みました。読むとしんどいけども何度も読み返してしまいます。全体的に暗く、時間、空間の切り取り方と再構成が読み手を混乱させます。ただ何度か読んでいると段々解釈できてくる。誰でもにはオススメはしません。

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2015年04月25日

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人間ドラマ的キャラクターの描き口だけでなく、人たるものに潜む闇をホラーテイストに描いていて、ヒューマンドラマ×ホラー×ファンタジーの混ざり加減が絶妙で自分には刺さった。

子供という世界の残酷さや純粋さ、鬱屈さが、大人になった今妙に背筋を寒くさせた。社会の混沌を子供時代の精神世界で体感する、擬似体験のようにのめり込んだ。

件のくだりとか、二児ヶ原とか民俗的なオカルト要素も好き。ラストは意外と心地よく、走馬灯のよううに全てを呑み込んでいく。ポジティブなメッセージとして受け取った。

精神世界の繊細さ、狭小さ、混沌の加減が絶妙で表現力が幅広く、舌を巻いた。すごい漫画家さんだ。

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2024年05月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

現実と夢と今と学生時代が交錯する話。
文字数が多いわけではないが、一冊でかなり読み応えがある。
それぞれ違う時間軸の多くの登場人物が出てくるため、何度も読みたくなる。

◎鈴木くん…転校生、父を見舞う、鈴木くんに木箱を渡す老人
◎小松崎…両親を早くに亡くしたいじめっ子、スーパー店長殺害・木村父を重症にする
◎荒川マキ…小松崎くんが好きなで有江に嫉妬する少女、日暮兄(カフェ店長)に揺れるバイト店員
◎木村有江…日暮兄からもらった日記を読み皆に話す、鈴木くんと兄妹?
◎木村父…スーパーで働く、離婚済
◎木村母…彼女がトンネルで亡くなるところから話が始まる鈴木くんの母でもある?
◎日暮兄…鈴木くんにネックレスを渡す、荒川を刺す、榊先生の目に怪我を負わす
◎日暮妹…鈴木くんが好き
◎高浜…いじめられっ子・性格が悪い、死体で発見される
◎榊恭子…当時の担任、有江を助けて怪我をする、羽鳥と離婚する
◎羽鳥…双子の親、榊と離婚する

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2023年12月12日

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おやすみプンプンは、途中で挫折してしまったけど、これは最後までイッキ読みしてしまった
不気味な雰囲気に引き込まれました。よく分からないところは多いのでもう1回読みます…

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2021年08月15日

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不気味すぎる。
気持ち悪くなる。すごい。

時代がコロコロ変わるので
わかんなくなってくる。

一回じゃ理解しきれない。

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2021年02月16日

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ネタバレ

登場人物たちが小学生だった時代と現在が交互に語られ、また物語を見る視点もいろいろな人に飛ぶが、断片的な話をつなげていくと、ストーリーが浮かんでくる。プロットは割としっかりしていて、冒頭の双子と、二つに割れた蝶が最後につながっていく。ずいぶんあっちこっちを見比べたが、それはそれで楽しい作業だった。

中心線は鈴木という少年で、彼は別の父親の元で育てられているが、屋上から飛び降りて、過去についてはぼんやりとした記憶しかない。様々なエピソードを経て、過去が明らかになる。双子とは、植物人間になって10年以上眠ったままの木村有江だった。有江は実の父親から性的虐待を受け続けているようで、それは植物人間になっても続いている。有江は病室で蝶となり、記憶をさかのぼるために故郷に帰ってきた鈴木の前に現れる。胡蝶の夢の引用が途中で出てくるが、明らかになる過去も、どこかぼんやりとしている。

いじめ、虐待、殺人など、出てくる話がみんな暗い。それぞれが抱えている弱さが淡々と描かれている。彼らにとって家族・学校・友人といった人間関係が互いに傷つけあうものだ。いにおが若い世代に人気があるのは、その生きづらさをきっちりとらえているからなのか。とするなら少々つらい。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

登場人物たちの断片的な記憶からストーリーを掴むのは難しいが、つなぎ合わせて初めて全体像が見える映画のような演出方法は好き。
イラストのタッチが写真みたいで、漫画というよりも映画を見ているみたい。

蝶は魂の象徴であり、キリスト教では「復活」、仏教では「輪廻転生」、ギリシャ神話では「不死」という意味があるらしいが、この物語の中ではどんな意味があるのだろうか?
黒い蝶ではないから「不幸」や「不吉」の象徴というわけではないと思うが。

過去と現在が交差する様子は「胡蝶の夢」のようだと思った。
小学生時代の回想なのか、小学生時代に見た夢なのか。
個人的にはヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」とかも考えた。
そうしたら「エーミール」はあの子で、「僕」は彼女以外の全員になるのだろうか。
蝶を壊したのは誰なのだろうか。

個人的には、
「いつまでもお前の寝たふりが通用すると思うなよ」
という言葉が印象に残ってる。

話は変わるが、ブリキの缶には何が入っていたのだろうか?
私は蝶だと思った。
そうしたら「蝶」はあのこなのか、あの子に翻弄された人たちなのだろうか。

話が曖昧で何か考察しようと思うのに、何も考えずに読みたい作品。
長文失礼しました。

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2016年03月11日

Posted by ブクログ

単純に言ってしまえば怖かった。
何がどうなっているのか分からなくて、ただ読み終えた。
難しいです。
でも、私はこの暗さが苦手ですが、本当にすごいと思いました。
他との違いがこんなに理解できていなくても伝わってきました。
作り方が過去も未来も沢山の人の記憶を全部切り刻んで貼り付けてできたのがこの漫画…というイメージをもちました。
もう一度半分ほどまで読み直して、「あ…このシーンは」とぱらぱら辞書のようにめくって読みましたが、
私の頭では理解に乏しい…
でも、理解したいと思える奥深さです。
プンプン同様、暗いし好きにはなれないけれど、色んな意味が込められている気がする。

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2014年07月15日

Posted by ブクログ

すべての物語が、
『どう生きるのかは貴方次第』
ということを繰り返し伝えている。
それなのに・・・。
白昼夢のような、ぞくっとするリアルな物語。
おぞましさがある。

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2014年03月12日

Posted by ブクログ

残酷で難しいのに読み終わると謎の爽やかさがあります。
帯に惹かれて初めて買ったいにおさん作品でしたが、がっつりいにおワールドにのめり込んでしまいました。

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2013年03月12日

Posted by ブクログ

中1の時に初めて読んでフーンと思い、大学1年になってもう一度読んで「ああ……。」

ソラニンを読んで
「浅野いにお良いわ〜」と思った人には是非読んで頂きたい。

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2012年09月27日

Posted by ブクログ

登場人物すべてが、現在と10年前の両方において、何らかの形で必ず複数の登場人物と密接に繋がりあっているという、複雑怪奇な相関図を描いている作品。一回読んだだけでは、その全貌を理解出来ない。
数独のパズルのように、縦・横・ナナメ、どこの角度から見ても筋道が出来上がるような立体的な構造になっていて、それが、極限まで洗練された腕時計のように、ギュッと凝縮されている。

絵はすごくキレイなのだけれど、登場人物の顔がイマイチ好みではないというところで、ちょっと没入度が下がった。
この作品では「蝶」が重要なモチーフになっている。十年もの月日にわたって緊密に交差する出来事は、自分の見ている夢だったのか、それとも蝶が自分の夢を見ているのか。

これだけ入り組んだ設定であるにもかかわらず、長々と続いていかずに、一巻でピシッとまとまっているところが良かった。
色々な伏線をその中に詰め込みまくっているので、やたらと情報量の多い一冊になっている。5冊分くらいの情報が1冊の中に入っているような感じなので、5回読み返すくらいが丁度いいかもしれない。

何回か繰り返して読みながら、そうか、ここのセリフはこういう意味だったのか、という新しい発見を積み重ねるというのが、この作品の味わい方ではないかと思う。

僕がこの学校に転校してきてそろそろ2ヶ月。
僕は僕ができると思っていた以上に小学生していた。
僕は少し、大人に近づいたのかもしれない。
マンガの回し読みとか、5時間目の体育の話しとか、
当たり障りなくこなして、みんなが笑う時僕も笑う。
なんだ。生きるって簡単じゃないか。(p.69)

・・この十何年かの出来事が昔の私が見ている夢だったらどんなに幸せだろう。
でもきっとそんな事はない。(p.144)

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2020年07月15日

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 言われたとおり、とても重たく暗かった。
 でもこれはもう一度読むと思う。次は星五つつけていると思う。今のわたしには受け止め切れてないのだ、たぶん。

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2012年12月22日

Posted by ブクログ

一度読んだだけじゃ分からない、けど、
何度読んでも分からない、のが正直なところ。
ぶっちゃけ、何度も読み返して読み砕いて、
細かい部分に目を向けて考察することは出来るけど、
そこまでする気になれない。そこまで入り込めない。
自分なりの解釈でいいかとも思うし、
漂う暗さや怖さ、不気味さや難解さを感じ取れれば
もうそれだけでいいやと思った。
言い方アレだけど、雰囲気漫画。好きは好きだけど。
浅野いにお世界観に酔いしれるのも疲れた年頃。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

難解な世界観が好きになった。
1回読んだだけでは理解できなかったが、ページを捲る手が止まらなかった。
浅野いにおの作品を機会があったら読んでみようと思う。

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2023年05月26日

Posted by ブクログ

閉じた輪の物語、展開されるのは救いのない世界。 主人公の少年を軸に物語は進み、老人となった主人公が子供時代の自分にあるものを託すことで完結する。 ただし、大きな輪として一つ世界があるのではなく、演者それぞれに物語があり互いに影響を与えながら巡ってゆく。 この物語では肉体を失っても世界は続くようだ。 主人公の母親は完全な終わりを強く望み、物語の演者たちに強烈な影響を与えながら、 世界の終焉を引き起こす主人公と少女の邂逅へ向け、全てをお膳立てしてゆく。 青年期までの主人公はその母親の物語に強く影響されながら進んでいく。 終盤での主人公少年期と青年期の邂逅以後、次に自分と出会うまでの数十年は語られていないが、 出会ったときに少年時代の主人公にかけた言葉から、彼は母親による強固な呪縛の内側に居ながらも私の生きた道として肯定したのではないかと思う。

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2018年12月17日

Posted by ブクログ

小松崎 トンネルの中の化け物 木村有江ひより はないちもんめ なら奇遇だ ブリキの箱 小学5年の春 飛び降り 飛べないデブはただのデブ 神様のきまぐれ 鈴木くん 木村さん 正社員 …僕、弁当あるんで… スライサー 一本につき200万 利子つけて8本かな 暗闇が包み込んだ 蝶の声を聞いたんだ 俺は誰一人守ってやれないんだから 当たり障りなくこなして、みんなが笑う時僕も笑う あっち側にいっちゃえばいいじゃん‼︎ 雨がくるよ 気持ち悪いんだよ‼︎ 僕や彼女やみんなの、汚いところすべてを洗い流してしまえばいいと思った。 荒川 「感情をキャンパスにぶつけろぉぉっ」って大学講師が芸術家ぶってさぁ。給料もらってる以上、サラリーマンの戯言じゃんねぇ? 今、アイツの性欲まみれの頭で「ガンバレ」なんて言われたらブン殴りそうだ。 子供の空想のお話 君はまだちゃんと人を好きになったことがないのかもしれないね。 …なんだろう?近頃の異常気象で大量発生しちゃったとか? 榊恭子先生 白い肌の華奢な彼女 …日暮さんは僕を裏切ったりしないよね? ふざけんじゃないよ‼︎ 一瞬、僕はどこまでも泳いでゆけるんじゃないかと思えた。けど僕はバタ足も息つぎもまだ何も知らない。 …離婚届出したら少し散歩でもしない? PrismCafé 双子 件って人の頭に牛の体の?そう、疫病や凶作を予言して死んでゆく獣だ。 二児ヶ原 あとあと虹に当て換えた 汚れた下水の上に人が暮らしているのと同じじゃない?どんなに忘れよう、隠そうとしても奥の奥に存在してるの。…というより淡々と過ぎるべく生きている。 若松隼人 …ねぇ高浜くん、もしかして買ったつもりでいる? ね、高浜くん、僕は思うよ。君はこのままだときっとろくでもない人間になるって。 卑怯者…怠け者…嘘つき…憶病者… 理想さえ捨てなければ大丈夫さ 物質に縛られるなんて愚かな気がしてきたよ 黒い何かが溢れだすのを感じながら、僕はからっぽな世界を歩き出した。 反芻した記憶 蝶のペンダント 書き綴った 拙い語彙 陳腐な景色 君のそのくどい化粧も黒いマンコも…その横にあるホクロも…いらないなぁ… 荘子 淡い期待 おまえはいらん ちなみにあの火事、僕の家だ。 …強い意志を持ちな…もっともっと強い意志を。 市井の警察官 五感のほとんどが使いもんにならん 激しい自己の喪失 親父のスーパーの店舗をひとつ任されることになっちゃって 前妻の連れ子 お兄ちゃん お母さん 世界の終わり 永遠 お洗濯日和 さらに例えようもなく美しい 話の続き いつまでもお前の寝たふりが通用すると思うなよ …私も同じ名前だよ。 クイックジャパン 2016

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2016年12月10日

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「ニッポン戦後サブカルチャー史」から。ソラニン振り。やはり好きでもない絵柄なのに、3回も読み返させる絡みに絡まった群像劇的ストーリーはおもしろかった。最後は解説を頼った。みんなのレビューをざっとまとめると「わからん」「暗い」「鬱」にいおと言った人2人。もちろん読んでハッピーにはならない

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2015年02月23日

Posted by ブクログ

「虹ヶ原」がある町を舞台に展開していく物語 プンプンで作者を知って購入しましたがこれはむつかしい。場面場面で時空移動がしょっちゅうあるのでおいてけぼりにされそうになる。世界終焉への物語なのでしょうか・・・・いつか読み返す

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2014年02月11日

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珍しく消化しきれない作品。良い意味で消化しきれない。またじっくり読みたくなるね。時間と人とが交差して、循環して。それらを繋ぐ、蝶。面白い構成。これまで読んできた彼の作品の中で、最も不思議で複雑なストーリー。他の作品はもっとシンプル。日常と非日常と、性と暴力と、美しい画とリアルな表情と、大人と子供と、大人の心と子供の心と、ぜんぶが近くに入り混じってる。不思議なようで不思議じゃない。不思議じゃないようで不思議で。よく分からない不安定な気持ちがストーリーに運ばれて。ふらふらな自転車がスピードあげて安定するみたいに。心が目的地を探し求めて。どこへ行くか分からなくて。だから楽しみで。そこにわくわくさんがいるのかな。無意識に惹かれるんだなあ。

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2013年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もし浅野さんと同じ様に世界が映っていたら、
人の醜くて、浅はかで、卑しくて、絶望的なところに彼ほどに敏感でいたら、
とっくに生きるのが面倒になっていたんじゃないかと背筋が寒くなる。
そしてこれを描いている間、相当彼はしんどかったのではないだろうか。

4周ほどしてから、大まかな話の流れを理解したけれ
やっぱり細かい描写は正直理解できぬまま。

ただ彼が人の黒く淀んだ部分を描きたかっただけではないことははっきりしている。
でなければ、赤い夕陽にハッとするシーンは描かれなかっただろう。
老人アマヒコは少年アマヒコとの邂逅シーンで「強い意志を持ちなさい」とは語りかけなかっただろう。

ポジティブなエネルギーを吸い取られつつも、背中を前に押されるような不思議な漫画だった。

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2012年08月09日

Posted by ブクログ

なんなんだ、これは。
夢か、現実か。幻想か、理想か。
たった一回じゃ、理解しきれない。
でも、それでも、人間の矛盾や、えぐい嫌なところが本当に上手く描かれていた。
共感したり、全くできなかったり。そこに、狂気を感じたり。

さすが、浅野いにおさん!

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2012年12月24日

Posted by ブクログ

読みごたえのあるというかなんというか。
物語はすばらしいのですが,気分が下がる.落ち込む要素になる漫画でもあります。私にとって。
しかし何度読んでも理解出来ないもどかしさ。
何度読んでも新しい発見があったりして時々読みたくなるのですが
読後はやはり落ち込みます。

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2012年02月10日

Posted by ブクログ

爽やかな鬱。浅野さんはノスタルジアを表現するのがものすごく巧い。トンネルの向こうに浮かぶ少女のシルエット、足の間を流れる血の意味。伏線を張り巡らせながら、視点を変えながら見せて行く過去と今と未来を結ぶ細い糸。泣き叫びたくなる。不条理な大人に、無力な自分に、冷たくもあたたかいセカイに。

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2012年02月02日

Posted by ブクログ

暗い。狂気。難解。
一度読んだだけじゃわからなかった。再読したいけど、うかつに手を出せない重さがあります。

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2012年01月18日

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