中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりにYouTubeで中村うさぎさんを拝見し、本読みたい!と思い、手に取った一冊です。
脳研究者 池谷さんと、
中村うさぎさんが対談する形式で進みます。
印象的だったのは、
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物理学は「世界がどう成立しているか」を説明しようと努力していますが、一方で「世界がなぜこんな設計なのか」は説明できていないのです。
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だから飛行機もなぜ安全に空を飛べるのかは未だによくわかっていないし、麻酔薬もな -
Posted by ブクログ
ブランド狂いの40代女性のエッセイです
実家がキリスト教信者で、二世らしい価値観を覗かせています
定義のない世間に縛られるより、自分の価値観で自分自身を縛りつけたいという行は、宗教的に感じました
著者自身が自分のことを棚にあげて書いています、と仰られているように、綴られているゴシップはすべてブーメランです
中年男性の性欲に石を投げつつも、40代の自信はウリセンに金を注ぎ込んでいます
ファッションに関しても自分の好きなように趣味の服を着ればイイと語っておきながら、谷亮子のフェミニンな私服を指差してバカにしていたり、すべてのエピソードで不整合を起こしています
ギャンブルに挑戦してみる章もあまり -
Posted by ブクログ
他者と自意識かぁ、、
どちらも、あったら厄介だけど、若さの象徴のイメージだな。自分らしさを確立するための養分になることも大いにある。
生きやすさという視点とはまた別で。
好きじゃないことはしなくていい!と言い切るのは難しいけど、必要以上に他者を気にするのも不毛。いい塩梅って人によるし、正解はないし、その時々で違うし、まさにその辺を両立しようと思うと漂流しているような感覚になるのかも。
下世話すぎる話もあったけど、2人とも自分の周りの人たちとまた全然違うタイプで面白かったな。
自分が彼女たちと対談してもこんなエピソードは聞けないだろうなとも思うし。
対談本もやはり面白い。 -
Posted by ブクログ
赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。
もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。
その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。
しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の -
Posted by ブクログ
ネタバレ事件をテーマにした本はよく読むが、ここまで筆者が加害者側に寄り添った本は珍しいと感じた。
女性たちがどのように自己を肯定していくのか、といったことを中心に様々な考察がされており面白い。
中村うさぎさんは自身と加害者女性に重なり合う部分が多い、と語っており自らの体験なども記述しているが、正直私が共感できる部分は少なかった。
本書では「あらゆる女性に当てはまる感情」として事件に関わる女性たちの内面が描かれていたが、必ずしもそうではない気がする。女性が生得的に持っている感情というよりは家庭環境や交友関係などから後天的に得られるものなのでは??と思った。事件に関わる女性たちがどのような環境で育っ