中村うさぎのレビュー一覧

  • 私という病

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    この作者さんは、自分の内面をあまりにも愚直に見つめ、掘り進めてしまった結果、後戻りできないところまで病んでしまったのだと感じる。そこまで凝視せず、もっと楽にして他のことにも目を向けた方が上手く行くのにと思った。自分探しのためにグルグルと変なところを回っている視野の狭い学生のようだ。
    また、所々ハッとさせられるが、やっつけ仕事的な部分も多く混ざっている。自己分析のために包み隠さず書かれた文章が半分、締め切り間際にヤケになって書かれた文章が半分、といった印象を受けた。

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    2025年11月20日
  • 浪費バカ一代 ショッピングの女王2

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    とにかく金遣いが豪快で、後先考えてなくて清々しい。850万の住民税の滞納やら1000万以上の前借りやらがあれば落ち込むと思うのだけど、そうはならない肝っ玉もすごい。前世紀の話なのでブランド品の値段も隔世の感。下世話で面白かった。

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    2025年11月09日
  • 女子漂流

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    同じくカトリックの女子校出身のため、共感出来る部分が多々あった。しかし三浦さん!!かわいそう。なんとかしてあげたいと思ってしまった。

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    2025年09月03日
  • 脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

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    脳研究者の池谷先生と漫画家・コラムニストの中村うさぎさんとの対談本。
    どちらも初めて知りましたが、対話のテンポがよく、専門分野の話も一般にもわかりやすく噛み砕かれていて、取っ付きやすく読めました。
    読みながら自分を振り返るきっかけにもなる本。

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    2025年08月05日
  • 脳はみんな病んでいる(新潮文庫)

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    久しぶりにYouTubeで中村うさぎさんを拝見し、本読みたい!と思い、手に取った一冊です。

    脳研究者 池谷さんと、
    中村うさぎさんが対談する形式で進みます。

    印象的だったのは、
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    物理学は「世界がどう成立しているか」を説明しようと努力していますが、一方で「世界がなぜこんな設計なのか」は説明できていないのです。
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    だから飛行機もなぜ安全に空を飛べるのかは未だによくわかっていないし、麻酔薬もな

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    2025年04月27日
  • 幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談

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    ネタバレ

    所々、ページ左端におふたりのアイコンと一緒にコメントが抜粋されているのだが、マツコさんのアイコンがもう大仏様にしか見えない…
    奇しくも違うお悩み相談本で同じ結論に辿り着いているジェーン・スーさんとの対談とかあったら読んでみたいなぁ。

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    2025年03月19日
  • セックス放浪記

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    中村うさぎの恋愛とセックスについてのエッセイ。金を払って愛しているフリを提供されるのは幸せなのか等々

    愛されたいという欲望から他者からの愛情を求めつつ
    愛されるはずがないとも思っているため疑うことがやめられない

    両方とも誰しも抱きうる気持ちなので分からないでもないが、うさぎさんの場合はあまりにも劇的なように感じて病的かしら?とも思った
    そのスリルが読む人を惹きつけるのでしょうけど

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    2024年12月19日
  • 女子漂流

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    んー、悪くないんだけど根底では共通点の多い女2人が飲み屋でしゃべっているのを眺めている気分になりました。2人とも大人なのでいい塩梅におとしどころを見つけながら喋っているというか。。

    個別の小説なりエッセイを読む方が2人の個性をよりよく理解できます

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    2024年11月16日
  • 脳はこんなに悩ましい

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    気軽に読める脳の本。

    中村うさぎさんの鋭めの質問にサラリと答える池谷裕二さんの二人の化学反応が面白かった。

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    2024年10月18日
  • 地獄めぐりのバスは往く

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    ブランド狂いの40代女性のエッセイです
    実家がキリスト教信者で、二世らしい価値観を覗かせています
    定義のない世間に縛られるより、自分の価値観で自分自身を縛りつけたいという行は、宗教的に感じました

    著者自身が自分のことを棚にあげて書いています、と仰られているように、綴られているゴシップはすべてブーメランです
    中年男性の性欲に石を投げつつも、40代の自信はウリセンに金を注ぎ込んでいます
    ファッションに関しても自分の好きなように趣味の服を着ればイイと語っておきながら、谷亮子のフェミニンな私服を指差してバカにしていたり、すべてのエピソードで不整合を起こしています

    ギャンブルに挑戦してみる章もあまり

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    2024年10月12日
  • 女子漂流

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    他者と自意識かぁ、、
    どちらも、あったら厄介だけど、若さの象徴のイメージだな。自分らしさを確立するための養分になることも大いにある。
    生きやすさという視点とはまた別で。
    好きじゃないことはしなくていい!と言い切るのは難しいけど、必要以上に他者を気にするのも不毛。いい塩梅って人によるし、正解はないし、その時々で違うし、まさにその辺を両立しようと思うと漂流しているような感覚になるのかも。
    下世話すぎる話もあったけど、2人とも自分の周りの人たちとまた全然違うタイプで面白かったな。
    自分が彼女たちと対談してもこんなエピソードは聞けないだろうなとも思うし。
    対談本もやはり面白い。

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    2024年10月09日
  • 女子漂流

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    赤裸々ということで、共感や反感もいろいろ湧き上がるのではと思う。私には「女ってだけでものすごく得している」が、気になった。
    もう、損得で物語るのは止めないかと常々思っているからだ。その物差しを持ち出すとたちまち対立の構図が出来上がってしまう。
    その上、自分より明らかに優秀な女子を差し置いて就職したことに後ろめたさを抱いた男性や、努力した能力ではなくただ単に容姿を求められていたことに落胆した女性等々、「トク=幸せ」でもないことも知っている。
    しをんさんのいうように、自意識と世間体とのせめぎあいは、苦しみにも満ちているが自己を浮かび上がらせるものでもあるのだろう。しかも恋愛は良くも悪くもその効能の

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    2023年03月11日
  • 最後の聖戦!? ショッピングの女王FINAL

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    今日も楽しく整形を。

    のっけから、そちらの話。
    する気はまったくなくても、どういう手術をするのか
    非常に楽しく読めました。
    麻酔、案外自白剤状態なのだな、という
    使えない知識も手に入れました(笑)

    競馬も恐ろしいですが。
    大金を手に入れて、進むか止めるか。
    これもまた、悩むところ。

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    2022年12月08日
  • 女という病

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    ネタバレ

    事件をテーマにした本はよく読むが、ここまで筆者が加害者側に寄り添った本は珍しいと感じた。

    女性たちがどのように自己を肯定していくのか、といったことを中心に様々な考察がされており面白い。

    中村うさぎさんは自身と加害者女性に重なり合う部分が多い、と語っており自らの体験なども記述しているが、正直私が共感できる部分は少なかった。

    本書では「あらゆる女性に当てはまる感情」として事件に関わる女性たちの内面が描かれていたが、必ずしもそうではない気がする。女性が生得的に持っている感情というよりは家庭環境や交友関係などから後天的に得られるものなのでは??と思った。事件に関わる女性たちがどのような環境で育っ

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    2022年11月04日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    個性的で刺激的な人生を送ってきた2人が往復書簡を通じて自身の価値観を語り,ときには互いの指摘をきっかけに自己分析し、結論を出そうとしていく。中村うさぎさんの言っていた地獄の中にこそ天国があって,地獄を抜け出した今は砂漠だけ、という話が印象的。特に考えさせられたのはオカマの立ち位置の話であった。マツコが何を言っても心地よく思えるのは心の奥底で特権階級とみなしていたからだったのか。自分とここまでしっかり向き合って,分析して、言葉にして表現できるのは本当に尊敬。

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    2021年04月29日
  • 女子漂流

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    タイトルは〝女子漂流〟だが、男性こそ読んで欲しい。特にモテない男性や腐男子に…

    作中に『知らないことは幸せなこと』とあるが、知らないの先に行って欲しいと願う。うさぎさんとしをんさんはある意味で極端な2人だが、女性はファンタジーではなく、生身の人間。
    逆に〝男子漂流〟があったら読みたいと思った。きっと女性の知らない、男性だけが知っている女性像や男性像があるはず。

    しをんさんファンとしては、対談モノより個人のエッセイが好き♡

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    2021年02月11日
  • 私という病

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    女性という作者の実存。そこから風俗の経験を通して、また東電OL事件という記号を通して考えてみる。人間どうしても自分の属性に依存したものの考え方しかできなくなってしまう。男なら男目線で女を見る。筆者は、そういった無知の眼差しに敏感である。これですべてわかるというわけではないが、相手を理解する知性を身につけるために読むべき本。

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    2021年01月24日
  • 女子漂流

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    三浦しをんさんと中村うさぎさんの対談本。

    タイプは違う2人だが、一致する意見が多く面白かった。
    三浦しをんさんのエッセイでみうけられる
    「暴走妄想」は少なめです。
    対談だからかな?

    中村さんの本は、読んだことがなく
    これがお初でした。
    頭の切れる方だなという印象。

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    2020年12月16日
  • うさぎとマツコの往復書簡

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    中村うさぎとマツコデラックスの文通。

    正直に言うと、私(アラサーのおっさん)には合わなかった。
    二人の話題は、大体は「女である自身の内情の分析」と「女装ゲイである自身の内情の分析」なのだが、私にはどちらもピンと来ず共感が出来なかったため、合わなかった。

    ただ、共感できる話題も勿論あり、そちらの分析は鋭く、面白かった。また、おっさんには分からないが、思った以上に世の中は男社会であり、少なからず女性はこの男社会に抑圧されている(全員なのか?一部なのか?は分からないが)人もいると知り、参考になった。

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    2020年01月04日
  • セックス放浪記

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    一般人が気楽に体験していいような体験談ではないけれど、根源のところにある「ホストにしょっぱいHをされて自分に対する自信が…」みたいな、「ああ、その感覚、わかる…」という部分があるから読み進められる、という感じ。

    所謂ウリセンのトークその他の実態、を読んで行くと世の中こんな世界もあるんだなあ…と、うさぎさんの「虚しさ」みたいなものが追体験される瞬間はある

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    2019年12月27日