中村うさぎのレビュー一覧

  • 幸福幻想 うさぎとマツコの人生相談

    Posted by ブクログ

    欲望や恋愛や家族や幸福についての相談に中村うさぎさんとマツコ・デラックスさんが対談方式でこたえていく。
    痛快で、刺さる言葉が沢山。
    「そもそも生きていくことはとても馬鹿馬鹿しいことです」「でも何かを自分から探そうとしないと。楽しいことなんて口あけて待ってたって転がり込んでくるわけないんだから」
    「自分で選択したことが正しいのよ」
    相手のことを100パーセント理解出来る関係性なんてありえない。なのに自分のことだけは理解してくださいってのはずうずうしくないかっていうのがすごく共感した。自分サイドの権利ばかりを主張する人のなんと多いことか…。

    0
    2022年05月29日
  • 女という病

    Posted by ブクログ

    殺した女、殺された女、世間を騒がせた女、、いずれも“女という病”に取り憑かれた女というだ、と筆者は述べる。買い物依存、ホスト依存、整形依存に風俗嬢の体験。コミカルに自らをさらけ出し、楽しいエッセイを書き続けた中村うさぎ。いつもそのエッセイから感じてたのは彼女の、繊細さと頭の良さ、そして恐ろしいまでの自分を客観的に分析できる視点。そして犯罪を犯した13人の女たちは、全員、私のグロテスクな鏡像、と締めて終わる。中村うさぎのまさに集大成、傑作と思う。彼女くらい頭が良すぎるのも不幸だと思いつつ、強く尊敬している

    0
    2022年02月10日
  • 聖書を語る

    Posted by ブクログ

    佐藤優の一連の自叙伝のファンだが、この本もおもしろかった。中村うさぎ、名前だけは知っていたが、教養の高い人なんだなあ。あの知の巨人、佐藤優と対等に対談しているのだから。対談の時期から、東日本大震災についての考えを語っているし、見方は参考になる。しかし、何よりおもしろかったのは、村上春樹とサリンジャーについての考え方。深く洞察するとそうなるのか、と改めて興味を持った。1Q84は読んでないのでぜひ読んでみようと思った。フラニーとズーイは、10年ほど前に途中まで読んだが完読できなかったんだよな。再読しよう。

    0
    2021年08月29日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

    Posted by ブクログ

    クセ強めなお二人による対談形式の一冊。
    理知的かつ俗っぽい、いろんな意味で濃い人生を歩んでいるお二人の、思いがけないほどの読みやすさにビックリ!!


    0
    2021年08月25日
  • 死を笑う うさぎとまさると生と死と

    Posted by ブクログ

    読みやすさ★★★★★
    学べる★★★
    紹介したい★★★
    一気読み★★★★★
    読み返したい★

    2人の宗教対談も以前面白く読ませていただいた。
    知性があり、思想、思考、経験値が自分からかなりかけ離れている人の対話は単純に面白い。テーマが死という普遍的なものであるため、私のような庶民でも読みながら考察できる。

    0
    2021年08月13日
  • 愛という病

    Posted by ブクログ

    性やジェンダーに関して一歩踏み込んだ内容を筆者の体験も踏まえて書かれている。
    ズバズバっと直線的な物言いが気持ちいい。

    0
    2020年08月05日
  • 聖書を語る

    H

    購入済み

    二人の対話で読み易い

    外務省のラスプーチンと言われた佐藤優氏が、その神学者の側面をしっかりと出された作品。キリスト教徒である中村うさぎ氏が、佐藤優氏にキリスト教の考えを聞くという内容です。
    キリスト教に関する知識が、殆どなくても読めると思います。書名の「聖書を語る」のとおりで、聖書を基本としたキリスト教を語るであろうと思います。プロテスタントに関する知識の入門書です。

    0
    2020年06月16日
  • 聖書を読む

    H

    購入済み

    二人の対話で読み易い

    「聖書を語る」の続編。聖書を読むとの書名のとおり、創世記、使徒言行録、ヨハネの黙示録を読むもの。福音書は読まれていません。所謂イエスの生涯に関する知識は前提のようです。一般的な仏教徒の日本人は(私もですが)、旧約聖書をちゃんと読んだ人は少ないと思います。良い知的刺激となりました。

    0
    2020年06月26日
  • 聖書を読む

    Posted by ブクログ

    「聖書を読む」。中村うさぎの対談。うさぎと聖書って似合わないなーと思ったので買ったみたよ。

    うさぎは結構理屈っぽい考え方をする人なんだな。もっとぶっとんでらっしゃるのかとw。
    うさぎの猫がマツコ・デラックス見て脅えてたというのに「猫にとってマツコさんは巨人族だったんだ」って返すの笑った。P105
    時代や社会との宗教の関わりなども話されていて、かなり面白かった。

    「聖書を読む」創世記篇まで読む。対談で聖書ってどうなんかな?って思ってたが、読み慣れるとぐだぐだしてなくて、明確に相手に分かるように、つまりは読者に分かるように、の気遣いがあって面白い。

    村上春樹IQを無機質な小説と言っていて、と

    0
    2020年05月04日
  • 脳はこんなに悩ましい

    Posted by ブクログ

    とても面白い!
    内容もさることながら2人の会話に純粋に憧れてしまいました。こんな風に喋れる様になりたい....今の自分にとって響く金言も幾つかあり、折に触れ開きたくなる一冊になりました。

    0
    2020年04月01日
  • 死を語る

    Posted by ブクログ

    3回も死にかけた著者の中村うさぎとキリスト教に精通する佐藤優との対談が面白い。2人とも死に対する恐怖はないと語る。むしろ永遠の命の方が辛いと。死は神様の恩賞だとも。
    自分に置き換えてみると、死は絶対なので、最後に行き着くところは、やりたいことがやれたか人生かどうかだと思う。寿命の長さは関係ないと思う。

    0
    2020年01月01日
  • 脳はこんなに悩ましい

    Posted by ブクログ

    なかなか面白い脳科学の話。
    美的感覚は後天的なもの。女性がセックスで声を上げるのは自分のテンションを上げるための古典的条件づけ。早漏は遺伝。オルガズムは男女一緒。他人の不幸で報酬系が活動する。アダルトビデオを見た男の汗のにおいを女は無意識で様々な脳部位を活発化する。石庭なんかでは黄金比が気付かず使われている。ストレスから逃げ道があると思うだけでストレスホルモンの上昇量が5分の1になる。現代人は忙しいというより暇になった。それで余計なことを考え自殺するのでは。薬指に比べて人指し指が短いほどペニスか大きい。ラバーバンドイリュージョンという錯覚。幼い頃大脳皮質が薄いと成長後に大きくなる可能性が高い。

    0
    2018年08月21日
  • 愛という病

    Posted by ブクログ

     中村うさぎはすごいなぁって思う。
     身を張って生きてる。いや、誰もがそうなのかもしれないけれど、自分に都合のわるいことをここまでさらして生きているひとはそうは居ない。だからこそ作家なのだろうけれど。

     エッセイをまとめたものなので、1冊を通しての強いメッセージや構成はないけれど、それでも、ひとつの彼女の思う愛という病について考えさせられる。彼女の思うことが正しいとも言い切れないが、少なくとも彼女にはこう見えているのだろう。すごい。

    0
    2017年11月28日
  • 脳はこんなに悩ましい

    Posted by ブクログ

    予想外にマジメな内容だった。ばかりか、最新の科学の知見が満載で、興味深く読ませてもらった。「忙しい」とは、時間内に仕事を終わらせる能力のないことをいう。(ラベリング誤謬)2017.7.27

    0
    2017年07月28日
  • 脳はこんなに悩ましい

    Posted by ブクログ

    創作コンテンポラリー料理 次々と湧き出す話題が、予想外の相転移を見せるグルーヴ感はインプロビゼーション(即興演奏)の臨界点に達しています。最高の人間讃歌 脳の暗黒エネルギー95% 「心」の深淵 サノレックス合法ですけど効き目は覚醒剤と同じですよマジンドール 統合失調症の発病率は人口に1% 錯視図 ゴッホの絵画には、幻想や奇抜さを意図した「演出」とは違う迫力を感じます。 恋愛感情が生殖活動のための口実として存在するんだったら、その星には恋愛感情は必要ないですよね。 性器を刺激されると、そのとき見えているものを好きになることが知られています。所謂「古典的条件付け」ですね。とくに女性では、こうして好

    0
    2017年07月25日
  • 脳はこんなに悩ましい

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    遺伝子を調べればガンになりやすいかどうか、それもどんなガンになりやすいのかまでわかるようになっているというのは驚きだ。足の速さも遺伝子が大きく影響するようだ。自分の向き不向きも全て遺伝子で調べておけば損をしない人生になるのかもしれないが、倫理的な問題をはらむだろう。
    意外なのは男女の脳に際立った差はないということ。性差はむしろ生育環境が影響するのだろうか。

    0
    2016年08月17日
  • 愛という病

    Posted by ブクログ

    ひとつひとつの事象をすごい考えられていて 視点も「あー、確かに」と気づかされることも多かった。すごい素直な文章でした。

    0
    2016年07月05日
  • 月9 呪われた女たち

    Posted by ブクログ

    女王様気質だがそれを周りから笑われていることに気づかない「弓絵」。
    華の無さ、カリスマ性や自分を彩る伝説の無さに悩み、男性とすぐに関係してしまうところのある「晴子」。
    年老いた作家に可愛がって貰い弟子のような生活、屈託のない笑顔の裏に何か秘密も持っていそうな「舞子」。
    弓絵が旅行先からシャレで呪いの人形を買って来てから、3人の周りには奇妙なことが起こり始め3人はお互いを疑っていく…
    3人のドラマ脚本家の女たちの、男性や作品評価、自分の女性としてのプライド、を巡るサイコホラーもの。

    女って怖いわー。

    「呪いの人形」がキーワード的になって話は展開していくものの、そのおかげで話が分かりにくくなっ

    0
    2016年04月07日
  • 女という病

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際の事件を元にしたフィクション。
    一見、短絡的で、荒唐無稽であり、同じ人間として感情を理解できない事件の加害者、被害者たち。
    しかし、著者の「自分の物語」とする力によって登場人物たちの行動に合点が行ってしまう。
    作家の想像力はすごいとよく言うが、
    これほどまでに様々に過剰な登場人物に帰依し、感情、場景を描き出せる著者の物語もそうとうにグロテスクなものだろうと想像できる。
    しかし、自分の行動を著者のように言語化できずに、恐怖し、焦燥する日々(なんとなくモヤモヤする的な感じ)はもっと地獄である。

    特に記憶に残ったのは「第十一章」の物語。あとがきにも触れられているが、読み返すのもしんどいので止め

    0
    2016年03月23日
  • 聖書を語る

    Posted by ブクログ

    こういうのが読みたかった!!中村うさぎさんの言葉が秀逸!ウ○コの例えに1Q84のブチ切れ、ウケすぎ。人間の非合理性、皮膚感覚、神はズレ、、テーゼがこのお二方だからこそで、難しいなりに納得できた。哲学と宗教か。。。知っておくと今後生きるのにラクかもたしかに。

    0
    2017年02月08日