中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
欲望や恋愛や家族や幸福についての相談に中村うさぎさんとマツコ・デラックスさんが対談方式でこたえていく。
痛快で、刺さる言葉が沢山。
「そもそも生きていくことはとても馬鹿馬鹿しいことです」「でも何かを自分から探そうとしないと。楽しいことなんて口あけて待ってたって転がり込んでくるわけないんだから」
「自分で選択したことが正しいのよ」
相手のことを100パーセント理解出来る関係性なんてありえない。なのに自分のことだけは理解してくださいってのはずうずうしくないかっていうのがすごく共感した。自分サイドの権利ばかりを主張する人のなんと多いことか…。 -
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二人の対話で読み易い
外務省のラスプーチンと言われた佐藤優氏が、その神学者の側面をしっかりと出された作品。キリスト教徒である中村うさぎ氏が、佐藤優氏にキリスト教の考えを聞くという内容です。
キリスト教に関する知識が、殆どなくても読めると思います。書名の「聖書を語る」のとおりで、聖書を基本としたキリスト教を語るであろうと思います。プロテスタントに関する知識の入門書です。 -
購入済み
二人の対話で読み易い
「聖書を語る」の続編。聖書を読むとの書名のとおり、創世記、使徒言行録、ヨハネの黙示録を読むもの。福音書は読まれていません。所謂イエスの生涯に関する知識は前提のようです。一般的な仏教徒の日本人は(私もですが)、旧約聖書をちゃんと読んだ人は少ないと思います。良い知的刺激となりました。
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Posted by ブクログ
「聖書を読む」。中村うさぎの対談。うさぎと聖書って似合わないなーと思ったので買ったみたよ。
うさぎは結構理屈っぽい考え方をする人なんだな。もっとぶっとんでらっしゃるのかとw。
うさぎの猫がマツコ・デラックス見て脅えてたというのに「猫にとってマツコさんは巨人族だったんだ」って返すの笑った。P105
時代や社会との宗教の関わりなども話されていて、かなり面白かった。
「聖書を読む」創世記篇まで読む。対談で聖書ってどうなんかな?って思ってたが、読み慣れるとぐだぐだしてなくて、明確に相手に分かるように、つまりは読者に分かるように、の気遣いがあって面白い。
村上春樹IQを無機質な小説と言っていて、と -
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なかなか面白い脳科学の話。
美的感覚は後天的なもの。女性がセックスで声を上げるのは自分のテンションを上げるための古典的条件づけ。早漏は遺伝。オルガズムは男女一緒。他人の不幸で報酬系が活動する。アダルトビデオを見た男の汗のにおいを女は無意識で様々な脳部位を活発化する。石庭なんかでは黄金比が気付かず使われている。ストレスから逃げ道があると思うだけでストレスホルモンの上昇量が5分の1になる。現代人は忙しいというより暇になった。それで余計なことを考え自殺するのでは。薬指に比べて人指し指が短いほどペニスか大きい。ラバーバンドイリュージョンという錯覚。幼い頃大脳皮質が薄いと成長後に大きくなる可能性が高い。 -
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創作コンテンポラリー料理 次々と湧き出す話題が、予想外の相転移を見せるグルーヴ感はインプロビゼーション(即興演奏)の臨界点に達しています。最高の人間讃歌 脳の暗黒エネルギー95% 「心」の深淵 サノレックス合法ですけど効き目は覚醒剤と同じですよマジンドール 統合失調症の発病率は人口に1% 錯視図 ゴッホの絵画には、幻想や奇抜さを意図した「演出」とは違う迫力を感じます。 恋愛感情が生殖活動のための口実として存在するんだったら、その星には恋愛感情は必要ないですよね。 性器を刺激されると、そのとき見えているものを好きになることが知られています。所謂「古典的条件付け」ですね。とくに女性では、こうして好
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女王様気質だがそれを周りから笑われていることに気づかない「弓絵」。
華の無さ、カリスマ性や自分を彩る伝説の無さに悩み、男性とすぐに関係してしまうところのある「晴子」。
年老いた作家に可愛がって貰い弟子のような生活、屈託のない笑顔の裏に何か秘密も持っていそうな「舞子」。
弓絵が旅行先からシャレで呪いの人形を買って来てから、3人の周りには奇妙なことが起こり始め3人はお互いを疑っていく…
3人のドラマ脚本家の女たちの、男性や作品評価、自分の女性としてのプライド、を巡るサイコホラーもの。
女って怖いわー。
「呪いの人形」がキーワード的になって話は展開していくものの、そのおかげで話が分かりにくくなっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ実際の事件を元にしたフィクション。
一見、短絡的で、荒唐無稽であり、同じ人間として感情を理解できない事件の加害者、被害者たち。
しかし、著者の「自分の物語」とする力によって登場人物たちの行動に合点が行ってしまう。
作家の想像力はすごいとよく言うが、
これほどまでに様々に過剰な登場人物に帰依し、感情、場景を描き出せる著者の物語もそうとうにグロテスクなものだろうと想像できる。
しかし、自分の行動を著者のように言語化できずに、恐怖し、焦燥する日々(なんとなくモヤモヤする的な感じ)はもっと地獄である。
特に記憶に残ったのは「第十一章」の物語。あとがきにも触れられているが、読み返すのもしんどいので止め