中村うさぎのレビュー一覧

  • 聖書を語る

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    もうすごくすごく面白かった。
    中村うさぎってとても頭の切れる人だって初めて知った。
    フラニーとゾーイーやエヴァンゲリオンの考察、うんうんと頷きたくなる!
    佐藤氏は中村うさぎの言う通り、乾いていて本当に客観的な物事の見方をすると思うんだけど、そんな人がカルヴァン派の予定説を心底信じているってのは、なんというかちぐはぐな不思議な印象を受けた。

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    2018年06月21日
  • 愛という病

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    ネタバレ

    中村うさぎは執筆者も取材対象も”自分”というルポライターであり、自身を実験動物とする研究者である。
    それは一日体験とか潜入取材といった生易しいものではなく、どっぷりとハマりこみながら、冷静に観察する自分も存在するという中村うさぎにしかできない荒技だ。
    彼女が体当たりで獲得した「女は愛されている自分に欲情する」「恋愛はナルシシズムのためにある」という言葉。思い当たるフシはあるが…いや、納得するしかない!

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    2018年01月03日
  • ババア・ウォーズ3 税務署の復讐

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    かつて買い物やホスト、整形など依存症だった頃の著者自身への分析が興味深い。コスプレは自ら性的アイデンティティの着脱だったり、ネットゲームなど現実ではできない自己実現だったり、社会的正義と性的欲求の矛盾、弱者の官能「お姫様抱っこ」「介護のポーズ」、詐欺などの犯罪者はIQが高いため他人の目で自分んを見ることができない「上から目線」の「盲目性」など。最近のうさぎさんのtwitterでのやり取りなどへ繋がっていくような内容で、大変興味深くかつ面白く読めた。巻末のブルボンヌとの対談も「オネエ言葉」などジェンダーに関わる内容も多く必読です。

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    2017年06月07日
  • 聖書を語る

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    佐藤優と中村うさぎの対談集。キリスト教のプロテスタントであるが、カルヴァン派とバプテスト派であり、互いの考え方の違いを分析した上で、聖書について、エヴァンゲリオンについて、村上春樹について、震災について話し合う。うさぎさんが終末遅延問題を「出るはずのものが出ない、便秘」例えるのが笑えて、とても分かりやすかった。あとアダムとイブが食べた「智恵の実」は自己と他者の存在の認識なのではとか興味深い。後書きのうさぎさんのブログの引用文で泣けた^^; 続編もあるそうなので、読みたいな。

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    2017年03月20日
  • ショッピングの女王

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    『「ドシャ降りの時には雨漏りする傘」なんて代物に、果たして商品価値はあるのだろーか?』

    当時付き合っていた、このブランドの社員である彼氏に話したところ「ないよ〜」と返されたのを思い出した(笑)

    昔、読んだけど、改めて読み直してみたら、やっぱり面白いね。このシリーズを読んでいくと、依存症というものがどんなものなのか見えてくる。自己分析がすごく上手。笑えるけど、深いと思います。

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    2017年03月13日
  • 聖書を語る

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    佐藤優と中村うさぎの対談集。

    聖書そのものを語っているのは最初だけで、宗教や哲学を中心に話はあちこちに展開する。村上春樹をけなし、エヴァンゲリオンを考察する。最後は3.11の震災の問題から、人はどうつながるか、と展開。

    中村うさぎという人は初めて知ったが、両者とも知識量とその言語化能力がすごい。


    以下は読書メモ:
    プロテスタント
    カルヴァン派 自分は神に選ばれている
    バプテスト派 人間は努力すれば報われる(清教徒)

    終末遅延問題 すでに2000年遅れている。
    クロノス 座標軸を流れる時間
    カイロス 点 事件史
    終末はカイロスの感覚では歴史、決まっている未来、だから終末は来ないのではな

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    2018年02月05日
  • 脳はこんなに悩ましい

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    中村うさぎ、脳に関しての知識があったり、人生経験を積んでたり、いい感じ。脳に関しての色々な知識が得られた。

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    2016年06月15日
  • 私という病

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    著書の徹底的に自分と向き合い混沌した自らの内面を自己分析し言葉にし 痴態や醜態までもをさらけ出すという営為には感服します
    私が薄々思っていた事を彼女が言葉にして代弁してくれたという感じ

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    2016年01月02日
  • 死からの生還

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    意外に真面目でびっくり。いちいち納得!好きに生きればいいのだし、ドロドロした部分も当然あっていいんだ、と思えて楽になった。

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    2014年12月13日
  • 聖書を語る

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    佐藤 優、なんでも知ってるなぁというのは、西原 理恵子との本でも感じていたのですが、それ以上に読んでいた思ったのは、中村 うさぎって、メチャクチャ賢いですねぇ。
    この人の本は、今までよんだことがなかったのですが、これだけいろいろなことを考えている人の本ならば、楽しいかもしれません。
    しかし、これだけ考えて、しかも、なんでも自分で体当たりで体験しなりつきつめないといけない人生というのは、メチャクチャしんどいのではないかとも思ったりします。

    これだけ賢い人同士(しかね融通が全然きいてなさそうな人同士)の話は、そりゃ、面白いわ。
    「エヴァ」の話が出たら、次の対談までにちゃんと見ている佐藤 優も、偉

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    2014年06月23日
  • 死からの生還

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    久々に女王様の本買ってよかったーと思った。
    私の戦っているのは結局「私」であり、自己愛と自己破壊のハザマでどうしていくかっていったら、そんな自分を笑うしかないというのは、けっこう救われる結論なきがするのだけど、どうでしょう。

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    2014年03月06日
  • 聖書を語る

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    神様のノートみたいなものが天国にはあって、そこに書かれていれはなにしていても天国にいける。誰にも確認できないけども、自分は書かれていると信じ、逆に、「この世で(書かれていないのに)力を握っている悪魔の手先どもにどう対抗するか」と考えるカルヴァン派の佐藤優と、あくまで努力によって人は救われると考えるバプテスト派の中村うさぎ。

    性格も物言いも生き方もなにもかもが違う2人。佐藤が解く(説く)キリスト教の思想を、卑近なコトバでばきばきなぎ倒すのがとにかくそうかい。

    でてくる表現も、キリストを「元本保証型」とか、肩が触れただけで「死ね」といって相手を殺す悪ガキとか、おもしろぶっとびすぎ。うさぎさ

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    2014年01月21日
  • 聖書を語る

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    「聖書を語る」というタイトルに留まらず、文学や政治や歴史まで、軽い口調の中村うさぎと、硬い口調の佐藤優が縦横無尽に語っていて、薄い本だけど奥はとても深い。人間とは何か、生きるとは何か根源的な問いに溢れた対談。エヴァンゲリオンが通低音として響いているのもまた良し。

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    2014年01月17日
  • 聖書を語る

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    佐藤優と中村うさぎ。共にキリスト教徒の二人が火花を散らす異色対談です。クロノスとカイロス、「新世紀エヴァンゲリオン」の最終結論、宗教に何が出来るのか…。などのテーマを縦横無尽に語りつくします。

    中村うさぎさんと佐藤優さんは文学部と神学部で学部こそ違えど同じ同志社大学の先輩後輩の仲だということは知っていました。しかし、中村うさぎさんのほうが先輩で、佐藤優さんのほうが後輩だということを僕はこの本を読むまで知りませんでした。この本は宗派こそ違えど、同じキリスト教を信じる二人が、時間の概念であるクロノスとカイロスにはじまって、キリスト教は元本保証型ファンドであるとか、「新世紀エヴァンゲリオン」の最終

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    2014年01月11日
  • 私という病

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    読むまでは、何でデリヘルなんてやるの!?と訳が分からなかったが、読んでみるととっても真剣な内容だった。うさぎさん入魂の一冊という感じ。読んで良かった。共感できるとこありすぎ!きっと女性ならみんなそうだ。ところでこの本、実は旦那が買ってきて面白かったと言ってたので私も読んでみた。

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    2013年05月11日
  • セックス放浪記

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    ホストにハマり、デリヘル嬢も経験した中村うさぎ(ここら辺は『私という病』に詳しい)、彼女はその後もウリセンの男につぎ込み、SMクラブで縄に吊るされ、人に見られながらのセックスも体験し…彼女の行動は一見すると(いや、しなくても)奇怪だ。なのだがなぜか清々しい。自分とは何者かーこの根源的な問いに体を張って挑む姿勢が格好いいと思うからだ。
    「主体的」な私と「客観的」な私、この分裂した「自己」を中村うさぎは「女」を切り口にして考え続ける(逐一「いや自分が醜いなど分かっている!」というような自分への容赦ないツッコミをせずにはいられないあたり、いかに自分が主体的な自分と客観的な自分との狭間で揺れ動いている

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    2013年03月28日
  • 私という病

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    矛盾に満ちた自己との闘いの記録、というべきか。男に主体性を奪われた自分と、それに肯定的な自分が同居している、矛盾に満ち満ちた自己の内面。普通なら自己の一貫性を保ちつつ社会に適応していくが、中村うさぎ、そして東電OLは、肥大化していく「隠蔽した自己」と意識的にせよ無意識にせよ、付き合わずにはいれなかったのだろう。
    思うに、男は自分を否定されることに女以上に怯えている。社会的地位、それに付随するプライド、権威、男としての価値…それらを失いたくないが故に「逆ギレ他罰(p116)」して自己正当化に走る(男女の世界だけではなく、会社などの組織でも起こりそうなことだ)。中村うさぎは本書を女たちに読んでほし

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    2013年02月11日
  • 私という病

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    私は、作者と根本的に似ている精神構造だなって思った。
    城で眠る、救われたいお姫様。城を守り、男をはねつける魔女。この比喩で語られた自己矛盾に、大いに共感した。
    また、東電OL事件の被害者の心情を想像して書いた文章も、大きく心を掴んだ。
    中村うさぎのファンになった。

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    2012年07月25日
  • 私という病

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    うさぎさんがデリヘル嬢になった、と聞いたときは驚いたけど、これ読んだら心理としてはすごくわかった。

    仕事で評価されて、友人に恵まれてても、愛してくれる男がいない…
    貢いだホストからの仕打ちに女としての誇りを傷つけられ、「男に欲情され対価を支払われる」デリヘル嬢になることで自己確認したかったんですね…

    絶対しないけど、しないからこそ、うさぎさんが体験して書いてくれることに感謝。

    「荊ひめ」に準えた自己分析にもすごく共感。
    男を排除した、女のための本だろうな~。

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    2012年06月26日
  • ババア・ウォーズ3 税務署の復讐

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    税務署との闘いですが、凄いんですねぇ税務署って。借金してでも税金払えって。
    怖いですねぇ〜。

    中村うさぎワールドへ。

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    2012年05月17日