中村うさぎのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ実際の事件を元にしたフィクション。
一見、短絡的で、荒唐無稽であり、同じ人間として感情を理解できない事件の加害者、被害者たち。
しかし、著者の「自分の物語」とする力によって登場人物たちの行動に合点が行ってしまう。
作家の想像力はすごいとよく言うが、
これほどまでに様々に過剰な登場人物に帰依し、感情、場景を描き出せる著者の物語もそうとうにグロテスクなものだろうと想像できる。
しかし、自分の行動を著者のように言語化できずに、恐怖し、焦燥する日々(なんとなくモヤモヤする的な感じ)はもっと地獄である。
特に記憶に残ったのは「第十一章」の物語。あとがきにも触れられているが、読み返すのもしんどいので止め -
Posted by ブクログ
「セックス放浪記」やデリヘル嬢としての体験で有名な作家の「中村うさぎ」と、脳研究の「池谷裕二」東大准教授との異色の対談。因みに池谷は中村うさぎを尊敬しているそうです。
本人が言っているように「説明したがり」の池谷と「聞き上手」の中村の名コンビが、難しい脳の世界を最新の知見を交えて、やさしく解説してくれる。
挙句の果てに、二人のDNA分析で、性格やIQまで調べるなど、現在の遺伝子研究の進歩に驚くこと請け合いです。
「脳はセックスをどう感じているか」「他人の不幸は蜜の味」「脳は出力依存」「ヒトはチンパンジーより記憶力が劣っている」「適者生存はインチキくさい」「長嶋の勘ピューターは正しかった」「目 -
Posted by ブクログ
中村うさぎさんの本をちゃんと読んだことはないような気がする。
文春連載をまとめたものの1冊、なんでしょうが
この本1冊だけで、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた興味深いテーマがたくさんあって
読み応えありました。
何しろ、体張ってお金使って大騒ぎしたからこそ出てくる言葉の数々は
説得力と迫力がある。
ただ自分のことを赤裸々に書くだけでなく、
その先の分析、哲学的なものと、客観的な視点からの文章にも
いろいろうなづかされること多々あり。
まあ説教じみた文章もあるし、
女性の中でも「モテ」を志向するタイプにだけ当てはまることなんじゃないのか、とか
疑問のあるところもあるが、
頭の中だけで組み立てられた言葉 -
Posted by ブクログ
【本の内容】
「それ、いただくわ」。
このご時世に、この浪費―。
シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドからエロ・グッズまで。
住民税を滞納し、“むじんくん”にまで手を染めながらも、うさぎ女王様の物欲は止まらない。
物欲のままに無駄遣い生活を続ける女王様のトンデモない日常を描く爆笑エッセイ。
[ 目次 ]
私は買い物依存症(身体にやさしい椅子;里緒菜のニセ・オッパイ ほか)
エルメス、阿修羅のごとく(爆運炸裂ペンダント;自分のムスコをくわえる ほか)
パンがなければケーキを!(髪がすぐに乾くブラシ;ティファニーのヨーヨー ほか)
バカは死ぬまで治らない…(1万円チョコレ -
Posted by ブクログ
佐藤優「先生」の整理された広大な知識を、異色の作家、中村うさぎが引きだしていくという体裁は、よくある対談集だが、対象読者層の知的レベルを、あまり見ないレベルに設定しているのが特色か。専門家でもない、B級でもない。
まあ佐藤の本でも、一連のハウツー物でない、こういった社会的なものを読んで面白いと思うのは、官僚ならばともかくサラリーマンではごく一部だろう。佐藤の役回りはプラグマティックな現代社会思想家というところだ。
そういうのを好む読者は、ふだん中村うさぎを読むことは絶対に無いので、この組合せには妙味がある。同志社+キリスト教つながりということだが、文春はうまいことを考えるものだ。